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"Mojo"観劇&「コリオレイナス」出待ちを下見

2014-02-27 | 2013年、独逸&英国の旅
前回からの続き。

夕方になったので、"Mojo"の劇場=ハロルド・ピンター劇場へじりじりと近づきながら散歩することにしました。
その前にまずはシャフツベリー・アベニューにある"Forbidden Planet"でドクター・フー グッズを忘れないうちに購入。



前回カーディフで買い逃した11代目のソニックスクリュードライバーに、
50周年記念の"The Name of Doctor"と"An Adventure in Space and Time"のDVD、
ドクター・フー・マガジンも購入。
これだけは最低限買って帰る予定だったので、これで安心~。

そして南へ向かい、前日も見たレスター・スクエアを横切ります。



クリスマス・マーケットというより完全に遊園地ですね。
そして、レスター・スクエアの南西側にあるハロルド・ピンター劇場(Harold Pinter Theatre)に到着。



開演までまだ2時間以上ありましたが、人が集まって来ています。
私にとってここは初めてロンドンに来た時にも訪れた場所で
Reece Shearsmithの出ていたエイクボーンの"Absent Friend"が上演された劇場です。
前回はStall(1階)の真ん中の席でしたが、今回の席はケチって一番後ろ。



Box Officeで無事チケットを受け取った後、
軽く夕食をしようと、前にも行ったことのあるカフェに入ろうとしたのですが、
いつのまにか潰れてた!ので、レスター・スクエアにある中華のファスト・フード店に入りました。
ボックスを買って、好きな2種類の具を入れてもらうような店。



↑食べかけで汚いので表示は小さくしました(^ ^;
開場までの間、戯曲を読んで予習…と思ったのですが、店内がうるさくてあまり捗らず。
本当は渡英前に映画も見ておこうと思ったのですが、その余裕がなかったので、
この芝居については完全に勉強不足で観劇しました。



舞台は1950年代のロンドンはSOHO。
開放感を求める若者たちがロックンロールに魅了されていく時代の幕開けに、
今で言うライブ・ハウスのアトランティック・クラブでも、
金髪のロックン・ローラー、シルヴァー・ジョニーがライヴを始めていました。
一方で、クラブの事務所ではアトランティックのオーナーとギャングが
ジョニーの今後について密談中。
部屋の様子を、外にいる雑用係のポッツとスウィートが探っています。
ポッツは内部の様子をスタンダード・ナンバー「サマータイム」の歌詞に例えます。
"The fish are jumping and the cotton is high"
つまり、金になる話というわけです。

ポッツは「バンク・ジョブ」等のダニエル・メイズ、
スウィートは「ハリー・ポッター」でおなじみのルパート・グリント。
ポッツはとにかくよー喋ります。
噂好きの女子みたいにベラベラ口が動いて、挙動不審なスウィートに対して
「おまえ、リラックスしろ!」と言ったりするのですが、
「おまえもな!」と当然言いたくなる(笑)。

ルパートはこれが初舞台ですが、初舞台とは思えないほどの自然な演技でした!
間合いもいいし、映像の俳優にありがちな無理に声を出している感じもなく好感が持てた!
これからはハリポタのロンと言われるだけじゃなくて、舞台にもたくさん出て欲しいです!

ポッツ&スウィートの同僚、スキニーに扮するのは「マーリン」のコリン・モーガン。
スキニーはマネージャーのミッキー(ブレンダン・コイル)に気に入られているせいで(?)、
オーナーの放蕩息子ベイビーに嫌われています。
ベイビーに扮するのが、ご存知、ベン・ウィショー。
(すっかり007のQでおなじみですが個人的には「パフューム」から好きになりました)

このベイビーがブチぎれたキャラクターで、この芝居の台風の目のような存在です。
スキニーに対するいじめもキツくて「やめてあげて~」と思ってしまいます。
突然刀(剣だっけ?)を取り出したりジュークボックスで踊りだしたり、
何をしでかすか分からないような危ない子です。
そして、コリン・モーガンはそのベイビーにいじめられながらも
間抜けな発言をして笑わせてくれる絶妙な匙加減でスキニーを演じていました。


↑幕間に飲んだサイダー。

見るまではウィショーのキレっぷりを楽しみにしていたのですが、
意外にも、そちらよりポッツ&スウィートの会話のやり取りなんかの方が面白く見られました。
同じ言い回しが何度か出て来たりするところが楽しいんですよね。

もっと予習すれば見た時の印象も場面と結び付けて覚えていられたと思うのですが、
如何せん勉強不足だったのと、聞き取りが難しい(コックニーだから?)のもあり、
色んな意味で苦戦しました…。
あまりタメにならんレポートで申し訳ないです。

あと、私の両脇の席が女子のグループで友達同士らしくて。
私を挟んで、芝居の最中に携帯を渡し合ったり会話をしたりするので、
全然集中出来ませんでした。端の席取れば良かった…(涙)



観劇した後は、
これだけのスターが揃っている舞台の楽屋口はさぞかし賑わっているだろう、
という好奇心を満たすべく(?)出待ちの様子をひやかしに行きました。



おおおー、さすがに賑わっているっ!
扉には「プログラム以外のサインは受付ません」というような貼り紙がされています。
リースが芝居やったときも、ここで待っていればよかったのかー。
勇気を出して待機しとけばよかった…と思いながら、
しばらく待っているとルパート・グリント君が出てきました。



人の山でほとんどサインする様子なんかは見られませんでしたが、
一人一人に丁寧に対応していたみたいです。
写真に取られる顔もいい表情してますね(笑)。
そして少しするとダニエル・メイズも出てきました。



わざわざ中にサインペンを取りに戻って、
ズラーっと並ぶファンに、次々と手早くサインしてました。
映画やドラマでの彼も好きでしたが、この舞台での喋りっぷりがとても好きだったので、
ワタクシも、どさくさに紛れてプログラムを差し出し、サインをもらってしまいました。



実は、この出演者の中でも一番見たかったキャストなので、
目も合わせず、一瞬の出来事でしたが嬉しかったです。

スタッフの方が出て来て、ウィショーやコリンは楽屋口から出て来ないことが告げられ、群衆は解散。
私も、元来た道を戻りました。

このまま帰る… と思わせて。
観劇するのは2日後でしたが、
「コリオレイナス」の終演後の様子も観察するため、
そのままコヴェント・ガーデンのドンマー・ウェアハウス(Donmar Warehouse)にも向かいました。

