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高橋幸宏さんを偲んで…

2023-01-27 | music

2023年1月11日に、高橋幸宏さんが逝去されました。

私がこのニュースを知ったのは、ついに新型コロナウィルスに感染し、症状も治まった頃
3日間熱が出たくらいで喉の痛みもなく、食欲も十分にありましたが、
この訃報を聞いてからはショックで2日間ほとんど何も喉を通りませんでした。

教授こと坂本龍一さんが闘病中で最後のパフォーマンスになるかもしれないと、ピアノ演奏を配信した直後の訃報。
幸宏さんも闘病中でトリビュートコンサート後はツイートしていないけど、
どうされているのかな…と気になっていたところでした。

それでも、YMOのメンバーの中では特に細野さんの仕事を追っていた私は、
幸宏さんはそこまで深く追いかけてライヴを見に行っていたわけでもなかったので、
自分でもこんなにも衝撃を受け、何日も引きずってしまうのが意外でした。

↑ニューヨーク・タイムズ紙オンラインにも掲載された訃報

全世界、各業界からの幸宏さんを惜しむ声が聞こえてきましたが、
もちろんYMOのメンバーお二人もそれぞれの心境を投稿しています。

今まで詳しくここに書いたことがありませんでしたが、
私が(運動会のBGMとしてではなく)YMOを聴くようになったのは21世紀に入ってからのことです。

その当時よく聞いていたyes mama, ok?の曲が入っているSOUND DICTIONARYという無料配布のカセットがあり、
それがスネークマン・ショーの生みの親である桑原茂一氏によるフリーペーパーのカセット版であることを知りました。

高校の頃、モンティ・パイソンが大好きだった私は、
同級生から「ミウモちゃんは絶対スネークマン・ショーが好きだと思うよ!」と言われていたことを思い出し、
レンタルショップで借りてきたのが
「スネークマン・ショー(急いで口で吸え!)」とYMOの「増殖」のCDだったわけです。

奇しくもその頃、YMO復活の序章とも言える細野さんと幸宏さんのユニットSKETCH SHOWが結成され、
すっかりYMOが好きになっていた私はそのライヴに足を運び、
初めてYMOのお三方が揃った姿を生で見ることが出来たのでした。

それからはSKETCH SHOWの細野さんと幸宏さんがオススメするエレクトロニカの曲をレコード屋で探したり、
触発されて自分で好きな曲を発掘してきたり… お二人のおかげで毎日音楽を聴く喜びに満ち溢れていました。

幸宏さんは、ミカバンドやYMOといった懐かしの音楽に関わっていた伝説的な人というだけでなく、
私にとっては、現在進行形で面白く新しい音楽を紹介し、
自らも先鋭的な音楽を発信し続ける現役のミュージシャンだったのです。

だからこそ、何故こんなにも早く行ってしまったのかと…
行くことになってしまったのかと、本当に残念でなりません。

Out There (feat. Yukihiro Takahashi)

幸宏さんが大好きだったLali Punaとの共演曲↑

 

改めて幸宏さんの曲を聴き返すと、思った以上に思い入れのある曲が多くて、
METAFIVEのような最近の曲や数十年前のミカバンドやソロ曲を行ったり来たりしていると、
この曲20代の頃よく聴いてたわー!とか、
前はそんなに聴いてなかったけど今はこの曲好きだわー、などと色々と発見があります。

ちなみに私が10代の時、初めて幸宏さんを歌うドラマーだとはっきり認識したのは、
東京スカパラダイスオーケストラとの共演曲でした。

80年代の曲を聴いていると、不思議と英国の空気まで思い出します。
濡れた石畳の上を、ひんやりとした空気の中、一人ロンドンの街を散歩するような、
しっとりと、懐かしい時間。

高橋幸宏- Drip Dry Eyes (Official Music Video)

そしてテレビでの幸宏さんを思い出すと、思わずニヤニヤしちゃったり。
♪二人揃って、流してまぁ〜す!

竹中直人と高橋幸宏の流しのチャーリーボブ彦ジャッキーテル彦

 

とびっきりオシャレだけれど、どこかふんわりとした愉快な雰囲気もあり、
人と人を繋ぐような気遣いの人でもあり、その一方で最高にクールでタイトなドラマーでもあり。

よく細野さんを天才、教授を奇才を表現して、
「僕は凡人で太鼓持ち。ドラマーだけに」なんて謙遜して仰ってたけれど、
その二人にもない特別な輝きを持っていた幸宏さんこそ、本当のYMOの「主役」だったんだな。
今はそんな風に思っています。

幸宏さん、安らかに…

NHK MUSIC SPECIAL 高橋幸宏 創造の軌跡

NHK MUSIC SPECIAL 高橋幸宏 創造の軌跡

総合 2023年2月16日(木)午後10:00~10:45 惜しまれつつ亡くなった高橋幸宏の足跡を辿る特番が放送決定

NHK MUSIC

 

NHKの特集番組があるそうですよ!↑

 

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「小山田圭吾いじめ問題」で考えたこと

2021-07-18 | music

東京は梅雨も明け、ついに夏本場。
しかし16日(金)の東京都COVID-19新規感染者数は1,271人。
そしてオリンピックは一週間後に迫っているというカオスっぷり。
この夏も、家に引きこもることになりそうです。

コロナ禍で、五輪を開催するのか?しないのか?と1年以上振り回されることになり、
結局、負担や危険を強いられるのは我々日本人や東京都民。
もう、なるべくなら存在自体を知ることなく終わって欲しい…。

