ついに!2017年12月にリーグ・オブ・ジェントルマンのラジオ・シリーズ放送から20周年を記念した、
アニバーサリー特番がBBC TWOで放送されました! この日をどんなに待っていたことか!
え、「リーグ・オブ・ジェントルマンってなんだよ」って?
そんな方はまずこちらから読んでみてください。
これまでもメンバー4人が集まって何かやるという話は出ていましたが、
こんなにあっという間に実現するとは思ってもみませんでした。
(放送が放送されるまでについてはこちらをご覧くださいませ。)
しかし、ヒットしたコメディの再結成が必ずしも名作とは限りません。
期待したのに面白くなかったらどうしよう…という、心配も実はしていましたが、
そんな心配は全く!必要ありませんでした!
彼らは短時間で、期待に答える以上の新作を用意してくれたのです!
↓これが今回のアニバーサリー・スペシャルの予告編。
The League of Gentlemen: Trailer - BBC Two
メンバーは約20年ぶりというより、2分前にやってたことを再開するような感覚で撮影に挑んだ様子。
かつて生み出したキャラクターたちが今はどうしているのか、彼ら自身もやってみたかったようです。
You'll never leave... #TheLeagueOfGentleman's @DysonJeremy, @MarkGatiss, Steve Pemberton and @ReeceShearsmith discuss the @BBCTwo Specials: https://t.co/R5fjoJCKyD pic.twitter.com/tZgzgMts3l
— BBC Press Office (@bbcpress) December 13, 2017
インタビューでそれぞれの好きなキャラについて、
スティーヴはポーリーン、マークはジェフたち会社員、リースはレッグズ・アキンボと回答してます。
ここでは語っていませんが、ジェレミーはスティーヴの演じるポップ、
マークが演じるレス・マックイーン、リースの演じるベニースがお気に入りだとか。
YouTube版の動画はこちら。
話している内容はBBCプレスオフィスのページのインタビューページに載っています。
DVDは2018年1月15日発売予定ですが、
ここで、今回のアニバーサリー・スペシャル全3話の中で描かれるキャラクターごとの物語を振り返ってみたいと思います。
◎おまけ◎のところは、私の感想と面白かったポイントを書いています。
それぞれ筋書きの途中まで説明していますが、
◎おまけ◎はさらに先のあらすじも触れる場合があるので注意してくださいね。
■デントン家■
第1シリーズと同様、ベンジャミン・デントンが電車に乗って
ロイストン・ヴェイジーにやってくるところから第一話が始まります。
歳を重ねたベンジャミンが再度この奇妙な、苦い思い出のある街をわざわざ訪れたのは、
ハーヴェイおじさんの葬儀に参列するためであると冒頭から判明します。
ヴァルおばさんは今回車内から甥っ子に同行。
デントン家に足を踏み入れたベンジャミンは、かつて土足厳禁で家の整理や清掃にうるさかったおじさん夫妻の室内が
すっかり薄汚れて暗く、整頓されていない様子に驚きます。
The Dentons Are Back - The League of Gentlemen - BBC Two
すっかり忘れていた双子の従姉妹にも再会したベンジャミン。
従姉妹お手製のグロテスクなスイーツでもてなされますが、
実はおばさんと双子たちにはある目的でベンジャミンを呼び出したのでした。
それは…
◎おまけ◎
宣材写真の中に姿が見えなかったり、遺影のようなものが写っていたのでまさかとは思いましたが、
ハーヴェイおじさんが亡くなっているのにはビックリしました。
双子がすっかり成長しているのにも驚きましたね。
でもTVシリーズは開始から15年経ってるから当然といえば当然。
デントン家を訪れたベンジャミンはハーヴェイおじさんの霊に体を乗っ取られますが、
その乗っ取られた後のベンジャミン (=リース)による"ハーヴェイおじさん"の顔がおかしくて笑っちゃいました。
↓この顔!
後はヌードデイのために全裸でベンジャミンと同行し、家に到着したヴァルおばさんが
玄関の鍵をマットの下ではなく◯から取り出した時には笑うというか、なるほどな!というか(笑)。
ひどい下ネタですね(笑)。確かに鞄持ってないもんね。
このスペシャルの最終回のエンディングはベンジャミンとヴァルおばさんの別れのシーンで終わります。
第3シリーズからの引用もあってとても美しいです。大好き。
■タクシードライバーのバーバラ■
女装タクシードライバーのバーバラも健在。車も大きめなワンボックス型に。
バーバラと再会したベンジャミンは、初めて町を訪れた時のことを振り返り、
ヴァルおばさんに「彼女」が優しく接してくれたと話しますが、
それを聞いたバーバラは「ちょっと!ヘイトはやめて!性的区別のない呼び方をしてちょうだい!」とご立腹。
ベンジャミンが「じゃあなんて呼べばいいの?」と訊くと「わからないなら降りなさい!」と面倒臭い事態に。
◎おまけ◎
20年経った現代で、性的嗜好に対する表現を突き詰めるあまりこじれちゃってるバーバラ。
この後もバーバラはLGBTと言う略語は限定され過ぎていて気に入らないと発言。
どんな略語(acronym)がいいのかと聞かれると
「ACRONYM(Actively Considering Reassignment Or Not Yet Made Your Mind Up)」が好きと言います。
訳すと「真剣に性適合手術を考えている、もしくは決心していない」と言う意味みたい。
ところでバーバラのタクシーのダッシュボードに2人の双子の写真が飾られています。
エドワードとタブスの息子デヴィッドとの間にもうけた子供の写真ですね。
↓英国北部で行われたこの特番とドクター・フー特番のプレビュー上映会に現れたバーバラのタクシーとターディス。
Did The Doctor order a cab? #BabsCabs #LeagueOfGentlemen https://t.co/mKT7Sa8hfs pic.twitter.com/vSU7FXFGTL
— Andy Lyth (@andylyth) December 14, 2017
■獣医のチネリー先生■
相変わらず優しい笑顔で患者を迎えるチネリー先生。
今回の患者は大きく膨れたハリネズミのミトン。
先生は飼い主のデイジーとお母さんに、筋肉と皮の間に空気のポケットができてガスが溜まっていると説明します。
「小さい管を入れて優しく空気を逃せば元の大きさに戻るよ」
チネリー先生に鼻チョンってやられたい。 #leagueofgentlemen pic.twitter.com/NMYP5f4j5o
— ミウモ (@notfspurejam) December 24, 2017
そして注射器片手にデイジーと一緒にミトンを安心させるためにキラキラ星を歌うチネリー先生。
しかし… 後は想像にお任せします。
パンチラインが「犬を飼おうと思ったことはある?」。
◎おまけ◎
チネリー先生にかけられた呪いは20年近くたっても健在。
優しい物腰も黄色いセーターも変わらず。
それにしてもみんなよく先生に診察お願いするよなぁ。
第1話だけでなく、チネリー先生は第2話のオープニングにも登場してます。
ドアを閉めようと猫を歩道に置いて鍵を閉める間に、猫が道路清掃車に轢かれているっていう…
— ミウモ (@notfspurejam) December 20, 2017
■市長ベニースと秘書マリー■
2000年のクリスマス・スペシャルでサーカス団のパパ・ラザルーに誘拐され、
象の中に閉じ込められていた説教師のベニースがいつの間にか市長に。
彼女と秘書のマリーは、地元の記者から市の境界線が変わり、
ロイストン・ヴェイジーが他の隣り合う都市に吸収されるという話を聞かされます。
犯罪率・失業率・失踪者の減少が期待できるとか。
知ったこっちゃないという調子のベニース。
しかし秘書のマリーから「でも市長じゃなくなったら接待費もOddbins(酒屋)の外の駐車スペースもなくなりますよ?」
と言われた途端「プラカードを用意してサクラを集めなさい!!」と俄然やる気に。
◎おまけ◎
第1シリーズでは外部流入の為の道が出来る設定で
第2シリーズは鼻血をもたらす謎の肉の問題が発生しましたが、
今回の特番はこの境界線問題が裏テーマです。
それは置いておいて、ベニースが記者に「あんた聖書読んだことある?」って訊くところがあるんですが、
記者が「いいえ」って答えた後「あたしもない」って言っててあんた聖職者じゃないんかい!