あちらが"Q"に"マーリン"に"ロン"なら、
こちらは"ロキ(トム・ヒドルストン)"と"マイクロフト(マーク・ゲイティス)"。
終演後の様子はあちこちから聞いていましたが、
いざ見に行った時にもし出待ちをすることがあるなら、
どんな態度で居るべきか、前もって見ておこうと思ったのです。



想像通り、こちらも行列が入口横にずらーーーっ伸びています。
50人以上はいただろうか…。隣の店の端まで並んでいます。
時間は22時半。雨が激しくなる中で、足踏みしながら(おそらく主にトムヒを)待つファン達。
私はその日に観劇した人間ではないので、道の反対側から様子を眺めていました。

30分程経った頃、パラパラとキャストが入口から出てくるようになりました。
Alfred Enoch他の若手アンサンブルがパラパラと帰路に付く中、
コリオレイナスの宿敵、オーフィディアス役のハドリー・フレイザー(Hadley Fraser)も外に出てきました。



ミュージカルで活躍する実力派のハドリーさんは、
Twitterのフォロワーさんにもファンが多く、
今回ストレートプレイに挑戦することで特に注目を集めていました。
私の居る歩道側で、熱心なファンに囲まれながら談笑するハドリーさん。
お土産代わりにファンと交流する彼も激写…写り悪いけど。

同じ頃にコリオレイナスの妻役のBirgitte Hjort Sørensenも出てきました。
私のすぐ横に女性のファンが待ってて、お互い手を振りながら挨拶してました。
その様子に暖かい気分にさせられました。

そして20分程経った頃、私の待ち焦がれた人が…。



マーク(ゲ兄)出て来たー!・゜・(ΦдΦ)・゜・。(この写真じゃ分かりにくいけど・笑)

正面口のドアを開いて、気付いたファンから ♪ヒュー!と歓声が上がると、
ビクッと驚いた反応をして、中に戻ろうとするゲ兄(笑)。
冗談冗談~という様な雰囲気で再びゆったり出てくると、
行列の先頭から順番にひとりひとりに挨拶して行きます。
さながら次々とやって来る敵をなぎ倒す騎士のように(笑)、
サクサクとサイン&写真に応えていました。

1年1ヶ月ぶりに見る本物のゲ兄に、道の向かい側にいる私は、息も絶え絶え。
停まっている車のボンネットに両手を付いて、体を支えながら必死に深呼吸をしました(笑)。

ゲ兄だ… 本物のゲ兄が今、そこに居る…。(死)

今まで何回か生の姿を見ているのに、こればかりは慣れというものがないのです…。

呼吸を整えると、すっかり慎みというものを忘れた私は、
道の向こう側からファンサービスをこなすマーク・ゲイティスをコソコソ撮影したのでした。
以下がその中の、わりとまともに写ってる方の写真です(汗)。





可愛え…。頭くりくり~(*´ω`*)。
そしていつもと同じマフラーにジャケットにセーター。これもまた微笑ましい…。

数十人のファンと会話を交わしたゲ兄は、
最後の一人にサインし、ハグをねだられ応えると、
おやすみー、と自分の手にキス→ヒラヒラ~と手を振って
シャフツベリー・アベニューの方へ颯爽と去って行きました。
その時点で0時前。

トムヒが出てくるのはまだ先のようだったので、
すっかり興奮して疲れ切った私は、名残り惜しくはありましたが宿に戻りました。
あとから調べたら、トムもその後に出て来たようでした。
ファン・サービスに応えられたのは行列の先頭だけだったようですが。
(トムヒについてはまた後日…)


贔屓の役者に会えるかもしれない貴重な機会だけあって、
ファンは忍耐強く、終演後に役者を待ちますが、
それに応える役者も忍耐が必要ですね。
私たちはそれを踏まえつつ、礼儀をわきまえた行動を取らなければいけない。
でも、興奮した状態で冷静に対処を考えるというのは、難しいことです。

この日の下見で、とりあえず、マークは出て来てファンと交流はしてくれるんだと分かり安心した私でしたが、
後々、この安心が失意に変わってしまいます。
それは追々綴るとして。
次回は、BFIの「シャーロック」第3シリーズ"The Empty Hearse"のプレビュー上映の様子を探りに行きます。
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サウスバンクのクリスマス・マーケット

2014-02-23 | 2013年、独逸&英国の旅
■12月14日■
この日は芝居を見る前にサウスバンクのクリスマス・マーケットを見る事にしました。
前回ロンドンに来た時は11月だったので、
小屋は出来始めていたのですが、 実際にマーケットが開いているところを見た事はなかったのです。

まずはウェストミンスター駅から出発。



近代的な駅を出ると、いつものようにビッグベンが見えてきます。



右はウェストミンスター橋横にあるブーディカ像



ウェストミンスターから降りたのは、乗換の必要がなかったという点もありますが、
皆様よくご存知のとおり?私が敬愛するマーク・ゲイティスが書いた、
ドクター・フーのドキュ・ドラマ"An Adventure in Space and Time"の撮影場所であるからなのです。

Dalek Invasion! Mark Gatiss Reports from London - An Adventure in Space and Time - Doctor Who


"AAiSaT"の撮影場所、というよりは、ドクター・フーの初期エピソード"The Dalek Invasion of Earth"の撮影場所です。
その再現のためにウェストミンスター橋で撮影したというわけです。



ここへは何度も来ていますが、ドラマを見た後に来たのは初めてだったので、
ダーレクがぞろぞろ並んで橋を渡っている様子を思い浮かべてニヤニヤしたのでした。



橋を降りて東側に向かうと、さっそく小屋がずらりと立ち並んでいます。サンタも登場。



ドイツのマーケットを廻った時は、落ち着いていてシンプルな暖かみのある雰囲気の小屋が立ち並んでましたが、
こちらは華美で色もドギツイですね。ゴチャっとした感じ。
それはそれで、土地の個性があって楽しいです。



土曜日ということもあって人出も多く、流されるままに進んで行くような状態。
去年見た飾りのある小屋もみつけました。



人種のルツボだけあって、クリスマスの飾りだけでなく、
アジアっぽい装飾品もよく見かけました。
仏像を置いてある店を多く見かけたのが意外でしたね。
キリスト教が盛り上がるなら仏教徒も!みたいな発想なんでしょうか。



