だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

COUNTDOWN JAPAN 0506

2005-12-31 | music


今年も行ってきました、CDJ。
大晦日はうちで過ごしたいので、今回も二日間。

一日目は、寝坊して夕方からの参加。
(待ち合わせてたCちゃんOちゃん、ごめんなさい!)

奥田民生

DJ(ロケットマン)

東京スカパラダイスオーケストラ


少な!
本当はGOING UNDER GROUNDも見たかった。
フェスで観るゴーイングは、本当に青春を感じて好きなんですよね。
しかし、観られなかったわけで。

民生は相変わらずかっこよかったよ。
いい歳の重ね方してる人だね。
ビールらしきものを飲んで
「ぐえっ」ってなっててちょっと親父臭かったけど(笑)。

ロケットマンは去年の印象ベスト1ですから、今年も観ました。
今年はあるあるネタはやらなかったけど、
「ピン!」は出た。
回す曲がメジャーものばかりだから楽しい。
しかも去年とかなりかぶってるし。
彼はタオルやTシャツを投げるんだけど、奪い合いになって本当に危険!
大柄の男性にタックルされたり、突き飛ばされそうになったり。
私、タオル取りかけたけど、ひったくられた。
普通にタオルが必要だったのに…

スカパラは後ろの方の観客までみんな踊ってて、
なかなかいい光景だった。
前半いなかった分を取り返すくらい踊りました。

DJブースとスカパラで踊り疲れ、
一日目だけでクタクタ。
次の日に疲れを残さないように、
家に帰って風呂に入って早めに就寝。



二日目。

サンボマスター

DJ(TEAM紅卍=松尾スズキ・河井克夫)

曽我部恵一バンド

グループ魂

椿屋四重奏

HIFANA

ZAZEN BOYS

ASIAN KUNG-FU GENERATION


二日目はウロウロしましたねー!。
意外な収穫はHIFANAだな。
今ならパワーブックで出来そうなクラブミュージックですが、あえて手動キック。
とパーカッションを使い、
VJもかなり遊び心があって観に行ってよかった人たちだった。

グループ魂は一番楽しかったな。
あれ観たあとじゃあ、他のライヴがショボく見えてしまう…笑いの点で。

TEAM紅卍はですね、
松尾スズキのあの異様な踊りを間近で見たのは初めてだったので、衝撃的でした!
ヨン様の格好してたけど、話し方の真似が微妙!
途中でNANA?が出てきたよ!

私にとっての締め括りはZAZENでした。
めずらしく前方で見て、心奪われた。
去年の方がアヒト脱退で見応えがあったはずだけど、
なぜか今年の気分にあっていたんだろうな。
今更持ってなかった2nd.を買ってしまいました。
1月に出る3rd.も買うと思います。

アジカンはもっと前で見てたんだけど、
途中で限界がきて、横に逃げました。
どうも体調がすぐれなくて、無理はしたくなかったので。
でもまぁ今回くらい廻れれば、私としては十分かなと。
あとは紅白でグループ魂の行く末を見守って年を越せれば十分です。
楽しかったなー。
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細野晴臣&東京シャイネス公演@九段会館

2005-12-28 | music
冬になると聞きたくなるのが名盤「HOSONO HOUSE」。
その音の暖かさは、吐く息が白くなる冬の心の中に、
暖炉のような安らぎを与えてくれます。

その「HOSONO HOUSE」の曲を中心に、
細野さんが何十年ぶり?にソロライヴを開きました。
東京シャイネスガールとしては、行かねばならないわけです。


この年末、一番のワクワクイベント。
幻のプラチナチケットを手に九段会館へ。(↑画像)
チケットに二階と書いてあったので、どうかなーと思ったのですが、
意外と観やすい高さでした。
ステージ全体を眺めるにはちょうどいい位置。
客層は、私の見る限りでは男性が多かったような。

オープニングアクトはKAMA AINAこと青柳拓次さん。
セーラーらしきシャツをきて、ひとりでギターとドラムを演奏。
細野さんのソロにぴったりのオープニングですね!
そこに海が見えたもん。(妄想)
ひとりであれだけ素晴らしい音楽が演奏できるなんて。
あまりに和やかな音楽に、眠ってしまいそうな方もチラホラ。

演奏が終わると、細野さんとシャイネスメンバーがすぐ登場。
気取りのない雰囲気がいいですね。

■細野晴臣(Vo/Ac-G)
■鈴木惣一朗(Mandolin)
■浜口茂外也(Dr)
■高田漣(PedalSteel)
■伊賀航(Ac-B)
■三上敏視(Acc/El-G)
■高野寛(G)


