だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

クリスマスにぴったりのスパイスリラー『ブラック・ダヴ』

2024-12-15 | TV/その他

12月5日よりNetflixで配信が開始していたものの、連勤中だったため、
週末になったらゆっくり見ようと楽しみにしていた

キーラ・ナイトレイベン・ウィショー出演のドラマブラック・ダヴ
一日で全6話完走しました。英国ドラマは話数が少なくて嬉しいね。

国防長官ウォレス・ウェッブ(アンドリュー・バカン)の妻だが実はブラック・ダヴという組織のスパイであるヘレン(キーラ・ナイトレイ)。
クリスマスパーティー中に彼女の心の拠り所だった不倫相手のジェイソン(アンドリュー・コウジ)が殺されたことを
彼女の指示役であるリード(サラ・ランカシャー)が知らせに来る。
ジェイソンは連絡を取り合っていた2人の知り合いと同時に殺されたため、
リードはヘレンがブラック・ダヴであることや彼女が夫の情報を組織に提供していたことが外部に漏れることをおそれ、
ローマにいる殺し屋のサム(ベン・ウィショー)を呼び寄せ、彼女の身を守り、ジェイソン殺害の真相を探るよう命じる。

見る前にあらすじも全く入れずに見始めたので、
敵対するスパイ同士なのかと思ってたキーラ・ナイトレイとベン・ウィショーが
仲良しコンビなことに驚いたし、血飛沫が飛ぶようなシーンでもニコニコしてしまいました。

ジェイソン殺しと同時進行で中国大使が亡くなった事件が起こっていて、
この2つがどう結びついていくのか?と言うのが視聴者を惹きつけさせる軸になっていく。

ヘレンとウォレス、そしてヘレンとジェイソンがどうやって出会ったのか、
何故サムが7年もロンドンを離れていたのか、何故サムはヘレンに借りがあるのか、
初めはわからない経緯がだんだんと明かされていくので、もう一周見直しても楽しめそう。

とにかくヘレンがよく出来た妻であるのと同時に有能なスパイなので
ハラハラはさせられても安心して見られる
欲を言うと、そこがギリギリの緊張感がないっていうこのドラマの欠点でもあるかも。

ベン・ウィショー演じるサムは心優しき殺し屋で、初対面のヘレンにも挨拶を忘れない律儀な子(笑)。
匿っている中国大使の娘に差し入れとしてチョコレートケーキとシャンパンを買ってくるような生活感のなさもあったり。
恋人への断ち切れない思いや仕事の失敗を引きずってるような、弱い部分が隠し切れてなくてとても魅力的。
サムと手を結ぶ若手女殺し屋コンビ、ウィリアムズとエレノアも
この二人だけでスピンオフ作れそうなくらいキャラが立ってて楽しい。

そして、ヘレンのボスであるリードが「ハッピー・バレー」のサラ・ランカシャーだったり、
サムを殺し屋としての雇い主レニーが「哀れなるものたち」に出演してた記憶も新しいキャサリン・ハンターだったり、
脇を固めるベテラン女優勢も存在感あって見応えがある。
このドラマ、政治家以外裏社会のボスはみんな女性なのがかっこいい。最高!

あとは、ロンドンのクリスマスの雰囲気がたっぷり楽しめるのも魅力。
冬のロンドンは凍れるけど、見てると恋しくなっちゃうなぁ。
このパーティーはサマセットハウスだなーとか、この楽器屋はフォイルズの向かいにある…とか、
サムの元彼の家はショーディッチだなーとか、自分もそこにいるかのような気持ちになってしまう。

ロンドンが舞台のスパイもので、ベン・ウィショーが殺人事件の真相を探るというと、
ついついロンドン・スパイのことも思い出しちゃいます。
BBC TWOで放送した後はNetflixで配信してたし… 再配信してくれればいいのにね。
「ロンドン・スパイ」はベン・ウィショー演じるダニーがかなり孤独に追い込まれて可哀想だったので、
今回、仲間やボスが多くて何だかホッとします。

そんなわけで、後で追記するかもしれませんが、第2シリーズ配信も決まっているようだし(やった!)
12月のクリスマスシーズンにぴったりのドラマなので、
まだ見ていない英国ドラマ好きは12月中に必ず見るように!!

Keira Knightley Comes to TV as a Covert Spy in Christmas Thriller Black Doves

Keira Knightley Comes to TV as a Covert Spy in Christmas Thriller Black Doves

Watch the series now.

Netflix Tudum

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

想定外の夢の共演!「ドクター・フー:ザ・ギグル」

2023-12-10 | TV/その他

「ドクター・フー」60周年を記念するスペシャル第三弾、最終回にあたる「ドクター・フー:ザ・ギグル」!
初代ドクターの時代から登場している敵役トイメーカーをニール・パトリック・ハリスが演じます。

前回の「ワイルド・ブルー・ヨンダー」の最後で、なんとかロンドンに戻ったドクターとドナがウィルフおじいちゃんと再会。
しかし、街は争う人々で混乱しドクターの力が必要な状態に。

前回のあらすじと感想はこちらから↓↓↓

 

贅沢なSF密室劇!「ドクター・フー:ワイルド・ブルー・ヨンダー」 - だから、ここに来た!

「ドクター・フー」60周年を記念するスペシャル第二弾「ドクター・フー:ワイルド・ブルー・ヨンダー」!タイトルを訳すと「紺碧の彼方」、しかし劇中に説明されるように...

goo blog

 

↓↓↓今回のあらすじ↓↓↓

人類が自己中心的になり、地球中で暴力行為が横行していることをUNITから説明を受けるドクターとドナ。
2日前から起動した人工衛星によって世界中の辺境な土地でもネットにアクセスできるようになったことがきっかけだと言う。
ドナは人間の脳から自然発生してる7回の波動反応から、アルペジオの旋律であると発見。
そしてそれがジョン・ロジー・ベアードが世界初のテレビ放送で流した人形Stooky Billの映像に隠された笑い声であると判明する。
何者かが全ての映像にその笑い声を忍ばせ、人類の脳に刷り込み、全ての人間に広まるまで機会を待っていた…
その何者かに心当たりのあるドクターは、ドナと共にStooky Billが放送された1925年10月2日、ソーホーのフリス通り22番地に向かう。
ソーホーのおもちゃ屋で待ち構えていたのは、ドクターのかつての敵、トイメーカーだった。

 

↓↓↓以下、ネタバレ含む感想↓↓↓

特番の最終回… つまりドクターの再生…
視聴者が14代目ドクターデヴィッド・テナントとお別れし、15代目ドクターシューティ・ガトワと初対面する回でもあります。
別れの悲しみと出会いの喜びを同時に味わうエピソードになるのは必至…

しかし、そんな心の準備を裏切り!なんと!トイメーカーにビームで撃たれた後、
二重再生(バイジェネレーション)で14代目から15代目が分割して生まれると言う展開に!
14代目と15代目が再生直後にハグ!そして一緒にトイメーカーと対面しキャッチボール勝負!?
こんなことが実現するなんて!

しかも洋服を分け合ってるのが笑える。
14代目が裸足にノーパントラウザーで、15代目がパンイチ(笑)!
60周年なのに、50周年みたいに複数のドクターが共演する機会がないことに寂しさを感じていましたが、
こんな共演シーンが控えていたなんて!最高!

ミスター”ドクター・フー”とも言える10/14代目のデヴィッドが15代目のシューティをハグすることで、
これまでのドクターたちが新ドクターを歓迎し祝福しているようで感動するし、
勝利しながらも浮かない顔の14代目を15代目が抱き寄せキスするシーンは、
これまでドナを励ましながらも、自分も慰めを求めていた14代目の傷を癒すようで…(涙)
もう一人の自分に励まされるって、ある意味、最大の理解者と傷を分かち合うことだからどんな慰めよりも効きそう。
そして14代目にもターディスが残せて本当に良かった。

でも正直、ドナの家族と平和に食事を囲む14代目を見て
「良かったね…(ホロリ)」と思うのと同時に「ズルいなー」とも思った。
11代目とエイミー&ローリーが仲良くしてた頃の時代とか思い出して、
彼らや他のドクターもこんな風に過ごせてたかもしれないのになと思ったりして。
まあリヴァー・ソングが一緒じゃあ、どっちにしろ普通の家族にはなれなさそうだけど。

トイメーカーが劇中でドクターを批判した、コンパニオンを犠牲にするスタイル?が
スティーヴン・モファット期の批判される理由の一つみたいですが、
私は今回のような「甘さ」で逃げなかったのが、モファットの偉いところだとも思う。
彼がここまでドクターに容赦なく別れを与えたからこそ、今回の設定がやっと生きてくるだろうし。
これから毎回二重再生が可能になったら、ドクターがどんどん増殖しちゃうじゃん!

10代目の人間の分身はローズと一緒にいるし、14代目はドナと一緒。
デヴィッドが人気のあるドクターだからとしても、
RTD期だけドクター複数作ってズルいよ!と言うのが正直な感想。

とはいえ、これからも14代目やドナが再登場する可能性が十分にあるのは嬉しい。
デヴィッドは70周年にも駆り出されそうな勢いだ。
14代目がドナの娘の方のローズと一緒にターディスで出かけるミニソードも見てみたい。
ドナは12万ポンドと休暇5週間でUNITに就職するのかな。いやこの条件で迷う理由がないよね。
今回のドナは特に頼もしくて、ドクターとドナがちゃんと出会えて良かったなーってしみじみ思った。
そういえば一番笑ったのは、英国首相が「国民なんてどうでもいい!」と発言する動画が流れた時のドナの一言「前からだよ」
私も「変わってないじゃん」と思ってた!