そんな中、オリパラの開会&閉会式のクリエイティブチームが発表されました。

先日東京都現代美術館に、リオ五輪閉会式の演出を担当したライゾマティクスの展覧会を見に行って、
(この技術が開会式に使われてたかもしれないんだな…)と思っていたところでしたが、
今回発表されたメンツを知って「四半世紀くらい時間が戻ったみたいだけど、大丈夫か…」と若干心配になりました。
ファンタスティック・プラスチック・マシーンとか、
90年代にはよく聞いた名前だけど、今の若い子は知ってるのだろうか…。

しかしそんなことより、記事に集まるコメントを見て気づいた問題が。

それは「コーネリアスこと小山田圭吾は障害者をいじめていた当事者としてオリパラにはふさわしくない」問題

 

 

90年代中頃から「渋谷系」と呼ばれる、渋谷のレコード店がレコメンドする音楽が一部で流行し、
私もクラスメイトにすでに解散していたフリッパーズ・ギターのCDを貸してもらったり、
わざわざHMVまで出向いてCDを物色したりと、「渋谷系」にハマっていました。

そのフリッパーズ・ギターのメンバーだったのがコーネリアスこと小山田圭吾なわけですが、
私がその「小山田圭吾はクラスメイトをいじめていた」という話を目にしたのは、
そこからしばらく経って、ネットを使い始めた2000年代以降でした。

例えばYouTubeでコーネリアス関連の動画を見ると、
コメント欄の一番目にそのことが頻繁に書き込まれていたり。

しかし、コメント欄の一番目と言ったら、根拠のない中傷である可能性もあるので、
(このコメントやたら見るけど、ソースはあるのかな…)と思いつつ、
特に掘り下げることはなく、目に留めているだけでした。

そして今回、オリパラの作曲メンバーが発表され、その噂だと思っていた話が明るみになったことによって、
1994年1月号の「ロッキン・オン・ジャパンと、
1995年3月号の「QUICK JAPAN」に掲載されていた内容だと初めて知ったわけです。

OGPイメージ

Tokyo Olympics opening ceremony music leader under fire for past bullying - The Mainichi

TOKYO -- Musician Keigo Oyamada, who is in charge of music at the Toky...

The Mainichi

 

週刊誌で取り上げられるような噂話ではなく、
本人自らがインタビューで語っている記事で、
しかも太田出版のQJはまだ予想出来ますが、ロキノンが発端だったとは驚きでした…。

当時は、雑誌で逐一チェックするほど追いかけてはいなかったし、
私が「渋谷系」の音楽を聴くようになる少しだけ前の記事なので、
記事の出処を知らないまま遡って読む機会もなかったのかもしれません。

 

当時のことを調べるにはいい機会だと思い、それぞれの記事を紹介しているブログや、
関わったライターの別の関連記事などを探して読みに行きましたが、
もちろん、全く気分のいいものではなく、
何度も中断しながら、頭を抱えて読み進めていました。

当時、若いとは言っても25歳を過ぎた小山田君が、
思い出話のように悪びれず、後悔も感じさせずいじめの詳細を話していると考えると、
そのまま大人になってしまったのか…、気の毒な青年だなと、無自覚さが痛ましくさえ思えてきます。

そして、「いじめはエンターテインメント」などと面白がって、
小山田君当人が会おうと望んでたわけでもない被害者の家族に
しつこくコンタクトを取ったライターや編集者たちの邪悪さに、本気で吐き気がしてきました。
本当に、本当に、酷い奴らです。

でも、変な言い方ですが、
言動が問題になったミュージシャンに対しての「失望しました!」というような、
ショックを受けることはなかったです。

小山田君の人間性に正直そこまで期待していなかったというか、
フリッパーズの元相方であるオザケンもそうですが、
彼らには強い自負心ゆえの独特の無神経さが感じられて、
音楽が好きだからと身を委ねすぎると、突然突き放されそうな怖さが私にはありました。
そして、今思えば、90年代はテレビや雑誌も
そんな存在を面白がっているところがあった気がしています。

 

2000年代、コーネリアスがYMOのサポートをするようになり、
国内だけではなく海外にも広がったその活躍を改めて注目するようになると、
「渋谷系」の時代よりも集中して彼の作品を聴くようになりました。

2001年のPointは今でも最高の名盤だと思ってますし、
リミックスやラジオ番組もとても新鮮で刺激をもらいました。
周囲との信頼関係が出来ているからこそ、幅広く活躍出来ているのだろうなと、
そこに人間的な成長を勝手に思い描いて、安心したりしてました。

CORNELIUS - Point Of View Point


そんな
「日本でも海外でもそこそこ名前が通って、
 作家性が強く、且つ鮮烈な音楽を提供出来そうなミュージシャン」としては、
コーネリアスは国際的なイベントにピッタリな存在ではあります。

しかし、大人になってもいじめを思い出ばなしのように平然と語れた人が、
オリンピック、ましてやパラリンピックに関わるのは、
参加者にとっても視聴者にとっても恐怖でしかないですよね。

いじめの件については起用を考えた誰かしらがどこかで目にしているはずで、
彼がオリパラに関わることが発表されれば、今回のように批判が出ることは分かりきっていたはず。
それなのに、何故わかっていて起用したのか… 
それとも一度もググろうともしなかったのか…

開催するのかしないのか分からないような巨大イベントに関わろうとするアーティスト自体、
他になかなかいなかっただろうと察しはつきますが、
誰が考えてもふさわしい役割ではないことは明らかです。

彼にいじめられていた被害者だけでなく、
いじめ経験のある人たちは、今回のことで不安な気持ちになったんじゃないでしょうか。
私にも少なからず嫌がらせのようないじめの経験はあるので、自分が被害者なら…と考えてしまいます。

いじめの経験者やその家族にとっての望みは、
まず「自分の前に現れて欲しくない」ことじゃないでしょうか。
記憶から消したい… 思い出すきっかけを与えて欲しくない…

 

ただ、この件がオリンピックのような世界的イベントで明るみに出て、
小山田圭吾本人や我々リスナーも真剣に事実に向き合うことになったことは、
必ずしも悪いことではないと思います。

 

発表された謝罪文は、体裁を取り繕っただけかもしれないけど、
少なくとも、本人の公表したい内容を正式に受け取ることができて、
(これで済んだという意味ではなく)ちょっとホッとしていたりもするのです。
これだけの長い文章を公式で出していることが、新鮮すぎてビックリもしました。

 

私がネットで頻繁にいじめに関するコメントを見かけていたということは、
本人の目に触れる機会だってあったと思います。
自分の黒歴史を度々突きつけられるのは、どんな気分だったでしょうね。
そして今回の件でYouTubeや某掲示板どころか、世界中にまで過去が知られるところになった。

OGPイメージ

Tokyo 2020 composer apologises for historical bullying of disabled classmates

Keigo Oyamada said he was ‘very sorry’ after embarrassing details of h...

the Guardian

 

小山田君はこれからもずっと、虐待者である自分と向き合い続けて生きていくことになるでしょう。
作品をリリースする度に、イベントに参加する度に、毎回毎回虐待者だと言われ続ける。今まで以上に。
心底悔い改めていようが、最高の音楽を作ろうが、一生その事実に付きまとわれることでしょう。

もう50歳を過ぎた大きい息子もいるミュージシャンが、
学生時代の虐待のことで公然と非難され続けるというのは、
自負心の高い人間でもなかなか堪えるはず。

彼がしたことは、それだけの重責を伴うことです。
謝罪はその始まりにすぎません。

 

 

今回の問題を知って、「もうコーネリアスの曲なんか聞きません!」という人もいれば、
「そうは言っても、もうやめられないよ…」という人もいると思います。
彼の音楽を好きでいる自分や、記事の存在を知っていたのに今でも聴き続けている自分に対して
責めたり恥じたり戸惑っているかもしれません。

私も「もうやめられない」立場です。
この記事を書いている間にもフリッパーズの曲を無意識に歌ってしまっていたし、
曲を聴き直せば、書いていることも一瞬忘れて、いい気分に浸ってしまいます。
昔から聴き続けた音楽は、そう簡単に頭から消し去ることは出来ません。

それに…
もしコーネリアスフリッパーズ・ギターがいなかったら、
CDを貸してくれたクラスメイトと仲良くなることもなかったんじゃないかと思うんですね。
私はその子のおかげで彼女の薦めてくれるたくさんの音楽に親しむことができて、
もっと大人になってから、そのおかげで親しくなれた人たちもいる。

その縁は、いじめとは全く逆の、ポジティブな関係性で成り立っています

小山田君は卑劣な虐待者でありながら、人をつなぐきっかけを与えてくれた人でもあったりするんです。

オリパラには全くふさわしい人ではないですが、
ミュージシャンとしては、私の人生の中で欠かせない一人だなと改めて思います。

だから、もし今回のことで音楽が好きな自分を責めている人がいるなら、
その音楽から得た大切な記憶を、思い出してみてほしい。

そのワクワクするような楽しい思い出は、あくまでリスナー同士のためにあるもので、
作者個人の言動によって侵害されるものではないはずです。

FRIENDS AGAIN - フレンズ・アゲイン - / FLIPPER'S GUITAR【Official Music Video】

(これはオザケンの作曲だけど。)

 

それにしても、はー、五輪キャンセルになんないかなー。

 

 

(2021年7月20日追記)

その後、小山田圭吾がクリエイターチームから辞任することが発表されました。

縦長っ!A4用紙かっ!(でも媒体に送るわけでもないっていう。)

もう既に、小山田君個人だけが問題じゃないことがどんどんわかってきて、辞めたところで全然すっきりはしない。

1991年の「月刊カドカワ」にもいじめに関する発言が載っていたこともわかり、

ここまで来ると、さすがに出版社やライターだけの問題では片付けられないですね…。

個人的に一番ショックだったのは、METAFIVEのメンバーであるゴンドウさんの削除済みツイート。
小山田君をフォローする内容だけならいいのに、
記事を読んでショックを受けた人たちにさらにショックを与えるような内容で…。
過去の発言が騒がれてはいても、周りの仲間たちのサポートもあるはずだし、
現在は心を入れ替えているかもしれない!という期待が打ち砕かれました。

「学生時代の虐待のことで公然と非難され続けるというのは、
 自負心の高い人間でもなかなか堪えるはず」

と書きましたが、過去の掲示板についての内容も読むと、
今回のこれだけ大きな騒ぎであっても、もしかしたら本人は

「今まで何も知らなかったくせに今更何だよ」
「誰もいないから引き受けてやったのに何様なんだ」

くらいに思っていそう。
どこまでも残念な騒動として記憶に残ることになりましたね。

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COUNTDOWN JAPAN 1011

2011-01-01 | music


久々にライヴ参戦解禁。



新年まで残り、約81時間。



28日に見た人たち。



今年もあちこちにミラーボールオブジェが。



BLACK BORDERSのセッティング中。



グリコのドロリッチ、めちゃめちゃ配ってた。味は…。



DJブースでグリーンカレー。最近カレーが好き。



残り、約26時間。
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ひふみよ、をふりかえる。

2010-05-23 | music

 小沢健二のコンサートツアー、
 ひふみよ 二零一零 五月六月
 の2日目、
 神奈川県民ホールを振り返ります。
 曲名は伏せてますが、
 書いている内容で分かると思うので、
 知りたくない方は、まわれ右。

 ■■■セットリストはこちらから■■■


先日のスチャダラパーの日記を見たユニコーンつながりの方から、
チケットを譲ってもらった。
席は3階の最後列!
でも音さえ聴こえれば全然問題なし!
ステージも近くに感じられた。



暗闇の中で聴くM-1
音だけでもと足を運んだ自分にとっては最高の幕開け。

十代にオザケンの音楽を浴びるように聴いていたけれど、
すっかり年齢だけ大人になって、
オザケンだって40を越えた今、
コンサートでここまで感銘を受けることになるとは、
まったく想像していなかった。
今までの人生で一番、素晴らしいライヴ経験だった。

歌詞の美しさが胸の奥まで沁み渡るようで、
オープニングからが止まらない。



大停電が起こったNYで、人々が身を寄せる中、
小さな社会だけが機能していた様子を語る朗読のあと、
イントロに続いてM-2
歌に入ると、ステージの照明が一気に明るくなる。

朗読の間には、13拍子のインストが流れていて、
スカパラホーンズらバンドメンバーが
手を、蛇口をひねるしぐさのように、
片手はクリンクリン、片手は腰に当ててダンスしていた。
とってもかわいい…。

メキシコ人は日本人みたいな顔をしていて、
旅行に行った日本人がメキシコの人だと間違われたりするんじゃないか。
大昔には国境がなかったから、先祖が日本に居ついていたんじゃないか。(朗読02)


なんていう朗読があって、
そのあとの曲に繋がっている。

スニーカーを2回履いて捨ててしまう金持ちのアメリカの友達がいれば、
日本の中古車を改造して「俺この車好き!」と乗りまわしている友達もいる

という流れでM-7

安全のために、いたるところで規制がされてるけれど、
それで本当に安全な世の中になってるんだろうか。
自転車に乗った日本人は、平気で子供を乗せたり、
歩道を走ったりするけれど、実は欧米ではそれらすべてが禁止されてる。
混沌を好むアジア人の血が騒ぐのか。
死んじゃっても、夢が夢ならかまわないっつー感じなのかな。

という流れでM-13

「米国の笑いって大味だよねー」ってよく言われるけど、
大きいマーケットを意識してるから当然のこと。
実はその中にちょっとローカルな笑いを入れている。
そのローカルな狭い笑いが、分かる人をいっそう笑わせるし、
分からない人も「なんとなく面白い」と笑わせる。


…にんまりとしてください、というフリで
日本の民謡チックな新曲のM-15

そんな風に、語りながら、歌って見せる演出と、
モニターに飛ぶや雪の上を歩く
メキシコの人力車や密林の草木が映り、
奥行きのない日常から連れ出して、世界の一片を見せてくれる。


ツアータイトルについては、

日本人はかつて「ひ、ふ、み、よ、いつ、む、なな、や、ここのと」
という数え方を使っていて、
ひ、ふ、 は、は行。
み、む、 は、ま行。
よ、や、 は、や行。
2人家族は4つのものを買うし、
3人家族は6つのものを買う。7つのものは買わない。
関係のない数字が、繋がっている。
そんな風に世界を見られたら…
という語りだった。

初日でほとんどなかったMCも少し増えたのか、
終始落ち着いた口調。

「ご無沙汰してました」の一言が、
ちょっと旅行に行ってた友達が帰ってきて
一緒にご飯食べてるノリで嬉しい。

「業務連絡…お客さんが見えるように(客席を)明るくしてくださーい」
明るくなった客席の中で、ちいさな一人として、力いっぱい手を振った。

(最後の方のメンバー紹介では、
 「NARGOと僕は同じ年」との言葉にええー?と客席からどよめきが。
 どちらが年上もしくは年下に見える、ってことじゃなくて、
 同じ年というのが意外…w)



今まで映像でしか見たことのなかった
M-17の振り付けや、ライヴでは初めて披露されたM-14
M-12は、ラップ部分を観客全員で歌う。

イントロが始まり、盛り上がったM-6
「みなさんお待ちかねのこの曲は、1時間後にやります」
とおあずけで、英語の歌詞を
「感じたかった僕らを待つ」「完璧な絵に似た」
という日本語に変えたコーラスを観客が一緒に練習。

個人的に好きなM-9や、M-27も心に残ったけれど、
贅沢を言えば、ほんのさわりだけ歌ったM-18を全部歌ってほしかったな。

新曲の中ではM-19がメロディアスで聴いていて心地よかった。
M-15のもみ手で手拍子したのもいい思い出。


こんなにも、歌に耳を傾けながら、
一緒に歌うこともできるコンサートは今までなかったな。
小沢健二が、今でも言葉と世界に向き合っていて、
私たちに、歌というスタイルでまた語りかけてくれたことが、
すごく嬉しいし、十代のころに彼の曲を聴いていたときよりも
はるかに心強く感じる。

「この街の大衆音楽の一部であることを誇りに思います。ありがとう」
その誇りに、私たちは感謝する。


 神様を信じる強さを僕に
 生きることをあきらめてしまわぬように



恋や愛の先にある世界が、
そこにはある。




オマケ写真。


グッズは激しく並んでいて、あきらめました。
その前にお金がなかったんですが。



5000円の方はビンク&グレーで襟と袖が違う。
Vネック+袖短め(女)、前後丸ネック(男)
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ひふみよ 小沢健二コンサートツアー 2010.0520 セットリスト

2010-05-21 | music
ひふみよ 小沢健二コンサートツアー 二零一零年 五月六月
@神奈川県民ホール

ネタバレですので、これから楽しみにされている方は
決して見ないように。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■セットリスト
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01 流れ星ビバップ

◆ 朗読01

02 ぼくらが旅に出る理由

◆ 朗読02

03 天使たちのシーン
04 苺が染まる【新曲】
05 ローラースケート・パーク/
 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー
06 ラブリー …のコーラスの練習

◆ 朗読03

07 カローラⅡにのって
08 痛快ウキウキ通り
09 天気読み
10 戦場のボーイズライフ
11 強い気持ち強い愛
12 今夜はブギー・バック

◆ 朗読04

13 夢が夢なら
14 麝香

◆ 朗読05

15 シッカショ節【新曲】
16 さよならなんて云えないよ~メンバー紹介
17 ドアをノックするのは誰だ
18 ある光(弾き語り)
19 時間軸を曲げて【新曲】
20 ラブリー
21 流れ星ビバップ

EN.1
27 いちょう並木のセレナーデ
28 EN.2
愛し愛されて生きるのさ
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スチャダラ2010 ~ オールスター感謝祭

2010-05-10 | music
スチャダラパーのデビュー20周年記念ライヴ、
「スチャダラ2010~オールスター感謝祭」に行ってきた!


本気でゲストがオールスターでビビリましたよ。
ちょっとしたフェスのようなボリューム。
なにしろ4時間半の長丁場だし。
とても全ては書ききれない濃厚な時間でした。


アルファと「惚れたぜharajuku」
リップスライムと「レッツゴー7~8匹」
ハナレグミと「Peace Tree」
AFRAと「アーバン文法」
ハルカリと「UNDER THE SUN」
TOKYO NO.1 SOUL SETと「STARDUST」
木村カエラと「Hey! Hey! Alright!」
電気グルーヴと「聖☆おじさん」
スカパラホーンズ&LB NATIONのメンツ(T1SS・かせきさいだぁΞ・脱線3・
四街道ネイチャー・キミドリ・JUDO…書ききれねー!)と「GET UP AND DANCE」

そして
小沢健二と「今夜はブギーバック」



チケットが安く感じるw



これだけのミュージシャンがいて、
司会がバッファロー吾郎と小藪千豊ってのがいいw

小藪さんがラッパーがよく使う
「in the house」を駆使して
「20周年、インザハウス」なんて、むりくり言ってみたり、
「ナイスフォロー」を「ナイスちちんぷいぷい」って言ってたのがツボでしたw

バッファロー吾郎の木村さんも
やたら「ファンキー!!!!」って叫んでみたり、
ゲストに対して毎回、上から目線で
「おまえら、よく練習したな!」
「去年より、よくなったぞ!」
ってw


ピエール瀧の
「早くしないと龍馬伝が始まってしまうぜよ!」
「あと、これだけは言っておきたい! みんなパワースポットに行き過ぎ!」

にも笑いました。


あれ? 何の話だっけ??
あ、スチャダラね、20周年ね。


アンコールで小沢君が出てきた時は、
なんだか夢のようだった。
興奮の渦に巻かれて一瞬の出来事のように思える。
細ーい体でギターを抱えて、両手をひらひら上にあげて煽る姿は
「すげー、やっぱ本物なんだぁ」ってハッとした。

もう本家のブギーバックは見られないと思ってたから。
ちょっとホロリときたね。

でもそのホロリは、スチャダラパーありきのホロリなんだ。
久々に復帰してくれたオザケンにも感謝したいけど、
なにより、キャラを変えずに20年ダラダラ音楽やり続けてる
SDPの3人に感謝したい。
今日はそういう日だから。

だってなにより私が嬉しかったのは、
早い時間に披露してくれたメドレー。
「ノーベルやんちゃDE賞」から「スチャダラパーのテーマPt.2」、
「あんた誰?」「スチャダランゲージ」「ゲームボーイズ」
「ついてる男」「後者」…

どれもなんども中学時代に聴きこんで、一緒に口ずさめる。
彼らの遊び心を味わいながら大人になったことを、感謝してやみません!



※ライヴの様子は今月M-ONで放映されるそうです。
http://www.m-on.jp/specialprogram/sp2_detail19867.html
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BLACK BORDERS tour GREAT ADVENTURE 2010 SHIBUYA-AX

2010-03-19 | music


およそ4カ月ぶりにBLACK BORDERSのライブ。
@渋谷AX。
AXはいつぶりだろ? MTVのイベント以来か?

久々のライヴで寒い&頭痛&微熱&いきなり腰痛になり
テンション↓だったので、
一緒にいた皆さまに失礼致しました。

年が明けてからは、しばらくライヴは行かない予定だったので、
意識してBBやユニコーンは聴かないようにしていたんですが、
そのせいか、余計に興奮しちゃいました。

ギターとドラムだけなのに、AXのハコに負けない音の厚みを持ってるし
もれなく盛り上がれる曲ばっかりで、
まさにライヴで音を味わうべきバンドな気がします。


今年初めて聴く川西さんのドラムにゃー、痺れたー。
後光が射しているぜ!
相変わらず、始終ニコニコ笑顔。
そして相変わらず、自由人。

野田君の周りをグルグル歩きながら、マイク通さないでしゃべってたり、
(↑公演中なのに、客にまったく聞こえない)
「最近スキップした?!」
「最近しないよね、スキップ?!」

と唐突にしつこく質問しはじめたり。


今回は特に野田君の演出力の成長を感じました。
というか、トークスキル?w
私が好きだったのは、クリスマスにファミコンが欲しかったのに
サンタさんからピッカピカの鉄で出来たヤジロベエをプレゼントされた話。
(お兄さんの部屋をのぞいたら、やっぱり手にヤジロベエを乗せていたw)


新曲もたくさんやってくれましたよ。
ステージが凹型になっていたのですが、
ライヴの途中、川西さんがそのでっぱりに
別のドラム(ユニコーン仕様)をセットして演奏してくれたのですわ。

しかも生音。マイク通さず。
ベードラとスネアとハイハットだけ。
ちょうど下手最前&ドラムに向かって真正面だったから、
なんか、眩しかった! 猛烈に!
周りにカメラが3台あって、それぞれにきょろきょろカメラ目線作ってました。



開演までは「最後まで立って聞けるかな」と思ってたけど、
始まったら元気になった。
音でパワーチャージ。
そもそも、音楽って心身を高揚させるものなんだろう。


その日その日のライヴで完全燃焼して、
このバンドを出来るところまで続けていきたいって野田君のMCは
今の人気に甘んじない真剣さが垣間見れて、
いつまでも楽しませてほしいなーと思いました。

ついつい5月のライヴのチケットも買ってしまった…。


【私語を簡単にまとめ】

●レコーディング合宿をしていて、
 (あたりまえだけど)毎日川西さんと2人で嬉しかった、という野田君に
 客が「ひゅーひゅー!」と冷やかし「うふふーん!」と返すやりとりが何度か。

●レコーディング合宿の最後ではテレビショッピングを見ながら
 文句を言って盛り上がっていたらしい。
 とはいえ、2人ともクックパッド(レンジで焼き魚が作れるグッズ)を購入しご満悦。

●去年車の免許を取った野田君。
 髪型や服装のせいか、教官や生徒に
 「野田さんって、仕事なにやってるんですか?」
 とよく訊かれたらしい。
 そのたびに「いや、何も…」
 そのうち教官がユニコーンのファンとわかるも、
 「どのあたり(の時期の曲?)が好きですかねー?」
 とファンとしてのトークに止めて、
 自分がユニコーンのドラマーとバンドを組んでいることは言わなかった。

●川西さんのサーファーのお兄さんはキムタクと知り合いらしい。
 去年、「SMAP×SMAP」の収録にお兄さんも連れていったら、
 キムタクは川西さんよりむしろ、お兄さんに
 「今日はどうしたの?」と話しかけてきたらしい。

●スキップをしなくなった流れで、
 最近やらなくなったことについての話に。
 「スキップ、縄跳び、砂遊び…」
 「砂遊びはダメでしょ! 親御さんたちに不審な目で見られちゃうでしょ!」

 夜中、誰もいない公園に通りかかった野田君は、鉄棒で逆上がりを始め、
 思いのほか簡単に出来たので、連続3回逆上がりに成功。
 ただ、調子に乗ってやったために気持ち悪くなってしまったとか。
 「それって、酔ってたの?」
 「シラフです…」
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2009年ライヴ参戦記録

2010-01-04 | music
【ユニコーン 勤労感謝の日・記録】
0503 蘇える勤労の日々@さいたまスーパーアリーナ
0720 NANO-MUGEN FES.2009
0809 SUMMER SONIC 2009
0815 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2009
0921 SHINKIBA JUNCTION 2009 “また倶知安じゃないジャン!”
1006&07 川西幸一 50歳記念 チョットオンチー栄光の50年
1228 COUNTDOWN JAPAN 0910



【BLACK BORDERS 参戦記録】
0910 灼熱のアバンチュールツアー@高崎club FLEEZ
0923 灼熱のアバンチュールツアー@横浜F.A.D
0925 灼熱のアバンチュールツアー@HEAVEN'S ROCK宇都宮 VJ-2
1006&07 川西幸一 50歳記念 チョットオンチー栄光の50年
1012 灼熱のアバンチュールツアー@原宿アストロホール
1023 DETROIT ROCK CITY Vol.3@下北沢GARDEN
1102 BLACK BORDERS ミニライブ@TOWER RECORD渋谷店
1113 灼熱のアバンチュールツアー@渋谷クラブクアトロ

【その他】
0617 スチャダラパー@赤坂Blitz
0618 『Bring it!』レコ発Special!  PUFFY 斉藤和義 晴れ女vs晴れ男
0907 MTV SING OUT 歌おうぜ!@SHIBUYA AX
0916 THE PILLOWS LOSTMAN GO TO BUDOKAN
1121 THE PILLOWS インストアライヴ@渋谷タワーレコード
1229
 30 COUNTDOWN JAPAN 0910
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the pillows タワレコ インストアライヴ

2009-11-22 | music
21日はpillowsのインストアライヴ@渋谷タワレコへ。
新譜「OOPARTS」を買った人についてくる応募ハガキをダメモトで送って
当選したのでした! 幸運だ

上手の方から見ていて、
始めのうちはメンバーそれぞれ見えていたのに、
最終的にはさわおさんしか見られず…。
でも、あのくらいのキャパでpillowsのライヴを見たのは初めてで新鮮でした。

2曲目のサビの歌詞をさわおさんが忘れて、
アンコールでやり直したり、
(「ライヴで間違えないでね!」の声に、
 「なにか言い返したいが…出来ねぇ。畜生w」)
「HYBRID~」でベースの淳さんのディレイが落ちて、
スッキリしないからもう一曲やってくれたりと、
インストアならではのおいしさがありました。


3人はちょうど前日に新曲のPV撮影があったらしい。
長ーいブランコに乗って歌うシーンがあり、
カメラから遠ざかっていくタイミングを撮るために、
振りきった高い位置でスタッフがさわおさんの体を数人で固定。

乗ってるさわおさんは落ちないように手で必死でつかまっていたために
今日は「腕がダルンダルンw」だそうな。
「ハイジの気持ちが分かった?」としんちゃん。
オープニングのブランコみたいに長かったってことかw

しんちゃんはコーラスがないのでマイクを用意するか迷ったらしいけど、
さわおのMCに時折突っ込んでいたので、
「マイク、セットしておいてよかったね」って言われてました。




アンコールが終わって、気が付いたら頬に涙が。
「きっとまだ 限界なんてこんなもんじゃない
 こんなんじゃない」
の歌詞に、今日は震えました。


【セットリスト】
YOUR ORDER
メロディー
Lemon Drops
FOXES
ジョニー・ストロボ
雨上がりに見た幻
サードアイ
POISON ROCK'N'ROLL

メロディーのサビ、やり直し
HYBRID RAINBOW
Blues Drive Monster
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ロックンロール・ナイト、トゥナイト!!

2009-11-16 | music
11月の13日の金曜日…
BLACK BORDERSのワンマン・ライヴにいってまいりやした。


本来なら、この日がBB初体験だったはずなのですが、
すでに数回見に行ってライヴの雰囲気を知った上で、
ワンマンに参加できてよかったなと、今では思います。

クアトロ着いたら黒と白の服装で固めた女性がわんさかいて
ちょっとビビりながらも、
知り合いを見つけて雑談してなんだか一安心。

整理番号Aの20番台で浮かれてたんだけど、
その前にSが300人くらいいるのを知って
「ぬかよろこびしてもーた!」
それでも、前方ににじり寄れていい位置をキープできました。

結局お客さんは932人?入ったそうで、
今まで見たライヴと熱気が全く違う!
お2人ものびのびと演奏しているのが分かりました。


特に川西さんは私語(MC)中にウロウロとステージを歩き回ったり、
柱の影で見えにくいお客さんの方に出向いて手を振ったり、
相談ではなく、ただ雑談をマイクに通さず野田さんに話しかけたりで、
ライヴというよりは、スタジオに客入れて見せてるって感じ。
毎回のように、ネクタイを気にしていじり出して
「ネクタイの糸がほつれてて、引っ張られると持ちあがるのが面白い」
とか、言いだしたり。
川西さんの自由行動は、見るほどに心配になってきます。


本編では新譜も今まで披露しなかった残りの曲もすべて演奏。
「転生前進歌」での野田さんは、特に心をこめて歌っているのが
表情から見て取れて、感動的でした。

さらに、噂で聞いた川西さんの詩の朗読も初めて見ることが出来ました!
川西さんはたしかにオンチーかもしれないけど、声自体はいい声してます。
私、川西さんの喋り声がきっかけでファンになったようなものなので、
非常に楽しませてもらいました!!
もちろん、ドラムもいうまでもなく熱い!!


そして、アンコールではスペシャル・ゲストでEBIさんが登場!
フロアは熱狂の嵐! 押されまくり!
あんな近くでEBIさん見たの初めて!
色白っ! やっぱり髪サラサラ! リアル王子様(44歳)!!

楽屋が寒かったらしく、
黒いポロシャツの半そでから出た腕をゴシゴシこすって、
野田さんの横にぺったり立ってるEBIさんw
目をつぶってコクリコクリうなずくEBIさん!
あーこの感じ、やっぱり本物のEBIさんだわー!


「それでは、EBIさんの方から一言お願いします」
「ロックンロール・ナーイト!!!」


ベースレスが売りのBBが、初めて3ピースで演奏、
それもEBIさんのベースで。それだけでよだれものです。
わりとギターの低音の底を厚くするようなアレンジで、
変に奇をてらうような雰囲気はなく、
聞き心地のいい演奏でした!


最後はもちろん「パッション」で締め。

野田さん曰く、BBの新曲プランはすでにたくさんあって、
中には川西さんがヴォーカルを取るものもあるとか。
来年も楽しませてくれそうです。



【セットリスト】

4 STEP ROCK
TEENAGE RIOT
プラスティックファング

GOVERNOR
スターフィッシュ
KICK OUT THE JAMS
GIVE ME
DRUGS

INNVITATION
転生前進歌
次の場所へ

ロックンロールナイト
R&R FOREVER
KEEP ON WALK
IT'S ONLY R&R
Go forward now!

en.1
GREAT ADVENTURE
ブラックスタイル
ロックンロールナイト

en.2
パッション


【私語集】

■クアトロはお2人が初めて共演した場所。
 ジェット機結成前にバンドを組もうと話し合っていた時期に、
 川西さんが宮田和弥さんから
 「ジャイアントステップのライヴに出るけど、
  川西くんも、もれなくついてこない?」と誘われたのがきっかけ。

 「そしたら(野田さんに近づきながら指差し)これじゃない?!
  この歌詞! このメロディ! そして、この、ルックス!w」
 (客:ヒュー!!!と大いに冷やかす)
 「…なんですか、この褒め殺しな雰囲気はw」

■先日、国技館に新日本プロレスを見に行ったお2人。
 「ハマっちゃいそう!」と野田さん。
 「裸の男と男が!ぶつかり合って!場外試合になったり!…」と熱弁。
 最前列で見ていたため、今発売中の週刊プロレスに掲載されている写真に
 映りこんでいるらしい。
 「ウォーリーを探せ!みたいですけどw」
 「金髪と帽子だからすぐわかるw」

■この日のドラムは50祭から登場したブビンガ~(木材)を使った新品。
 メイプル、ローズ、ブビンガと続いて4セット目になるそうです。
 「バスドラのここにね、BBのステッカー貼ったんだけど、
  叩いてるうちにはがれちゃった」と
 客から見えない位置でしゃがみこんで説明する川西さんw

■新譜「GREAT ADVENTURE」の紹介をする野田さんの横で
 「グレイとアドベンチャー、じゃないよ」と川西さん。

 と=&、ではないと言いたいらしく、
 「昔、バンドの名前をつけようとしたとき、
  『久保田利伸』って案があったんだ。
  『久保田でーす!』『しのぶでーす!』ってw」
 スライとファミリーストーンをスライトさんだと思ってた人がいた、とも。

 「GLAYとアドベンチャー出来たらすごいですよ。
  そしたら僕、TAKUROさんにギター教えてもらおう…」

■改めて50歳になった川西さんに一同拍手。
 川西さんと同年生まれの人は誰か?という話になり、
 野田さんがひらめき、
 「あ、GET WILD! NO SELF CONTROL!」
 小室さんと小林武史さんが同じ歳らしい。

 「すごいトライアングルじゃないですか。
  3人でバンド組めますね…」という野田さんの言葉に、
 あんまり乗り気ではない表情の川西さんw
 そこで野田さん、
 「僕は、川西さんが一番好きですけどねっ!
  小室さんより、小林さんより、川西さんが一番好きですっ!!」

 ※小室さんは1958生まれなので、実は1つ上。
  渡辺謙、石井竜也、春風亭昇太、赤井英和、奈良美智、田中美佐子、
  原日出子、内田春菊、古手川祐子、片平なぎさ、榊原郁恵、
  プリンセス・テンコー、cxの水口P
  ケヴィン・スペイシー、マジック・ジョンソン
  は、1959年生まれ。(てっぺいちゃんも50歳? ビックリ!)


■ポエトリーリーディングを済ませたあとの川西さん、
 野田さんと目を合わせて2人でニヤニヤ。
 「詩、読むの、久しぶりだよね?」
 初めて朗読したとき、前の方のお客さんが
 「プッ!」と吹いてるのをみて「よっしゃ!」と思ったらしいw
 お2人曰く、音楽は自由だからなんでもあり!
 感動している人の隣で笑ってる人がいるから面白い、とのこと。


■人の反応の話から、バスでおばあさんに席を譲るタイミングの話に。

 すぐに譲るのが一番いいけど、最近は厳しい方も多いので、
 「“大丈夫だから!”とつき返されたらどうしようと思って、躊躇しちゃう」
 と野田さん。
 いろいろ考えた結果、ブレーキでよろめいたところで
 すかさず譲るのが一番いいのでは?というところに行きついた。

 川西さんはその意見に
 「…そんなの、乗ってきてすぐに譲ればいいんじゃないの?」
 と若干あきれ顔w

■さらに話題は、道でひとりごとを言ってる人は怖いという話に。

 かねてからイヤホンが絡みついたり、引っかかって耳から取れるのが
 ムカついてしかたないと語る川西さん。
 そこでコードレスのイヤホンを買い、携帯のBluetooth機能を使って
 下北を歩きながらマネージャー原川さんと電話してたら、
 その日のライヴのお客さんとすれ違い、
 「川西さん、ひとりでしゃべってるよ…」
 と勘違いされてしまったらしい。

■かねてから
 「信号がない横断歩道でも一度停車しましょう」
 とドライバーに呼びかけている川西さん。
 「ちゃんと止まった車には投げキッスするよ!」とまで発言。
 なぜなら以前、実際に信号がない横断歩道で止まってる車を見つけた時、
 乗っているのが白人のドライバーで、
 目があったら、その人が川西さんに投げキッスをしたらしい。
 「それが自然でかっこよかった!…でも、なかなか出来ないよねー」

■1回目のアンコールで登場したEBIさん。
 野田さんから2日間あった大阪城ホールでのユニコーンMC中に
 「ロックンロール・ナイト!」と叫んでいたことに触れられ、
 そうそう!とうなずく。しかし、川西さんは
 「EBIがなんか言ってるなーとしか思わなかったw」

■ライヴ終盤、じーっと天井を見つめ続ける川西さん。
 野田さんが話しかけるも、返事もせず天井を凝視。
 「…」
 「どうしたんですか?」
 「…」
 「ちょっとひっぱりすぎじゃありません?」
 「…」
 「こうちゃん?w」

 結局、上から水滴が落ちてくるのが気になったらしい。
 「今度落ちてきたら食べようと思って(と、再び天井に向かって口を開ける)」
 「…ちゃんと水分補給してください!」
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