だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

帰国の日

2013-04-06 | 2012年、英国の旅 ~秋編
15日目。
とうとう帰国する日に。
前回は寄り道して危うく乗り遅れそうになったので、余裕を持ってヒースローへ向かいました。
もちろん地下鉄で。



行きの荷物はキャリ―バッグ一つでしたが、帰りは(持って行っていた)バックパックも増えていたので、
キャリ―バッグを預けてバックパックは機内へ。
荷物の中に化粧品を間違えて入れてしまったために、荷物検査で没収されることに。とほほ。



春程サメザメ泣くようなことはありませんでしたが、
やはり離れるのは悲しいものです。
さようならロンドン、また会う時まで(T_T)



↓ヴァージン・アトランティックの機内食(夕食)


↓スウェーデンあたりの景色。


仮眠して起きると遠くがうっすらオレンジ色に。


↓機内食(朝食)。




春に英国へ行った後は、
「今後これ以上楽しめる旅は体験出来ないだろうな」と語ったりしていたのですが、
今回の2度目の旅は、その予想を裏切るものでした。
滞在した期間は前回の半分だったのに、さらに忘れがたい経験になったと思います。

まず、カーディフでの滞在はカードのトラブルは勉強になりましたし、
カーディフ城ドクター・フー・エクスペリエンスも見応えがありました。
海辺の街に行ったのも初めてだったので、懲りずにまた行ってみたいです。

この旅のメインの目的であった舞台'55 Days'も、
今まで見たWESTENDの芝居の中で一番面白かったです。
バンケティング・ハウスや、Civil Warの時代にまつわるものを意識して見て回り、
背景となる歴史も勉強して行ったので、より理解を深めることが出来たと思います。
マーク・ゲイティス氏は相変わらず素敵な人だったし、
何より芝居を見る楽しみをさらに感じることが出来、大きな収穫となりました。

SHERLOCKのファン・イベント「The Game is On」に運良く参加出来て、
日本にいるファンの人たちにtwitterを通じて雰囲気を伝えられたことも、嬉しかったです。
本当はもっと英語の達者な方が報告出来たら一番いいのでしょうが、
一部の方に喜んでいただけたことが、私の喜びにもなりました。

次にロンドンに行くのがいつになるのか…今は全く想像出来ませんが、
2012年に訪れることが出来なかった場所はまだまだたくさんあります。
その場所を訪問するために、また絶対に行ってみたいです。
SHERLOCKもまだまだ続くしね…。

2012年英国の旅 秋編、読んでいただき、ありがとうございました。
コメント (3)
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カムデン・パッセージとイズリントン散歩

2013-03-28 | 2012年、英国の旅 ~秋編
最後の滞在の日。



今回の旅では前回行けなかったマーケットを見に行こうということで、
エンジェル(Angel)にあるカムデン・パッセージ(Camden Passage)を目指しました。
前回エンジェル駅付近に降りたときも、この近辺のお店が気になっていたのです。

エンジェル駅からアッパー・ストリート(Upper St)を北へ向かい、
少し横道を入ったところにカムデン・パッセージがあります。
旅の前半で見に行ったポートペロー・マーケットの長大さにはとても及びませんが、
ひっそりとアンティークの店が建ち並んだ一帯です。



手作りアクセサリーや古着を並べたストールの他に
カフェやパブ、雑貨屋さんもあるので、
ゴミゴミしたところではなく、じっくり品物を見たい方にはオススメです。
私のように様子見の冷やかしだと、あっと言う間に見終わってしまいますが。



義足とか義手みたいなもの(たぶんマネキンの手足)まで売ってるんですよね。
ポートペローとはまた雰囲気の違う、雑多な品揃えで興味深いです。

カムデン・パッセージを見た後は、西側を散歩。
リバプール・ロードを歩いていると、そこにもマーケットが開かれていました。
チャペル・マーケット(Chapel Market)という通りです。



むしろこちらの方がマーケットという名がぴったりきます。
洋服、帽子、手袋、グリーティングカードや、食材から日用品までいくつものストールが並んでいます。
ブーツはストールの端に、バナナの房のようにまとめてつり下げられていました。
道沿いの建物にはマクドナルドやSUBWAYも入っているので、一休みも出来そう。

マーケットの賑わいから少し道を外れると長閑な風景の公園もあります。
カルペパー・コミュニティー・ガーデン(Culpeper Community Garden)。



ロンドンに居て常々不思議に思っていたのです、
「レンタル自転車ってどうやって補充しているんだろう…??」
この日、やっと駐輪ドックに自転車を追加している場面に遭遇しました。(右)
こんなトラックで運んで来てたんですね。

その後はリバプール・ロード(Liverpool Rd)に戻って北へ黙々と歩きました。



左はビジネス・デザイン・センター(Business Design Centre)。
Officeも入っているようですが、エキジビジョンが開催されたりしているようです。
裏手なので正面入口は反対のアッパー・ストリート側にあります。

Theberton Streetを右に入って、今度はその大通り、アッパーストリートを歩きます。



アッパーストリートにはレストランやキッチン用品専門店、アート系の古本屋、雑貨屋等、
お洒落な店が並んでいます。
特に私のお気に入りだったのは、このおもちゃ屋&家具屋さん(右)!



一階は子供向けのおもちゃ、それもすこしクラシックな、
日本の駄菓子屋で売っていたような古き良きおもちゃが置いてあって、
地下にはソファーや引き出し、ランプや貴重品をしまうような大きなトランク等、味のある家具が置いてあります。
SPITFIREの紙飛行機、買えばよかったな。

その後、地図も見ないで左や右へ行ったり来たりしてるうちに道が分からなくなり、
なんとか戻って来ると、アッパーストリートの北の端っこ、ハイバリー&イズリントン(Highbury & Islington)駅まで辿りつきました。



左はイズリントン議会(Islington Council)、右がハイバリー&イズリントン駅。



左はUnion Chapel、右に遠く見えるのはSt Mary Islington。
ちなみにこのSt Mary Islington近くには私の敬愛するMark Gatiss行きつけのレストランがあります。
写真は、撮り忘れました///
近くに寄るとこんな感じの教会。



教会隣の花屋さんでは母子がちょうど花束を注文中でした。
周りのお店はこんな感じ。



家具屋さんあり、レストランあり。脇道にあるとレコード屋さんや美術系のお店も。



滞在最終日だというのに今更fat faceで手袋を買い、
ショッピングセンターN1 IslingtonPaperchaseでカードを買ったりしながら、
歩き回っているうちに周りも暗くなり始めたので、
イズリントン・グリーン・ガーデンズ(Islington Green Gardens)のベンチで途中のスーパーで買っておいたラップサンドを頬張りました。
今回の旅は前回以上に貧相な食事だな…。



疲れもピークに達しかけていましたが、
残った時間でWest Endへ行くことにしました。
バスに乗ってシャフツベリー・アベニュー(Shaftesbury Avenue)へ。
そして、クリスマス・イルミネーションにお別れをしにコヴェント・ガーデン(Covent Garden)へ向かいます。




巨大トナカイは鼻もちゃんと赤く光っています。
先日寄ったばかりの交通博物館(London Transport Museum)、閉館後でもショップはまだ開いています。

帰り道にレスタースクエア(Leicester Square)前を通ろうとすると、
何やらこの日もレッドカーペット イベントがある様子。



「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン パート2(The Twilight Saga: Breaking Dawn Pt.2)」のイベントらしい。
'Nativity! 2'とは比べようにもならないほどの混雑ぶり!
ゴスっ子がたむろしてました。出動している警官も多い。
人通りの少ない裏道を通って、SOHOを横切りいつも通りオックスフォード・ストリートへ。
この定番の帰り道コースともしばらくお別れです。

ダブルデッカーの2階の前の席に陣取り、最後にイルミネーションをぱちり。



帰国は翌日、昼の便。
濃厚な半月の旅も終わりが近づきました。
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Palace Theatreで'Singin' in the Rain'を見る

2013-03-16 | 2012年、英国の旅 ~秋編
前回の続き。

ロンドン交通博物館レッドカーペットと見て、
この日はロンドンで初めてミュージカルを見る日でもありました!
演目は'Singin' in the Rain'(雨に唄えば)! 大好きな映画の舞台化。
主演はバレエ・ダンサーであり、マシュー・ボーン演出の「白鳥の湖」で一躍有名となったアダム・クーパー。
シャフツベリー・アベニューにあるPalace Theatreで上演されています。



レッド・カーペットで時間を取り過ぎたので、
慌ててレスタースクエアからシャフツベリー・アベニューへ向かい、
中華レストランで10分強で夕食を口の中にかき込んだ後、Palace Theatreへ。