あと、この特番が始まる前、14代目の目の下の隈がやたら目立ってて
「歳を取ったデヴィッドはドクターに相応しくない」
「人は歳をとるもんだろうが!」「初代や12代目が就任した時に何歳だったか知ってんのか!」
っていうファンのやり取りを見かけたけど、
最後の休養中の14代目の表情はGOのクロウリーみたいにツルツルすっきりしてたし、番組上の演出のメイクだったんだろうな。
なんにしろ、ドクターをやる年齢がどうのなんて、大きなお世話ですな!

そして、私は何気に6〜7代目の時代にコンパニオンとしてドクターと旅をした
コンピューター・プログラマーで元コンパニオンであるメルの
「姿は変わっても、そんなの関係ない。だってどんなドクターも最高だもの」
ってセリフが一番グッときました。本当そうだよな!
UNITの化学部長ケイトからのガッチリハグも好きでした。

NPHのトイメーカーはキャラクターとして面白かったけど、
ストーリー的には盛り上がりに欠ける感じがした。
最後にキャッチボールってのがまた、盛り上がるにも限界がある気がするけど。
もうちょっと勝負の見せ方がなんとかならなかったのかと思う。演出の問題かも。

なので、この全三話の個人的レートは
第一話=7/10点
第二話=8.5/10点
第三話=6.5/10点 って感じ?

ともあれ、15代目としてのシューティの活躍が今から楽しみです!
今回の出演で(いつもと同様に)すでにスタイリッシュな振る舞いの15代目が大好き!
マスターについても言及されていたし、新しいマスターも登場するのかな?

新シリーズもディズニープラスで放送されるようなので安心しました!


■関連記事■

↓シューティが出演していた映画「バービー」

 

実はケンの映画でもあった…映画『バービー』 - だから、ここに来た!

■8月12日(土)■連休になったので、金曜日に日本公開されたばかりのグレタ・ガーウィグ監督、マーゴット・ロビー出演の映画「バービー」を見てきました。映画『バービー』...

goo blog

 

↓こちらの次回作でのデヴィッドの活躍も待たれる!

 

【ネタバレ】天使と悪魔に与えられた試練の時? 「グッド・オーメンズ2」 - だから、ここに来た!

2023年7月28日(金)、ついに「グッド・オーメンズ2」の配信が開始されました!このシリーズは、留学中に配信されたS1からプレミア上映を見に行ったり、原作者のニール...

goo blog

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

贅沢なSF密室劇!「ドクター・フー:ワイルド・ブルー・ヨンダー」

2023-12-04 | TV/その他

「ドクター・フー」60周年を記念するスペシャル第二弾「ドクター・フー:ワイルド・ブルー・ヨンダー」
タイトルを訳すと「紺碧の彼方」、しかし劇中に説明されるようにアメリカ空軍の軍歌「空のかなたへ」のタイトルでもあります。
なんでこの曲を使ったのかな… まだその理由の考察は見かけていないのですが…

前回の「スター・ビースト」で、ドナがコンソールにコーヒーをぶっかけてしまい(!)
制御不能となったターディスがドクターとドナを未知の場所へと連れて行きます。

 

前回のあらすじと感想はこちらから↓↓↓

 

懐かしきドクターとコンパニオンとの再会!「ドクター・フー:スター・ビースト」 - だから、ここに来た!

2023年11月25日(日本時間26日)、英国の長寿SFドラマシリーズ「ドクター・フー」の60周年を記念するスペシャル第一弾「ドクター・フー:スター・ビースト」の配信がディズ...

goo blog

 

 

↓↓↓今回のあらすじ↓↓↓

ドクターとドナは暴走したターディスによって、巨大な宇宙船内に到着する。
ソニックスクリュードライバーを扉の鍵穴に差し込み、ターディスの修理を試みるドクターだったが、
HADS(敵対行為変位システム)のため、ターディスは2人を置いて飛び去ってしまう。
生命体の気配のない宇宙船、通路に置かれた古びた一体のロボット、定期的に宇宙船内に響き渡る言葉…
不安を募らせるドナを励ましながら、ドクターはドナと協力して休眠状態の宇宙船をアクティブな状態に戻そうとする。
しかし、別の部屋で作業していたドクターの前に現れたドナはどこか不自然で…

↑ドクターの今回のスチール、どれもカッコ良すぎる。モデルかっ!

 

↓↓↓以下、ネタバレ含む感想↓↓↓

前半は、宇宙船内と同じく、ずいぶんスローテンポだなと思っていましたが、
後半になるにつれ、宇宙船の謎が明らかになり、一気にドクター・フーらしい展開になって満足しました。
宇宙船の大きさが、ディズニーの製作費のデカさを感じさせます。
船内を移動するカートに乗る時に、「サンダーバード」のレディ・ペネロープとパーカーのやり取りを真似しててちょっと嬉しかったり。

宇宙船でたどり着く途中に出会ったアイザック・ニュートンがいい男だとドクターが認めるシーンがありますが、
14代目はゲイかバイ、もしくはキャプテン・ジャックのようにパンセクシャルになったのかな。
前回のノンバイナリーに引き続き、ドクターのセクシャリティも流動的になっているのかも?
一部の視聴者にwokeだwokeだと揶揄されたりしていますが、
ファンの間ではかつてアンドリュー・ガーフィールド演じるフランクにも「(再会が嬉しかったら)後でキスしていいよ」と言ってたことがあったよね?
などと、ドナが言ってたように、ドクターのセクシュアリティの揺らぎは今に始まったことではないと言及する人も。

そしてニュートンがドクターたちと出会ったために、重力(gravity)が集力(mavity)に変わってしまったのが気になる… あとで回収されるかな??

 

ターディスに置いていかれて、広大な宇宙船の中でとり残されたドクターとドナ。
口喧嘩しながらも、動揺するドナの手に口付けて元気付けるドクターの優しさにジーンとします。

HADSは2代目ドクターの時代に初出のシステムで、
最近では11代目の「冷戦」(マークの脚本回だ!さすが!)で引用されてます。

密室でドクターとドナ(つまりデヴィッドとキャサリン)しか出てこないのって逆に贅沢!
1時間、2人の演技をたっぷり見られるのは嬉しいですね。
しかも敵は、相手をコピーする未知の生命体! 敵も味方もデヴィッドとキャサリン!
1話で2人の、2種類の演技を堪能できるなんて最高。
(吹き替えだとさらに4倍楽しめることに!)

ちなみに、吹き替えでロボットを見に行きたいドクターが
ドナに「帰りを待ってる家族がいるんですけど!」と反対されて
ドクター「うぅんぃ〜?」
ドナ  「はぁー、わかった!」
ドクター「いぇーい!」 ってところが可愛かった。

しかし、完全にコピーしきれていない敵(英語字幕だと"not-things"と書かれている)が
巨大化したり腕や顎だけ伸びたり、普通にキモい!(笑)
でもこれって昨今のAI技術のメタファーのような気もしますね。
コピー元を真似することでどんどん正確になっていく。
最近現実でも映画の中でもAIネタばかりで食傷気味になっていましたが、
AIという言葉を出さなくても、それをモチーフにして物語を作れるんだよな。

巨大な手を操作するデヴィッド↓↓↓

ドナがドクターはガリフレイ出身ではないということに言及したり、
ドナと離れている間、ドクターが宇宙の半分を崩壊させたと話すシーンがありましたが、
これは前シリーズ(FLUX)の設定を引き継いだもの。

前回も書いたように、私は13代目ドクター=クリス・チブナル期を視聴したのは途中までなので、
その設定はいまだにほんのりとしか知りません。
(当時かなり厳しい意見が飛び交っていたので、怖くて見れていない… 臆病でごめん)
それでもなんとなくFLUXの内容なんだろうなと察しながら鑑賞してました。

偽ドナに寄り添う言葉を掛けられ、一度は心を開き掛け抱きつこうとするドクターの前で偽ドナが崩れ落ち、
逃げ込んだ通路の中で当たり散らすドクター。胸が痛い…

どれが本当のドクターで本当のドナなのか??
最後まで分からない緊張感と同時に、宇宙船の謎もだんだんと解き明かされていくのが、スリリングで面白い回でした!
こういう話を見るのがドクター・フーを見る醍醐味だよなぁ!
前回が7/10点なら、今回は8.5/10点かな。

そして最後のバーナード・クリビンス演じるドナのおじいちゃん、ウィルフレッドとの感動の再会!
みんなドクターとウィルフの再会を待ちに待っていましたよね!
実は私は今回のスペシャルの撮影場所のスクープ画像で出演することは知っていたので、
驚きはしなかったのですが、やっぱり彼らの再会はとても嬉しかった!

バーナードは亡くなる前にこの場面はなんとか撮影できたそうで、やはりこのシーンが遺作となるようです
個人的にはピーター・セラーズの「泥棒株式会社」や「フォルティ・タワーズ」のゲスト出演も印象に残っています。

RIP Bernard...

Doctor Who: Wild Blue Yonder - 60th anniversary special recap

Doctor Who: Wild Blue Yonder - 60th anniversary special recap

David Tennant and Catherine Tate are impeccable in a special that has been shrouded in mystery – and that will upset a very vocal part of the Who fanbase

the Guardian

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

懐かしきドクターとコンパニオンとの再会!「ドクター・フー:スター・ビースト」

2023-11-26 | TV/その他

2023年11月25日(日本時間26日)、英国の長寿SFドラマシリーズ「ドクター・フー」
60周年を記念するスペシャル第一弾「ドクター・フー:スター・ビースト」の配信がディズニープラスで始まりました!