ベニースはテレビのインタビューを受けた後の悪態も前任者譲りですね(笑)
■タブスとエドワード■
S3で列車に惹かれて死んだと思われていたタブスとエドワードも戻ってきました!
市の境界線が変わることで立ち退き命令が出ている建物に居座っている2人。
立ち退き依頼のために部屋へ侵入した市議会議員と地元の記者を拘束します。
記者の持ち物であるスマホを初めて見たタブスはよくわからない間にストリーミング撮影を開始。
拘束された議員たちの様子を見たTVの報道局は現場の中継を開始。
さらには、政府の交渉人も駆けつけて…
◎おまけ◎
やっぱり死んでなかったこの2人。腹立つけど、出てこないのも寂しい。
地元にこだわってるのはエドワードの方だから、タブスは流行を知ったらすぐに馴染みそうですね。
スマホを手にした直後にインスタ投稿始めてたし。
ところで第1話の最後に2人の住んでいる部屋の番号が扉についた数字から9号室だとわかりますが、
これはメンバーのリース&スティーヴが手がける"Inside No. 9"の引用。
(毎回9号室が舞台となるオムニバスドラマです。)
私を含む"Inside No.9"ファンは歓喜しましたよ!
ちなみにデヴィッド・モリッシー演じる交渉人に話しかけてきた子供はスティーヴの息子です。そっくり!
■職業安定所■
再就職講座の講師ポーリーンと、生徒のロス&ミッキー。
ロスを監禁したポーリーンが逮捕され、出所後はミッキーと婚約しながらもロスと体の関係を持ったりと、
この3人の関係は今までかなり複雑に発展してきましたが、
今回はなぜか振り出しに戻ってポーリーンが講師として教室にやってくるところから始まり、
ロスとミッキーも生徒として出席しています。
そして、初めて会ったかのように2人に名前を訊くポーリーン。
一体どうして…?
実は、彼女は認知症に罹っているのです。
この教室は、彼女の記憶を呼び覚ますための治療として行われていることなのでした。
ポーリーンを憎むロスはミッキーに促され、しぶしぶ治療に協力しますが…
◎おまけ◎
本当に、始めは「え、なんで名前忘れちゃってるの?」と思いましたが、まさか認知症とは。
思いもよらない展開をねじ込んできますね。
でも実際の人生も思いもよらないものですからね…
大人になると余計に納得出来るし、しんみりしちゃいます。
ロスが実はカツラ装着というのもしんみりしますね。しないか。
実はポーリーンについてはこの後も出てくるのですが、
衝撃的な展開で、驚きました。驚かされてばかりです。
彼らの筋書きは、この後の会社員3人組の話に繋がっています。
ミッキーの現在の職業についても注目!
■会社員3人組(ジェフ&マイク&ブライアン)■
ジェフはプラスチック会社の同僚だったブライアンを尋ねます。
ブライアンは現在、中小企業へのローンのアドバイザーをやっている様子。
同じく同僚だったマイクの奥さんが太って寝たきりになっている話をしているところで
マイク本人が登場し、ジェフのローン申請のためのプレゼンが始まります。
Has anything changed for Geoff, Mike and Brian? - The League of Gentlemen - BBC Two
今はガーデンセンターで水曜と金曜に働いているジェフ。
ジェフの提案はガーデンセンターにブースを設けて客からの質問の受け答えをするという内容。
質問の内容は携帯電話で確認して案内するとか。
そのブースと電話と制服と子供にあげるアイスキャンディー代を貸して欲しいと主張。
どうしても金が必要なジェフが引きとめようとしますが、いかにもジェフらしい内容に呆れたブライアンは退室。
しかしマイクは残り、金を貸す変わりにある仕事を依頼するのでした…
◎おまけ◎
ブライアンから何のローンがいるんだ?と聞かれてジェフが「ローン(芝)?」って聞き返したところがツボでした。
ジェフはかなり辛い生活を強いられているようで、
決まり文句だった「俺が拳銃を持ってるのは知ってるな!?」 の、その拳銃も売ってしまったそうです。
そのジェフにマイクが持ちかけるのが、妻のシェリルの殺害。
マイクは動けない妻を想って依頼していますが、
ジェフが計画通り実行できるはずもなく…
鈍器を買いに行った店で「これで今夜太った女を殺せるかな?」と聞くところも爆笑してしまった。
ところで私がいつも気になってるブライアンのネクタイの柄、今回は犬でした! 可愛い!
■ポップと息子たち■
ニュースエージェントのオーナーだったポップと、その息子アル。
旧TVシリーズで気まずいディナー・デートとしていたアルと看護士のトリシアはその後夫婦になり、
仕事の成功を祝うため、娘2人とともに囲む夕食を調理中。
娘たちからふと父親のことを訊かれたアル。
口を濁すアルの代わりにトリシアが商船に乗った祖父は13年前に行方不明になったと話します。
しかしその途中、玄関のチャイムが。
そこには行方知らずだったはずの父親ポップの姿があるのでした…
◎おまけ◎
トリシアは旧シリーズと同じ、シアン・ギブソンが扮しています。
彼女は今では英国で評判のコメディ"Peter Kay's Car Share"でおなじみ。(リースもゲスト出演しています。)
トリシアはこんな下品な義父がいるのによくアルとの結婚を決意しましたねー。愛が勝ったのかな。
このスケッチの時、私も彼女と同じようなジトーっとした鬱陶しい気分でポップを見てます(笑)。
実はポップは殺人罪で刑務所にいたらしく(そんなことだろうと思った…)
アルから弟のリッチーの居場所を聞き出すために訪れたのでした。
このシーンがリース&スティーヴが書いてるっぽい雰囲気だけど、実際はジェレミーが書いたキャラなんですよね。
ちょっと意外。
■女優のパメラ■
オレンジジュースのCMオーディションでパワフルな演技を披露してたパメラ。
彼女はアルの自宅のシーンで登場します。
◎おまけ◎
この特番で一番爆笑したのが彼女の「登場」シーンでした。
何度見ても最高に笑えるっ!
内容は見てのお楽しみということで(笑)
■レッグズ・アキンボ■
第二話の冒頭、オリヴィエ賞の授賞式で最優秀賞を受賞する夢を見るオリー。
社会派?小劇団レッグズ・アキンボはやめて、どうやら学校の教師になったようです。
演劇の授業を始めようとするオリーに生徒の一人が質問します。
「先生って俳優だったの?」
オリーが他のメンバーと劇団をやっていたことを話すと、
今では有名になったらしいフィルの名前を聞いて生徒たちはざわめきます。
そしてオリーがこんな舞台で演じてた、と言いながら振り返ると、そこにはフィルとデイヴが!
生徒から手紙を受け取った彼らは教師を辞めるオリーのために芝居をやろうと駆けつけたとか。
3人は生徒のリクエストで、小児性愛者をテーマにした芝居を披露することに。
◎おまけ◎
オリーが夢の中でオリヴィエ賞を受賞した作品が
「ハリー・スポッターとニキビ痕の囚人」と言うタイトルで笑ってしまいました。
オリーの「僕の踏み台になってくれてありがとう」とか平気で言うようなところ、変わりませんねー。
放送前にメンバー3人のプロモ写真が公開された時、
この写真のフィルのかっこよさについて語ってた海外のフォロワーさんと
「フィルは独立したかと思ってたのに、まだメンバーと付き合いあるんだね」
と話してたんですが、やっぱり夢オチで納得(笑)。
3人がやっている小児性愛者の芝居の結論が
「テレビ司会者も親父も信用出来ないから引きこもってオンラインのチャットで友達作ろうぜ」
…って、それ多分一番危ないやつ(苦笑)。
あとテレビ司会者はどう考えてもジミー・サヴィルのことでしょうね。
■レス・マックイーン■
クレームブリュレのギタリスト、レスは音楽業から身を引き、今では床清掃業を始めています。
90年代、マンチェスターの音楽シーンで活躍していたらしいティムの家で仕事を終えたレスは、
実は以前、音楽業界に身を置いていたことをティムに話します。
レスが帰った後に、彼の名前をググってみるティム。
すると、欧州の某国で伝説的な存在となっているレス・マックイーンを紹介したドキュメンタリー動画が出てきて…
◎個人的感想◎
誰にも興味を持たれていないのに、音楽業界の経歴を捨てきれずにいたレス。
とうとう音楽から離れて地に足がついた仕事を始めたのは嬉しいような悲しいような気分でしたが、
身の程を知ったレスに、今回は初めて希望が見える結末が用意されています。
ところで、レスが密かな人気を誇っているというHerzoslovakianというのは、