ドイツでは全く見かけなかったけど、チョコフォンデュのファウンテンもよく見かけました。
ロンドンでは見た目のゴージャスさが大切みたいですね。

流されるまま東へ進んで行き、
次の日にSherlockの"The Empty Hearse"のプレミア上映があるので、
(もちろんチケットは持っていないですが)その下見も兼ねて、ウォータールー橋の下にあるBFIに入りました。



ちょうどBFIでは"Gothic"というゴシックホラーの特集が組まれていて、
ジャック・クレイトン監督の"The Innocents"でデボラ・カーが着用した衣装が展示されていました。



編み上げの靴がかっこいい。

"The Innocents"の他に、この特集の目玉の一つとして、
「ウィッカーマン」のノーカット版が上映されていたのですが、
結局この旅の間に見る事は出来ませんでした。



最終回の上映だと帰りも遅くなるし…と迷いが生じてしまい、もっと私の気合いがあればいけたのかもしれませんが…。
ですが、正面カウンターの上の階段を上ったところで名作ホラーのポスター等を見る事ができました。



"Theatre of Blood"はハマーホラーじゃないですけどね。
最近The League of Gentlemenがこの作品のコメンタリーを録っていて、
Reece ShearsmithがBFIの上映前のトークにも出演してたはずです。



左の書類は"The Curse of Frankenstein"の契約書。
右は「ドラキュラ」の衣装。ちょっと記憶に自信がないですが、1958年のもので間違いないかと。



BFIには視聴覚室があり、アーカイブを見る事が出来ます。
部屋に入って受付の人に何時間使うか伝えると、
IDと何番のPCを使うのかを教えてもらい、席で好きな作品を鑑賞できます。
今回は、試しに1時間だけもらったので、
"THE PIT AND THE PENDULUM"(1964・Alexandre Astruc監督)と、
"The Sandman"(1991年)というストップモーションアニメを見ました。
どちらも我ながらGothec的な選択でした。
ホラーじゃなくても、コメディ番組やドラマも見られますよ。

劇場の場所や入口等を一通り確認した後は、
ショップでお土産を買い、すぐとなりのNational Theatreを覗きました。



赤い建物は特設劇場のThe Shedです。
建物の全体像が見えないのはやや残念。
当時何を上演していたのか失念してしまったのですが、
ちょうど訪れた時に休憩時間の公演があったようでした。
「コリオレイナス」の中継のポスターもありました。
ここでホビットが表紙のTime Outも入手しました。





National Theatreを後にし、ウォータールー橋を渡ってストランドへ。
コヴェント・ガーデン方面へ向かうと、交通博物館の裏手にディケンズのブループラークがありました。



自らが編集していた"All the Year Round"の編集部と彼の自宅があったそうです。
何度か通ったことがあるはずだけど、初めて気付きました。

コヴェント・ガーデンに寄ると、こちらもクリスマス仕様。
去年も見た巨大なトナカイがいました。



と、思ったら、本物のトナカイもいた!
でも柵の中に入れられて皆に覗き込まれてフン垂れ流し状態で、ちょっと可哀想でしたね…。



パフォーマーもいつものように観客を楽しませています。
動画はこちら。


クリスマスの装飾は毎年変わりないようですね。
ツリーも去年と同じ鮮やかな赤。



去年見なかったものとしては、入口の横に、レゴで出来たロンドンの街が飾ってありました。



さすがに位置関係まではバラバラですが、
ビッグベンにロンドンアイ、セントポール大聖堂にグローブ座、ガーキンにシャードと、
ロンドンの名所・建造物を再現しています。



↑左の写真は後日、空いている時間に撮った写真。
ここは親子連れに人気で混雑していたので、写真を撮るにも一苦労でした。

一通り撮影して満足した後は、今まで見た事のなかった、
コヴェント・ガーデンにあるSt Paul's Churchの中をのぞきました。
ちょうど入口が開放されていたのです。



中に入ると、入口傍にはチャリティのクリスマス・カードが販売されていて、
さらに教会の中に進むと、女性がアヴェ・マリアを練習で歌っていました。
どうやら今夜はコンサートがある様子。
今日観劇の予定がなければこのまま見て行きたかったんですけどねー。



マーケット側の賑やかさとは打って変わって、教会の前はとても静かです。
さっきまでの人ごみはすぐ裏手なんですけどね。
ふとベンチを見ると花束が飾ってありました。
亡くなった方に捧げたベンチなんでしょうね。



さて、次第に暗くなってきたので、ちょっとずつ劇場へと向かわねば。
ウィンドウの美味しそうなものたちを横目に、
昨日も歩いたレスタースクエア周辺へ向かいます。

続く。
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再びロンドンへ!&大英博物館の「春画展」

2014-02-23 | 2013年、独逸&英国の旅
■12月13日■

ベルリン最終日。友達ともこれでしばらくお別れです。
この定番の朝食ともお別れだあ。



右の写真、素敵でしょ。ベルリンっぽい。自画自賛。
荷物をまとめて、行きと同じように、友達に空港まで送ってもらいました。

さっそく、乗り馴れたUバーンの駅に降りようと、
車道の真ん中にあるエレベーターのボタンを押してもうんともすんとも言わない。
ベビーカーを押す女性に、今日は使えないみたい、と教えていただきました。
「これがドイツ・クオリティ」
友達からこの数日の間に何度この台詞と聞いただろうか(苦笑)。
とにかく日本のノリで何もかも予定通りに動くと思ったらいけないということを、
欧州圏に来ると実感します。



仕方なく階段を使って、途中からは動いているエレベーターを使ってホームへ。
地下鉄に乗ってZoologischer Garten駅へ向かいます。



テーゲル空港までは行きと同じようにバスで向かいますが、
バスに乗る前に駅のパン屋でプレッツェルを買っていきました。
ずっと食べたかったんです、プレッツェルが。(ロンドンでもよく食べてるけど。)



滞在中は気温はそれほど低くなく、(10℃弱)
天気は霧がかっていたり曇っていたりしましたが、
この日は晴れて、車内にも太陽の陽射しが差し込んでくるほど。
よっぽど珍しいらしく、友達は「陽の光だぁ~!」としきりに空の写真を撮っていました(笑)



