12月8日、幕張メッセで行われた東京コミコンに参加してきました。
昨年もカレン・ギランがこのイベントのために来日してたので来たかったけど仕事の都合で来れず、
今年はやっと来ることが出来たのです。
コンベンションに参加するのは2015年春にロンドンで行われたシャーロック・コンベンション以来。
(当時の記事は最後に貼っておきます。)
以来、というか、シャロコンが初めての経験だったので、今回は実質2回目になります。
ただ、同じコンベンションとはいっても、運営の仕方はそれぞれのイベントで異なるし、
東京コミコンは毎年運営のやり方が杜撰と聞いていたので、出来れば来たくないと思っていました(苦笑)
しかし今年はベネディクト・カンバーバッチが来る!しかも、ユアン・マクレガーも来る!と知って、
これはどんな障害が生じたとしても覚悟の上で参加せねばならない!と決意したのです。
そしてチケットを取る時点でシフトが出ていなかったので、有休の取れる金曜日だけ参加することにしました。
ベネディクトは言わずもがな、大好きなSHERLOCKの主役であり、
今ではMARVELのヒーローに留まらず世界的に活躍する映画俳優となりましたが、
シャロコンではお金の余裕がなかったり、とても撮影会のチケットを確保出来る自信がなかったので、
ステージのトークを見るだけに留まっていました。
バービカンで舞台「ハムレット」を見たり、BFIでお姿を見かけるなんてことはありましたが、
一緒に写真を撮れるなんて思ってもみませんでした。
そしてユアンは学生の頃からずっと大好き。
90年代から友達と彼の出演する映画を見に行ったり、レンタルで彼の過去作を貪り見たものです。
もちろんスターウォーズも大好き。続三部作以降は若干食傷気味だけど…
最近の映画も見ていますが、一時期は日本が嫌いなのでは?と噂されたりしていて、
日本に来てくれるイメージがありませんでした。
事実、初来日ってついこの間の「プーと大人になった僕」だったんですよね。
なので、本来であればベネディクトだけでも興奮するところなのですが、
ユアンが来ると言うのはもう日本のファンにしてみたら一大事なわけです!!
その他にも、マッツ・ミケルセン、トム・ヒドルストン、クリストファー・ロイド、
エヴァンジェリン・リリー、ポム・クレメンティエフ、ナタリア・テナ、
テムエラ・モリソン、ダニエル・ローガン、C.B.セブルスキーといったゲストが大集結しました。
他のゲストも好きだけど、I can't afford it...
体力的にも時間的にも精神的にも余裕がないので、今回は2人のゲストに集中!
そして当日。
12時から始まるオープニングのステージが目当ての人は朝早くから並んでいたみたいですが、
私は体力がないので、10時半ごろに幕張メッセに到着。
幕張メッセには、20代の頃カウントダウンジャパンのために毎年年末に来ていたり、
サマソニにも来ることがあったので慣れています。
かなり暖かい日とはいえ、海も近いし幕張メッセのコンクリの床が冷えることも知っていたので、
セーターにジーパン、ダウンを着て、足元はボアのショートブーツという姿で挑みました。
ブーツは正解だったけど、ダウンはコートでもよかったかな。
私はチケットぴあではなく主催のハリコンのサイトでチケットを確保したので、
正面入り口から入ってホール3前にあるWILL CALLでQRコードを使ってチケットを発券してもらいます。
そこそこ並んでいたけど、5分くらいでカウンターに辿り着けました。
チケットは会場に入るための入場券とサインや撮影希望の参加者は別途サインor撮影チケットを購入。
この辺はシャロコンとおんなじ。
ホール3と4の間には「やすらぎのモール」という吹き抜けの空間があり、
ステージには行かずに撮影やサイン会に向かう人はここから直接向かうことが出来るみたい。
すぐ横にはプレゼントボックスが設置されていました。警備の人がしっかり管理しているんですね。
チケットを発券した後は少しベンチで休んで、11:15頃にホール1側にある一般入場口へ。
朝はたくさん並んでいたみたいだけど、開場後はスムースに入れそう。
入場後は最初の撮影まで時間があるので、展示ブースや物販ブースを超特急で見て回りました。
ステージが終わったら見終わったお客さんで混雑すると思ったので、先に一通り見ておこうと思ったのです。
各ブースの詳しい写真は後日また記事にしますが、一通り見終わった後、まだ時間がありそうだったので、
ステージでセレモニーが行われる12時頃からMARVEL/STAR WARSの物販に並び始めました。
並んでいる間にホールの奥から聞こえてくる歓声を聞きながら、YouTubeでステージの様子を鑑賞。
ステージでいつもよりちょっと元気なさそうなベネディクトを見て心配になっちゃったりしながら…
しかし、このMARVEL/STAR WARSの物販が思いの外時間がかかり、
中に入るまで80分、速攻で欲しいグッズを選択してすぐにレジに並び始めたものの、
最初のベネディクトの撮影会(14:15)が迫ってきました。
スタッフに会計を先に割り込ませてもらえないか相談したけれども不可との返事。
渋々そのまま列で待って、結局会計が済んだのが14:10!
アナウンスされている内容だと30分〜1時間前に並ばなければいけないはずなので、
大急ぎで待機の列が出来ている「やすらぎのモール」に駆け込みました。
↑これがホール3から撮影&サイン会場に向かう入口と、やすらぎのモールで待機する人たち↑
ここで一度チケットのチェックを受け、ホール4:セレブエリアの入口で荷物検査を受け、
さらにそれぞれ希望のセレブの列に並び直すことになります。
セレブエリアは写真撮影不可なので画像はありませんが、
上からセレブの顔写真付きの垂れ幕が下がっていて、その下に各撮影ブースがあり、
ブースの外側にサイン用のテーブルが設置されています。
脇には撮影後の写真を受け取るプリンターのエリア。
ブースの前で参加者は列を作って自分の番を待つことになります。
開始時間ギリギリに駆けつけた私でしたが、他にも時間が過ぎて並び始める人もいて、
断られることもなく、無事列に加わることが出来ました。
しかし、並び始めてから45分ほど経ち、
ブース前で緊張しながら列で待っていたところ、それまで進んでいた列がぴたりと止まってしまいました。
周りにいるスタッフの話に耳をそばだてていたところ、どうやらベネディクトはしばらく休憩をとっているらしい。
コミコンの前情報で、途中で中止になることもあると目にした記憶があったり、
物販で並んでいる間に見ていたステージでベネディクトが元気のなさそうな様子を見ていたので、
このまま中止になってしまうのでは?と言う考えが頭を過る…。
しかし前述の通り、どんな障害が起こったとしても受け入れる覚悟だったので、
ベネディクトの体が一番大切だ、中止になってもやむを得ない、と素直に思えました。
ただ、横で並んでいる家族連れも写真が撮れないのだとしたら可哀想だな、と思いつつ。
ところが20分後、隣のブースの方角から歓声が聞こえた後、再び列が動き始めたのです!
ベネディクトが休憩を終え、トムヒのブースに顔を出してから撮影を再開したみたい。
トムヒの撮影に並んでいた人は幸運にもベネディクトともお写真を撮影出来たそうで。ラッキーすぎる!
ブース入口前の荷物置き場に置いてあるカゴにチケットと携帯以外の荷物を置いて、
ブースの中へと入っていくと、サクサクと撮影をこなしているベネディクトの姿が目に入りました!
本物だー!
休憩してリフレッシュ出来たせいか、ステージ配信で見た時より表情が柔らかくなったみたい。よかったー。
コミコン名物?ベルトコンベアーのように次々と流れるように撮影を続ける中、
ベネディクトはスタッフに引き離される撮影後の人たちに目を見ながらありがとうと声かけて、
伸ばした手をそのままに名残惜しそうにひとりひとり見送っていました。優しさが滲み出てるー。
指先でハートマークを作るのが苦手なベネディクトに、
そこが逆に可愛いと、ポーズのリクエストをする人が多いみたいでしたが、私ははじめから指差ししてもらうことに決めてました。
ベネディクトといえばいまだに指差しのイメージな私。
そしてついに自分の順番が来て、元気に'Hello!'とベネディクトにご挨拶。
そして’Could you point at me?’って訊くと'Of course!'と、快く指差ししてくれました。
↓こんな感じ!多分お疲れなのにこんなに優しい表情!
スタッフにディアストーカーはコスプレになります!追加料金払ってください!って言われるかな?と
ちょっとドキドキしてたけど、特に何も言われず、他にもかぶっている人もちょくちょく見かけました。
マーク(・ゲイティス)ともディアストーカーを被って一緒に撮ってもらったので、
これでホームズ兄弟と帽子をかぶって一緒に記念撮影出来たことに!嬉しい!
それにしても、ベネさんの休憩でだいぶ待ったし、その間ずっと緊張しっぱなしだったし、
この撮影だけでも疲労がかなり溜まってしまいました。
遠方から来て一緒に写真撮ってくれるベネディクトほどじゃないですけどね。
荷物を受け取って、プリンターのところで自分の写真を受け取り、空きスペースで写真を確認したら
目の下にアイシャドウが落ちちゃっててクマみたいになってて凹みました(苦笑)。
普段真面目に化粧しないから長丁場のイベントに耐えられない私の顔。
ユアンの撮影の前は目の下をちゃんとチェックしておこう…
撮影が押したので外の飲食スペースに出たのは16時頃。
そういえばお昼ご飯を全然食べてなかった!
次の撮影の間に、富士宮焼きそばを食べました。(おにぎりも持参してはいたけど。)
会計はQRコードを読み込んで、店番号を打ち込んで支払うキャッシュレス。
ユアンとの撮影は17時から、終わったらすぐにサイン会だったので、1時間前に並んでおきました。
一回撮影を経験すると勝手が分かるから自分の動きもスムース。
早めに並んでいると、当然ですが順番も早く回ってくるので、ブース前で緊張しすぎることがなくていいですね。
ちなみにこの写真チケットは数日前に追加発売されて購入したものでした。
心配していたスタッフの対応も時間が表示されたプレート片手に
「ユアンさんこちらですー!」「マッツさんの撮影こちらですー!」と頻繁に声がけしてくれていたので、
どこに行っていいのか全然わからないってことはありませんでした。私の印象ですが。
ベネディクトの列は家族連れや女性が多めの印象でしたが、ユアンは男性が多い印象でした。
やっぱりスターウォーズとかバイク旅とか男性が惹かれるジャンルだからかな。
ユアンの写真がたくさんプリントされているつなぎとか、
レイア姫(成人レイアや子供レイアも!)のようなスターウォーズ関連のコスプレとか、
ダースベーダーやもちろんジェダイマントを羽織った人など、気合いの入った衣装の方も多かったです。
私は引き続きロンドンで買った普通のセーターで勝負(笑)
ユアンははじめにひとりひとり’Hello! Nice to meet you!’と挨拶しながらがっしり握手して出迎えてくれるスタイル。
その握手したままの姿で左手は肩を抱いて撮影、といった流れで対応。
この動きは短い時間でも参加者が迎え入れてもらえていると感じられてとても好印象! 慣れているなーと感じました。
ただ、右手を差し出して握手したまま撮影になってしまうと、
首脳会談みたいな握手の写真になってしまいそうだったので、
自分の番が来た時に、私は挨拶しながらあえて左手を差し出しました。
ユアンの反応がアレッ?同じ手?って感じでしたが、そのまま親指を持ってもらい(笑)撮影終了。
別れ際に’Thank you!’とちゃんと右手でもしっかり握手してくれました!
女性の参加者だと腕を持ってハグしたり密着した写真も見かけて、それも凄く素敵だと思ったのですが、
私の場合は、手と手が触れ合っている写真が欲しかったので、
もう写真をゲットしてイメージ通りの写真だと確認出来たときにはどえらい興奮してしまいました(笑)。
目の下の隈も初回ほど酷くなかったし。なんだかベネさんの撮影が予行演習になっちゃってちょっとシャクだけど。
そして、17:45からは再びユアンのサイン会。
もう一度、やすらぎのモールで並び直して再びセレブエリアへ。
サイン会は本来ブースの外のテーブルで行われるはずなのですが、
ユアンの場合は撮影と同じくブースの中で対応していました。
対して、ちょうど並んでいるときにサインに出てきたトムヒは外のテーブルでサインに応じていました。
トムヒって遠くから見てもトムヒだとすぐわかる。顔が整っているせいか、オーラがすごいのか…
今まで舞台を2回見たり、新宿で映画「キングコング:髑髏島の巨神」のプロモで来ていたトムヒを見たことがありましたが、
いつでも出てくるとすぐわかるオーラがありますね。
サイン会の方は撮影よりもお話する余裕があるイメージだったので、
ユアンに何を言おうか迷っていたのですが、好きな作品が色々ありすぎてこれと選べない…
トレインスポッティングは当たり前だし、シャロウ・グレイヴとかリトル・ヴォイス?