アガサ・クリスティの「チムニーズ館の秘密」に出てくる架空の国だそうです。
清掃の店の名前が"Top of the Mops"(BBCの音楽番組"Top of the Pops"のもじり)なのも洒落て?ますね。
■チャーリーとステラ■
チャーリーと恋人のゴードンがイタリアン・レストランでメニューを見ていると
そこに若い男が押す車椅子に乗った元妻のステラが。
わざわざ恋人を見せびらかそうとチャーリーたちの席の横を指定して座るステラ。
しかし、サングラスを外した彼女の目元には青あざが。
そしてステラの恋人が彼女に殴りかかろうとするところを目撃するチャーリー。
お互いの相手が席を外した間に、チャーリーは彼女の身を案じて声をかけますが…
◎おまけ◎
第3シリーズでトニーに振られ、ステラにも一方的に別れを告げられたチャーリー。
個人的に、チャーリーとステラの素直じゃない冷え切った(笑)関係は好きなので、姿を見られて嬉しかった…
レストランのウェイター、ルイージが当時のまま登場したのも嬉しかったですね!
チャーリーとステラだけじゃなくて、ゴードンとステラの彼氏まで加わってルイージに悩みを打ち明けて、
ルイージが見事に収拾(笑)。彼氏たちの訴えが微妙にズレてるのも可笑しいです。
(ルイージの本名はカールですけどね。)
■ビンゴ・コーラーのトディ■
マーク扮する新キャラ、トディが登場。
One of my favourite scenes #TheLeagueOfGentlemen pic.twitter.com/oSMxWgXG2Q
— Marcus Whitney (@marcuswhitney1) December 19, 2017
舞台は英国ではおなじみのビンゴ大会。
年老いた男性がビンゴの数字を読み上げながら、過去にタイで出会った少年との思い出を語り始めます…
◎おまけ◎
これは放送後、この特番の中でも特に多くの視聴者から絶賛されていたスケッチです。
マークが得意なモノローグですね。
英国でお年寄りがビンゴ大会に出向くというのは知っていたのですが、
実際の雰囲気は知らなかったので、初見ではなかなか理解出来ませんでした。
そして、改めて見た時に、どうやら数字と一緒に紹介する一文は定番のフレーズなんだなと理解出来ました。
これはビンゴ・ニックネームと言って、例えば
21歳は大人の入口だから、"Key of the door - 21" とか、
見た目が2人に見えるから、"Two fat ladies - 88"とか、
単に韻を踏んで、"Out in the sticks - 86"と読むこともあるようです。
そして、このスケッチのすごいところは、このお決まりのニックネームを、
トディが語る少年クリームの物語の合間合間に、物語を説明するフレーズとして挿入しているところ。
トディがそれまで誰かと付き合ったことがなかったことを説明した後に"Never been kissed(キスしたことがない) - 26"、
クリームがホテルの部屋まで追ってきたところで"Knock at the door(ドアをノックする) - 24"と読み上げたり。
これがうまく当てはまって、しかも2人の切ない物語も相俟って、美しくクレバーなスケッチと評判になってるわけです。
…この他にも、ドイツ人教師ハー・リップや、映画ファンのヘンリー&アリー、
家政婦のアイリス、医者にかかっていたビーズリーさんが登場します。
それに、この番組に欠かせないあの人、そう!パパ・ラザルーも。
詳しくは実際にLeague of Gentlemen Anniversary Specials [DVD] で内容を確認してもらえたら嬉しいです!
この番組が好きな人なら絶対損はしませんよ!
☟放送前にBFIで行われた第1話・第2話のプレビュー上映でのトーク。
In conversation with... The League of Gentlemen on series four and their 20th anniversary