2005年の番組再始動時のショーランナーであった
ラッセル・T・デイヴィス(以下RTD)が復帰すると発表されたのが2021年のこと。

 

「ドクター・フー」新ショーランナーにラッセル・T・デイヴィスが復帰 - だから、ここに来た!

昨日9月24日、英国のSFドラマシリーズ「ドクター・フー」に脚本家ラッセル・T・デイヴィスが復帰し、番組が60周年を迎える2023年より、クリス・チブナルからショーランナー...

goo blog

 

そして、彼の手がけたシリーズで10代目ドクターを演じたデヴィッド・テナント
第4期でコンパニオン、ドナ・ノーブルを演じたキャサリン・テイトがスペシャル限定で復帰することが報じられたのが2022年5月15日のこと。

The Thirteenth Doctor Regenerates | Jodie Whittaker to David Tennant | Doctor Who 

ディズニープラスで配信されることについてはその後に噂が出始めました

これらのニュースは10年以上ドクター・フーを見ていた私にとってもスペシャルなものでした。
リアルタイムで追うことが出来たのはマット・スミスの11代目ドクターからでしたが、
9代目のクリストファー・エクルストンや10代目のデヴィッドのエピソードは
LaLaTVで吹替版を含めて見ることが出来、時には笑い、時には感情を揺さぶられ、涙しながら見たものです…
震災の後の鬱屈とした気分の中、「ドクターが現れてどこか遠くに連れて行ってくれたらいいのに…」と夢想したりもしてました。
もちろん宇宙に連れて行ってもらったわけではありませんが、
その憧れの気持ちが原動力になって何度も英国に行ったり、最終的には語学留学したりと、
ドクターはある意味、本当に私を遠くに連れて行ってくれた存在です。

その留学中にクリス・チブナルのショーランナー期に入ってからは途中で脱落してしまったので
ここ数年はすっかりご無沙汰になってしまっていましたが、
(とはいっても、コロナ禍で行われた世界同時視聴実況なんかは参加してました。
 今回デヴィッドとキャサリンが復帰したのもこの同時実況がキッカケだったとか。)
デヴィッドが出演するドラマ「グッド・オーメンズ」第2シリーズが今年の夏に配信されてからは、
再びドクター・フー熱も戻ってきて、今回のスペシャルへの期待も高まっていたのです。

 

【ネタバレ】天使と悪魔に与えられた試練の時? 「グッド・オーメンズ2」 - だから、ここに来た!

2023年7月28日(金)、ついに「グッド・オーメンズ2」の配信が開始されました!このシリーズは、留学中に配信されたS1からプレミア上映を見に行ったり、原作者のニール...

goo blog

 

そして、スペシャルの配信が始まるまで、出退勤時に少しずつドナが登場するS4を見直して、
今日の配信の準備をしてきました。過去エピソードの記憶も心の準備も完璧!
チャリティ特別番組Children in Needの中で放送されたミニソードもチェック済み!(ミニソード楽しかった!)

The Fourteenth Doctor is Here! | BBC Children in Need 2023 | Doctor Who

さあ、いざ時空の旅へ!アロンズィー!

 

↓↓↓初見の人でもわかる!?簡単なあらすじ↓↓↓

何故か以前の顔に戻ったドクターはタイムマシンのターディスで現代のカムデン・タウンに到着。
そこでかつて共に旅をしたドナ・ノーブルと偶然再会し、
ドクターにとって大切な名前である、ローズという名前の彼女の娘とも出会う。

ドナは過去の旅で危機的状況の中、ドクターが生まれ変わる際に発生するエネルギーと
人間の肉体では耐えられない膨大な知識を与えられたため、ドクターによって冒険の旅の記憶は全て消されていた。
自分と過ごした日々を思い出したら、ドナは死んでしまう…
何故ターディスは、ドナと彼女の知る顔に戻ったドクターを再会させるためにここに連れてきたのか??

謎が深まる中、ロンドンに宇宙船が不時着。ドクターは宇宙船の行方を追う。
一方、家に戻ったローズはその宇宙船に乗ってきた可愛らしい生命体ミープと遭遇。
ミープが他のモンスターに命を狙われていると知ったローズは、自分の作業小屋に匿うがドナに見つかってしまう。
そして、宇宙人がミープを追ってドナの家に迫る中、ドクターもドナの家にたどり着く。
正体を隠しながらミープを元の居場所に送っていくことをドナの家族に約束するドクターだったが、
何者かに操られている諜報軍事機関UNITの兵士たちと宇宙人との戦闘に家ごと巻き込まれてしまい…

↓↓↓以下、ネタバレ含む感想↓↓↓

S4の記憶を無くした時のドナの描写はとてつもなく切なかったので、
祖父のウィルフ(演じるバーナード・クリビンスは第三話に登場予定予定。これが遺作となる)や母のシルヴィア
15年も宇宙船や宇宙人やドクターに関わるような話を懸命に避けてきたのが分かって胸が締め付けられるような気持ちでした。
そしてやはりドナもドクターの記憶を失って何か欠けていることを感じ取っている様子で…。

でもネリス(「消えた花嫁」でドナに信用されていなかったあのネリス!)の友達のふりをして家族の近況を聞き出すドクターや、
会ってはいけないはずなのに現れたドクターを必死でドナから隠そうとするシルヴィアを見るのはちょっと愉快。

今回のエピソードの最も重要なテーマはノンバイナリーと言っても良いかもしれません。
ドナの娘ローズはトランス女性であり、同級生?から揶揄われたり祖母にあたるシルヴィアが接し方に迷う描写が出てきます。
そのせいか、独りきりの宇宙人であるミープに共感を寄せているようにも見えます。

また、主人公であるドクター自身も前の姿は女性だったように、ノンバイナリーな存在として体現されています。
サイキックペーパーがアップデート不具合でいまだに女性名詞になっているのが面白い)
しかし、ミープを「彼」だと決めつけてローズに嗜められる場面も。
ミープが彼でも彼女でも彼らでもなくミープであるように、自分もドクターであるという会話をしています。

RTDは自身も同性愛者であり、LGBTQが関わる/登場する番組を手掛け続けていますが、
記憶を取り戻し、ドクターが持つ知恵も取り戻したドナが、ローズにエネルギーと記憶を継承させたことで死を免れ、
「二進法(バイナリー)」という言葉がローズとドクターの「ノンバイナリー」に繋がるという発想をするなんて、全く恐れ入ります!
タイムロードの知識が制御出来ず、バイナリーバイナリーバイナリー…と繰り返すドナの姿は痛々しかったから、特にこの言葉は印象に残ってました。
(でもその後にドナとローズが「女性にしかわからない」と言って知識を解放したのはおかしくない?という意見を見て確かに、と思ったり)

「グッド・オーメンズ」のPRでトランスジェンダーをサポートするTシャツを着たりして
普段からトランスアライの立場を表明しているデヴィッド・テナントが、
今回の「ドクター・フー」の宣伝や公の場に出る際に必ずトランスジェンダーフラッグの色がついた
ターディスのピンバッチをつけていたのもこのエピソードを見るとさらに納得です。

しかし個人的には、兎にも角にも懐かしき10代目の姿をしたドクターとドナの冒険が見られるというだけで本当に感無量。
この感覚は、表現すると「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」の時に過去のスパイダーマンが登場した時の喜びに近いかも。
何年も前に封印していた悲しい記憶が、新しく更新されてカタルシスを得られるような。
でもそれよりも圧倒的に思い入れが強いので、もっと感情に訴えかけてくる再会なんですよね。
今日、海外の友人とも会話したのですが、こんなにも私はドクターとドナを恋しがっていたのかと、
実際に、画面を見ながらポロポロと涙して初めて実感した次第です。

そして、日本語吹き替えが関俊彦&雨蘭咲木子!!
ドナ初登場時の吹き替えメンツと同じです!!感謝ー!!
「グッド・オーメンズ」のクロウリーも関さんですが、もう10代目と言ったら関さん!!これは譲れない!!
お陰様で毎日デヴィッドか関さんの声を聞いている私です!!
まさか日本でも英国と同時に日本語吹き替えのドクター・フーが見られるなんて!
VPN駆使したりDVD取り寄せてたりしてた10年前は考えられないことでした。本当にありがたい!

でも、ストーリー的には平均的なお話だったような気もします。
ミープが悪者っぽいのもなんとなく分かったし、最後の宇宙船内で半分分けられてしまうのも、
ドナが記憶を取り戻せざるを得ない状況を作るためだなーとわかるし、
RTDが言っていたように、ファミリームービー的に気軽に楽しめるお話だった感じ。
ただし、次回は怖くて、最終話は頭がおかしい話らしいので、これからの展開に期待。

ところで、ターディスの内装を見たドクターのはしゃぎっぷり、可愛かったなー。
「グッド・オーメンズ2」で星雲作って喜んでるクロウリーを思い出した。
宇宙船の中で縦横無尽に駆け回ってボタン操作する姿もアラフィフとは思えない俊敏さ!
弁護士のかつらはどこから持ってきたのだろうか…ドクターのコートはターディスみたいに内側が広いのかも。
こんなに可愛くて軽やかな14代目とドナとの再会が過ぎたら、
また再生=お別れが待ち構えているんだと思うと、今から辛い気もする…ぐすん

とにかく、先の悲しみは置いておいて、今はこのお祭りを楽しむのに専念しますか!!

 

■■■ドクター・フー関連の記事■■■

 

ドクター・フーの誕生物語 "An Adventure in Space and Time" - だから、ここに来た!