セットリストはこちら↓ …たぶん合ってる、かな。
---------------------------------------------------
01 ろっかばいまいべいびい
02 風をあつめて
03 暗闇坂むささび変化
04 僕は一寸
05 LOTUS LOVE
06 恋は桃色
07 POM POM蒸気

08 Hi-Heal Sneakers(Tommy Tucker)

09 チャタヌガチューチュー
10 夏なんです
11 終わりの季節
12 はらいそ

encore
13 風をあつめて(やり直し)
14 幸せハッピー
15 STELLA
---------------------------------------------------


会場全体が、まるで家族のような一体感を持ってました。
ヨン様的に言えば、そのまま「家族」なんですけどね。
始まりからまるでアンコールのような大きな拍手が起こって、
細野さん「これから始まるんですよ?」って言ってました。

やっぱり始まりは「ろっかばい…」でしたね。
そのあとに「風をあつめて」が続いちゃうなんて、
なんて贅沢な曲順なんだろうか…

ところで細野さん、かなり緊張されていたらしく、
「風をあつめて」で歌詞をとちり、
すぐ「♪防波堤~、……まちがえちゃった!」と一言。
二回間違えた時には「ダメだ、この曲、歌えないや!」。
…素直に言っちゃうみたい(笑)。
ラジオでも、この曲のこのフレーズが…って説明しようと歌おうとすると
「ダメだ、声が出ねぇや(笑)」とか、 しょっちゅう言ってましたからね。
ただでさえ歌いにくい曲でさらに歌詞も飛んじゃったんでしょうね。

でも、CSフジの収録が入っていたこともあるんでしょうが、
アンコールで「もう一回、歌わせてください」ということで、
二回目の「風をあつめて」が実現。
得した気分ではありますが、間違えないかとハラハラしたのも事実(笑)。
教授も緊張してピアノソロ初日は間違えてたらしいけど、
細野さんも緊張するんだなー。意外。見た目によらず。

ところで、意外といえば「LOTUS LOVE」!
まさかYMOの曲もやるとは。やったね!!
「鈴木くんもやっているから、やってもいいんじゃないかと…」らしいです。
トロピカル三部作ならやるだろうなーと思ったけど、
個人的には「チャタヌガチューチュー」「POMPOM蒸気」も楽しかったな。トロピカル万歳!
…そいえば始めに
「中南米音楽愛好会にようこそおいでくださいました。」
みたいなことを言ってましたね。

MCも、いつものラジオのノリで、
鈴木さんに「鈴木君、どう思う。この一連の流れ?」と聞いてみたり、
「…練習ではうまくいってたよね?」とか、
「歳をとると反応が遅れてくるんですが、
 今日は若返ってるのか今(緊張が)きてるみたい」

…失敗の言い訳になっちゃってますよ!!
すごい汗かいてらっしゃいました。
メンバー紹介がてら、浜口さんに「歳、いくつになったんだっけ?」。
(浜口さん)「54歳です」「…僕を追い越さないんだね」とか、
「虫を見たんです。虫は注目されることがないので、ぎょっとするわけですね。」
…で、今自分がそんな状況だと仰ってました。
いつもと変わらないマイペーストークですが、
これも細野さんなりのシャイネス隠しなのではないでしょうか。


ちょっと実験してみたいんですが…ということで、
8曲目はR&Bシンガーのトミー・タッカーの64年のヒット曲を、
「リハーサル形式」で演奏しました。
細野さんは「僕は練習は嫌い、即興が好き」と何度も言ってましたが、
(「だから間違えるんです」とも言ってた。
 「ベースも練習したことない」って。それはある意味すごい。)
メンバーそれぞれに「こうやって弾いて」と伝えて、
一通り細野さんひとりで演奏してから付いて来てもらうセッション。
これがとってもかっこよかったですねー。
そして確かに一番細野さんが生き生きしていた演奏だった気もする(笑)。

「そろそろ最後に近づいてきたということで…」
「終わりの季節」が演奏された後、最後は「はらいそ」。
今でも歌いたいと思う曲、と仰ってました。改めていい曲だー。
でも、これも歌ってない歌詞がありましたよね??
アディオスフェアウェルサヨナラもなかったし。

…呪い?(笑)

ご本人も言ってましたが、
東京は九段会館、京都公演は西部講堂、
右翼左翼と会場を渡りあるく恨みを買っちゃったんでしょうかね?

「幸せハッピー」は環太平洋モンゴロイド・ユニットを招いての演奏でした。
観客席から手拍子が入って、
(♪パパン、パンって拍子、なんていうんでしたっけ?)
細野さん「(手拍子が)素晴らしかったです」と言ってました。
最後の最後の曲、「STELLA」は曲目の中でも一際美しかったです。

本当はアンコールが二回あったんですが、
二回目は、カーテンコールみたいに挨拶だけでした。
細野さん、このころになってやっと乗ってきたみたいでしたが(笑)。
そういえばYMO好きだった高田漣さんが子供の頃、父上(高田渡)に
「お父さんはこういう音楽やらないの?」といったエピソード、
心温まりますね(笑)。(渡さんは聞こえないふりをしていたらしい。)

個人的には「冬越え」をやんなかったのが残念!!
というか、当然やると思っていた。
その自信はどこからきてたんだろ??




パンフレットが相変わらず楽しかったなー☆
この辺にもまた人柄が反映されてますよね。1ページ目から笑える。
これ見てると、もしかして細野さん、
今回のくつろいだ微笑ましいMCも、
何をいうのか考えて臨んでいたのかしら?

お!? 来年・秋にソロアルバムが出るらしいよ! やた!
帰りはもちろん「HOSONO HOUSE」を聞きながら帰宅しました。
細野さん、おつかれさまでした。

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【今週の亜州影帝・番外編】チョウ・ユンファDVD-BOX

2005-12-24 | movie/【今週のウチシネマ】



私のクリスマス・プレゼントがやってきました!
周潤發DVD-BOX。

30過ぎのチンピラの純愛『誰かがあなたを愛してる』
コメディセンスがキラリと光る『大丈夫日記』
長髪カツラで父親役を熱演『過ぎゆく時の中で』
ジョン・ウー監督、レスリー・チャン、チェリー・チェン共演の
豪華アクション作品『狼たちの絆』



今回、改めて『誰かがあなたを愛してる』を見直してみたら、
とっても切なくて腕がウズウズしちゃいました。
(切ないラブストーリーを見ると必ず腕が痛くなるんです…何故か。)

最初に観た時は、まるで私の卒制のようだなーと…
というのは、名作を繋げて一本の作品にしたような映画だと思ってたんだけれど、
良質なアメリカ映画のオマージュと受け取れる作品だと思えました。

ジェニファーが野球のグローブで料理するところとか、『アパートの鍵…』的です。
BGMも控えめで、音楽がジーンと沁みてくる。
クライマックスの疾走場面も、本当に感動しちゃう。

特典のメイベル・チャンのインタビューもよかった。
ユンファのこと、ベタボメです。

もしかしたら『男たちの挽歌』のヒットがもうちょっと早かったら、
この映画、出られなかったかもしれないね。よかったよかった。
生まれるべくして生まれたラッキーな作品ですね。

『大丈夫日記』の特典映像で、
「ベリーナイス」の広東語練習用の字幕が付いていて笑った!
一瞬いらねーだろ!と思ったけど、練習して歌えるようになりたいかも(笑)

『過ぎゆく時の中で』のオリジナル予告編って見たことなかったんだけど、
カツラかぶって親指グッと立ててるのが可笑しかったな。
全然似合ってないのに(笑)。
しかし、何度見ても髪切った後の(正確にはカツラを脱ぎ捨てた後の)
バイクに跨るアロンの姿は惚れます。


『狼たちの絆』も改めて見ました。
レスリーもチェリー・チェンも素敵だよー☆

ストーリーは他のジョン・ウーものに比べたらちょっとばらつき感がありますが、
一本でたくさん美味しい作品ではあります。
だけど、ひとりあぶれてしまったブッジャイがかわいそうな気がする…。
名バイプレイヤー、『挽歌』のキンさんことケネス・ツァンのインタビュー付きです。
この作品では三人の育ての親役ですね。

ところで、このDVD発売に合わせてか、新しい予告編が入っていますが、
シーンを順番に繋げただけでなんだか適当感が否めません…。

 


🎁 チョウ・ユンファ DVD-BOX

💿  誰かがあなたを愛してる [Blu-ray]誰かがあなたを愛してる デジタル・リマスター版 [DVD]
💿  大丈夫日記 デジタル・リマスター版 [DVD]
💿  過ぎゆく時の中で デジタル・リマスター版 [DVD]
💿  狼たちの絆 デジタル・リマスター版 [DVD]

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【今週の亜州影帝】影帝&米国青年

2005-12-21 | movie/【今週のウチシネマ】

潤發先生の映画を追っていくなかで、
観た人たちの評判が悪く、あんまり観たくないなーと思っていたのが
『バレットモンク』

いつ観ようか迷っていましたが、最近体調も悪いし、
そんなに真面目に映画を観る気分ではないなーということで、
ちょいと観てみる気になりました。



もし、これから観る予定があるという方がいるなら、

絶対に期待するべからず!