チケットは前日にレスタースクエアの格安チケットショップで購入。
お金の余裕はなかったので、一番安い席をお願いし、
£18.5のバルコニー席を購入しました。
tktsに貼られている料金表も見てみたのですが、
一番安かったのはそのチケットショップにあるバルコニー席でした。

ところが実際に入場すると、モギリのお姉さんがトランシーバーでBox officeと話をし、
二階席(Dress Circle)中央にアップグレードしてもらえました。
通常Dress Circleなら£80はするはず… 混雑してなくてラッキー!\(^▽^)/

客席では、制服を着たおじさまがグッズの傘を売り歩いていました。
外側が黒で、内側が赤や黄等の鮮やかな布ばりになっている傘。

Palace Theatreの舞台は、思ったよりこじんまりとしているように感じました。
日本で来日ミュージカルを見る時にはオーチャードホールやACTシアターのような
横に広い舞台が多かったので、なんとなくもったいないような。
でも、劇場自体の雰囲気は最高です。

SINGIN' IN THE RAIN - new video trailer


あらすじは書くまでもないと思いますので省きますが、
映画とは印象の異なる曲目や演出もありましたので、そのあたりを。

まず何よりドン役のアダム・クーパーです。
幼いころはバレエ以外のステージ・パフォーマンスも習っていたそうですが、
歌唱もタップもこなし、見事に"ミュージカル俳優"として演じていました。
なにより身のこなしの優雅さに見とれます。少し優雅すぎるくらいです。
肩と背中のラインも美しい…。

ドンの相棒、コズモ役Daniel Crossleyもコミカルで素敵でした。
私が映画で一番好きなシーンはコズモが唄う"Make 'Em Laugh"なのですが、
パントマイムを取り入れた動きで、これはこれで目を楽しませてくれました。

個人的に今までそれほど印象に残っていなかった、
ドンとキャシー(Scarlett Strallen)が唄うデュエット"You Are My Lucky Star"も印象的。
コズモも交えた"Good Mornin'"のダンスも、実際見ると映像よりもずっと心に残ります。
ベンチを倒して笑い転げるところが本当に楽しそう。

SINGIN' IN THE RAIN (West End) - "Good Mornin'" [Live @ 2012 Olivier Awards]


アンサンブルが登場するシーンひとつとっても、
例えばキャシーがケーキの中から登場する女性アンサンブルのシーン"All I Do Is Dream Of You"等
色とりどりで目に焼き付いています。


主役たちの他に特筆すべきなのは、ドンが発音の練習をする"Moses Supposes"!
発音の先生(David Lucas)がドンとコズモ顔負けにダンスするので呆気にとられました(笑)。
先生かっこよかったです!

あとは、ドンの恋人気取りのスター女優リナ(Katherine Kingsley)!
映画でもオイシい役所ですが、ミュージカルでは主役以上に目立つ存在。
素っ頓狂な高い声が劇場に響く響く!(笑) トーキー映画の撮影シーンは一番笑えます。
ドンにつれなくされて嘆き悲しむ"What's Wrong With Me?"も、あの声で唄うので笑っちゃいますが、
同時にちょっと切なくもあります。


そして、このミュージカルの見せ場はなんといっても、言うまでもないですが、
キャシーと心を通わせたドンが歌い踊る"Singin' in the Rain"!

第一幕終盤、舞台にドッとシャワーのような雨が降り注ぎます。
舞台の板の上にザーザーと、ざわめきをかき消す程の音量で容赦なく降り注ぐ水に、
観客は思わず笑っちゃいます。
その中を、スーツを着て軽やかにステップを踏むアダム・クーパー。
ドンが足を振り上げる度に、一階席の観客に大量の水たまりの水が浴びせかけられ、
驚きと喜び?の悲鳴があちこちから上がります。
これでもかと観客に雨を引っ掛けるドン。
私のいる二階席にはさすがに届きませんが、一階席の観客にレインコートは配られておらず、びしょぬれ状態の様子。
休憩に入ると、普通の芝居とは違う雰囲気のざわめきが起こります(笑)。
それにしても、毎日のようにこの雨の中を踊るアダム・クーパーは風邪のひとつもひかないのでしょうか…。

休憩時には、何人ものスタッフが舞台上の水をきれいに掃き取ります。
舞台は真ん中が一段低く作られていて、その段差のくぼみにワイパーで溜まった水を拭って落としてました。
雨のシーンは、全キャストが登場するエンディングでも楽しめます。
(ちなみに休憩中は、劇場係員が客席でハーゲンダッツのアイスクリームを売り歩いています。)

Singin' In The Rain Opening Night!


目の覚めるような水の演出がクライマックスというのも、ミュージカルとしてはなんとなくズルい気がしますが(笑)、
こういうダイナミックな見せ場があるというのは、作品にとって重要だよなーと思ったり。
映像で見る雨と実際に降らせる雨を見るのとでは全然刺激の大きさが違いますからね。


今回は予算の関係もあり、この1本しかミュージカルは見られませんでしたが、
今度ロンドンに行くことがあればもう何本か見てみたいです。
Matilda the Musicalもまだ見ていないし、映画で世間に浸透した(と願う)「レ・ミゼラブル」も
(春のイベントではちょっと見ましたが)ウェストエンドで全編通して見てみたいな。
まだまだロンドンで見たいものがたくさんあります。



ロンドン滞在も残すところあと1日とちょっと。
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Nativity 2! プレミアレッドカーペット

2013-03-12 | 2012年、英国の旅 ~秋編
前回の続き。

交通博物館の後は、コヴェント・ガーデンからレスタースクエアまで。
昼過ぎに見かけた'Nativity! 2'のレッドカーペットの様子を見に行くためです。



Empire Leicester Square前まで来ると、通り掛かった時よりもカメラマンやファンが集まっていました。
道が通れないほどの混雑でもなく、カーペットを囲っている柵から来場したゲストもみられそう。



'Nativity!'の一作目はマーティン・フリーマンが主役で、
私はチラッとだけBBCで放送してたときに見た位なのですが、
(残念ながら日本では発売されていません。)
二作目で主役はマーティンから先代ドクター・フーでおなじみのデヴィッド・テナントに交代。
今年上映されることは知っていましたし、今回の旅でもダブルデッカーの側面に貼られた本作の広告を何度も目にしていましたが、
この日にレッド・カーペット イベントがあるのを知ったのは通りかかって初めて知りました。

レッド・カーペットでのゲストの入場は17:45ということだったので、
同じようにカメラを持ったファンたちとキャストの登場を待っていると、
早速車で颯爽と登場したのは、主役のデヴィッド・テナント!



ブレブレですみません…。一番マシな写真は右側だけ。
'55 Days'で見かけたときは、さすがにプライヴェートだったので
堂々とカメラ向けて撮ったりなんて出来ませんでしたが、
この日は周りのファンと一緒にいくらでも撮影出来たので嬉しかったです(笑)。ブレブレですけど。



それにしても、今回の旅で2度も生'10代目ドクター'に会えるなんて思いもしませんでした。
本当にラッキー。
観劇していた彼は茶色いジャケットにキャップ被ってラフな格好でしたが、
やっぱり黒のスーツでキメたこの日のデヴィッドはもっと魅力的ですね。



左は出演者のJason Watkins、右はMelanie Masson。
Melanie Massonは☆のついた杖と黒いドレスの背中に羽をつけて来場。
車椅子の参加者へのサイン中のところを失礼して撮影してました。



向かいの公園側には合唱隊がクリスマスソングを歌っていました。
聖誕祭の映画ですからねー。一般の来場者も頭に角つけたり、
緑地にトナカイの顔が書いてあるようなダサイセーターを着たり('ラヴ・アクチュアリー'のダーシーさんみたいな)と、
思い思いのクリスマス・コスチュームに身を包んでいました。
右は、出演している子役たち。おしゃまさんですねー。



'Spaced'のジェシカ・ハインズもキャストの一人。生で近くで見られて嬉しかった!
右は取材中の彼女の様子ですが、ファンともゆっくり時間を掛けて喋っていて、気さくな雰囲気の人でした。
ファンからの「ジェシカー!」って声掛けも多かったですね。



英国の歌番組は全く詳しくないのですが、X Factorに出ているような若いスターも来場していて、
前にいた車椅子の女性がサインを貰ったりしていたのですが、
後ろにいる私や他の野次馬は誰なのか分からず。

私の横にいた女の子が、付き添いの男性に
「今の誰ですか? 有名な人?」って訊いてたのですが、
男性の答えは「いや、僕も(車椅子の)彼女も誰か知らないんだよね」!(笑)



デヴィッドは劇場の入口付近でフォトコール中の様子。
その間も、サイン・コレクターというか、サイン貰って売ってる仕事の人たち?が
「デヴィーーーーーーーーーーッド!」「ドーーーーークターーーーーー!!!」「こっち来てーーーーーーーー!!!」
と叫び続けている様子が可笑しくて仕方なかったです。

この日の写真はこちらをどうぞ→David Tennant's 'Nativity 2: Danger in the Manger' premiere - pictures


そして、この日はロンドンで初めてミュージカルを見る日でもありました!

