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クリスマスにぴったりのスパイスリラー『ブラック・ダヴ』

2024-12-15 | TV/その他

12月5日よりNetflixで配信が開始していたものの、連勤中だったため、
週末になったらゆっくり見ようと楽しみにしていた

キーラ・ナイトレイベン・ウィショー出演のドラマブラック・ダヴ
一日で全6話完走しました。英国ドラマは話数が少なくて嬉しいね。

国防長官ウォレス・ウェッブ(アンドリュー・バカン)の妻だが実はブラック・ダヴという組織のスパイであるヘレン(キーラ・ナイトレイ)。
クリスマスパーティー中に彼女の心の拠り所だった不倫相手のジェイソン(アンドリュー・コウジ)が殺されたことを
彼女の指示役であるリード(サラ・ランカシャー)が知らせに来る。
ジェイソンは連絡を取り合っていた2人の知り合いと同時に殺されたため、
リードはヘレンがブラック・ダヴであることや彼女が夫の情報を組織に提供していたことが外部に漏れることをおそれ、
ローマにいる殺し屋のサム(ベン・ウィショー)を呼び寄せ、彼女の身を守り、ジェイソン殺害の真相を探るよう命じる。

見る前にあらすじも全く入れずに見始めたので、
敵対するスパイ同士なのかと思ってたキーラ・ナイトレイとベン・ウィショーが
仲良しコンビなことに驚いたし、血飛沫が飛ぶようなシーンでもニコニコしてしまいました。

ジェイソン殺しと同時進行で中国大使が亡くなった事件が起こっていて、
この2つがどう結びついていくのか?と言うのが視聴者を惹きつけさせる軸になっていく。

ヘレンとウォレス、そしてヘレンとジェイソンがどうやって出会ったのか、
何故サムが7年もロンドンを離れていたのか、何故サムはヘレンに借りがあるのか、
初めはわからない経緯がだんだんと明かされていくので、もう一周見直しても楽しめそう。

とにかくヘレンがよく出来た妻であるのと同時に有能なスパイなので
ハラハラはさせられても安心して見られる
欲を言うと、そこがギリギリの緊張感がないっていうこのドラマの欠点でもあるかも。

ベン・ウィショー演じるサムは心優しき殺し屋で、初対面のヘレンにも挨拶を忘れない律儀な子(笑)。
匿っている中国大使の娘に差し入れとしてチョコレートケーキとシャンパンを買ってくるような生活感のなさもあったり。
恋人への断ち切れない思いや仕事の失敗を引きずってるような、弱い部分が隠し切れてなくてとても魅力的。
サムと手を結ぶ若手女殺し屋コンビ、ウィリアムズとエレノアも
この二人だけでスピンオフ作れそうなくらいキャラが立ってて楽しい。

そして、ヘレンのボスであるリードが「ハッピー・バレー」のサラ・ランカシャーだったり、
サムを殺し屋としての雇い主レニーが「哀れなるものたち」に出演してた記憶も新しいキャサリン・ハンターだったり、
脇を固めるベテラン女優勢も存在感あって見応えがある。
このドラマ、政治家以外裏社会のボスはみんな女性なのがかっこいい。最高!

あとは、ロンドンのクリスマスの雰囲気がたっぷり楽しめるのも魅力。
冬のロンドンは凍れるけど、見てると恋しくなっちゃうなぁ。
このパーティーはサマセットハウスだなーとか、この楽器屋はフォイルズの向かいにある…とか、
サムの元彼の家はショーディッチだなーとか、自分もそこにいるかのような気持ちになってしまう。

ロンドンが舞台のスパイもので、ベン・ウィショーが殺人事件の真相を探るというと、
ついついロンドン・スパイのことも思い出しちゃいます。
BBC TWOで放送した後はNetflixで配信してたし… 再配信してくれればいいのにね。
「ロンドン・スパイ」はベン・ウィショー演じるダニーがかなり孤独に追い込まれて可哀想だったので、
今回、仲間やボスが多くて何だかホッとします。

そんなわけで、後で追記するかもしれませんが、第2シリーズ配信も決まっているようだし(やった!)
12月のクリスマスシーズンにぴったりのドラマなので、
まだ見ていない英国ドラマ好きは12月中に必ず見るように!!

Keira Knightley Comes to TV as a Covert Spy in Christmas Thriller Black Doves

Keira Knightley Comes to TV as a Covert Spy in Christmas Thriller Black Doves

Watch the series now.

Netflix Tudum

 

 

コメント
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