ドラマ「シャーロック」の製作者、スティーブン・モファットとマーク・ゲイティスが、共にイギリスが誇るSFドラマ「ドクター・フー」の脚本家であり、撮影現場であるカーデ...

goo blog

 

■■■「ドクター・フー」のロケ地=カーディフの旅(2012年)■■■

【カーディフ編】パディントンからカーディフへ
【カーディフ編】カーディフ・ベイへ (ドクター・フーのロケ地巡り)
【カーディフ編】Doctor Who Experience そしてトラブル発生w

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ネタバレ】天使と悪魔に与えられた試練の時? 「グッド・オーメンズ2」

2023-07-31 | TV/その他
 
2023年7月28日(金)、ついに「グッド・オーメンズ2」の配信が開始されました!
このシリーズは、留学中に配信されたS1からプレミア上映を見に行ったり、
原作者のニール・ゲイマンのトークイベントを見に行ったりと、私にとって特別に思い入れのある作品。
 
↓↓↓「グッド・オーメンズ」S1のプレミア上映の様子
 

【祝!S2決定】「グッド・オーメンズ」ワールド・プレミアの思い出【2019年5月28日】 - だから、ここに来た!

2021年6月30日にドラマ「グッド・オーメンズ」第2シリーズの製作が発表されました!Whathaveourfavoriteangelanddemongottenintothistime?😇😈#GoodOmensisreturningforSea...

goo blog

 

↓↓↓原作者ニール・ゲイマンのトークイベントの様子。スレッド参照。

 
ハルマゲドンが阻止された前作から3年あまり経った現在のロンドン。
ソーホーの書店に暮らす元天使のアジラフェル(マイケル・シーン)の元に、
かつての上司である最高位の大天使ガブリエル(ジョン・ハム)が全裸で現れる。
仰天するアジラフェルは何事か彼に尋ねるが、
ガブリエルはアジラフェルが誰なのかだけでなく、自分が何者かすらもすっかり忘れていた。
天国で何かが起きている…
ただ事ではない状況であることを察したガブリエルは、
彼を守り、真相を突き止めるべく、長年の友人である元悪魔のクロウリー(デヴィッド・テナント)に協力を求める。
 
全編にわたってアジ&クロの仲睦まじい可愛さが溢れているS2。
しかし、配信直後の今週末は、最後の20分で急展開を迎える最終話のおかげで視聴者の多くがショックで立ち直れない様子…
クリフハンガー的幕引きで、否が応でも今から次回作への期待が高まります。
詳しい内容は実際に見ていただくとして、
簡単な各話のあらすじに触れながら、自分の印象に残ったポイントを残しておこうと思います。
 
■天使時代のクロウリー■(第1話)
宇宙を創造するためにアジラフェルの手を借りるクロウリー。
彼らの初対面はS1のエデンの園ではなく、クロウリーがまだ天使だった時代に遡るんですね!
髪型がサザエさんみたいな天使クロウリー、「光あれ!」と楽しそうに宇宙を作り出す姿が可愛い。
思わず銀河に向かって「お前は綺麗だ」と話しかけるクロウリーに
自分に言われたのかとドキッとしてるアジラフェルも可愛い。
 
■ガブリエル改めジム■
すっぽんぽんにダンボールを抱えて突然現れたガブリエル。
元々は鼻持ちならない上司だったのに、アジラフェルが頼れる存在だということ以外は
全てを忘れてしまって、ただのおとぼけ能天気おじさんになってて笑ってしまう。
予告の時点で楽しみだったけれど、電車の中で見ながらニヤニヤが止まらなかった。
(アジラフェルの元に来た理由としてガブリエルに
 「ある人のそばにいるだけで、何もかもうまくいくって確信出来る感じ」がわかるだろう?と訊かれて
 後ずさりして「分かりません!」というアジラフェル。
 もしかしたらクロウリーのことを思い浮かべて動揺したのではないかな。)
 
S1でガブリエルの吹替を山ちゃん(山寺宏一)がアテているのを知って、
「ガブリエルはそこまでしょっちゅう登場するわけじゃないのに贅沢だなー」と思っていたけど、
S2を見てこの為に前もってキャスティングされたんじゃないかと思うくらい痛快だった。
「(私に渡す)アレって(何)?」「はあ?!」←この声が最高(笑)
 
 
■謝罪のダンス■
一旦は書店にガブリエルを匿うことに反対したクロウリーは、
かつての上司のベルセブブ(シェリー・コン)からガブリエルの行方を問われ、
天国は彼の失踪に関わっているものを存在ごと消すつもりだと聞き、
すでに今回の件に関わってしまっているアジラフェルと共にガブリエルを匿うことを決意。
ガブリエルの存在を、アジラフェルが地獄から、クロウリーが天国から隠すため「第1級の内密な半奇跡」を起こす。
 
ここで、機嫌の損ねたアジラフェルに対して♪お前が正しい♪と謝罪のダンスを踊るクロウリー。
二人にしか通用しないダンスがあるなんて可愛い。
アジラフェルの方は少なくとも3回(1650年、1793年、1941年に)同じダンスを踊ったらしい。
この年号、たぶんテストに出るやつ(笑)。
 
■ニーナとマギー■
「第1級の内密な半奇跡」を起こしたものの、天国の警報が鳴り、
アジラフェルは大天使ミカエル(ドゥーン・マッキチャン)たちからガブリエルを匿っているのではないかと疑われるが、
コーヒーショップのニーナ(ニーナ・ソサーニャ)に惹かれているレコード屋のマギー(マギー・サービス)の恋を成就させるために
奇跡を使ったと咄嗟にごまかし、再度クロウリーに協力を頼む。
クロウリーはリチャード・カーティスの映画よろしく「雨で濡らして、互いの目を見させれば…バーン!」と恋愛は成就すると自信満々。
だけど、それってエデンの園で雨に降られた時にアジラフェルの翼の下で雨宿りした自分の経験談では…?
 
 
■(義父の)ヨブ■(第2話)
第2話はクロウリーとアジラフェルが関わったヨブ記の回想。
クロウリーがヨブのヤギを殺したと思っていたら、
実はカラスに姿を変えさせていただけだと知ったアジラフェルが可愛かった。
ヨブ役はデヴィッド・テナントの義父であり6代目ドクターでもあるピーター・デイヴィソン
息子のエノンはデヴィッド・テナントの養子のタイ・テナント

Crowley Peer Pressures Aziraphale | Good Omens | Prime Video

 (追記)
はじめに見た時にはサラッと見終わってしまったのですが、
このヨブ回がアジラフェルとクロウリーの関係において重要な出来事だったのか、
だんだん分かってきたので、その理解が進む記事のリンクをご紹介↓↓↓

 
■”警部巡査”ムリエル■(第3話)
アジラフェルが本当にニーナとマギーに対して奇跡を使ったのか確認するために、
天国は巡査の格好をした(真っ白な制服で明らかに不審者な)下っ端天使のムリエル(Quelin Sepulveda)を使いとして寄こす。
あまりに浮世離れして世間知らずな人間になりきれていないムリエルを
彼女が天使だと知りながらアジラフェルとクロウリーが会話を進めるのが可笑しい。
 
■パブ "Resurrectionist"■
ガブリエルがバディー・ホリーの曲「エヴリデイ」を唯一覚えていて歌えることを知ったアジラフェル。
マギーからエディンバラのパブに送ったレコードが何故か全て「エヴリデイ」になってしまって送り返されてくるという話を聞くと、
ガブリエルに関わる「奇跡」ではないかと考え、クロウリーのベントレーを借りて、パブ "Resurrectionist"を訪れる。
パブの店主からガブリエルが何者かと一緒にパブを訪れていたことを聞き取り、
さらにパブの名前の由来から、1827年に出会った死体盗掘人の少女と解剖学者、
そして墓場にガブリエルそっくりの天使像があったことを思い出す。
 
 
resurrectionistは「復活させる人」が転じて「解剖用死体盗掘人」と言う意味。
アジラフェルがパブのキリストの描かれた看板を見てパブに入り、
出た後に反対側に描かれた解剖学者の絵に気づく描写があるので、
吹替版でははじめから店の名前を「死体盗掘人」と話しているけれど、
パブの看板を見るまでは「復活させる人」という店の名前だと認識しているはずけどな。

■フルフルとナチのゾンビ■(第4話)
クロウリーの後任者の地獄の大使シャックス(ミランダ・リチャードソン)もまた、
クロウリーとアジラフェルがガブリエルを匿っていることを疑っていた。
彼女が2人の繋がりを知ったのは、かつて共に入獄部で働いていたフルフル(リース・シェアスミス)からの密告だった。
シャックスから「良い行いをしている悪魔」を見つけたら、誘惑部に出世できると聞いたフルフルは、
1941年に教会への爆撃で地獄にやってきたナチのスパイ、
グロージアー(スティーヴ・ペンバートン)とハーモニー(マーク・ゲイティス)そしてグレタ(二―ヴ・ウォルシュ)から、
クロウリーとアジラフェルのせいで手違いで地獄に送られたという発言を聞き、
3人をゾンビとして復活させ、クロウリーとアジラフェルが協力する現場を押さえるよう派遣する。
 
 
S1で謎の本屋のふりをしたスパイであることがわかったグロージアーとハーモニー、
そしてS2で初登場のフルフル、つまり、リース&スティーヴ&マークの再出演は、
リーグ・オブ・ジェントルマンの再集結として、私がこのシリーズを見てる最大の理由の一つ
リースはS1でシェイクスピアを演じていましたが、
S1でマダム・トレイシーを演じていたミランダと同様に、全く別の役で再登場しています。
(ニーナとマギーもS1ではシスター役で登場していました。)
しかも第4話はリーグ・オブ・ジェントルマンのもう1人のメンバー、ジェレミー・ダイソンアンディ・ナイマンと共同脚本を担当。
つまり、全英ツアー後の完全なる再結成!
しかも、ダレン・ブラウンのコンサルタントでもあるアンディ・ナイマンが
アジラフェルがウエストエンドの舞台でマジックを披露するエピソードの脚本を書くなんて、
少なくとも私にとっては、何もかも完璧なキャスティングのエピソードなのです。
 
