■2022年5月25日(水)■
今後のことで色々バタバタしていたことが落ち着いたので、
やっと『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(以下、MoM)』を見に行きました。
「死霊のはらわた」やソニピ版「スパイダーマン」シリーズなどのサム・ライミ監督らしいホラー全開の続編ということで、
第1作とはまた違った期待が高まっていた本作。
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— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) May 14, 2022
ぜひ3Dで観てほしい🌀
《マルチバース》の
ドキっとする世界を追求💡
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サム・ライミが監督することが
ケヴィン・ファイギも夢のようだと語る🌀
インタビュー映像🎞️
『#ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』大ヒット上映中🎬 pic.twitter.com/cya17kE3sN
ちなみに、ストレンジ先生の1作目は2016年10月に旅行先のロンドンで見ました。
前回ストレンジ先生が登場した映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は
スパイダーマンの正体を世界中の人から消して欲しいというピーターの希望を先生が叶えようとするも、
集中を削がれて中断したことで、別宇宙のあちこちからヴィランが集まってくる、
というお話でした。
本作MoMを見るためには、さらにディズニープラスで配信されている
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチが主役のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」と
アニメシリーズ「ホワット・イフ…?」の第4話を見ておく必要がある、
なんて話を耳にはしていたのですが、
私はディズニープラスにはまだ加入していないので、鑑賞せずに臨みました。
(ドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」が始まったら加入するつもり…)
この予習問題について結論から言いますと、
「いずれ『ワンダヴィジョン』を見るつもりならネタバレになるから先に見といた方がいい」
が正解かと思います。
見ていなくても、なんとなく起こった出来事は示唆出来ますが、
それはつまり「ワンダヴィジョン」の致命的なネタバレになっちゃうのです。
ただでさえ鑑賞しているMCU作品は2/3程度の私なので、
(わからないところがあっても仕方ない、ベネさんのお姿を堪能出来れば満足だ)
と言い聞かせながら見に行きましたが、
実際見てみたら、基本的に「アベンジャーズ」シリーズの鑑賞は必須だし、
やっぱりキャプテン・アメリカやキャプテン・マーベルの知識も必要じゃん!
本当の意味で予習すべき幅が広すぎる!と感じました。
結局「これだけ見てればいい!」なんて簡単なもんじゃなくて、
幅広く見て知識のある人ほどより楽しめる映画なのです。
私は足りない知識を想像力で補うために、
アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダーを思い出しつつ見ていました(笑)
\マントも大活躍💫/
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) May 12, 2022
『ドクター・ストレンジ/
マルチバース・オブ・マッドネス』
本編映像🎞️#ドクターストレンジ の頼れる相棒は、いかなる危機にも即座に対応!
映画館で大ヒット上映中🎬 pic.twitter.com/i4RhlYxHyG
※ここからはネタバレ※
ストレンジはクリスティーンの結婚式の最中に出現した一つ目の怪物ガルガントスに追われる少女を救出。
アメリカ・チャベスというその少女は、
ストレンジの夢の中にも現れたマルチバースの移動が出来る人物で、
その力を狙った何者かに追われていた。
ストレンジはガルガントスの体に現れたルーン文字や、
マルチバースに対する知識を持つと考えられるワンダ・マキシモフを訪れると、
実は彼女こそがアメリカの力を欲して怪物を送り込んだ張本人であることが判明。
自分の能力を使って作り出したものの失うことになった双子の子供との生活が忘れられず、
アメリカの力を利用して、別世界で双子と暮らす自分を乗っ取ろうと企んでいた。
ストレンジとウォンはアメリカをカーマ・タージに匿い、
他のマスターたちとともにスカーレット・ウィッチとなったワンダに立ち向かうのだが…
■自分という他人に魂を奪われたワンダ■
前述の通り、私は「ワンダヴィジョン」を見ていないせいか、
あまりワンダに共感出来なかったんですよね。
別世界の自分… つまりそれは他人も同然ですが、その自分に執着するのは他人への嫉妬も同じ。
ワンダのような心の痛みは誰にでも訪れうることです。
そして長年この「隣の芝生は青い」現象に苦しめられてきた人間としては、
「そんな時間の無駄はやめて、自分(と自分の宇宙)を大切にしなよ…」と思うのでした。
そして、マルチバースなんて知らない方が身のためだよなーとも思ったり。
アナキン・スカイウォーカーを思い浮かべていたのは、
ワンダが闇の魔術書「ダークホールド」を使って闇堕ちしているからですが、
闇堕ちというのは、(主に身内を失うという)恐怖を抱いて
本来の自分の姿を見失っている状態なのだと、両者を見ていると理解出来ますね。
■噂のあの人がイルミナティのメンバーで登場■
SW世界で言うところのダークサイドに堕ちたスカーレット・ウィッチの力は強大で、
ストレンジは恐怖を感じると勝手に次元移動するアメリカの力で、
エンド・ゲームの一件でストレンジが命を落とした宇宙(838)に飛ばされ、(その宇宙の)モルドと再会。
彼に拘束されたストレンジはこの宇宙におけるアベンジャーズに当たるグループ「イルミナティ」と面会することに。
実はこの宇宙(838)のストレンジ(スプリーム・ストレンジ)はエンドゲームで名誉の死を遂げたのではなく、
「ダークホールド」の力を借りて解決法をさぐるべく
別宇宙の自分自身を乗っ取る「ドリームウォーク」を続けた結果、
宇宙の衝突「インカージョン」を招いてしまったため、イルミナティに消滅させられたのでした。
このイルミナティのメンバーとして、
出演の噂のあったパトリック・スチュアート演じるプロフェッサーXが登場!