空港についてチェックインしてからは時間があったので、空港内のカフェで一服。
これからお互いどうしようかねーという話をしながら結局、
「今日はキムチを買って帰る」みたいな話に落ち着いた気がする(笑)。



そして、とうとう友達と別れ、ロンドンへ向かうルフトハンザ航空の飛行機に搭乗。



軽食のデザインは相変わらずお洒落。
一度ルフトハンザのしっかりした機内食を食べてみたいものです。
機内でドラクエの無料アプリをやっているうちに、
行きと同じように、あっという間にロンドンに着いてしまいました。
近すぎてまるで"国内旅行"のような感覚です。



成田→ヒースローの時は、入国審査にあまり時間は掛からなかったので、
今回も余裕ぶっこいていたのですが、
いざ入国審査の列を見てみると、予想以上に人が多く並んでいました。

ここで気になったのが、17時から予約を入れていた大英博物館の春画展です。
なるべく無駄のない行動をしたかったので、
14時半にヒースローに着いたとして、宿泊先まで1時間、そこから大英博物館まで1時間は掛からないはず。
1時間くらいの余裕があればちょうどいい時間に行ける!と踏んで前日にWebから予約を入れていました。

ところが、入国審査の列で1時間以上掛かってしまったのです。
列に並びながら「これはヤバいなー」とソワソワしました。
やっと自分の番が来たと思ったら、
これまた予想以上に質問を浴びせかけられ、時間を食ってしまいました。勤務先の会社名まで言わされたー。

実際に空港を出られたのは16時半頃。しかも外は本格的に雨。
どう考えても間に合わないけど、この日は金曜日だったので、
博物館自体は20時過ぎまで開いているはず。
とりあえず向かってみる事にしました。



馴染みのある宿泊先に着いた時にはとりあえず安堵感。
(時計見ると、この時点で18時前ですね)
そして、荷物を置いたらすぐTubeでホルボーン駅へ向かいました。
たぶんボンドストリートで乗換。この時点で18時過ぎ(苦笑)。



結局、大英博物館についたのは18時半過ぎ。
インフォメーションのお姉さんに、
「春画展予約してたんですけど時間すぎちゃったんです、入れますかね?」と質問して、
「大丈夫、○×○×○×…」
と答えてもらったんですが、焦ってて聞き取りが全然出来てない。
今回の旅ではいつも以上に英語の感覚が麻痺してました。
ベルリンでのこともあったので、心も閉じちゃってたのかもしれませんが、
とにかく何度か聞き直して問題ないということだけは分かったので、特別展の入口に向かうことにしました。

最上階にある入口で、名前がリストアップされたボードを持った係の女性に名前を言うと、
心配して損したくらいに簡単に中に入れてもらえました。

Shunga exhibition at the British Museum


ロートレックやロダン、ピカソにも影響を与えたという春画を紹介するというこの特別展。
実際に見た春画は、たしかにヤッてることは"そのもの"なのですが、
絵だけ見る分にはそれほど興奮はしなかったです(笑)。

ですが、解説を読むと、なんて書いてあるのかが分かってきて、
(日本人なのに実物に書いてある文字が読めないなんて情けない・笑)
「ええか~ええのんか~」的なことが書いてあり、結構ドキッとしますね。
「そんな汚いところ…」「でもここからみんな出てくるんだぜ~」的なこととか///
横で見てた現地の方は"Oh my goodness..."と呟いてましたし。
春画の役割に"Personal simulation"ってまじめに書いてあったのにも衝撃でした。

印象的だったのは、2人の絡みだけではなく、それを覗く第三者がいる画が多い点です。
子供とか侍女とか覗きの坊さんとか、浮気を疑う奥さんとか。
当の2人だけだと官能的な瞬間を切り取ったように見えますが、
他の視線があることで、ストーリー性が増して、一気にコミカルな雰囲気になる。
その後の修羅場なんかも想像させます。エロの中にもユーモアがあるんですよね。
2人といっても、タコと女とか、組み合せも色々…
これは現代の感覚と同じですかね???

Shunga exhibition at the British Museum - curator's introduction


解説に出て来る、"floating world"や"hand scroll"という言葉が、今までどういう意味か理解していなかったのですが、
「あ、浮世か…」「scrollって巻物か…」と知るキッカケになりました。
ただところどころ解説が間違っていたりもします。
登場人物の真似衛門って名前が"bean man"って書いてあったりして。豆衛門じゃありませんよー。

展示の中には巻物の絵柄が織り込まれた小袖も飾ってありました。
最後の方には、19世紀頃のポルノ写真も何点かあって、
営みというものは時代が移ろっても変わらぬものだなあとしみじみ思いました。

日本に居る人にも図録が見せられたらと思ったのですが、£40でとんでもなく重かったので買えませんでした。
代わりに歌麿の春画が印刷された薄手のバッグを購入。
このバッグは次のロンドン旅で活躍してもらいました。



春画展を見終えた後は、
「そういえば日本の展示って何があるんだろう…」と思い、
初めて日本の展示部屋に行ってみることに。
入ってすぐに百済観音(写真右)がいらっしゃいます。




弥生時代の銅鐸と、戦国時代の鎧と、江戸時代の櫓時計あたり魅力を感じましたけど、
でもその他はイマイチな気が…
日本人が見ると現地の方とは感覚が違うでしょうが。
小さい茶室もありました。
あと私がいつもチェックするのは可愛い根付けです。



なかなか愛らしいではないですか。


日本の部屋から降りて来るとアフリカの部屋に辿りつくのですが、
ここに、以前来た時にはなかった展示がありました。



網のような生地の中に、無数の薬が織り込まれていて、その長さは10m以上あります。
これは"Cradle to Grave"という作品で、そこに織り込まれている薬は英国民一人が摂取する一生分の薬、約14,000個が織り込まれているそうです。
(そこには薬局で自ら買う薬は含まれない、つまり、本当はこれより飲んでいるということ。)
見た時はなんの説明も読まなかったので訳が分かりませんでしたが、これだけの薬を飲んでるなんて信じられませんね。



残りの時間は見た事のある部屋を適当にうろつきました。
モアイ像とラムセス2世を眺めたり、



ロゼッタストーンを見たり。
閉館直前なので人がいない!
ロゼッタストーンの前に誰もいない光景なんて初めて見た! 観察し放題!