■月例会という名の舞踏会■(第5話)
雨宿りを使ったニーナとマギーの仲を取り持つ作戦があまりうまくいかなかったクロウリーの代わりに、
アジラフェルがウィックバー通り貿易商小売店月例会を開いて、
ジェーン・オースティン作品のような舞踏会にして2人のすれ違いを正そうとする。
一方、アジラフェルの書店にガブリエルがいると確信したシャックスは、
ベルゼブブの承認を得て、下級悪魔を率いて書店を襲撃。
アジラフェルを助けようとしたニーナとマギーだったが、挑発するうちに悪魔たちを書店へと招き入れてしまう。
 
 
楽器店店主を誘い出すダシに使った幻の1965年版ドクター・フー年鑑って実在するのだろうか…
というか、グッド・オーメンズの世界にドクター・フーが存在するんだ…
クロウリーがドクターと同じ顔なのに…
 
■その他のドクター・フーネタ■
マジック店の店主にはS・W・アードネスの"The Expert at the Card Table"初版本で月例会に誘うアジラフェル。
その間、トルコ帽(フェズ)をかぶって水晶玉で遊ぶクロウリー。
フェズって言ったら、もちろん11代目ドクターを思い出しますね。

 
 
それに第2話では、クロウリーたちが医者だと名乗り、つかの間ドクターと呼ばれていたり。
 
■SHERLOCKとの共通点■
これは言うまでもないことかと思いましたが、
ドクター・フーだけでなくSHERLOCKとの共通点も見つけられます。
マークをはじめ、S1 はベネディクト・カンバーバッチがサタン役で声の出演、
そしてジョナサン・アリスやシアン・ブルックが出演していたり、
「グッド・オーメンズ」の演出家であるダグラス・マッキノン「SHERLOCK 忌まわしき花嫁」の監督。
ドクター・フーの演出も8回ほど手がけています。
音楽のデヴィッド・アーノルドもSHERLOCKの音楽を担当していました。
グッド・オーメンズを見ていて、個人的にSHERLOCKを見ていた頃の興奮を思い出したのは、
音楽の面が特に影響が大きかった気がする…
舞踏会のバイオリン曲は『三の兆候』のダンスシーンを思い出す。
クロウリーがガブリエルをダートムーアに捨ててこよう、と言うのは、
ホームズ譚の「バスカヴィル家の犬」への目配せなのかも、と思ったのは私だけじゃなさそう。
 
■ガブブブ(公式)■(第6話)
光輪を使って下級悪魔たちを制圧し、地獄へ宣戦布告したことになったアジラフェル。
騒動の間にムリエルを唆して天国に昇り、ガブリエルの情報を閲覧したクロウリーは
ガブリエルがアルマゲドンの続編の実行に反対し、権利の行使を拒んだために裁判で降格させられたことを知る。
クロウリーが天国のミカエルらと共に書店に戻ると、地獄からベルゼブブらも集結。
そこで、ガブリエルがベルゼブブから贈られた蝿の中に自分の記憶を閉じ込めて、地球に逃亡したことが判明。
ガブリエルとベルゼブブは密かに交流し、ハルマゲドンを起こさないように協定を結んでいたのだった。
記憶を取り戻したガブリエルは、愛するベルゼブブと共に追放されることを望むのでした。
 
何故ガブリエルの周りにいつも蝿が飛んでいるのか
その割に蝿の王ベルゼブブがガブリエルの行方を知らないのが不思議でしたが、そういうことだったのか!
ベルゼブブがいるならアルマゲドンを拒否して地獄行きになっても構わない、
でも記憶を失ってしまったらベルゼブブとの協定も忘れてしまうので、
蝿の中に記憶をしまって天使ではない立場のアジラフェルを頼って地球に逃げたと。
謎めいた「エブリデイ」が、なんてことない、ベルゼブブとの思い出の曲だったなんて!
 
それにしても、ファン・アートではガブリエルとベルゼブブのカップリングを見かけたりはしていたものの、
まさかそれが公式になってしまうとは思いもよりませんでした。いや、とてもめでたい。
その一方で…
 
■ナイチンゲールはいない…■
神の代理人であるメタトロン(デレク・ジャコビ)が現れ、ミカエルたちを天国に帰しガブリエルを連れ出している間、
ニーナとマギーは捻くれ者のクロウリーにアジラフェルへの素直な愛情を伝えるよう説得する。
心の準備をしていたクロウリーだったが、戻ってきたアジラフェルは、
ガブリエルの後任として最高位の大天使の地位に就くことを提案されたことを明かす。
自分が最高位の大天使になればクロウリーを天使に戻せると喜ぶアジラフェルだったが、
今の生活に満足しているクロウリーは「断ったんだろうな?」と激怒する。
 
想像と違うクロウリーの反応に戸惑うアジラフェル。
聞こえるか?と問うクロウリーに、何も聞こえないと答えると、
「そういうことだよ。ナイチンゲールはいない」(That's the point. No nightingales.)
「お前は馬鹿だ。これまでのままで、よかった」('We could have been... us.')
クロウリーは重苦しく言い放つと、アジラフェルに無理矢理長い接吻をする。
「…私は…君を許そう」とアジラフェル。
「…許さなくていい」と言い残し、立ち去るクロウリー。
動揺しながらもアジラフェルはメタトロンと共に、次の計画「再臨」のために天国へと昇っていく。
 
 
まさか、こんなすれ違いの最後になるとは…
マギーとニーナの件で、キスすればその気になると言っていたクロウリーだから、
アジラフェルにキスしたのは、最後の賭けだったのかも。
 
アジラフェルもクロウリーも、2人で一緒にいたいという気持ちは全く同じだと思う。
ただ、天国が正しい場所だと信じるアジラフェルは、
クロウリーが一緒に戻ってくれることこそ正しい道だと思っているだろうし、
メタトロンから提案を受けた直後で、クロウリー自身の望みを考える余裕はなかったかもしれない。
クロウリー側も、目の前でガブリエルとベルセブブの2人の姿を見たばかりで、
さらにマギーたちに告白をするよう急かされて、
気持ちが高まっていたところで、あまりにも変化の大きな提案をされて混乱しても無理はないと思う。
なんともタイミングが悪いなぁ、という感じ。
そして、元の場所に戻ってやり直そうとする側と、今のままがいい側のすれ違いって、
神々の世界の話なのに意外と恋愛のクリシェすぎて、そこがまた痛いほど切なく感じる所以。
 
ナイチンゲールの言及はS1に登場した"A Nightingale Sang In Berkeley Square"のことでしょうが、
ロミジュリ的な考え方で言えば、敵対する世界に身を置く2人の蜜月は朝を迎えて終わった、ということでしょうか。
でも、最後にクロウリーがベントレーに乗り込んだ時にあの曲が流れたのって、
ガブリエルがベルゼブブのためにジュークボックスのレコードを「エブリデイ」に変えてしまったように、
好きな人と一緒に過ごすために(一緒にリッツに向かうために)用意した曲だったんだよなと思うと、たまらないです。
 
この終わり方にショックを受けている視聴者がたくさんいるけれど、
私は2人の今回の大きな試練に逆にめちゃめちゃメラメラ熱いものを感じています(笑)。
「パシフィック・リム」続編映画で博士組が抱え込んだ世界の重みを大好物としている私なので、
この二人のすれ違いも、試練を与えられた2人!もうたまらん!と思えるタチです。
 
S2は主軸はガブリエルの記憶喪失で、サブストーリー的にマギーの恋愛サポートがあり、
全体的に愛がテーマになっているから、実はS1よりも親近感を持って見られました。
 
原作者のニール・ゲイマンも「中途半端のままにするつもりはない」と投稿しているので、
もちろん続編、もしくは媒体が違ったとしてもこの続きが作られるのは確かなはず。
それまでの間にS2を繰り返し見て、視聴回数を稼いで早く続きが見られるよう貢献したいですね。
 
それにしてもメタトロンは何を企んでいるのだろう。「再臨」はハルマゲドン以上のことが起こりそうで怖くもある。
演じるデレク・ジャコビはドクター・フーの世界ではドクターのライバルのマスター役でしたからね。
ある意味、ドクターVSマスターの戦いになるのかも??
 
 
というわけで、とりあえずの所感でございました!(また追記するかも。)
 
(追記)
あまりに情熱的な記事で読みながら咽び泣いてしまったので、
掻い摘んで紹介したら、ものすごい反響があった投稿。内容の訳はスレッド参照↓↓↓
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョー・ライセット、デヴィッド・ベッカムへの挑戦状

2022-12-31 | TV/その他

久しぶりの更新です。

6月に再就職してから仕事に圧倒されて、いろいろイベントはあったものの、
なかなかブログを書く時間が作れませんでした。
しかし、そんな中でも嵐を呼ぶ英国のコメディアン、ジョー・ライセットの動向はやはり目が離せませんでしたよ!