美女と野獣とかジャックと天空の巨人… もしくはカラーに口紅とか?
スターウォーズは特に好きだけど、みんなそうだろうし…
そして、私は彼を好きになったきっかけを話そうと決意しました。
ブースに入って、スタッフに使って欲しいペンの色を伝え、
書いて欲しいものを手渡すと、ユアンの隣にいる海外のスタッフに渡されます。
そしてついに自分の番になって、
「ERに出ているあなたを見てからずっとファンです!1997年から!」と伝えました。
Carol Is Taken Hostage In A Shop | ER
「ER」シーズン3エピソード15の「険しい回り道」
そう、このエピソードがユアンとの出会いでした。売店に強盗に入った若者ダンカン。
ユアンはサインした後、私を見上げて「わぉ本当に?ありがとう!」と満面の笑みで見つめ返してくれました。
その笑顔がもう映画の中で見る笑顔そのままで! そのあまりの破壊力に私の体は完全にフリーズ(笑)。
言葉を失ったまま、我に返って慌ててサインを受け取ると
「これからも応援してますっ!」と逃げるようにブースを出て行きました(笑)
今でもその笑顔が網膜に焼き付いて離れません。いいや、一生離れなくていいっ!!
ちなみに、私がサインをもらったのは「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」ジャパンプレミアでもらったパンフレット。
これ自体もレアなはずだけど、さらにユアンのサインもついて超レアのお宝となりました!
こうして、私の1日だけのコミコン参加は終了したのでした。
今振り返ると、もっとこうしたかったとかこう話せばよかったとか考えることもありますが、
舞台の出待ちと同じく、イメージ通りに行くほうが奇跡。
もちろん誰だってスターに出会うなら完璧を目指したいけど、
大好きな人を前にして緊張しないわけがないし、対面できただけでもありがたいことだと思わなければ。
そういう意味で、シャロコンの経験は何年も前とはいっても今回の助けになりました。
東京コミコンは初めてだったけど、シャロコンの経験があったからイメージしやすかったのはよかったな。
— ミウモ 𝕄𝕖𝕨𝕞𝕠 (@notfspurejam) December 8, 2023
①基本撮影で話す余裕はない。ポーズをねだるなら一言で完結させる。
②サインは話す余裕はあるが一言二言にしておく
③イメージトレーニングと現実が違ってもガッカリしない。会えた事に感謝!
今回撮影できた写真は早速携帯のホーム画面にして、仕事で疲れた時にチラチラと見ています(笑)。
これがあれば多少の辛いことも乗り越えられるというものです。
コミコンでいろんな経験をされていろんな感想をお持ちの方がいて、
賛否両論、それぞれ凄く納得の行く感想ばかりですが、
個人的には想像していたほど酷いコンベンションではなく、
スタッフもなるべく問題に対処できるように動いていることが見て取れました。
今回たくさんの人に会うために撮影やサインを絶え間なく続けてくれたセレブや
決して安くないお金を払ってセレブに会いに来た参加者の人たち、
出来るだけ参加者の希望を叶えようと対応してくれたスタッフがこの後も健康に過ごせるといいなと思ってます。
私は休日の今日一日腰が痛かったです(笑)。
■■■関連記事■■■
【シャーロック公式コンベンション"Sherlocked the Event" at Excel London(2015年4月)】
- "Sherlocked the Event" 一日目 展示物・グッズ売り場巡り(3ページ)
- "Sherlocked the Event" 二日目 フォトセッション&トーク(3ページ)
- "Sherlocked the Event" 三日目 フォトセッション&トーク(2ページ)
【ユアン関連】
『STAR WARS ep.3 シスの復讐』チャリティ・プレミア・試写会
【ベネディクト関連】
英国公開初日「ドクター・ストレンジ」をBFI IMAXで見る!【最後だけネタバレ】
バービカンでベネディクト・カンバーバッチ主演の「ハムレット」を見る
"The Empty Hearse(空の霊柩車)" BFI Screeningをひやかしに行く。
「TV/SHERLOCK S1 "A Study in Pink"」のブログ記事一覧