もちろんパルテノン神殿の部屋も警備員以外だれもいない!
古代ギリシア独り占め! なんて贅沢な気分!
さすがに20時過ぎるといつものように「はいはい、帰った帰ったー」という感じで追い出されましたが、
金曜の夜の大英博物館、ゆったり見るにはオススメですよ。



ドタバタとやってきた割にはじっくりと見る事が出来て満足。
同時に、予定がずれこまなくてよかったーとホッとしました。



外を出る頃には雨も止んで、いつものように石畳は銀色に。
帰りは少し散歩してから戻ることにしました。



イルミネーション輝くお馴染みのSeven Dialsを通って、レスタースクエアへ。



レスタースクエアにも、マーケットが出来ていました。
いつもはほんの小さい広場なのに、ちゃんとした遊園地になってます。
観覧車やゴーカート以外の乗り物もあちこちに。照明がまぶしい!
どこからか雪の粉やシャボン玉も吹き出してきます。(乗り物に仕込まれてるみたい。)



シェークスピアの周りにも電飾が。
向かいの映画館ODEONでは前日に見たホビットが上映されています。



目立つところに、ファッジの量り売りの小屋がありました。
種類が豊富でついつい惹かれてしまい、5ポンド分購入。
甘いんだーこれが。



そして久しぶりのピカデリー・サーカス。
リージェントストリートのイルミネーションの形は去年と変わらないみたいです。



変わっていたことと言えば、
エロス像が球体の中に入っていて、さながらスノードームのようになっていたことです。
一瞬工事でもやってるのかと思ったのですが、クリスマス用で球体の中に雪も入っています。
凝った事しますねえ。

ところが、このスノードームは私が帰国した後、
クリスマスを前にして暴風のため破裂してしまいました。
せっかくのクリスマスの装飾だったのに、残念でしたね。
でも、現地のツイート等見てたら「使い終わったコン○ームみたい」なんて言ってる人もいて…
春画展のことに触れたせいかどうも思考がそっち方面に向いてしまう…(?)



宿泊先に帰った後は、買っておいたプレッツェルと、買ったばかりのファッジで夕食。
お腹に溜まらなそうな食事ですが…全部食べられませんでした。
ファッジに至っては1/2個しか食べられなかった。甘すぎる。

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【ベルリン編】「ホビット 竜に奪われた王国」を初日で見る

2014-02-16 | 2013年、独逸&英国の旅
続き。

さて、ブランデンブルク門を後にし、
「ホビット 竜に奪われた王国」(The Hobbit: the Desolation of Smaug)を見るため、再びポツダムプラッツへ。
ポツダムプラッツ駅前にはベルリンの壁が一部残されています。



実は私、子供の頃にもらったベルリンの壁のかけらは持っているのですが、
実際に見る壁は、ガムが無数に貼付けられたきったない壁でした(笑)。
遠目で見ると、カラフルな落書きで奇麗に見えますが、近づくとちょっとガッカリしますね。
元々国を分けていた壁ですから、奇麗であるわけがないのですが。

壁を見た後、やっと映画館に入りました。



平日のせいか初日なのに人があんまりいない。こんなにリッチな内装の映画館なのに。
ホビットの劇場内は2人連れやグループの学生っぽい若い人が多かった気がします。
全部で10人いるかどうかくらいの人数。

作品の感想ですが…
公開までもう少し時間があるので詳細は避けますが、
始めは冒険に発つことを渋っていたビルボがこの旅を通してすいぶん成長していることが感じられて嬉しかったです。
時にはドワーフたちを助け、自分から進んで危険を冒そうとする。
それに、簡単に諦めない姿が頼もしかったです。
同時に、指輪を持つ物の業のようなものもさらに感じましたが…。

ガンダルフが見たかった友達は物足りなかったようす。
前回ほどは活躍しないんですよね…。

ついにこの作品で登場したスマウグは、中の人同様によく喋るので笑ってしまいましたw
ベネディクトの人となりが分かる人と知らない人では見方も少し変わるのかも?
そして、ただでさえ低音ボイスが魅力なベネさんの、さらに低い声は体に振動するように響くのでした。

金貨の山の中でスマウグから逃げ回るビルボのシーンは手に汗握りますが、
またそれ以上に、シャーロックとジョンが、まったく違う世界で共演していることに感動も覚えますね。
シャーロックを見始めた時にはこんな大作映画で2人の共演が見られるとは思ってもみませんでした。

私が一番好きなのは、公開前から話題になっていた"この"シーンです。
ネタバレですので見終えてからどうぞ。



ボンブールかわゆ。最高に楽しいアクションシーンです。
このシーンの始まりのビルボのリアクションもさすがでした。マーティンは本当に達者。
マーティンのリアクション芸は間違いなく見所の一つですよね。

あとは"この"シーン。



やはりアクションは見応えがあります。
アクションといえば、再登場したレゴラスの活躍も忘れられません。
レゴラス強すぎ。半端ないです。
(あとキリの設定は…いるのん?)

エンディングのスマウグもかっこよかったです。
これからご覧になる方は是非お楽しみに。

今回、もちろん3D上映で見ましたが、CineStar IMAXで見るホビットはとても滑らかな映像で、
映画とは思えないほど鮮明で美しかったです。
地元で見た時もこんなに美しかったかな…ハイフレームレートだったと思うのですが。

CineStar IMAXの上映で驚いたのは、
港町の頭領役のスティーブン・フライがそろそろ出てくるんじゃないかな~と思っていたあたりで
唐突に幕が閉じてブツリと上映が中断され、休憩に入ったことです(笑)。アナウンスも何もなく。
何分休憩があるのかも分からず。
そして、またアナウンスもなく15分程経ってから幕が開き、同じシーンから上映再開しました。
日本であれば休憩がなくても場内アナウンスがあるものですが、
なにもなく中断されると、映写機故障か何かかとビビっちゃうじゃないか…。



広場に出ると、昼とはガラリと変わった夜の風景になっていました。
吹き抜けの真ん中にはツリーのような形のイルミネーション、その下には目を光らせたスマウグ。
ミラーボールもあるのでそこらじゅうキラッキラです。



昼は傍まで近付けなかったので、近くまで寄って見ると、
金貨のひとつひとつの表面に"HOBBIT"と文字が浮き出ています。
くっついているので剥がすことは出来ないのですが、
(左の写真のように)棒でつっついてバラバラに剥がそうとしている人も見受けられました。
いいんかいね。



スマウグの横にはレゴで出来たサンタもいました。



映画館のあるSony Centreを出ると、
駅前からポツダム通り(Potsdamer Straße)にかけて、マーケットが並んでいたので、こちらも見る事にしました。



小屋の上に電車が走っている!