今回彼が注目したのは、英国フットボール界のスター、デヴィッド・ベッカム

ベッカムは11月から開催されたFIFAワールド・カップの舞台カタールのアンバサダーとして、
1億5000万ポンドの10年契約を結んだとされますが、
カタールは女性や移民労働者を差別し、同性愛を違法とする国として英国でも批判の対象となっています。
LGBTQアイコンとしてプレミアリーグの選手として初めてゲイカルチャー誌「ATTITUDE」の表紙を飾ったこともあるベッカムですが、
この契約は国内外の失望を呼んだのです。

もちろん我らがジョーも同様。
デヴィッド・ベッカムに前代未聞の挑戦(脅迫?)
状を送りつけたのです。

これには私も、ずいぶん大物に挑戦状を叩きつけたな!とビックリしました。
視聴者のビックリする行動で問題提起に目を向けさせるのはジョーの得意技。
でも私財を投げうって? 本気なのか?
この無謀とも言える挑戦は、やはり各媒体でも取り上げられ世間の注目を集めました。

 

Joe Lycett to shred £10,000 if David Beckham promotes World Cup in Qatar

Comedian says that if footballer does not cut ties with event his ‘status as a gay icon will be shredded’ along with the cash

the Guardian

 

↑ジョーがベッカムのPR宛に書いた「もう4日経ったのになんの音沙汰もないんだけど?」という催促メール

ベッカムが無視したら、ただジョーが損するだけじゃないの?
パフォーマンスとはいえ、ジョーがそこまでする必要ないよね?と思いつつ、
刻々と期限は近づいてきます…

そしてついに…!

本当にシュレッダーにかけおったー!!

思い切ったことするなぁー!!
売れっ子コメディアンとはいえ、10,000ポンドなんてそれでも大金だよー?

もちろんこの宣言通りもパフォーマンスも話題を呼び、
「金を無駄にするな!!」という怒りの批判も見かけました。
以前の生放送を途中で退室事件の時と同じような展開…

 

Joe Lycett 'shreds' £10k in David Beckham Qatar protest

The comedian appears to destroy wads of banknotes in an industrial shredder in a clip posted on Twitter.

BBC News

 

しかし、これまでの彼のチームの手法?から考えれば、
最後にもう一捻り驚きの展開を用意しているはず…
そんな期待もしていた翌日、新たに動画が公開されました。

 ベッカムへの最後のメッセージ

 やあ、僕だよ!生活苦を覚悟で大金を捨てたあのとんまだ!

 で、どこまで話したっけ? 
 僕はW杯の初日までにカタールとの縁を切らなければ、
10,000ポンドを破棄するって言ったよね。

 そして、あなたは縁を切るどころか何の返事もよこさなかったので、
 僕が10,000ポンドをシュレッダーにかけるところを流した。

 でも本当にそうかな?

 僕はまだ真実は全部語っていない。
 だって、シュレッダーに入れたお金は本物だけど、出てきたお金は偽物なんだ!
 僕はお金を破棄したりしない。そんな無責任なことはしない。
 実は初めのツイートの送信ボタンを押す前に、すでに10,000ポンドは慈善団体に寄付していた。
 あなたから連絡が来る期待なんてしてなかった。
 みんなの話題を集めるための空虚な脅しだったんだよ。
 あなたのカタールとの契約と同じ、始めからデタラメだったんだ。
 僕は同性愛者でもないし…これは冗談!

 僕が本当に破棄するものがここにある。
 あなたが表紙を飾った2002年6月のAttitude誌。
 プレミアリーグの選手による初めてのゲイ雑誌の表紙だ。
 Attitudeにこれをシュレッダーにかけていいか尋ねたら、喜んで同意してくれたよ。

A message to David Beckham.

出てきた紙切れは偽物だったんかーい!!
そしてすでに寄付は済ませているとは…
Well played, ジョー。
LGBT支援をしつつ問題提起もする、素晴らしいお手並み!!

表紙を細切れにすることに同意した、ATTITUDE誌の編集長もコメントを投稿しています。

 人権は明日の雑誌のページを飾るためのファッション・ステートメントでも、
 メディアの注目を集める最新のヘアカットでもありません。
 国中の何億もの弱い人々の暮らしに影響を与える現実の問題なのです。
 ジョー・ライセットの悪ふざけは、デヴィッド・ベッカムの人権に対する不真面目な態度を浮き彫りにしたのです。

 

このパフォーマンスは、例によってジョーの番組"Got Your Back"のための企画だったわけですが、
この番組の中で、ようやくベッカムのチームから届いた声明が公開されています。

ジョーはこの声明を公開するにあたり、意見を述べることは法的に許されていないとのことで、
「各自で判断してください」と述べた上で声明を読み上げています。(一部略)

David Beckham finally responds to Joe Lycett’s money-shredding stunt

 デイビッドは、スポーツには世界を良くする力があると常に信じています。
 世界的に最も人気のあるスポーツであるサッカーは、人々をひとつにまとめ、地域社会に真の貢献をすることができるのです。
 私たちは、中東での関与について、異なる強い見解があることを理解しています。
 しかし、重要な問題に関する議論が、この地域で初めて開催されるワールドカップによって直接的に刺激されたことは、
 肯定的なことだと考えています。
 このような対話が、すべての人々への理解と共感を深め、進歩が達成されることを望んでいます。

 

ちなみに、このパフォーマンスの後、タブロイドのザ・サン紙が
ジョーが2015年にカタールでコメディの公演を行ったことがあるとスッパ抜きましたが、
その記事に対するジョーの返答はこれ。

 おっと、サンにバレちゃった!
 2015年にドーハで2回公演をやって、
 そのことは自分の本に書いたりNYタイムズをはじめ複数のインタビューで語ったりして
 完全に秘密にしておいたのに!!

 興味があるなら、僕は数100ポンドのギャラをもらっていて
 (カタールではなく英国のプロモーターから)
 それは2015年のことで随分前のことだ。

 もし当時のコメディアン(ショーン・リッチーみたいな)が
 僕を説得するために1万ポンドを破棄したなら話は別だけど、
 僕はサンみたいな完璧な後知恵と道徳心は持ち合わせていないんでね!

と皮肉たっぷりに返しています。

例えば日本の影響力のあるコメディアンが、
国民的スポーツ選手が間違った選択をしていると知ってここまでの行動に踏み込めるかなと考えると、
ちょっと想像がつかないし、笑いと人権啓蒙のパフォーマンスは全く別物だと見る方も考えてしまいそう。

"Got Your Back"のスペシャルはBBCの人気番組"The Traitors"の視聴率を上回ったそうで、
ジョーのようなコメディアンの笑いを超えた試みがウケるイギリスのお笑いって羨ましいなとますます思うのでした。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」第5話・第6話【更新予定】

2022-06-16 | TV/その他

SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」の感想、最終回です。

↓↓↓前回の感想↓↓↓

 

SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」第3話・第4話 - だから、ここに来た!

引き続き、SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」の感想です。↓↓↓前回の感想↓↓↓ついにD+加入!SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノ...

goo blog

 

 

第5話

オビ=ワンの追跡に成功したことでリーヴァは大尋問官に昇格。
ジャビームに向かうダース・ベイダーは、オビ=ワンとライトセーバーを交えたパダワン時代の特訓を回想する。
帝国軍が迫り来る中、ジャビームではリーダーのローケンを中心に、
基地から反乱勢力の人々を逃す準備に追われていたが、船の出口となる天井を封鎖されてしまう。
時間稼ぎのためにオビ=ワンは大尋問官となったリーヴァと対話。
ダース・ベイダーの正体がアナキンだと知るリーヴァが、
実はオーダー66でダース・ベイダーによる粛清から生き残った元ジェダイ・パダワンであることが判明する。

これまでのエピソードで一番緊張感のあった回
冒頭、パダワン姿のアナキンが登場したのを見て、
興奮のあまり、一旦落ち着かねば!と、条件反射的に一時停止ボタンを押してしまいました。
これは最高のファン・サービスだわー。
De-aged(若作り)映像加工なしのパダワン・アナキンでしたが、
今のヘイデンが演じるそのままのアナキンが見られて個人的には問題ないしむしろ嬉しかったです。

そして大方の予想通り、リーヴァはオーダー66の生存者だったことが分かりましたが、
今回もいきなりダース・ベイダーに襲いかかったりして、毎回行動が安直すぎ。
逃げようとする船をフォースで無理やり引き戻すベイダー卿は相変わらず恐ろしいけど、
新しい帝国側のキャラクターがあまりうまく描けてないですよね。
一方で、魅力的だったターラがドロイドと共に自爆… このまま一緒に逃げて欲しかった。

交渉人としてのオビ=ワンが戻ってきたことには安心しましたが、
リーヴァと2回会話する必要はあったのか?
帝国軍に襲われて持ちこたえられないと気づいたオビ=ワンが一人投降して、
そのタイミングで一気にリーヴァの過去の判明→「お前に仕留めさせてやる」でもよかったんじゃないかな。
投降したオビ=ワンを基地の中に閉じ込めておく不自然さも、
周辺にトルーパーがいない状態でリーヴァにベイダー卿を襲わせるための状況作りなんだろうなと、
脚本上の都合をついついguessしてしまう…

レイアは天井開閉の配線を直す活躍を見せて、ローラも無事に正常時の状態に戻って一安心
視聴者の中には、オビ=ワンに子守させてるレイアが気に入らない方もいるみたいだけれど、
レイアみたいな意志の強い女の子が苦手なのかな。
オビ=ワンがレイアを信じて、'Well done!'とハグするシーンはグッときました。

次回はもう最終回。90分の尺らしい
オビ=ワン宛のオーガナ議員のホログラムを見たリーヴァはどう行動するのか。
ルークの身に危険が迫っているのか。
どんな締めくくりになるのか、楽しみです。

↓6月16日に行われた中継イベント。
(こういうイベントって日本側の対応が大抵こっぱずかしくて、飛ばし飛ばし見てしまう…)
コスプレしてるファンからの、衣装の着心地の質問が良かった。
確かにダース・ベイダーの衣装に比べたら、オビ=ワンの衣装に文句は言えないよな(笑)。

(2022-06-16 21:40:08 記事作成)

 

第6話(最終回)

(配信後更新予定)

(配信後更新予定)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」第3話・第4話

2022-06-09 | TV/その他

引き続き、SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」の感想です。

↓↓↓前回の感想↓↓↓

 

ついにD+加入!SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」第1話・第2話 - だから、ここに来た!