続く!
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ロンドン交通博物館(london transport museum)へ

2013-02-23 | 2012年、英国の旅 ~秋編
この日は夜に観劇の予定がありましたが、その前に、
春から行こう行こうと思いながら訪れることが出来なかった、
ロンドン交通博物館へ行くことにしました。
例によって、オックスフォード・ストリートからSOHOを通ってコヴェント・ガーデンまで散歩。



SOHOではちょっとしたマーケットが開かれていて、食料品のストールが並んでいました。



Empire Leicester Square Cinema前を通ると、レッドカーペットが敷かれています。
周りを見ると"Nativity! 2"のポスターが。
apple storeのiPadで調べたら、17:45からレッドカーペットイベントがあるそう。
観劇前に一度戻ってくるとして、今は博物館へ急ぎます。

交通博物館はコヴェント・ガーデン・マーケットのすぐそばにあります。
ジュビリーマーケットの隣です。入場料は£13.5。
入口の扉には何故か東京の路線図が描かれてます。



中に入ると世界の主要都市の路線図や車内の映像なんかも。
エレベーターに乗ると、街の喧噪や工事をする音等が流れ、
まるでタイムマシーンに乗って時代をさかのぼっているような雰囲気に。
音が最高潮に達して、扉が開くと、



そこは1800年。



3階は馬車や船のミニチュアが展示されています。
馬車は模型がたくさんあってかわいい!(写真が綺麗に撮れなかったのが残念。)



右のオムニバスは模型ですが、左は現物大ですw
こんな大きい車引くなんて馬も大変だ。
車は色使いがカラフルだし、書体も味があります。
この2階建てのオムニバスが自動車化した現在のバスの原型なのですね。



船の旅から鉄道の旅へ。
19世紀末になるとロンドンの交通網が発達し、鉄道がより身近な交通手段になりました。
テムズ川に掛かる橋も19世紀中頃から建設・整備され、
始めのうちは交通料が掛かった橋もあったようですが、全て無料で通れるようになったとのこと。



ロンドンの玄関口となる主要駅もこの時代に作られたようです。



2階には昔の家庭のダイニングのようなくつろぎスペースが。
展示用の引き出しを開けると、少年の机の中のようなチケットコレクションが入っています。



客車を覗くと旅行中の女性たちが談笑中でした。
Ladies Onlyって書いてある…当時女性専用車両?ってあったんですね。

1863年になると、地下鉄が登場します。
つい最近、ロンドンの地下鉄開業150周年を記念して、パディントン駅からファーリンドン駅の間をSLが走っていましたが、
この路線はキングス・クロス、ユーストンというビジネス街の主要駅を結んでいる、現在のメトロポリタン・ラインです。



地下鉄建設工事現場のミニチュア。
こんないかにも"土木作業"というような工事から始まった地下鉄が今でも使われてると思うと歴史を感じるというか、
今でも普通に問題なく使われているのが不思議ですね…。
(春に来た時にウォータールーのトンネル落石事故はあったけど。)



地下鉄と言っても、始めはSLだったので、閉鎖空間での煙は利用客には辛いものがあったようで。
「便利だから使ってるけど、こりゃある意味拷問だ!」と当時の記事にも書いているそうです。
どうにか軽減出来ないものかと色々策を練ったようですが、
結局、具体的な解決案となったのは"電車への移行"だったようです。
「霧のロンドン」のイメージって、このあたりにも原因がありそうですよね。



1900年初めになると通勤の利用客が増え、
ミドルクラスのお父さんたちは郊外からロンドンまで列車通勤するようになったとか。
通勤ラッシュの始まりですね。



ディストリクト・ラインの車内路線図と広告。灯りも味があります。



吹き抜けのスペースに進むと、これぞロンドン! たくさんのダブルデッカーが!
古いものは2階の屋根がないんですね!



横っ腹に経由する地名が書かれています。
おそらくチケットを受け取るかわいい女性が後ろにいます。ツーマンバスですね。

正面の行き先のボードは1920年代に、回転式のブラインド表示に変わり、
書体は地下鉄で使われている、エドワード・ジョンストンによるフォントを使用。
このレタリングは現在のバスにも変わらずに使われています。



昔のバスは階段が螺旋。けっこう急です。
車が走っている間に上るのはしんどそう。



ロンドンバスコレクション。どれがあなたのお気に入りですか?
私が一番安心するのは、




乗ってる乗客の姿から考えて60年代のダブルデッカーでしょう。
個人的に、ロンドンの風景はモンティ・パイソンで親しみ始めたので、
この時代のバスを見ると「これだ!」と記憶にぴったりハマります。

今のバスは、都営バスのように、前から乗って、
乗り口のパネルにオイスターカードをタッチし、運転席後ろの階段から2階へ上りますが、
当時のバスは走り出したバスに駆け寄って、車両後方のポールに掴まってひょいと飛び乗るイメージ。
この形のバスに乗るのは憧れでした。
(自撮しようとしてたら、通りがかったスタッフのお姉さんが気付いて撮ってくれました///)



1階中央には現在の交通状況を表示する大きなモニターと地図が。
緑は通常通りで、赤は渋滞、でしょうか。
奥には、現在のTubeのイメージに近い地下鉄が設置されていました。



ノーザンラインの路線図。
車内は今の地下鉄の雰囲気にずいぶん近いですが、それでもクラシックな落ち着いた内装ですね。
この丸いボールのついたつり革! これも昔から気になってた!



運転席で運転手気分に。座席の柄の感じがいかにもTubeっぽい。
余談ですが、座席と同じ柄のクッションや椅子なんかも売っていたりするんですよね。高いけど。
博物館にあるショップとカフェは、入場料を払わなくても入って買い物が出来ますよ。

地下鉄はポスターもお洒落。




そして、地下鉄とバスの看板も。うちに持って帰って飾りたいっ!
ジョンストンのアルファベット表のポスターが欲しい!



こちらはイベントのパンフレットでしょうか。
どれも表紙のデザインが美しく、交通博物館というよりは、デザイン展を見にきている気分になります。



壁いっぱいに映し出されるロンドンの地図。



また、一角には第二次大戦中の展示も。
戦時中は、鮮やかなバスは姿を消し、息をひそめるような色のトラックが行き交っていたようです。




宇宙船のような形のものはシェルターですね。
地下での作業を紹介するコーナーや、エレベーターやエスカレーターが設置された地下の様子が分かる断面のミニチュアも。



もっと時間をかけて、一つ一つ解説を読みながら見られればよかったのですが、
ロンドンの博物館は、どこも一日だけでは物足りない程展示が豊富です。
写真ももちろんこれだけではないのです。紹介しきれず残念。
そのあとの予定も考えるとあまり余裕がなかったので、また機会があれば行ってみたいです。
ちょっと入場料がハードル高いですが、訪れるだけの価値がある場所です。

(ところでもう一つ大事な交通手段を忘れてませんか?)



次回は"Nativity!2"レッドカーペットのようすや、初めて見た"Singin' in the Rain"の話題等。
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大英博物館~チャールズ一世特集

2013-01-30 | 2012年、英国の旅 ~秋編
滞在12日。大きなイベントは全て終わったので、
お昼過ぎまで前日の"The Game Is On"のことを思い出したり、記憶をまとめたりしていたのですが、
夕方近くになって一日屋内に籠っているのももったいないので、
前回の旅では主だった場所しか廻らなかった大英博物館に再び行って参りました。



ホテルの脇にいた鳥しゃん。
ホテルからバスに乗り、Museum Streetで下車。
Museum Street沿いのビルにはこんなストリート・アートが。



女王もアートの題材になります。



この道を北西にまっすぐ歩くと突き当たりが大英博物館です。



正面入口から入ってすぐ右手の部屋で、なぜか縄文土器が展示されていました!
こんなところで日本の歴史に触れることになるとは!
日本でも縄文土器を見たことがあったかどうか、記憶にないくらいです。
せっかくなのでじっくり眺めてきました。



縄を使って編み目模様を作る、という解説も分かりやすく説明されていますね!
みなさん興味津々で縄文土器を見つめていらっしゃいます。



半年ぶりのGreat Coat。
当時、"Shakespeare Staging the World"という特別展をやっていたのですが、来るのが遅すぎたために
インフォメーションで「あと30分しかみられませんよ?」と言われて断念。
やっぱりもっと早く来るべきだった。(反省)