お菓子の小屋は美味しそうだし、色とりどりで見てるだけでも楽しいですよね。
メッセージ入りのハートのプレートはジンジャーブレッドなのかな…。
何か買っておくべきだったと後悔してます。



ポツダム通りから左のトゥンネル・ティアーガルテンという通りに出ても、
まだマーケットが続いています。これはアーケード入口前の小屋。



Theater Am Potsdamer Platzという劇場前のマレーネ・デートリッヒ プラッツ(Marlene Dietrich Platz)の小屋で
暖を取る為にホットワインを注文。ここにあるツリーは赤青緑でかなり派手。
マグにはポツダムプラッツ駅やSony Centreのビルが描かれていますね。

お腹が空いたので、立ち飲みしていた横にあるソーセージの小屋の誘惑に負けそうになったり…。



ダメだ、今食べたら帰ってから食べ過ぎてしまうということでここは我慢。
ワインで暖まった後は、「そういえばCDが見たかったんだ…」と思い出し、
再び電気屋のあるアレクサンダープラッツへ向かいました。



ロンドンでもこんなに霧がかった夜を歩いたことはなかったなー。
マーケットの灯りが、霧の中で滲んで幻想的に見えます。



前日に来たときはまだ明るい時間だったので、
夜のアレクサンダープラッツは全く違って見えました。
やっぱりクリスマスマーケットは夜見た方が気分が高まりますね。



寒くなった私は、ここでもホットチョコレートを注文。クリームたっぷり。
アレクサンダープラッツのマグにはテレビ塔が描かれてるのが分かるでしょ。
ここの立ち飲みの場所は混んでて、BGMもガンガンに流れててまさにお祭り状態でした。

結局、電子音楽系のCDを物色したのですが、あまり成果はなく。
続けて2日マーケットを廻れたことで満足して帰りました。



駅のネオンは美しいし、フラット近くの道はとても静かで落ち着く。
この日がベルリン最後の夜。
次の日はひとりロンドンへ戻ります。
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【ベルリン編】ブランデンブルク門+「ホビット 竜に奪われた王国」劇場へ

2014-02-16 | 2013年、独逸&英国の旅
■2013年12月12日■

ベルリン3日目。



この日の朝食。
ベーコンに卵にパン。シンプルが一番美味しい。

この日は公開初日の「ホビット 竜に奪われた王国」を見に行きました。
友達は一作目を見ていなかったので、前の晩、私が入浴中に持って来たDVDを見て予習。
時間はありましたが、まずはチケットを買いに午前中から映画館に向かいました。

その前に、近所のホテルの建物内でお土産用の買い物をしました。
まずお腹の調子が良くないという私に、
「ドラッグストアに薬用のハーブティーがあるよ!」
という友達の薦めもあり、お腹に効きそうなハーブティーを購入。

 ←こんなの。
 ドイツはハーブティーが豊富。飴もハーブ配合のものをよく見かけました。
 飛行機で配られた飴もハーブ配合でしたし、
 私が日本でよく嘗めているRicolaも、
 コーヒー豆の缶のような大きさの入れ物で売ってました。
 友達曰く、ドイツの人たちは風邪を引いても薬は飲まず、
 ビタミンやハーブティーを飲んで治すのだそうで。

 あとは初日にも行ったスーパーで
 職場の同僚に配るチョコと、日本の友達に渡すグミを購入。
 グミは名物ハリボーと同じクマ型のものです。




買い物の後は窓辺の猫を眺めながら↓一度帰宅。



ベルリン・ツォーロギッシャーガルテン(Berlin Zoologischer Garten)駅で乗りかえて、
映画館のあるポツダムプラッツ(Potsdamer Platz)を目指します。



ポツダムプラッツ駅の入口は近代的な雰囲気。
ここにも小規模ですがクリスマス・マーケットが出来てました。雪遊びも出来るみたいです。

左の写真に写っている背の高い建物の脇を通って行くと、
その奥にSony Centerという複合施設があり、その中にCineStar IMAXがあります。
どこの映画館で見るのかは友達におまかせしていたので、
どんなところなのかまったく分かっていなかったのですが、現地に着いてみてビックリ。



ここは、見覚えがある!
つい数日前の12月9日に、ここで「ホビット 竜に奪われた王国」のベルリン・プレミアが行われ、
レッドカーペットを出演者が歩く姿を見ていたからなのです!

↓これはスマウグを演じたベネディクト・カンバーバッチがインタビューを受けている、その時の動画。

【Benedict Cumberbatch at Hobbit premiere: Actor talks taking on the dragon】


そしてこれ↓が現地の画像。



うわー! 巨大スマウグ! 動画で見たのとおんなじ、本物だーっ!!
プレミア上映した劇場で見るのかー!嬉しい!
ただ、この時間帯は周りに柵が出来ていて、あまり近づいて撮影することが出来ませんでした。
とりあえず、スマウグの前でポーズして何枚か記念撮影。
旅行中らしい英語を話すご婦人グループからも記念撮影を頼まれました。
撮りたくなっちゃいますよねー。



↑そして、これがチケット。

金貨に埋もれるスマウグを前に、興奮が収まりませんでしたが、
友達から「また後で来るからね」とやんわり嗜められw
上演までの時間を使って、すぐ北にあるブランデンブルク門を見に行きました。

ポツダムプラッツから、ブランデンブルク・トール(Brandenburger Tor)駅へ。
トールは「門」という意味なんですね。



駅から出ると、すぐにブランデンブルク門が見えてきました。



おお、ブランデンブルク門だ。本物。
でも正直、先日見た博物館島の建築物に比べると、それほど迫力は感じなかった…(苦笑)。



クリスマス前なので、正面にはツリーが飾られていました。
ベルリンの壁のある時代には無人状態だったこの辺りは、
一番の観光スポットということもあって、修学旅行らしい学生が多かったです。



門とプロイセン王宮を繋ぐ大通り、ウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)は地下鉄の工事中で
通りの中心が柵で仕切られていて、あまり見渡しがいいとは言えませんでした。
外は霧がかっていて寒かったのですが、昼食として、
通りにある外の売店で「ベルリンと言えばこれ!」というCurrywurstを買いました。



細かく切られた太めのソーセージの上に、カレー味のソースが掛かっていて、横にパンも添えられてます。
これが旨かったー!! 辛いのが苦手な私でもソースが甘めなので、ぺろりとたいらげました。
寒さで早く冷めてしまったのが残念でしたが、
ソーセージを食べ終わった後に残りのパンにソースを付けて食べる。これもまた旨い。
そんなに量が多いように見えませんでしたが、お腹いっぱいになりました。

お昼を食べ終わって、のんびり駅に戻ろうとすると、門に向かって左側にホテルがありました。



こんなところにホテルがあるんだねーと言っていると、
「そうだ、ここにマイケル・ジャクソンが泊まってたんだよ」と友達。
はっ、もしかしてここは、あのまだ赤ちゃんだった子供をベランダから落としそうになった事件の現場じゃ…!

Michael Jackson dangles his baby over a hotel balcony


やっぱりそうだ! どこかで見た事がある建物だと思った…!
こんなところでマイコー関連の場所を見られるとは思いませんでした。
なんだか懐かしいですね…。マイコー。



続く…
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【ベルリン編】クリスマス・マーケットを巡る

2014-02-16 | 2013年、独逸&英国の旅
ベルリン街歩きの続きです。

St. Mary's Churchそばのクリスマス・マーケットを覗きました。
ベルリンのマーケットを見るのはここが初めてでした。



遠くから見えていた観覧車はこのマーケットにあったんだなー。
こんな立派な観覧車が広場に出来るなんて羨ましい。
歩いているとあちこちからパンやら肉やらワインやら、色んないい匂いがしてきます。
ドイツのクリスマス菓子=シュトレンもあるし、金属製でクルクル廻る、モビールのようなオーナメントもたくさん売っています。

ちなみに、この旅で夜の街並を見た感じだと、ベルリンのイルミネーションは、
マーケット周辺や街の一部ではきらびやかですが、
各々の住まいでは、ベランダに少し飾りを下げる程度で、
日本のようにキラキラ色とりどりに電飾を飾るようなお家は見かけませんでした。
イルミネーションを付けているとしても、一色で、ベランダを縁取るように飾っている程度でしたね。



ポニーに乗って遊べる小屋もあります。



小さなおうちの置物がいっぱい…これは中にロウソクは入らないのかな?
並んでると、そこが小さい街のように見えますね。

St. Mary's Churchのマーケットを離れて、すぐ北東のアレクサンダープラッツ駅(Alexanderplatz)まで行くと、
こちらの広場にもマーケットが出来ていました。



観覧車のような大きな乗り物はないですが、小屋はこちらも賑わっています。



アレクサンダープラッツではSATURNという電気屋でDVDコーナーも見てみました。
ちょうどホビットの二作目の上映が近いこともあって、フィギュア付きの前作のブルーレイがカートにごそっと置かれていましたね。
品揃え豊富だし、せっかくなのでドイツ映画を物色したかったのですが、何しろドイツ語が分からないので、
最新作でどんなものが出ているのか見るだけで精一杯でした(汗)。



その後はアレクサンダープラッツを後にして、再びカスタニアンアレーへ。
友達がよく食事するというオススメのイタリアンで昼食。



ピザと野菜のスープを注文。(もちろん友人まかせ。)皿が思った以上にデカイ。
前日の夕食で芽キャベツとベーコンのパスタを大量に食べたのに、
この日も食べ過ぎてしまった… でも食事は美味しかったです。
スープの野菜が口の中でこぼれるように柔らかかった!

夜はシュタットミッテ駅(Stadtmitte)のホームで友達の現地の友人たちと待ち合わせて、
また別のクリスマス・マーケット、Weihnachts Zauber Gendarmenmarktに行きました。



今まで見て来たマーケットと違い、ここでは入場料1ユーロが必要です。
Konzerthaus Berlinというコンサートホールを中心に、
Neue Kirche、Franz. Friedrichstadtkircheという2つの教会に挟まれた広場にマーケットが出来ています。



入場料をとられるだけあって、規模は大きいし、
小屋で扱っているものも、今まで見て来たインテリアの飾りやオーナメントだけでなく、
アクセサリーのような宝飾品系、革製品等も沢山ありました。
夜になって人出も多いので、食事処もいっぱいです。



中央のステージではクリスマス・キャロルやカントリー?のライブ演奏、
抽選会をやっていて、寒い中温かいワインを飲みながら見ている人も多かったです。
ちなみに、ワインは入れ物を返すと支払額の半分を返してもらえます。
6ユーロで支払いして、マグを返すと3ユーロ帰って来る、という具合に。
この夜飲んだワインのマグカップは返却せずに持って帰りました。



こんなマグです! ブランデンブルク門(→翌日行きました)も描かれていますね。
マーケットごとにその場所の名前が入ってるんですよ。



友達が現地で知り合った子たちも一緒なので、会話は英語だったのですが、
ただでさえドイツという慣れないところに来て緊張していた私は、
聞かれたことにすぐに返事を返せないことにプレッシャーを感じ、
この輪の中にいることが場違いのように思えて来て、
彼らの会話中に「ちょっとステージを見てくる…」とその場を離れました。

海外には(…と言ってもほとんど英国ですが、)これまで数回行った事がある私ですが、
いつも最低限の会話を交わすだけなので、英語で自分のことを説明したり、
今どんな感情か、どう思っているのかということを、その場で話すという機会はありませんでした。
食事の注文をするときに自分の気持ちなんて、説明する必要ないですからね。

それに、日本語を喋っていていも、自分の気持ちを言葉に乗せて、
自分の口で説明するのは、元々苦手なのです。
なので、○○はどうだった?とかどう思った?という、自分の意見を求められたときに、
単純にパニックになってしまいました。
この夜はとても苦痛で、逃げ出したい気持ちで一杯でした。