長年アマプラとNetflixユーザーの為、これ以上サブスクに入るのは控えていましたが、ついにディズニープラス(以下D+)に加入しました。お目当ては2022年5月27日に配信が始ま...

goo blog

 

 

第3話

アナキンが生きていることをリーヴァから知らされ、
動揺するオビ=ワンは、レイアとともに鉱山の星マプーゾに降り立つ。
2人はダイユーの詐欺師ハジャに指示された目的地に到着するが、そこには誰もいなかった。
騙されたと憤るオビ=ワンの一方で、レイアはトールの農民親子のふりをしてヒッチハイクに成功する。
なんとか身元を誤魔化しながら相乗りしてきた2人を待ち受けていたのは、帝国の検問だった。
検問の兵士を倒しレイアを連れて逃げようとするも、
さらに増員したトルーパーを乗せた車両と出くわしてしまうオビ=ワン。
万事休す…というところで、帝国軍人になりすました女性ターラに助けられる。
彼女こそ待ち合わせの座標に迎えに来た仲間だった。
ターラの案内で隠れ家「パス」にたどり着き、オビ=ワンとレイアはさらに飛行場へと逃げる準備をするが、
彼らの元にダース・ベイダーの影が迫りつつあった。
ターラとレイアを先に行かせたオビ=ワンは、ついにダース・ベイターと直面する。

D+加入前に賛否両論の感想を読んで気になっていた第3話。
個人的にはそこまで酷いエピソードではなかったと思います。
確かにベイダーとの対決場所が、ただの採石場でしかなくて、
子供の頃の戦隊モノの撮影現場みたいでしたが、
これまでの流れから、アナキンが生きていたことに対する
オビ=ワンの衝撃がとてつもなく大きかったであろうことは想像に難くないので、
まともに立ち向かっていくほどの心の準備は出来ていなかったと察します。

考えてもみてください、自分の責任で育てた弟子が自分の組織を壊滅させ、
自責の念を抱えながらタイムカードを押す隠遁生活を送っていたのに、
その死んだと思った弟子が今でも敵方で現役バリバリ、ブイブイ言わせると知ったらショックすぎますよ。

まだ第3話の中盤なので、(感を取り戻したオビ=ワンの)本格的な対決が最後に用意されていると信じたいです。

オビ=ワンが交渉人としてのスキルをすっかり忘れてしまった一方で、
ヒッチハイクの件でのレイアの自然な交渉と演技は見ていて気持ち良いですね。
そして偽名を使っているにもかかわらず、
オビ=ワンがストームトルーパーの前でつい「失礼だぞレイア」と口にした時は
「ちょっ、親父!! 何やらかしてんの!!」と身を乗り出しちゃいましたが(笑)
その後のレイアに母親(つまりパドメ)の面影を見出すという発言や、
レイアの「あなたが私の本当の父親?」「そうだと言いたいが…」の会話に続くので、
意味のある言い間違いではあったかも。
しかしオビ=ワンの弟の存在が言及された時に一番びっくりしちゃいました!
「弟いたんだ!?」
まあでも、キャラの(隠された)兄弟設定にはもう食傷気味ではありますが…。

そしてインディラ・ヴァルマ演じるターラがやっと登場。
スチールが出た当時は帝国軍側のキャラと思われていたみたいですが、
レジスタンス側の助っ人だったんですね。
意志が強い魅力的なキャラで今のところ好きですが、
元々はオビ=ワンとの「恋愛要素あり」設定だったらしい。
女性の恋愛はありきたりだから却下!になったのは賛成。
でも、ターラみたいな人ならオビ=ワンと親密になってもいいかなーとは思う。

 

【ネタバレ】「オビ=ワン」第3話の女性、当初は「恋愛要素」あったが変更 ─ 「もっと主体性ある女性に」 | THE RIVER

でもやっぱり「恋してる」?

THE RIVER

 
 

Indira Varma reveals Tala was originally a love interest for Obi-Wan Kenobi

Indira Varma reveals her Imperial double agent Tala was originally conceived as a possible love interest on 'Obi-Wan Kenobi' and had different backstor...

EW.com

 

隠れ家で言及されたクインラン・ヴォスは「クローン・ウォーズ」などに登場するジェダイなんですね。
恥ずかしながら「クローン・ウォーズ」は未見なので、追ってチェックします。


↑銀座のスター・ウォーズPOP UP STORE 東急プラザ3階の特設展示で撮影した油彩アート

 

第4話

マプーゾで火傷を負ったオビ=ワンは、ジャビームで手当てを受ける。
ターラの仲間の協力で、尋問官の要塞があるムスタファ星系の水の惑星ナーに
ダース・ベイダーの船があることを知ったオビ=ワンは
再び帝国軍人になりすましたターラとともにレイアの救出に向かう。
一方、リーヴァに攫われたレイアは解放勢力の拠点の場所を尋問されていた。

バクタ・タンク、ドラゴンボールのメディカルマシーンをいつも思い出す…。

物語の展開ののんびり度は変わりませんが、ジェダイとしてのオビワンの調子はだんだん戻ってきました!
暗闇の中、青いライトセーバーでそつなくトルーパーを倒す様子は、
第3話でレイアに「フォースは何か」と聞かれたオビワンが答えた「暗闇の中の光」そのもの。
雑魚を倒してライトセーバーをくるりと回す仕草に
「おー、オビワン戻ってきた戻ってきた!」とワクワクさせられました!
終盤に向けて、徐々に昔の力を思い出しそうな感じです。

今日、ツイッターで「レイアが息子にベンと名付けたのも納得」
という英語の感想を見かけたんですけど、本当にねえ!
老ぼれたおじさんのようで、必ず助けに来てくれる頼り甲斐のある騎士(というか浪人?)なんて、
忘れられない存在になりますよね。
レイアも本当の父親ではないと分かってはいながらも、
こんな人だったらいいな、とは思ってるんじゃないでしょうか。
(そう考えると、父と娘としてアナキンと出会えなかったのはちょっと寂しいですね。)
視聴者の中には、レイアのお守り状態になっているのが嫌な方もいるみたいですが、
私はEp.4で「あなただけが頼りです」とメッセージを送る関係性につながるようで嬉しいです。

それにしてもモーゼス・イングラム扮するリーヴァが
イキってるわりに尋問が下手くそで見ていてしんどい…。
一人で飴と鞭使い分けてもしょうがないじゃろ…。レイア相手じゃうまくいきっこないよ。
これまでのエピソードでも自信満々なくせに同僚に引き止められると素直に引いて
強引に行かないばっかりにオビ=ワンたちを取り逃がしてばかりだし、
メインの敵キャラとしてあんまり上手い描かれ方がされてないですよね。
ターラの勇敢&冷静さと悪い対比になっちゃってる。
まあカイロ・レンも同じような激情するところあったし、それ故にシスロードなのでしょうが。
それにローラに追跡装置仕込みやがってー!このー!(帝国軍的にはGJだけども)

ところで、レイアの尋問されてる姿を見て、
子供の頃からこんなことしょっちゅうやらされてたら、
Ep.4でベイダーに脅されても堂々としていられるよなー、と思いながら見てました。

どんな内部かわからなかった水の惑星ナーの要塞が、
実はジェダイの墓場だったってのは、なかなか衝撃の設定。
はじめに出てきたテラ・シヌーベはクローン大戦で活躍したジェダイ・マスター。
やっぱりクローン・ウォーズ見てないと面白さ味わい尽くせないなー。

 

Obi-Wan Kenobi reveals fate of beloved Star Wars character

"It's a tomb..."

Digital Spy

 

水の惑星ナーはゲーム「ジェダイ:フォールン・オーダー」に登場するらしい。
そっちのゲームも気になってくる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ついにD+加入!】SWスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」第1話・第2話

2022-06-07 | TV/その他

長年アマプラとNetflixユーザーの為、これ以上サブスクに入るのは控えていましたが、
ついにディズニープラス(以下D+)に加入しました。
お目当ては2022年5月27日に配信が始まった「オビ=ワン・ケノービ」

「マンダロリアン」が話題になった時にも加入すべきか悩みましたが、
「オビ=ワン」が始まったら本気で考えようと思っていました。
スター・ウォーズの中でオビ=ワンは特に好きなキャラですし、
実はユアン・マクレガーも割と昔から大好きです。
(好きになったきっかけは中尾隆聖さんが吹き替えしてた「ER 緊急救命室」のゲスト回。)

オビ=ワン・ケノービ単独ドラマ発表の瞬間

そんなわけでスピンオフの「オビ=ワン」をかなり楽しみにしていたのですが、
近年のディズニーでリリースされたSW正史(Ep7-9)があまり好きではないので、懐疑的にもなっていました。
第3話まで配信されている現時点(2022年6月6日時点)でも日本での感想は賛否両論あるため、
本当にD+に加入する意味があるのか不安に。

そこでホームズファンでもあり筋金入りのSWファンでもあるフィンランド人の友人に、
「オビ=ワン」の感想と聞いてみたところ、熱い返信が返ってきました
曰く、想像していたよりも良く、いくらでも欠点を挙げることは出来るけれど、
とにかくユアンとヘイデン・クリステンセンが復帰してくれたことが嬉しいとのことでした。
(また「マンダロリアン」S3を見るなら、ちょっとガッカリな内容だけど
 「ボバ・フェット」も見ておいた方がいいという忠告も。)

