だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

カムデン・パッセージとイズリントン散歩

2013-03-28 | 2012年、英国の旅 ~秋編
最後の滞在の日。



今回の旅では前回行けなかったマーケットを見に行こうということで、
エンジェル(Angel)にあるカムデン・パッセージ(Camden Passage)を目指しました。
前回エンジェル駅付近に降りたときも、この近辺のお店が気になっていたのです。

エンジェル駅からアッパー・ストリート(Upper St)を北へ向かい、
少し横道を入ったところにカムデン・パッセージがあります。
旅の前半で見に行ったポートペロー・マーケットの長大さにはとても及びませんが、
ひっそりとアンティークの店が建ち並んだ一帯です。



手作りアクセサリーや古着を並べたストールの他に
カフェやパブ、雑貨屋さんもあるので、
ゴミゴミしたところではなく、じっくり品物を見たい方にはオススメです。
私のように様子見の冷やかしだと、あっと言う間に見終わってしまいますが。



義足とか義手みたいなもの(たぶんマネキンの手足)まで売ってるんですよね。
ポートペローとはまた雰囲気の違う、雑多な品揃えで興味深いです。

カムデン・パッセージを見た後は、西側を散歩。
リバプール・ロードを歩いていると、そこにもマーケットが開かれていました。
チャペル・マーケット(Chapel Market)という通りです。



むしろこちらの方がマーケットという名がぴったりきます。
洋服、帽子、手袋、グリーティングカードや、食材から日用品までいくつものストールが並んでいます。
ブーツはストールの端に、バナナの房のようにまとめてつり下げられていました。
道沿いの建物にはマクドナルドやSUBWAYも入っているので、一休みも出来そう。

マーケットの賑わいから少し道を外れると長閑な風景の公園もあります。
カルペパー・コミュニティー・ガーデン(Culpeper Community Garden)。



ロンドンに居て常々不思議に思っていたのです、
「レンタル自転車ってどうやって補充しているんだろう…??」
この日、やっと駐輪ドックに自転車を追加している場面に遭遇しました。(右)
こんなトラックで運んで来てたんですね。

その後はリバプール・ロード(Liverpool Rd)に戻って北へ黙々と歩きました。



左はビジネス・デザイン・センター(Business Design Centre)。
Officeも入っているようですが、エキジビジョンが開催されたりしているようです。
裏手なので正面入口は反対のアッパー・ストリート側にあります。

Theberton Streetを右に入って、今度はその大通り、アッパーストリートを歩きます。



アッパーストリートにはレストランやキッチン用品専門店、アート系の古本屋、雑貨屋等、
お洒落な店が並んでいます。
特に私のお気に入りだったのは、このおもちゃ屋&家具屋さん(右)!



一階は子供向けのおもちゃ、それもすこしクラシックな、
日本の駄菓子屋で売っていたような古き良きおもちゃが置いてあって、
地下にはソファーや引き出し、ランプや貴重品をしまうような大きなトランク等、味のある家具が置いてあります。
SPITFIREの紙飛行機、買えばよかったな。

その後、地図も見ないで左や右へ行ったり来たりしてるうちに道が分からなくなり、
なんとか戻って来ると、アッパーストリートの北の端っこ、ハイバリー&イズリントン(Highbury & Islington)駅まで辿りつきました。



左はイズリントン議会(Islington Council)、右がハイバリー&イズリントン駅。



左はUnion Chapel、右に遠く見えるのはSt Mary Islington。
ちなみにこのSt Mary Islington近くには私の敬愛するMark Gatiss行きつけのレストランがあります。
写真は、撮り忘れました///
近くに寄るとこんな感じの教会。



教会隣の花屋さんでは母子がちょうど花束を注文中でした。
周りのお店はこんな感じ。



家具屋さんあり、レストランあり。脇道にあるとレコード屋さんや美術系のお店も。



滞在最終日だというのに今更fat faceで手袋を買い、
ショッピングセンターN1 IslingtonPaperchaseでカードを買ったりしながら、
歩き回っているうちに周りも暗くなり始めたので、
イズリントン・グリーン・ガーデンズ(Islington Green Gardens)のベンチで途中のスーパーで買っておいたラップサンドを頬張りました。
今回の旅は前回以上に貧相な食事だな…。



疲れもピークに達しかけていましたが、
残った時間でWest Endへ行くことにしました。
バスに乗ってシャフツベリー・アベニュー(Shaftesbury Avenue)へ。
そして、クリスマス・イルミネーションにお別れをしにコヴェント・ガーデン(Covent Garden)へ向かいます。




巨大トナカイは鼻もちゃんと赤く光っています。
先日寄ったばかりの交通博物館(London Transport Museum)、閉館後でもショップはまだ開いています。

帰り道にレスタースクエア(Leicester Square)前を通ろうとすると、
何やらこの日もレッドカーペット イベントがある様子。



「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン パート2(The Twilight Saga: Breaking Dawn Pt.2)」のイベントらしい。
'Nativity! 2'とは比べようにもならないほどの混雑ぶり!
ゴスっ子がたむろしてました。出動している警官も多い。
人通りの少ない裏道を通って、SOHOを横切りいつも通りオックスフォード・ストリートへ。
この定番の帰り道コースともしばらくお別れです。

ダブルデッカーの2階の前の席に陣取り、最後にイルミネーションをぱちり。



帰国は翌日、昼の便。
濃厚な半月の旅も終わりが近づきました。
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Palace Theatreで'Singin' in the Rain'を見る

2013-03-16 | 2012年、英国の旅 ~秋編
前回の続き。

ロンドン交通博物館レッドカーペットと見て、
この日はロンドンで初めてミュージカルを見る日でもありました!
演目は'Singin' in the Rain'(雨に唄えば)! 大好きな映画の舞台化。
主演はバレエ・ダンサーであり、マシュー・ボーン演出の「白鳥の湖」で一躍有名となったアダム・クーパー。
シャフツベリー・アベニューにあるPalace Theatreで上演されています。



レッド・カーペットで時間を取り過ぎたので、
慌ててレスタースクエアからシャフツベリー・アベニューへ向かい、
中華レストランで10分強で夕食を口の中にかき込んだ後、Palace Theatreへ。

チケットは前日にレスタースクエアの格安チケットショップで購入。
お金の余裕はなかったので、一番安い席をお願いし、
£18.5のバルコニー席を購入しました。
tktsに貼られている料金表も見てみたのですが、
一番安かったのはそのチケットショップにあるバルコニー席でした。

ところが実際に入場すると、モギリのお姉さんがトランシーバーでBox officeと話をし、
二階席(Dress Circle)中央にアップグレードしてもらえました。
通常Dress Circleなら£80はするはず… 混雑してなくてラッキー!\(^▽^)/

客席では、制服を着たおじさまがグッズの傘を売り歩いていました。
外側が黒で、内側が赤や黄等の鮮やかな布ばりになっている傘。

Palace Theatreの舞台は、思ったよりこじんまりとしているように感じました。
日本で来日ミュージカルを見る時にはオーチャードホールやACTシアターのような
横に広い舞台が多かったので、なんとなくもったいないような。
でも、劇場自体の雰囲気は最高です。

SINGIN' IN THE RAIN - new video trailer


あらすじは書くまでもないと思いますので省きますが、
映画とは印象の異なる曲目や演出もありましたので、そのあたりを。

まず何よりドン役のアダム・クーパーです。
幼いころはバレエ以外のステージ・パフォーマンスも習っていたそうですが、
歌唱もタップもこなし、見事に"ミュージカル俳優"として演じていました。
なにより身のこなしの優雅さに見とれます。少し優雅すぎるくらいです。
肩と背中のラインも美しい…。

ドンの相棒、コズモ役Daniel Crossleyもコミカルで素敵でした。
私が映画で一番好きなシーンはコズモが唄う"Make 'Em Laugh"なのですが、
パントマイムを取り入れた動きで、これはこれで目を楽しませてくれました。

個人的に今までそれほど印象に残っていなかった、
ドンとキャシー(Scarlett Strallen)が唄うデュエット"You Are My Lucky Star"も印象的。
コズモも交えた"Good Mornin'"のダンスも、実際見ると映像よりもずっと心に残ります。
ベンチを倒して笑い転げるところが本当に楽しそう。

SINGIN' IN THE RAIN (West End) - "Good Mornin'" [Live @ 2012 Olivier Awards]


アンサンブルが登場するシーンひとつとっても、
例えばキャシーがケーキの中から登場する女性アンサンブルのシーン"All I Do Is Dream Of You"等
色とりどりで目に焼き付いています。


主役たちの他に特筆すべきなのは、ドンが発音の練習をする"Moses Supposes"!
発音の先生(David Lucas)がドンとコズモ顔負けにダンスするので呆気にとられました(笑)。
先生かっこよかったです!

あとは、ドンの恋人気取りのスター女優リナ(Katherine Kingsley)!
映画でもオイシい役所ですが、ミュージカルでは主役以上に目立つ存在。
素っ頓狂な高い声が劇場に響く響く!(笑) トーキー映画の撮影シーンは一番笑えます。
ドンにつれなくされて嘆き悲しむ"What's Wrong With Me?"も、あの声で唄うので笑っちゃいますが、
同時にちょっと切なくもあります。


そして、このミュージカルの見せ場はなんといっても、言うまでもないですが、
キャシーと心を通わせたドンが歌い踊る"Singin' in the Rain"!

第一幕終盤、舞台にドッとシャワーのような雨が降り注ぎます。
舞台の板の上にザーザーと、ざわめきをかき消す程の音量で容赦なく降り注ぐ水に、
観客は思わず笑っちゃいます。
その中を、スーツを着て軽やかにステップを踏むアダム・クーパー。
ドンが足を振り上げる度に、一階席の観客に大量の水たまりの水が浴びせかけられ、
驚きと喜び?の悲鳴があちこちから上がります。
これでもかと観客に雨を引っ掛けるドン。
私のいる二階席にはさすがに届きませんが、一階席の観客にレインコートは配られておらず、びしょぬれ状態の様子。
休憩に入ると、普通の芝居とは違う雰囲気のざわめきが起こります(笑)。
それにしても、毎日のようにこの雨の中を踊るアダム・クーパーは風邪のひとつもひかないのでしょうか…。

休憩時には、何人ものスタッフが舞台上の水をきれいに掃き取ります。
舞台は真ん中が一段低く作られていて、その段差のくぼみにワイパーで溜まった水を拭って落としてました。
雨のシーンは、全キャストが登場するエンディングでも楽しめます。
(ちなみに休憩中は、劇場係員が客席でハーゲンダッツのアイスクリームを売り歩いています。)

Singin' In The Rain Opening Night!


目の覚めるような水の演出がクライマックスというのも、ミュージカルとしてはなんとなくズルい気がしますが(笑)、
こういうダイナミックな見せ場があるというのは、作品にとって重要だよなーと思ったり。
映像で見る雨と実際に降らせる雨を見るのとでは全然刺激の大きさが違いますからね。


今回は予算の関係もあり、この1本しかミュージカルは見られませんでしたが、
今度ロンドンに行くことがあればもう何本か見てみたいです。
Matilda the Musicalもまだ見ていないし、映画で世間に浸透した(と願う)「レ・ミゼラブル」も
(春のイベントではちょっと見ましたが)ウェストエンドで全編通して見てみたいな。
まだまだロンドンで見たいものがたくさんあります。



ロンドン滞在も残すところあと1日とちょっと。
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Nativity 2! プレミアレッドカーペット

2013-03-12 | 2012年、英国の旅 ~秋編
前回の続き。

交通博物館の後は、コヴェント・ガーデンからレスタースクエアまで。
昼過ぎに見かけた'Nativity! 2'のレッドカーペットの様子を見に行くためです。



Empire Leicester Square前まで来ると、通り掛かった時よりもカメラマンやファンが集まっていました。
道が通れないほどの混雑でもなく、カーペットを囲っている柵から来場したゲストもみられそう。



'Nativity!'の一作目はマーティン・フリーマンが主役で、
私はチラッとだけBBCで放送してたときに見た位なのですが、
(残念ながら日本では発売されていません。)
二作目で主役はマーティンから先代ドクター・フーでおなじみのデヴィッド・テナントに交代。
今年上映されることは知っていましたし、今回の旅でもダブルデッカーの側面に貼られた本作の広告を何度も目にしていましたが、
この日にレッド・カーペット イベントがあるのを知ったのは通りかかって初めて知りました。

レッド・カーペットでのゲストの入場は17:45ということだったので、
同じようにカメラを持ったファンたちとキャストの登場を待っていると、
早速車で颯爽と登場したのは、主役のデヴィッド・テナント!



ブレブレですみません…。一番マシな写真は右側だけ。
'55 Days'で見かけたときは、さすがにプライヴェートだったので
堂々とカメラ向けて撮ったりなんて出来ませんでしたが、
この日は周りのファンと一緒にいくらでも撮影出来たので嬉しかったです(笑)。ブレブレですけど。



それにしても、今回の旅で2度も生'10代目ドクター'に会えるなんて思いもしませんでした。
本当にラッキー。
観劇していた彼は茶色いジャケットにキャップ被ってラフな格好でしたが、
やっぱり黒のスーツでキメたこの日のデヴィッドはもっと魅力的ですね。



左は出演者のJason Watkins、右はMelanie Masson。
Melanie Massonは☆のついた杖と黒いドレスの背中に羽をつけて来場。
車椅子の参加者へのサイン中のところを失礼して撮影してました。



向かいの公園側には合唱隊がクリスマスソングを歌っていました。
聖誕祭の映画ですからねー。一般の来場者も頭に角つけたり、
緑地にトナカイの顔が書いてあるようなダサイセーターを着たり('ラヴ・アクチュアリー'のダーシーさんみたいな)と、
思い思いのクリスマス・コスチュームに身を包んでいました。
右は、出演している子役たち。おしゃまさんですねー。



'Spaced'のジェシカ・ハインズもキャストの一人。生で近くで見られて嬉しかった!
右は取材中の彼女の様子ですが、ファンともゆっくり時間を掛けて喋っていて、気さくな雰囲気の人でした。
ファンからの「ジェシカー!」って声掛けも多かったですね。



英国の歌番組は全く詳しくないのですが、X Factorに出ているような若いスターも来場していて、
前にいた車椅子の女性がサインを貰ったりしていたのですが、
後ろにいる私や他の野次馬は誰なのか分からず。

私の横にいた女の子が、付き添いの男性に
「今の誰ですか? 有名な人?」って訊いてたのですが、
男性の答えは「いや、僕も(車椅子の)彼女も誰か知らないんだよね」!(笑)



デヴィッドは劇場の入口付近でフォトコール中の様子。
その間も、サイン・コレクターというか、サイン貰って売ってる仕事の人たち?が
「デヴィーーーーーーーーーーッド!」「ドーーーーークターーーーーー!!!」「こっち来てーーーーーーーー!!!」
と叫び続けている様子が可笑しくて仕方なかったです。

この日の写真はこちらをどうぞ→David Tennant's 'Nativity 2: Danger in the Manger' premiere - pictures


そして、この日はロンドンで初めてミュージカルを見る日でもありました!

続く!
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