気を取り直して、まず、前回時間切れで見られなかった地下のアフリカに関する展示へ向かいます。



モザンビーク内戦で使用されたロシア製自動小銃を使い、アーティストたちがオブジェとして作り上げた「ツリー・オブ・ライフ」(左)。
2004年に作られたものです。
つい最近、今世紀に製作されたものでも歴史的価値のあるものは展示されるのですねー。
(この写真はこの旅の中でも特にお気に入りの一つです。)

そして、展示が移動しているのに気付かずに見逃した、サットン・フーの舟塚の兜。



この船塚、アングロサクソン人の国イースト・アングリア王国の王レッドウォールドの墓とされています。
兜は遠目では分かりにくいですが、兜には酒を酌み交わす戦士等の細かい細工が施されています。



こちらは剣と楯。
楯はレプリカですが、6つの翼を持つ竜が描かれています。


さて、今回はチャールズ一世が処刑されるまでを描いた芝居が目的の旅だったので、
大英博物館もチャールズ一世に絞って展示を見て回りました。
(奇しくも、この記事を書いている1月30日はチャールズ一世が処刑された日なのです!)
見て回る、と言っても、"Europe 1400-1800"をじっくり観察するといった感じなのですが。
その中からいくつかご紹介します。

もちろん、この部屋にもこの二人がいらっしゃいます。



このなかなか凛々しいチャールズ一世とクロムウェルは、フランス出身の彫刻家Louis-François Roubiliacの作品です。
"Victoria and Albert Museum"にいたヘンデルの彫刻もこの方の作品ですね。



お次はピューター製の大皿。
片手では持てなそうな程でかいです。王の紋章と"CR"の印が刻まれています。



左は青と緑でペイントされた陶器で出来た胸像。1679年に作られたものなので処刑後のものですね。
なかなかいい表情をされていらっしゃいます(笑)。
右の方は、チャールズ一世が生存中に作られた指輪。
写真だと分かりにくいですが、表側は花柄の装飾がされており、内側は"OBBAY THY KING"と彫られています。
我らが王に従う、という意味でしょうか。



左は1691年、右は1700年から1735年の間に作られた、蓋がべっ甲で出来た箱。
王のポートレートの細工が見事です。



左の剣のバスケット型の柄。
この柄はCivil Warの時代に使われていた形だそうです。
表に彫られているのはおそらく王の処刑の様子。
かなり細かく彫られているので、首を持っているのかどうなのか逆に分かりにくいという…。

右は出ました、クロムウェルのデスマスク。
この時代の人の顔って、私たちは肖像画や彫像で顔形を確認しますが、
同じ人でもだいぶ描く画家や彫刻家によって変わっていたりしますよね。
このデスマスクを見る限り、クロムウェルって想像したとおりの顔してるかも。
デスマスク怖い!って思う人も多いでしょうが、私は意外と平気です。
目玉飛び出してるとかでなければ。


続きましてコイン特集。



小さめの13は製版師のNicholas Briotがチャールズ一世の戴冠を記念して作った金貨。
14もNicholas Briotが王のイギリス周辺海域の主権を主張するために依頼を受けて大量生産したもので、
イギリスのライバルであるオランダを攻撃するためでもあったようです。



Civil Warの時代には装飾品として、また記念としての様々な金バッジが作られ、
左の2はチャールズ一世が1643年に先鋭部隊のために作らせたthe Forlorn Hopeというバッジ。
5はオックスフォードで作られた3ポンド金貨。
彼が抱える剣とオリーブの枝は、戦争と平和の選択を意味し、
裏側は王の大綱であるプロテスタント信仰、英国法、議会の自由が宣言されているそうです。
ちなみにオックスフォードは1643年から1646年まで王の主要造幣局だったとか。



1649年1月30日、チャールズ一世は処刑されるわけですが、
今まで見てきたあちこちのギャラリー同様、彼を讃える芸術品は多いです。
12のメダルも同じように、彼の不屈の精神を讃えています。
表面には描かれてませんが、裏面に金床とハンマーの間にあるダイヤモンドが描かれているようです。

13,14はクロムウェルが護国卿となる直前、共和制時代の幕開けに作られたと思われるコイン。
この時代のコインは聖ジョージ十字(白地に赤い十字)を描いたシンプルなデザインが特徴。
15はダンバーの戦いの参加者へ作られたものらしいのですが、実際に渡されたのかは不明だそう。

共和制時代には造幣局の機械化が検討されていたそうなのですが、
それも1658年のクロムウェルの死によって頓挫してしまいました。
16はその頃試験的に製造されていたクロムウェルのポートレートのコインで、コレクターに人気なんだそう。

その他、下のメダルは、たとえばクロムウェルの秘書役のJohn Thurloe(19)、クロムウェルの娘Elizabeth Claypole(20)、
チャールズ一世の相談役だったThomas Wriothseley(21)のものですね。

以下は、チャールズ一世~共和制時代以外に気になったものを。



この美しい像は1773年に作られたジョージ三世の妃、シャーロット王妃のもの。
一緒にいる子供たちは娘のシャーロット(プリンセス・ロイヤル)とオーガスタスです。



かわいい小さな二体の人形。これは紀元前150-50のもので、英国で見つかった最古の人形とか。
でも人形というよりは、兜の上の飾りだったのでは?という説も。

そして右は同時代、英国の鉄器時代の角がついたヘルメット。
元々は黄金に光り、赤いガラスの鋲で飾られていたはずのもの。
これが見つかったのはテムズ川のウォータールー橋だというではありませんか。
(隅田川の畔で銅鐸とか見つかったらビックリしちゃうな…)

その他、小さい特別展でスペインやヨーロッパの装飾品が展示されていたんですが、
どんなテーマだったのか分からないまま見ていました。




銃の銃床?部分の絵と彫刻が見事ですよねー。



一通り見終わって閉館の時間となりました。
帰った帰った!と追い出される客たちw



知らないうちに雨が降って止んでいたようで、石畳が雨で輝いていました。
雨に降られたことはあったけど、止んだ後の歩道がこれほど美しかったとは、気付きませんでした。
せっかくなのであちこち散歩をしてから帰ることに。



コヴェント・ガーデンはすっかりクリスマス一色に。



ふと横に入る小径もイルミネーションで飾られています。
一方、SOHOまで来ると、イルミネーションよりはネオンの輝きが目立ってきます。



こちらはこちらで、色とりどりで散歩を楽しくさせてくれます。



明日はいよいよロンドンで初のミュージカル観劇の日です!
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The Game is On: An Afternoon with Mark Gatiss and friends at the Criterion Theatre

2013-01-21 | 2012年、英国の旅 ~秋編

11月11日。UK滞在11日目。



この旅の目的の最後の一つ、"The Game is On"というトーク・イベントを見に行きました。
このイベントは1974年に設立された"the London Lesbian and Gay Switchboard"という
同性愛者を助けるホットラインやデータベースを運営する団体の援助のために企画されたもの。
後援者であるマーク・ゲイティスをプレゼンターに彼が製作&出演してるドラマ「シャーロック(SHERLOCK)」の出演者&スタッフを招いて、
ファンからのメールや、観客の生の質問に答えるというトークイベントでした。

夏あたりからマークの旦那さんで、同じく後援者でもあるイアン・ハラードさんがTwitterで
「シャーロック・ファンが興奮するイベントを11月にやるよ!」と宣伝していたのですが、
その後なかなか最新情報がなく、誰がゲストで来るのかも分からないままで、
そのイベントに合わせてマークの出演する舞台"55 Days"も見に行けたらいいのに、と思っていました。

結局、芝居のチケットも飛行機の予約も済んだ後、
ラッキーにもロンドン滞在時にイベントが行われることを知ったので、さっそくチケットを購入!
マーク&イアンがチケット発売告知をする前からファン情報をチェックしていたので、
前から2列目という超良席を発売直後にゲット!

しかも、私はマーク・ゲイティスを見られるだけでも満足だったのですが、
後から主要キャスト(残念ながら主役のベネディクト・カンバーバッチはいませんでしたが)ほとんどが出演すると知り、
macの前でひとり絶叫してしまいました! 最強にラッキー!



この日は劇場に向かうまで、オックスフォード・ストリートからリージェント・ストリートを散歩。
夜ではないのでライトアップは見られませんでした。
夜、バスから見た時は、トナカイの角のような白い枝が上に伸びたイルミネーションでした。

そして、ピカデリー・サーカスにあるクライテリオン・シアターでチケットを引き取り完了!