SWの感想において信頼の置ける彼女がそう言うなら、私もとにかく楽しめるはず。
梅雨入りで憂鬱だし、テレビを見ていても全く楽しくないので、
ようやっと重い腰を上げて加入したわけです。


銀座のスター・ウォーズPOP UP STOREで撮影した「オビ=ワン」の垂れ幕とダース・ベイダー&ヨーダ(5月29日)

第1話

オーダー66によるジェダイ粛清の後、タトゥイーンでルークを見守りながら隠遁生活を送るオビ=ワン。
その一方で、生き残ったジェダイの残党狩りを行う帝国尋問官たちがタトゥイーンを探っていた。
逃げ延びたジェダイの一人、ナリもオビ=ワンを頼りに訪れ、
始めはベンと名乗り、身元を隠そうとしていたオビ=ワンだったが、
「ジェダイの時代は終わった」と、ナリにライトセイバーを砂に埋め、自分と同じように身元を隠すよう忠告する。

ルークのための玩具を玄関先に置いていったことを責めに来たオーウェンは
オビ=ワンの行方に執着する帝国尋問官サード・シスターに目をつけられ、
ジェダイの情報を追及されるが、なんとか命拾いする。

その頃、オルデランの王女として成長したレイアが何者かに誘拐され、
オビ=ワンはベイル・オーガナからレイアの救出を依頼される。
しかしそれはサード・シスターの罠で…

レイアが意志の強いしっかりした女の子に育ってて安心しました!
もちろん、誘拐されても死ぬことはないとわかってるので、
これからオビ=ワンと、どんな交流をするのか楽しみ。
(レイアのドロイド、ローラが壊されてショックだった… ローラ!!←ヒデキ風叫び)

それにしてもオビ=ワンの、タイムカードで出退勤管理されてるタトゥイーンでの生活を見てると切なくなっちゃいますね。
満員電車で出勤してるみたいで、現実に引き戻される… 胸が痛い。
でも、その生活を繰り返し映すことで彼の淡々とした暮らしぶりがよく分かります。

正史の映画を見た後だと、尋問官のアクション部分は妙にモッサリしている印象でしたが、
タトゥイーンの辺境の星らしいのんびりした雰囲気は良く現れていたと思います。

オビ=ワンが職場から肉をくすねて食べさせていた「イオピー」が可愛かった。
ユアンはこのラクダを気に入りすぎて、もうちょっとで家で飼うところだったと言ってましたね。

Ewan McGregor & Hayden Christensen talk camels and farms! | The Chris Moyles Show | Radio X

ところでD+に加入する前にユアンのインタビューを見ていてちょっとした違和感があったんですけど…

↑このエピソードも「オビ=ワンも10年の間にアクセントを変えるとか色々苦労したんだろうなー」
 と受け取ることもできるかもね。

冒頭であえてもう一度オーダー66の場面を見せたのは、
あのパダワンの一人がサード・シスターってことだったのかなー。

 

第2話

レイアの行方を追ってダイユーにたどり着いたオビ=ワンは、
ジェダイを名乗る詐欺師のハジャからの情報で、
誘拐した犯人の居場所を突き止め、無事にレイアを確保する。
サード・シスターことリーヴァは、取り逃がしたオビ=ワンを探すために、星中の賞金稼ぎに手配書を流す。
オビ=ワンを信用しきれていないレイアは、死んだ賞金稼ぎの持つ手配情報を見て、
追われているのは自分ではなくオビ=ワンであると気付き、彼から逃げ出してしまう。
賞金稼ぎやリーヴァから追跡されながら、逃げるレイアを追いかけるオビ=ワンだったが、
行く先を失ったレイアは建物の屋上から飛び降りてしまう…

まるで近未来の香港のようなネオンが眩しいダイユーの街は、分かりやすくSFっぽくて魅力的ですね。


銀座のスター・ウォーズPOP UP STORE 2階ギャラリーで撮影

迎えに来たオビ=ワンにレイアが素直について行っちゃった時は、
「お嬢ちゃん、そんな簡単に知らないおじさんについて行っちゃっていいのかい!?」
と心配になったけど、後からちゃんと不審がっててホッと?しました。
やっぱりレイアちゃんはしっかりしてますね。で、そこから
「最後にレイアの眼の前でフォースを使って信用させるんだろうな」
と思ったらやっぱり、でしたね。

レイアを追いかけるオビ=ワンが「レイア、やめろ!」ばかり叫んでたり、
リーヴァがいいところまでオビ=ワンを追い詰めた所で大尋問官が現れて引き止められる繰り返しだったり、
なんかセリフに工夫がなかったり、間延びしてるところがありますが、
まあ、映画でやるはずだった作品をテレビシリーズでやってるんだから、多少は間延びもするかな。

詐欺師のハジャ役のKumail Nanjianiがいい味出してます。
私はおそらく「フィスト・ファイト」で見た記憶が。

それと、オビ=ワンにスパイスをくれたピンク色の髪の女の子、
どっかで見たことあると思ってたら、ユアン・マクレガーの娘エスター・ローズでした。

 

Ewan McGregor

Esther-Rose McGregor made an appearance in the second episode of the new Star Wars series

HELLO!

 

娘を探してるオビ=ワンに本当の娘が「私にも親がいた」と話しかける場面はなかなか面白い。
近年の親子関係は良好なんですかね。

 

ユアン・マクレガーとメアリー・エリザベス・ウィンステッドが夫婦に!(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース

ユアン・マクレガー(51)が先週末、かねてから交際していたメアリー・エリザベス・ウィンステッド(37)と結婚したことが明らかに。

Yahoo!ニュース

 

さて次回、マプーゾでは何が起こりますやら。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ドクター・フー」新ショーランナーにラッセル・T・デイヴィスが復帰

2021-09-25 | TV/その他

昨日9月24日、英国のSFドラマシリーズ「ドクター・フー」
脚本家ラッセル・T・デイヴィスが復帰し、番組が60周年を迎える2023年より、
クリス・チブナルからショーランナーを引き継ぐことが発表されました!!

ラッセル・T・デイヴィス(以下RTD)は休止状態だった「ドクター・フー」を
2005年に復活させた立役者でもあり、2009年に番組を離れてからも
「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」
「IT'S A SIN 哀しみの天使たち」等といった番組を手がけています。

いやー、びっくりしました。
てっきり全く新しい人材を立てるものかと思っていたら、RTDが戻ってくるとは。
それだけ、BBCに60周年を前にして新しい挑戦を仕掛ける余裕がない表れかもしれません。
危機的状況の球団を救うために名監督に再び白羽の矢が立った、みたいな。

私はクリス・チブナルの手がけたシリーズに関しては、
ジョディ・ウィテカー主演の第11シリーズを留学中に見ていましたが、
その後の新年のスペシャルからは脱落してまだ見ていません。

ジョディーのドクターが悪いわけではないのですが、
昔ほど「ドクター・フー」の面白さを感じなくなってしまったというか、
心動かされるエピソードがなくて原動力を失った感じ。気が重くなってしまった。

前ショーランナーのスティーヴン・モファット
私の好きなマーク・ゲイティスがもう当分関わらないので、
必ずチェックしないといけない義務感もなくなってしまったというのもあります。

もちろん番組自体は今でも好きで、
ネタバレは気にせずニュース記事を見ているので、
どんな展開になっているのかなんとなく知っている部分もありますが、
最近はあまり設定の変え方等、良い評判を聞いていなかったり、
番組の筋書きとは別のところでも、
S4までミッキー役を演じていたノエル・クラークがセクハラで告発されていたり、
そのノエルのコンベンションの発言から、
キャプテン・ジャック役のジョン・バロウマンのセクハラ疑惑も出てきたり、
最近のドクター・フー関連のニュースって、あまり良いものがなかったんですよね。

OGPイメージ

Noel Clarke: women make claims to police against the actor

Police confirm "a number of women" have come forward with mo...

BBC News

 

 

OGPイメージ

John Barrowman video removed from Doctor Who theatre show

The actor was to have been seen as his Captain Jack Harkness character...

BBC News

 

ともかく、RTDが戻ってくることで、S4までのようなクオリティが戻ってきて、
ワクワク切ないあの頃の感覚が味わえるなら嬉しい。

でも、RTDが復帰ってことは、彼と決別した9代目ドクタークリストファー・エクルストン
60周年の特番に出演する可能性は(また)無くなったってことになりそう。すごく残念…。

近年のクリスはコンベンションに参加してファンと交流したり、オーディオドラマに出演したりして、
「ドクター・フー」に対して前向きになってたからちょっと期待してたのに…

そんなわけで、初めはビックリして興奮していたけれど、
諸手を挙げて大歓迎!とはいかない微妙に悲しい気分でもあるのでした。

 

Tardis Vectors by Vecteezy

おまけ。
ショーランナー発表の前に、候補になりそうな「ドクター・フー」作家陣を
書いた本数が多い順にしてリスト化していました。

無駄な調査だったけど(笑)、チブナル期は新しい人材を採用していたので、
リストに載っている作家陣は参加していないことはわかりました。
RTDが復帰したらこのあたりの人たちも復帰するかも。

ちなみにトップ2のトビー・ウィットハウスとマークは2人とも俳優でもあり
「戦場と2人のドクター」で英国兵&ドイツ兵として拳銃を向けあっていました。
スティーヴン・モファットのいたずら心で作家部屋を戦場に置き換えたシーン

個人的には最近プライムビデオの映画「ジェイミー」を見たので、
トム・マクリーにまた書いてみてほしいなー。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする