松本市音楽文化ホール 06/05 12:45
6月5日、松本市音楽文化ホールでヒラリー・ハーンのヴァイオリン演奏を聴きました。彼女が奏でる繊細で美しくそして力強い音色は、いまそこにいるヒラリー自身からのエネルギーと
会場を満たす緊張感が相まって、それこそ息をするのも忘れるほどの素晴らしいものでした。 このリサイタルには 「研ぎ澄まされた技巧と高貴なる響き」というタイトルが付けれらて
いますが、まさにそのとおりです。 これほどまでに美しく、これほどまでに正確に楽器を演奏することが出来ること自体もまず驚異的ではないかと思います。 共演のコリー・スマイス
のピアノもヒラリーのヴァイオリンと見事に溶け合いまた格別です。会場は演奏のたびに割れんばかりの拍手、ついにはアンコールが終わり、本当に名残惜しい。
《曲目》
モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
アントン・ガルシア・アブリル: 6つのパルティータ より
アーロン・コープランド: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ティナ・デヴィッドソン: 地上の青い曲線
バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、ヒラリーが17歳のときのデビューアルバムに含まれている曲で、この演奏も勿論凄いのですが、CDとその場の演奏との違いはあるものの、さらに
表情豊かで円熟していると感じました。 また「地上の青い曲線」とアンコールでの曲と合わせて4 曲が、会場で購入したアルバム「27の小品 ヒラリー・ハーン・アンコール」に含まれていた
のも嬉しいです。リサイタル終了後にはサイン会があり、このCDにサインをしていただきました。 2時間もの演奏をした後で相当に体力を消耗しているのではと思いますが、終始とても
素敵な笑顔でファンと接するヒラリーは流石だと思います。
翌日になってから分かったのですが、6月5日当日はちょうど梅雨入りで当初松本地方は雨の予報も出ていたのですが、一日中穏やかな初夏の天候でした。ヒラリー効果かな。
今年の2月初めに購入したチケット、運よく良席にも恵まれ、しかし当時はまだ真冬で相当先のことと思っていたこの日が、あっと言う間に夢のように過ぎて行きました。
-----------before the recital-------------
リサイタルの前に昼食をとったのがこの可愛いレストランです。結構早く松本に着いたので、ホールの駐車場に車を止めてから歩いて行きました。徒歩3分の距離です。
南フランスの家庭料理店「Chocolan (ショコラン)」 ランチのコースを頼んでみましたが、美味しくとても満足です。松本へは時々仕事で行くのですが、音楽文化ホール付近は
不案内のためネットで調べてこの店を知りました。