ぎゃー! ちょー興奮する!!
この日になるまでそんなに実感湧かなかったのですが、
チケットを受け取り、そこにあるタイトルを見た途端、急にドキドキしてまいりました!!!
(右は夜のクライテリオン・シアター。いつもは"The 39 Steps"を上演しています。)
クライテリオン・シアターは、ワトスンと、ワトスンにホームズを紹介したスタンフォードが再会時の食事したとされる
クライテリオン・バーの傍にあるので、そこにも引っ掛けて選ばれたイベント会場なんですよね!

興奮を落ち着かせるために、開場時間までコヴェント・ガーデン周辺を散歩。



日曜のコヴェント・ガーデン・マーケットは特に賑やか。
正面には大きなトナカイが作られていて、ツリーと同じく絶好の記念写真ポイントになってます。
右はCatherine StreetにあるDrury Lane Theatre。
(リーグ・オブ・ジェントルマンのライヴ盤Live at Drury Laneはここで上演されたものですね!)
「シュレック」のミュージカルが上演されています。



同じ道にあるDuchess Theatre。こっちでは"OUR BOYS"を上演中。
ドクター・フーのRoryでおなじみArthur Darvillが出演してます。

その後、ずっと緊張していてどこでお昼を食べたのかも覚えてないですが、
(たぶんいつも通りPret A Mangerで食べたんだと思うけど。)
30分前には再びクライテリオン・シアターへ。
開場まではまだ時間がかかるようで、それまでロビーで待つことに。



お客さんはほとんど若い女性!
シャーロックや、ドクター・フーのファン・アートTシャツなんかを着ている子もいます。
シャーロック・ファンが集まる場所に来るなんて当然初めてだったので新鮮…。
ロビー内ではLLGSのカードホルダーが置いてあって、若いお兄さんが希望者に渡していたようなのですが、
私は緊張していて近づけなかったのでした…
かわいいお兄さんだったけど、ただでさえシャイでヘテロセクシャルな私にはチャンスなしw

開場後、実際に席に行ってみると、あまりに舞台が近かった! ゲストの座る椅子がもうすぐそこです!
顔のにやけが止まりませんでした。

そして、席を確認した後、スウェーデンから来たYさんと落ち合いました。
実は事情があってチケットを2枚買ってしまったので、一枚をお譲りする約束をしていたのです。
Yさんはレストレード役のルパート・グレイヴスのファンで、
このイベントのために日帰りで駆けつけた熱い方。
異国で日本人の方と「シャーロック」話をして、ホッとするひとときを過ごせました。



そしてとうとうイベントはスタート!
まずイアン・ハラードさんからこのイベントの主旨とボランティアによって運営されている等の説明がありました。
ナショナル・シアターの"Scenes from an Execution"に出演中だったイアンさんは、
髪を後ろになで上げて、役のために?珍しく髭も生やしてました。素敵!

イベント前にアンドリュー・スコットが出演出来なくなったという情報は知らされていたのですが、
当日になってハドソン夫人役のユナ・スタッブスも撮影で欠席となったことが発表されました。
Ohhh... とガッカリする観客。

続けて「あとマーティン・フリーマンは…」と言いかけ、
観客が「えええっ!? まさか…」と息をのむと
「マーティンは出るから大丈夫!(ニヤニヤ)」とイアン。
旦那と揃って煽り上手な人ですね (; ´Д`)

そして、イアンの紹介でプレゼンターのマークが登場!
イアン&マークのパートナー同士の固い握手に、私を始めとしたファンは歓喜?の叫びw

登場して早々、マークは「後半は私がユナ・スタッブスを演じます」と言って観客を笑わせてくれます。
「今日は"マーク・ゲイティスと友達"、というタイトルなので、まず始めにウェストミンスター市議会の駐車場責任者を紹介しましょうか」
なんて言いつつ、一番目の"お友達"として「シャーロック」の共同製作者であるスティーブン・モファットとスー・ヴァーチュが登場。
(今回の旅2度目の生モファット夫妻だよ。ラッキーすぎるな…)

黒縁メガネを取り出したマークは(メガネを掛けるマークを「ひゅーひゅー」とひやかす観客w)、
おそらく彼がチョイスしたファンからのメールを印刷した進行用のボードを見ながら、2人に質問し始めます。

前半はスティーブン&スー、モリー・フーパー役のルイーズ・ブリーリー、ルパート・グレイヴス、
そしてジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンの順で10分程度、質問に答える時間が設けられ、
休憩を挟んで後半は、観客が挙手してマークが選んだ人の質問に出演者が答える、という内容。

※当日の内容の詳細については、私やYさんのつぶやきを中心にした
【BBC シャーロックのイベント】The Game Is On! Q&A のまとめ
 にまとめていただいてます。
 私の記憶はここにだいたい納められています。もう今は薄れかけているのでw 当時のようすはこちらでどうぞ。



まとめに書かれていない内容としては、
S1E3「大いなるゲーム(The Great Game)」のコメンタリーで、
マークとベネディクトが言いかけた「兄弟間の確執」が、
シャーロックとマイクロフトの父親の浮気が原因だったと明かされたり、
S2E1「ベルグレーヴィアの醜聞(A Scandal in Belgravia)」で
マントルピースの上に乗っているクリスマスカードは、全てジョン宛のものであるということが判明したり。
(とはいえ、画面にはほとんど映っていません。)

おそらく会場が一番興奮していたのはマークとルパート・グレイヴスのトークの中で、
「マイクロフトとレストレードの関係」について触れられた時でしょう。
この2人のキャラクターは、シャーロック&ジョンのように、
"カップル"として捉えているファンがたくさんいますw

ルパートさんはまったくそのへんのことを理解していませんでしたが(笑)、
さすがにマークは十分理解しており、
ファン・アートで流行っているジョンが赤いパンツを履いているという設定までご存知でした。
(ファンがtwitterやら手紙やらで逐一報告しているんでしょうね。)

※ルパートさんの詳しいトークについてはYさんのブログをご覧下さい。
 他の部分についても詳しく書かれています。

先に書いたように、アンドリュー・スコットは欠席でしたが、
マークが代理のパペットを連れてきてw 彼の回答を読んでいました。
アンドリューはS2E3「ライヘンバッハ・フォール(The Reichenbach Fall)」で
リチャード・ブルックが登場する場面がお気に入りだそうです。

あとは、スティーブンやマークがラスボーン版ほどは語っていない、
私たち日本人にとっても馴染み深いグラナダ版シャーロック・ホームズについてどう思っているのかという質問に、
スティーブンは、精神病っぽい描写を取り入れたジェレミー・ブレットのドラマを
ホームズ譚を再構築し、新しいひねりを効かせていたと評価していて、
マークは、初めてテレビでグラナダ版のCMを見た時にジェレミーの出で立ちにとても興奮したと語りました。
ただ、ホームズの1本の短編を60分の番組で作るのはどうしても時間が余ってしまうので、
難しいよね、と問題点についても語っていましたね。



とにかく、初めて体験した本場の「シャーロック」関連のイベントはとにかく会場が"熱かった"です。
出演者のトークに敏感に反応するファンたちの声に熱気を感じました。
日本では黄色い声は上げても、そんなにいちいちビックリしたり、歓声を上げたりってしないですもんね。
大きなキャンバスを持ってきて、質問途中で出演者に絵を渡しているファンもいました。

それに、出演者を映像で見るのと実際に見るのでは印象がかなり違うんだなと、改めて実感。
スティーブン&スー夫妻は、役者じゃないのでギャップは感じませんでしたが、
ルイーズさんはモリーの雰囲気もありつつ、ちょっとせっかちな感じの喋り方だったり、
ダンディな方かと思っていたルパートさんは、子供みたいに落ち着きが無くて挙動不審でw、
大人の男性というよりは、やんちゃ坊主のようなかわいい人でした。
そして、皆にかわいいかわいいモフモフ言われているマーティンは、
ゲストの中でも一番ドライで、一番男前に見えました。
何故あんなお洒落な男前がキュートなビルボたんになれてしまうのでしょうか…。
不思議でなりません。

マークは、今までの出待ちやトークイベントで見た通りのお茶目且つウィットに富んだ仕切りっぷりで、
ドライなマーティンのトークを湿らす潤滑油となってましたw
それが自然なのか、意識的なのか、いつも観客を楽しませようとする姿勢を崩さない。
さすが私のGOD...tissだなと、勝手に誇らしく思いますw
それに目の前にあった茶色いハイカットの革靴も、素敵だったなー(遠い目)。

お気に入りのシーンは、という質問へ、具体的に答える前(答えた後?)に、
マークは「まだ見ていないシーン」と言っていましたが、この答えは個人的に一番好きです。
私たちも、まだ見ぬシリーズ3が今は一番楽しみですもんね。
最後の「ライヘンバッハ・フォール(The Reichenbach Fall)」解決法の締めも楽しかった!
(詳しくはまとめをごらんください!)
約2時間、あっという間でしたが、濃密な空間で過ごせて感無量でした。



イベントの様子を写したLLGSのギャラリーはこちら。

イベントが終わると、Yさんはヒースローにすぐ戻らないといけないとのことなので、
名残り惜しかったのですがすぐにお別れして、
私は楽屋口の様子を偵察に行きました。

イベント中に「サインや写真撮影は、今回出来ません」と言われていたのですが、
遠くから出演者のご尊顔だけでも拝めないかなーと思って。
でも、もう既に帰ってしまったらしく、お見送りは出来ませんでした。
(開演前に待っていてサインをもらっているファンはいたようです。)



帰りは、再びSOHO散歩。急に一人になると寂しくて、
「今度ロンドンに来るときは誰かと一緒に来て、SOHOのレストランで食事してえ」と思ったものです。



写真は、縫製店のウィンドウにあったシルクのドレス。

そしてせっかくなのでS1E1「ピンク色の研究(A Study in Pink)」に出て来るレストランを再び見に行ったり。



そして、タクシーチェイスを同じアングルで眺めてみたり。



そしてS1E2「死を呼ぶ暗号(The Blind Banker)」に出て来るシャフツベリー・アベニューも。
ここはいつも通ってる場所ですけどもね。



イベントも終わり、帰国の日もだんだんと近づいて参りました。

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London Eyeに乗る

2013-01-16 | 2012年、英国の旅 ~秋編
UK滞在10日目。
この日は春に行けなかったロンドン名物の観覧車"ロンドンアイ"に乗ってきました。
行きはすっかり乗り馴れたバスで。
ダブルデッカーが行き交うオックスフォード・ストリートで降車し、SOHOを横切って目指すはテムズ川。



SOHOの本屋やレストラン、スイーツショップをひやかします。
雑誌やブロマイドが売られている古本屋にはホームズのマグカップがあったw



わざわざ歩いてテムズ川まで向かったのは、翌日に控えた
マーク・ゲイティスがプレゼンターを務める「SHERLOCK(シャーロック)」キャストを迎えたトーク・イベント
「The Game Is On!」のチケットを、会場であるPiccadilly Circus駅前のCriterion Theatreに引き換えに寄ろうと思ったからなのですが、
Box Officeで訊くと「明日の10時以降でないと引き換えられません」とのこと。
当日にチケットを渡す約束があったので、出来れば前もって引き換えられたらよかったのですが、
仕方ないので、コーヒーショップでお昼を食べて、ロンドンアイに向かいます。



途中、Northumberland Avenueでバッキンガム宮殿方面に向かう何十台もの馬車と遭遇!
慌ててシャッターを切ったので、ピントブレブレでしたが、
美しい馬に車、頭に付けたポピーと同じ色のマントを纏った御者の行列に目を奪われました。



シャーロック・ホームズ・パブ(今回は寄りませんでしたが)を横目に見ながらハンガーフォード橋を渡ると
さっそく今日乗るロンドンアイが見えてきます!

この日は土曜日。
いつものように、川の南岸=Southbankではパフォーマンスする大道芸人やミュージシャンがあちこちに。
家族連れは回転木馬に乗ったり綿飴を買ったりして休日を楽しんでいます




ロンドンアイのチケットはあらかじめホームページで購入し、
当日、予約済みのカウンターで引き取りました。
Confirmation Formを出せばすぐにチケットを発券してもらえます。

私の入場予約時間は16時。事前に調べたらその日の日没が16:30だったので、
夕暮れ→夜景がいっぺんに楽しめる時間と踏んで予約したのです!
予約が済んでいれば、土曜日でも30分前くらいにカウンターに並んだ後、十分余裕を持って観覧車に向かうことが出来ますよ。
…と思います。11月上旬は。

私は£17.28のStandard Ticketを買いましたが、
あちこち観光するのに時間がない人は、ディズニーランドのファストパスのように優先的に乗ることの出来るFast Trackや、
じっくり風景に酔いながら楽しみたい人はシャンパン、ワイン付きのチケットもあるので、
それぞれの用途にあったチケットをどうぞ。



さて、チケットを持った私は、16時きっかりにロンドンアイ前の行列に加わり、順番を待ちました。



並んだ途端、自分の後ろに長い列が…皆日没を狙ってるんでしょうな。
土曜日でかなり並ぶはずなので、30分はかかるだろうと予想していたのですが、
意外にも15分程で私がカプセルに入り込む順番が来てしまいました。



カプセルは定員25名なので、乗り込むと内部は賑やかです。
子供連れやベビーカーなんかが一緒だとけっこう狭いw



地上でお客さんが乗り込む度に観覧車の回転が止まるので、
止まってはゆっくり動き、また止まるの繰り返しで、一周するのに30分程度かかります。
(上の写真、左はSouthbankのパフォーマーとそれを囲む人たち、右はジュビリー・ガーデンズ。)



夢中で写真を撮っているうちに、ジワジワ頂上に近づいていきます。



見渡すと、ビッグ・ベンにウェストミンスター宮殿、その隣にウェストミンスター寺院。
横にのびている道はヴィクトリア・ストリートで、この先を行くとスコットランド・ヤードですね。

右の写真、緑の屋根が国防省かな…その向かいに先日行ったバンケティング・ハウスがあるはず。
真ん中は外務英連邦省でその右に隠れてるはずのダウニング街とホースガーズ、
緑と池が見えるのはセント・ジェームズ・パークで、その奥がバッキンガム宮殿と。



左はチャリング・クロス駅。遠くにBTタワーが見えます。
ということは、今日歩いてきたSOHOや何度も行ったコヴェント・ガーデンもこの方向。
右はシティ方面。遠くにセントポール大聖堂が見えます。
手前の赤いライトアップされてる建物はナショナル・シアターです。



そしてカプセルは観覧車のてっぺんへ。
お隣のカプセルでも盛り上がっているようです。



あとは"下り"。ここでやっと夜景らしい暗さになってきました。
ロンドンアイはテムズに向かって半時計回りなので、後半の方でビッグベンがよく見えます。
カプセルの中から写真を撮るのって、ガラスで反射しちゃうから結構難しかった…。
本当はもっと撮ったんですけどね…載せられるクオリティのものが少なくて(汗)。

 

↑今回一番良く撮れた…気がする写真。
「是非夜景を撮ってきてください!」というリクエストもあって来たロンドンアイだったのですが、
もうちょっと遅くに乗り込んでもよかったな…。夜景よりも夕景が多くなってしまいました。

降りてからは、ロンドンアイのチケットカウンター横に入口のある、4D Experienceへ。
3Dメガネで鳥瞰映像を見ながら"体感"することも出来るアトラクション。
例えば、鳥が雲を通り抜けるとアトラクション内に霧が立ちこめたり、
シャボン玉の映像を見ながら、自分の周りにもシャボン玉が舞ったり。

このアトラクションはロンドンアイのチケットを買った人は誰でも見られるのですが、
正直ロンドンアイ自体よりも感動しますw 見終わった後、どのお客さんも大喝采!
これは忘れずに見ておいた方がいいです。



帰りはSouthbankの夜景を見ながら散歩。
始めは青色だったロンドンアイの照明が、17時を過ぎたら赤色になった!
リメンバランス・デーがらみでしょうか。



回転木馬はまだ営業中。並木道もライトアップされています。



「SHERLOCK(シャーロック)」ロケ地の復習1。
「死を呼ぶ暗号(The Blind Banker)」に出て来るピロティでは今夜もストリートキッズ(死語?)が技を競ってます。
National Theatreではロビーでジャズの演奏中。
(「戦火の馬」の馬が宙づりになってる!)



「SHERLOCK(シャーロック)」ロケ地の復習2。
「大いなるゲーム(The Great Game)」の死体発見現場から見えるセントポール大聖堂。
来た道を戻って来ると、準備中のクリスマスマーケットの小屋の上にはサンタの人形が。



最後に、ウェストミンスター橋を渡りながらビッグベンを眺めます。
いやー、カメラは買い替えたけど、やっぱり夜景を撮るのは難しいですね。



帰り道にバンケティング・ハウスの前を通ったら、
またイベントをやっているようで、松明がたかれていました。
会場がどんなセッティングになっているのか見てみたいわー。



そして帰りはオックスフォード・ストリートからバスに乗車。
まだ11月上旬ですが、イルミネーションもばっちりで、
気分はもうすっかりクリスマスです。



次回はいよいよThe Game Is On!の話題へ。
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【カーディフ編】カーディフ城へ

2013-01-07 | 2012年、英国の旅 ~秋編
カーディフ3日目、最終日。
カードが使えないというトラブルが発生したものの、
なんとか解決してロンドンにも無事戻れることになりそうなので、
最後の楽しみにとっておいた、カーディフ城に寄ることにしました。
何気にUKでお城を訪ねるのは初めてです。



ホテルをチェックアウトし、荷物を引きずりながら
お城に行くまでアーケードでショッピング。
今回のカーディフでの出来事を忘れないようになぜか指輪を購入。(ギターは買ってませんw)



これがお城の正面入口。
門を通って、右にあるショップとカフェのある屋内のチケットカウンターで入場券を買います。
入場料は11ポンド。
荷物が多かったので、預けられる場所を問い合わせると、門番の人に言ってみて、とのこと。
門の前まで戻り、門番のオジサンに訊くと、こっち来て!と荷物置き場に案内され、そこに預けることが出来ました。

先ほどのチケットカウンターから、2階に上がると、
まずカーディフ城の歴史を映像で見ることが出来るのですが、
若いカップルがカーディフの街を探検する、というような映像で、内容としてはイマイチw
終わってから係のおじさんに「日本語のオーディオガイドってありますかね?」と訊くと、
「もちろんあるよ~!」と陽気に操作法を教えてくれました。



いよいよ中央に聳える城塞The Keepへ!
古代ローマ人がここに砦を築いたのが西暦元年。2000年前!?
The Keepはノルマン人によって12世紀に建てられたそうで。



The Keepまでの階段が思ったよりキツい! 見下ろすと結構な高さ。



上りきったところは庭園のような外郭があり、
さらに塔に上るとカーディフの街が一望出来ます。



左は塔から北側にあるBute Park。紅葉色とりどり!
右は一日目に見た官庁街。



南側は先ほどチケットを買ったショップ&カフェと入口。
その向こう側にはアーケード等がある街の中心部。
カーディフ・ベイも、見えないですが、この方向です。
南西は時計塔とお屋敷。その先にはミレニアム・スタジアムが見えますね。



塔に上る途中にも部屋があります。
トイレ用の穴の傍の壁には文字が彫られてる…

ちなみに、今回の旅はチャールズ一世をテーマに掲げてるわけですが、
カーディフ城は市民革命時にチャールズ一世方についていたそうですよ。



The Keepから出ると、中庭にはリメンバランス・デーが近いこともあり、
イラクやアフガニスタン等、戦地で亡くなった兵士達の追悼の十字架が並んでいました。



ポピーが飾られたクロスを見ると、兵士の顔写真が貼られており、
名前、年齢、メッセージが書かれています。
驚くのは、そこに書かれている年齢の若さです。
圧倒的に10代から20代、私よりも若い男の子たちです。
今でも派兵されていることは分かってはいましたが、
実際こんなに若い兵士が命を落としていることを知ると、なんとも悲しい気持ちになります。
まだまだ前途がある子たちなはずなのに。

そばで見ていた小学生くらいの男の子も、友達に
「僕の友達のお兄ちゃんも戦地に行ってるんだよー」と話していたり。
派兵について日常的に語られることに、ちょっとショックを受けました。



次は時計塔のあるお屋敷の中へ。
ウィリアム・パージェスによって設計され、19世紀にビュート家の当主によって改装されたお屋敷です。



出窓のステンドグラスが美しいバンケット・ホール。
暖炉周りや天井の装飾も繊細且つ豪華です。



ダイニングも"アラブの部屋"も素敵でしたが、特に図書室は圧巻。
お屋敷の外観は石造りで冷たそうですが、内部は豪華で温かい色合いの内装でホッとします。



じっくりお屋敷を見た後は、ショップの地下にあるFiring LineというMuseumへ。
ここは意外と立ち寄ってる人がいないようですが、
ワーテルローの戦いから現在のイラク・アフガニスタンへの派兵まで、300年の戦いの歴史を見ることが出来ます。
一見の価値ありの展示ばかり。軍服の試着?も出来ますよ。



王政復古時の解説も。この絵、Captain Brazenを思い出すなー。
捕虜の日本兵が持っていたらしい日の丸や刀もありました。



一通り見終わった後、カフェでパニーニを注文。旨ぁー!
ただ見た目よりずっとボリュームがあるのか、半分でお腹いっぱいだったので、
半分はお夜食用にとっておきました。



預けていた荷物を取りに行って、お城を出たら、
バスの時間までもう少し街をウロウロ。
城の前のお土産屋さんでユニオンフラッグとウェールズの旗のピンバッチを購入し、満足してカーディフの旅が終わろうとしていました。

ところが!

バスの停まっているだろう場所に行ったところ、それらしきバスがいないのです。
城のすぐ横の広いロータリーのような、バス停があちこちに点在している場所なのですが、
どこに停まっているのかさっぱり分からない。

近場のバス停で待っている地元のおばさんに訊いてみたら、あまりにも訛りが強くてちんぷんかんぷん!
おばさんも困惑して、地元民ではない男性に話を振ってくれましたが、
「あちらにあるホテルで訊けば分かるかもしれないよ」とのこと。
慌ててヒルトンホテルのフロントでも訊いてみて、
「ここから見える駐車場みたいな場所があるでしょ…」と説明されて向かったものの、
その場所にもバスはおらず。
気付いたら発車時間を過ぎておりました。

昨日のカードの件もあり、もうその時点でヘトヘト。
たとえバスが見つかったとしても、
ここから4時間近くかけてバスに揺られないといけないのかと思うとげんなりしてしまい、
「もうダメだ、列車で帰ろう」
バス代は1000円くらいだったので、もう完全にあきらめ、
大人しくカーディフ・セントラル駅に向かい、ロンドン行きのチケットを購入。

予約席ではなかったので、途中までは席なし。
下車した人の席を見つけて座ることが出来ました。
やれやれ…辞書はなくすわ、カードは使えなくなるわ、バスは見つからないわ、
カーディフの旅はさんざんだった…。
ドクター・フー縁の地巡りは出来たし、街自体はとっても素敵だったけど。



約2時間後、パディントン駅に到着。
そこからバスに乗り、馴染みのホテルに向かった私。
ホテルにつくと、何故か泊まる部屋がアップグレードされてました。
やっぱりロンドンに居る方がついてるのかも。
慣れた場所でやっと落ち着いて休むことが出来ました。
楽しかったけど、波乱続きだったカーディフ編、終わり!
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【カーディフ編】Doctor Who Experience そしてトラブル発生w

2012-12-30 | 2012年、英国の旅 ~秋編
続き。
ついに!Doctor Who Experienceへたどり着きました!
今回3つあるメインイベントのひとつ!
大きな地図で見る



本当は50周年の来年に来られたらよかったんですが、
行ける時に行かないと後悔しそうな気がしたので。
ロンドンからカーディフまでそうそう行けませんですしね。



DWEはかまぼこのような形の青い建物で、外見は屋内スキー場のようです。
脇にある桟橋には、斜めに飛んでいるようなターディスが設置されています。
記念写真ポイントですね。(私は一人だったので、自分撮りしました…寂)



中に入ると、右側にチケットカウンターがあって、中央に入口、左側がカフェになっています。
カウンターでeチケットを見せて、入口前の列に並びます。
(オンライン予約のチケットは£13です。)
並んでる人たちは中年夫婦や若めのカップル、ひとりできている男性(中年も若者も)と、子供よりは大人が目立ちました。
日によっても違うでしょうが、さすが長く続いている番組だけあって年齢は関係ないようです。



待機場所にはRiver Songの持ち物が。

入場する前に、係のお兄さんから施設の説明と写真撮影等の案内があり、
いよいよ入場。
まず、スクリーンのある部屋に通されます。
始めは部屋を移動しながらドクター・フーの世界を楽しむアトラクション。
今後行くファンの方もいらっしゃるでしょうから詳しくは書きませんが、
ドクター(11代目のマット・スミス)の案内で、ターディスに乗ったり敵キャラと遭遇したり、
ちょっとした時間と空間の旅行に出られます。

もしかしたら、放送を重ねるとアトラクションの演出が変わっていくのかもしれませんが、
11代目期のエピソードを元にした素敵な演出が溢れているので、最低S5は見ておいた方がいいかなーと思います。
(DWEに行く人が見ていないわけはないと思いますが。)

アトラクションが終わると、その先は展示室!
もうそこに住みこんでしまいたいくらいワクワクドキドキするファン垂涎のお宝満載です!



入ってすぐの場所には11代目ドクター、マット・スミスの手形と衣装を着た蝋人形、そしてターディス。
この手形は今年(2012年)の秋に取ったものだったはず。つい最近に展示されたものですね。
もちろん11代目だけでなく、歴代のドクターの衣装も飾られています。



10人いるので、代表して1代目ウィリアム・ハートネルと10代目デヴィッド・テナントの衣装を。



こちらは5代目ピーター・デイヴィソンから7代目シルヴェスター・マッコイが使っていたターディスの内部。
80年代っぽさが感じられる、ボタンがたくさん並んだコンソールですね。



こちらは9代目クリストファー・エクルストンと10代目が使っていたターディス内部。
5代目~7代目の使っていたものよりもっとジャンクっぽさがあって、
ごちゃごちゃーっと部品をいくつも継ぎ足したような、配線むき出しのコンソール。
壁のモニターには10代目から11代目へとリジェネレーションする場面が流されていました。

現在の11代目のはここにもっとレバーやら受話器やらたくさん付いていたイメージがあるのですが、
つい先日(2012年12月25日)放送のクリスマス・スペシャル"The Snowmen"で
5代目~7代目の使っていたコンソールに近い、すっきりとした未来的なインテリアにリニューアルしていたので、
それまでに使っていた内装がまた近々ここに展示されるかもしれませんね。



左は9代目のターディスの外観。
10代目が本格的に登場した「クリスマスの侵略者(The Christmas Invasion)」まで使われていたターディスのひとつ。
右はS6"The Doctor's Wife"に登場したJUNK TARDIS。



展示室は二階にもあります!



二階に上がってすぐに対面するのはフェイス・オブ・ボー! 顔でかい!
右は4代目期の"Robot"に登場したGiant Robot。
(そういえばMark Gatissがインタビューで「Giant Robotは直視出来なかった!子供時代に引き戻されるよ」って言ってたな)



出ました、サイバーマンに、Silence!
このあたりの一角は敵キャラコーナーになってましたね。
サイバーマンは歴代の顔が並べられててその進化っぷりが面白かったです。
DWEはサイバーマン推しが強い気がした…思ってた以上に人気の敵キャラなんですね。
そしてなんと言ってもドクターの敵と言ったら、



ダーレクでしょ!
生みの親=ダブロス博士から、S5"Victory of the Daleks"で登場したNew Paradigm Dalekまでずらっと並んでいます。
(余談だけど、New Paradigm Dalekって「メタリックじゃないダーレクなんて!」ってファンからは不評だったみたいだよね。)
間近で触れられるダーレクも置いてありました。



ダーレクと握手。そして、ダーレクと見つめ合う私…。

もちろん敵キャラばかりではなく、コンパニオンの衣装もあります。



全部は載せませんが、ローズとAmyのをピックアップ。
Amyは子供(Amelia)時代のダッフルコート&ネグリジェも。
庭でドクターを待ってるAmelia思い出して、ジーンとしますねー。

さて、二階にはその他に、今年放送されたばかりのS7パート1のセット&小道具もすでに展示されています。
例えば、Pond夫妻とお別れを描いた"The Angels Take Manhattan"!



Roryを脅かした小さい天使像もありました。
そして、特に見たかったのが"Asylum of the Daleks"の"スフレ・ガール"の衣装と、"あの"ダーレク!



この真っ赤なワンピース、襟元のデザインが大好き!
私、色々いるダーレクの中でもこのダーレクの形が一番好きですねー。シンプルだし。

(私が行った時点では"The Angels Take Manhattan"が最新作でしたが、
 先日の"The Snowmen"に出てきたDr. Simeonの研究室のセットも、近々展示されるみたいですよ!)

他に、個人的に気に入っていた展示物は…



S2「エルトン君の大冒険(Love & Monsters)」に出て来るAbzorbaloff。
エルトン君が好きになったウルスラの顔もちゃんと埋め込まれていますw
この話はドクターがほとんど出てこないですが、私は結構好きなんですよね。
ドクターを追い求める子たちの前に、いざ彼が出てきたときの存在感が引き立つし。

そして右はS6"Night Terrors"のペグ・ドール。
Mark Gatissファンとして彼の書いた回はやはり特別ですから。
でも、この顔は一度見ると忘れられないですよね。
一緒に記念撮影もしました。自撮で。



出口近くには設計図やイメージボード等も置いてあります。
これは私が一番大好きな回、S2「暖炉の少女(The Girl in the Fireplace)」に出て来る、
暖炉やヴェルサイユ宮殿の設計プランですね。

他にも敵キャラや小道具等、ここでは紹介しきれないほどたくさんたくさんあったのですが、
本当にたくさんあるので、「もっとこれを見せろ!」というのがあればコメントくださいw



外に出て一回に降りると、グッズ売り場に出ます。
ここで買い物するのがどれだけ楽しみだったか!!
Doctor Who Magazineから等身大パネルやポスター、Tシャツ、
子供向けステーショナリーやミニフィギュア等、
一時間近くウロウロして何を買うか悩みまくりました。

そして選んだのは、ターディスのイラストが入った女性用Tシャツ、
先にターディスのついたペンと、LED付きのターディス・キーホルダー、
ポストカード3枚とソニックスクリュードライバー(リモコン機能はついてないやつ)。

やっと決まって、意気揚々とレジに向かった私。

ところが!

店員さんが「このカード、何かが原因で使えないみたいです」と言うではありませんか!
え? まさか!
UK来る前に口座の金額はちゃんと確認してきたし、引き落としされてないことはないはず!
「使えないことはないと思うんですけど…」と言い、
今度はカード番号を打ち込んでもらいましたが、それでもダメ。
念のためカード会社に連絡もしてくれましたが、やはり使えなくなっているとのこと。

えええ~。そんな~。
このグッズ買えないの~?(そっちかよw)

ポーチの中を弄って、出てきた現金は£35。
選んだグッズを全部は買えないので、ロンドンでも売ってそうなソニックスクリュードライバーをあきらめ、
他のグッズを購入しました。



しょんぼりと入口まで移動し、とりあえずお腹が減ったし冷静になりたかったのでカフェで軽食を取ることに。



カフェラテとウェリッシュケーキを食べながら、どうしたものか考えました。
格安バスは一応予約済みだから、ロンドンまでは戻れるとして、
カード使えなきゃホテルに泊まれないじゃないか…。
だいたいなんでカード止まってるんだろ?

この軽食が最後の食事になるかも…とうっすら覚悟しながら、
カフェを出て、BBCウェールズ前まで歩きながら策を練りました。



はー、せっかくDWEまで来たのにソニックスクリュードライバーをあきらめないといけないなんて~。
(またそこかw)
カメラの充電も、BBCウェールズの玄関を撮影したところで力つき、
来た道をトボトボと歩いて帰りました。

その後、テスコで割引価格になっていたサンドイッチとジュースを買い夕食を済ませ、
Twitter等で状況を呟いてたところ、
「24時間対応してる紛失の窓口に一応聞いてみたら?」とアドバイスを頂きました。
日本では早朝の時間帯だったので、もう少し経ってから連絡しようと思ってたのですが、
緊急といえば緊急の状況なので、カード会社の紛失窓口に連絡してみました。
このころには午前中の電子辞書の紛失の件なんてすっかり記憶の彼方w

そして確認したところ、どうやらカードの限度額がギリギリだったらしいのです。
こっちにきてからもそんなに使っていなかったはずなのですが、
ちょうどタイミング悪く、今までの旅行資金全てと通常の請求が重なってしまったらしく、
あと2日経てばリセットされるという時期だったのです。

対応としては、日本時間の営業中に限度額を上げる手が考えられると説明されて、げんなりとなる私。
審査に通る自信がなかったからです。
案の定、数時間後に通常の窓口に電話し、コールバックを待つも審査通らず。
そこをなんとか!2日間だけでいいんで!
という泣き落とし作戦で、なんとか少しだけ上げてもらいました。

…ここまでざーっと書いて見ると、意外と簡単に解決したように見えますが、
楽天家の私もさすがに「これはちょっとやばいかも」と思いましたw
とはいえ、旅に出る以上、多少のピンチはいつも覚悟しているので、
人並み以上に冷静に対処出来たと自負してます。
…えばれることじゃ全然ないんですがね。

一番楽しみなイベントの一つを体験した日にして、
一番ピンチな出来事に遭遇した、学ぶことの多い一日でした。
カーディフに来た途端、辞書の紛失にカード停止。
私、カーディフと相性悪いのかなー。私が間抜けなだけか。


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S5E12"The Pandorica Opens"のPandoricaのリクエストがあったので載せます!
四角い状態ではなく、一面だけ壁に貼ってあり、
私のカメラがもうすぐ力つきそうな状態だったため、
携帯のカメラで取ったので画質が悪くて申し訳ないっす。

コメント (6)
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