それでも、友達の現地の友人のひとりは日本語で、今回の旅を楽しんでね!と言ってくれて、
帰国後も、この夜の失礼を謝ったら、
「私もドイツに来た直後に同じ気持ちを味わったからよく分かるよ」
と言ってもらえました。
そう言ってもらえるような人たちだったからこそ、
余計になんで喋れないんだと自分を責めてしまうんですよね…。
なにより友達に申し訳ない気持ちでいっぱいで、
この日は言葉少なく帰りました。



歴史ある素晴らしい建造物に心地よい街並、心も体も暖かくなる美しいクリスマス・マーケット、
そして、外国語でのコミュニケーション。
様々な意味で異国にいることを痛烈に感じた一日でした。
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【ベルリン編】ベルリン街歩き(カスタニエンアレー&ハッケシェ・ヘーフェ&ムゼウムスインゼル)

2014-02-10 | 2013年、独逸&英国の旅
ベルリン日記、更新再開しまっす!


■12月11日■

ベルリン到着から2日目は楽しみにしていた街歩きです。
友人のフラットからUバーンで移動。



友達がオススメな通り、カスタニエンアレーを歩く為に、最寄り駅のEberswalder Street駅で降ります。



泊まらせてもらったフラット周辺よりも人通りが多くて賑やかです。



↑これがカスタニエンアレー。
映画の撮影などでもよく使われるそうです



あちこちに貼り紙を貼ったり剥がしたりした後があって、それがアートっぽくみえたりします。
信号も小振りでかわいいですね。



左はレコ屋のショーウィンドウ。食べ物のお店もあるけど、本屋や洋服、雑貨のお店も多い。
右は友達の通っていた語学学校。宿泊施設もあるけど高いらしい。こんなところで勉強出来るの羨ましい。



道沿いには映画館も。街ではちょうど数日後に公開予定(だった)のホビットのポスターも見かけたり。



左はZionskircheという教会。右はその先の公園の横の道。
12時過ぎにこの教会の鐘が延々と鳴ってました。
12回とかではなく、延々と鳴ってた。鳴らしてる人が(居るなら)疲れそう(笑)。



ベルリンで見かけるお犬様は皆可愛かったです。
手綱なしでも飼い主にちゃんとついていく子達なんかをよくみかけました。
こうやって結ばれて待ってる子も多数。

ところで、今回の旅で自分が撮った一番気に入っている写真はこれです。↓



何のポスターだったのか分かりませんが、ギャラリーのある建物の上の方にあった、嘆きのおじさん。



トール通り(Torstraße)を過ぎるとテレビ塔が見えてきました。
このあたりはローゼンターラー通り(Rosenthaler Straße)。
トラム(路面電車)もここでやっとカメラに収めることが出来ました。動くものを撮るのは難しい…。
この通りをまっすぐ行くと、通りの西側にある、観光客にも人気の"ハッケシェ・ヘーフェ"という一角に入ることが出来ます。



「ハッケシェ・ヘーフェ」の"ヘーフェ"というのは「中庭(の複数形)」という意味なんだそうで、
実際このギャラリーやお店のたくさん入った場所も、8つの中庭を囲んだ建物です。
友人のフラットにも中庭があったし、ベルリンでは建物に中庭があるのが一般的らしい。
入口にはぎっしりとストリートアートやポスターが。



中に入ってもこんな感じ。

洋服のブティックもあれば映画館やお洒落な雑貨屋、
アンネ・フランクの博物館もあるのですが、今回は寄る事は出来ませんでした。
奥まで進むと信号機の歩く人=アンペルマンのショップがあります。



旧東ドイツの歩行者信号機で使われていた人の形のマークのグッズが所狭しと置いてありますが、
なぜか日本の信号機もインテリアとして飾られてました。
それを見て友達と「なんか違う…」と苦笑。
頭身が違いますもんね。アンペルマンは胴体が短くてデザインがポップですよね。



中庭にはこんな妙なオブジェも。そしてここにも飼い主を待つお犬様が。
そして一番右の装飾がこの中庭では最も有名らしい、第一ホーフ(中庭)の壁です。



外に出ると、何故か店のショーウィンドウにローレル&ハーディの胸像が。
ドイツで人気あるのだろうか。

こんどは南側のハッケッシャーマルクト駅(Berlin Hackescher Markt)の中を通り、さらに南へ向かいます。



ハッケッシャーマルクトはSバーンの駅。
ドイツでもキヨスクはキヨスクなんですね。でもなんだかネオンの外観がお洒落。



シュバンダウアー通り(Spandauer Straße)にもトラムがぐるぐる走っています。
向こうに見えるのは観覧車…ということは、マーケット、と、赤の市庁舎?


そして建物沿いを西に歩き、シュプレー川に出ると、
な、なんじゃこりゃ、デカイ!




ベルリン大聖堂が目の前に!
写真ではなかなか伝わらないかもしれませんが、その荘厳さ! 圧倒されました。

(ちなみに川岸にはこんな物憂げな方がw)


川の反対側から見た大聖堂も美しい!



大聖堂に見とれていたら、その横にあった旧博物館(Altes Museum)がまたカッコイイ!
なんなんだこの迫力は!!!



ドーン!!!
19世紀に立てられたというこの建物の重厚感!
見ただけで歴史の重さを感じさせます。とにかくデカイし。
もう大聖堂とこの博物館に挟まれただけで、ふあーっと昇天してしまいそうです。




↓これは旧博物館の裏手にある旧国立美術館 (Alte National Gallerie)。



こちらも19世紀に設計された美術館で、手前の回廊も雰囲気があって絶好の写真スポットです。
(私も友達に撮ってもらいました!)
このシュプレー川の中州になっている一帯、ムゼウムスインゼル(博物館島)は世界遺産に登録されているんだそうで。
納得の存在感…。

どちらも中までは見なかったのですが、Googleのストリートビューで中まで見れるみたいですよ。ビックリ。

名残惜しくはありましたが、見た事のない建造物に囲まれる感動を味わった後、
カール=リープクネヒト通り(Karl-Liebknecht-Straße)に出ると、
St. Mary's Churchとテレビ塔が見えてきました。
さっきよりずっと近くなった!



この後はあちこちで行われているクリスマス・マーケットを見て回ります…
次回に続く…
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