いや、忘れてたわけではなく、なんというか、考えていたんです。
これは、どうしたものか?と悩んでたわけです。
一緒に観に行った友達も、観終わってから考え込んでしまい、
とりあえず後でネットを見て解決しよう、と問題を置き去りにして、置きっぱなしにしちゃったわけです。
身元を隠しマフィア内部に潜入している警官・ヤン(トニー・レオン)と、
警察にスパイとして潜り込んだマフィアのラウ(アンディ・ラウ)。
この二人が、互いのことも知らないままそれぞれの身元を暴こうとする一作目。
一作目からさかのぼり、彼らのボスたちの知られざるエピソードや、
彼ら自身の過去が振り返られる二作目。
そして、残されたラウの孤独な葛藤とシリーズの結末が描かれる三作目。
3は時間の流れから言うと実質的に1の続きということになりますが、
1に続いてすぐ3を観ないとこの内容は理解出来ないかもしれない。
とにかく時間軸の移動が多く、1の前の話からいきなりその後に飛んだりで、
非常にややこしい。
1からの辻褄あわせも、そこまで気に止めてなかったような細かい部分を描いてるので、
辻褄あわせてるんだなー、と分かっても曖昧な記憶の中では、
どういう意味だっけ?とところどころ分からないままおいてけぼりになっちゃいます。
それに取って付けたような形になってしまった
新キャラのエリート警官・ヨンと中国本土のマフィアのボス。
彼らはもっとシリーズのスパイスになるべき存在感があるのに、
すごく軽んぜられて終わった気がします。
もともと用意されていた役柄なら、1の時にチラリと出てたらよかったのに。台詞だけでも。
いきなり出てくると無理矢理ラウのために設定したみたいに見える。
ラストの終わり方はまだ許せるけど、
ラウの精神状態もかなり観客を混乱させる不完全で微妙な描写だったし、
あー納得いかない部分多々あり。
だけど、今回の作品では潜入捜査官・ヤンの、
前作までは観られなかったやすらぎの部分がたくさん出てきててほっとさせられましたねー。
ケリー・チャン演じる精神科医の先生とのカウンセリング(というか密会)の後の
あのデレデレした表情!
かわいい!
でもこの映画ってかわいい!とか言わせるような映画だっけ?
あと、ヤンの兄貴分(には見えないけど)のキョンが、
ヤンのために「殴る」なんてたいしたことじゃないと説明する件はちょっと感動。
キョン、あんたはバカでもただのバカじゃないよ!
1のバレるかバレないかの緊張感や、
2のこんなことがあったのかー、という発見がないのと、
3はラウの「マフィアである自分の身元を消す」ことが中心であるぶん、
ヤンの回想が入ると、入るだけだれます。
アンディ・ラウの迫真の演技は胸打たれたけど、
作品の構成はちょっと辛いものがありましたね。
そういいながらもしっかりDVDは予約しましたがね!
三枚見比べてちゃんと理解するんだー!
色々言うのは、それからにしといた方が懸命かも(;^_^A
ちなみにスコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ&マット・ディモンの
リメイクは撮影好調のようです。
あんまり期待はしてません。
なんでリメイクするんだろ、オリジナルだけでいいじゃん(涙)。