さらにこの宇宙では、キャプテン・アメリカがスティーブ・ロジャースではなくペギー・カーターで、
キャプテン・マーベルがキャロル・ダンヴァースではなく親友のマリア・ランボーなのが面白いですね。
しかしイルミナティのメンバー弱すぎ!
いや、ドリームウォークで襲来したスカーレット・ウィッチが強すぎるのか…
個人的にはキャプテン・マーベルが好きなので、圧倒されちゃってて悲しかったです。
プロフェッサーXはスカーレット・ウィッチの心の中に入り、説得を試みますが失敗。
でも、プロフェッサーXが見た岩?の下敷きになっている状態が、
実際のワンダの状況なんだろうなーと思うんですよね。
彼の(セリフは忘れてしまったけれど)他の世界の自分に潰されるという説得も本当におっしゃる通りだと。
■ゾンビでポニテのストレンジ■
「ダークホールド」と対となる魔術書「ヴィシャンティの書」を燃やされたストレンジは、
コントロールが効かないアメリカの力によって開いたポータルで、
クリスティーンとともにまたまた別の宇宙へ。
アメリカはスカーレット・ウィッチに捕まり、ウォンが残されている元の宇宙(616)へ。
アメリカを追うために、またまた別の世界の自分自身(シニスター・ストレンジ)に会いに行くストレンジ。
この宇宙のストレンジも「ドリームウォーク」を続けて自分の宇宙を「インカージョン」で崩壊させていました。
どの宇宙のストレンジも避けて通れないらしい「ドリームウォーク」と「インカージョン」。
しかし、この主役のストレンジは一味違います。
自分自身との対決の末、(ここのベートーベンの「運命」を投げ飛ばしながら戦う2人はなんか笑っちゃった。)
この宇宙の「ダークホールド」を手に入れたストレンジは、
元の宇宙(616)で埋められた自分の死体、
つまり冒頭の夢の中でアメリカとともに戦って元の宇宙にやってきた
別宇宙の自分自身(ディフェンダー・ストレンジ)の死体を乗っ取って、
アメリカと共に「ダークホールド」の原本が刻まれたワンダコア山にいるスカーレット・ウィッチと対決。
しかし力足りず、冒頭のディフェンダー・ストレンジと同様にアメリカの力を奪うようウォンに促されます。
アメリカの力を奪えば、スカーレット・ウィッチの企みと同じことをすることになる…
そしてストレンジは力を奪うことはせずに、アメリカ自身が力を使うよう語りかけます。
…ディフェンダー・ストレンジは、冒頭の生きてた頃のポニーテール姿もかっこいいけど、
ゾンビ姿になってもかっこいい! ゾンビの中身は616のストレンジ先生だけどね。
ポニテ🐴ストレンジ先生好き❤️ pic.twitter.com/3RtOQqtTdf
— ミウモ 𝕄𝕖𝕨𝕞𝕠 (@notfspurejam) May 25, 2022
■ワンダの残酷な一言…■
アメリカは自分の力をコントロールして別宇宙(838)のポータルを開き、
双子の子供たちの元へスカーレット・ウィッチを送り込みます。
突然現れた魔女の姿の彼女に怯え、母親のワンダを呼ぶ子供たち。
魔術を振りかざす自分は脅威でしかないと気づいたスカーレット・ウィッチは
「私は怪物じゃない」と涙を流しながら子供たちをなだめ、跪きます。
すると、ワンダ(838)がスカーレット・ウィッチ(616)に対して、
確か(字幕だと)「私が子供を愛します」と告げるのですが、
このセリフは随分残酷だなーと感じました。
(オリジナルは、"Know that they’ll be loved.")
私としては、スカーレット・ウィッチを抱きしめてあげるくらいはして欲しかった。
彼女はとても傷ついているが故に闇堕ちしたのに、そんな突き放した言い方ないんじゃないの…
自分自身のことなんだから、その気持ちわかってやれよ…
「あなたの代わりにこの子達を愛します」とかさ… 言い方よ言い方…
そして元の宇宙に戻ったスカーレット・ウィッチはダークホールドのオリジナルを破壊し、
自らをその瓦礫の中に埋めてしまうのでした…
…そんなわけで、ドクター・ストレンジが主役の映画なのに
ワンダ/スカーレット・ウィッチの哀れさが辛すぎる映画でした。
アベンジャーズの一員のはずなのに、ここまで悪役に身を落とされて非業の死を遂げることになるなんて。
特別思い入れがあるキャラではないけれど、もっと最後に救いがあってもいいのにな。
あの双子の子供がいなくたって、この宇宙(616)で幸せになる方法はいくらでもあるでしょうに。
ストレンジ先生が力のコントロールに自信のないアメリカを勇気付けるところは良かったし、
ベネさんのいろんなストレンジ先生を見られたのは満足だけど、
スカーレット・ウィッチの扱いについては
「ワンダヴィジョン」に対して不勉強ながらもモヤモヤしております。
ところで、最後に出てきたスカーレット・ヨハンソンは
ドルマムゥの姪で、のちにストレンジ先生の弟子になるクレアというキャラクターだそうで。
原作では先生とも恋仲になるそうな。
スカーレット・ヨハンソンがベネさんの恋人役かぁ。むむーっ。
「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」特別映像【敵は邪悪な姿をした<もう一人の ドクター・ストレンジ >⁉️】