と言っておきたい。

潤發が亜州影帝であることは忘れるんだ!
メイン画像の二挺拳銃なんてないと思え!
潤發が主役だなんて思うんじゃない!
「弾丸坊主」じゃなく、
「軽くグリーンデスティニーをしょぼく再現した」作品だと思いなさい!


これだけ言えば大丈夫か?


さて、本題ですが、
私はあまりに期待していなかったために、意外と楽しめました。
だから、皆さんもたっぷり期待しないで観た方がいいかと思います。
観る迄はshit映画と思っておきましょう。
わりと見所もあるし、B級であると認めてしまえば、なかなか悪くはないですよ。

この映画の実質的主人公・カーは、ラッシュアワーの地下鉄でのスリをなりわいにし、
一方で日本人(マコ)が経営する香港映画をかける名画座の映写バイトでもある。

彼の前に突如現れたのが謎のチベット僧侶(チョウ・ユンファ)。
彼は何ものかに追われている最中に、
ホームに落ちた少女を、カーの目の前で不思議な力を使い助ける。

実は彼は60年もの間、巻き物に書かれた教典を守り続けるために、悟りを開き、
不思議な力と不老不死の体を持った選ばれし名も無き僧なのである。
彼は、自分の次に守護者の使命を果たす者がカーであると信じ、
このスリの若者に付きまとう。
だが、二人は教典の秘密を追う結社に襲われ、巻き物を奪われてしまい…


どうです?
見方によっちゃあおもしろそうでしょ!


カーとモンクの絡みが、なんとなく微笑ましくて好きなんですよ。
ちょっとしたギャグめいた会話も、この映画のなかではバランス取れててよいです。
カーの部屋にモンクが勝手に入り込んでココアパフ食べてるのも、なんか可愛らしい。
だいたい潤發がアメリカの若造に「おっさん」呼ばわりされてるのが痛快なんですけど。
それに大らかに受け答えるモンク、優しさを感じます。

それにカーが、カンフーファン?ってところも、
ちょっとナードな子なのか?と親近感覚えたり。
映画にあわせてカンフー勉強してるなんて、健気じゃないですか!(笑)
しかし、それがモンクのお眼鏡にかなうってのはどうなんでしょうね。

カーの惚れるお嬢さんもなかなかすごい設定のお嬢さんで、
チベット語は話せるわ、父親は大物マフィアだわ、
自分で爆弾集めちゃってるわ、
もうどういう生活してそうなるんですか!
確かにバッドガールだ。

映画館のマコさんは配役としてはもったいないくらいですね。
でも、若者たちとモンクやマコさんの見守る立場の関係が暖かく感じられて、
そこがこの映画のよさでもあります。
深さはないけどね。


バレットモンク [DVD]


あとハリウッド二作目の『NYPD15分署』
これは、中国系ベテラン刑事の潤發先生と、
彼のチームに配属された新人刑事、マーク・ウォルバーグの友情もの。

中国系マフィアとの繋がりを持つことで出世してきた汚職刑事であるニックと、
彼と同じ道を辿ろうとする新人ダニー。

疎まれていると思っていたら、実は自分と同じ過ちを犯してもらいたくないと、
わざと突き放した態度をとってきた後輩思いのニックとの間に、
先輩後輩ではなく、相棒としての信頼関係が生まれます。

これは、テレビドラマでも十分いけると思うんですが、
映画にしちゃうと、妙に薄味です。
たとえば、『インファナル・アフェア』シリーズの、
「俺は警官として死にたいんやー!!」
という世界が好きな方には、普通にたのしめるんじゃないかと。
多くは望めませんが。

始めに出てくるランプ店の銃撃戦は潤發ファンには満足出来る場面かも。
二挺拳銃だし、トランプ出てくるし。
鼻歌混じりにお金置いてランプ持っていくところまでで拍手したくなる。

 


NYPD15分署 [Blu-ray]

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NODA-MAP第11回公演『贋作・罪と罰』

2005-12-17 | stage


行ってみたら、一番前の席。しかもどまんなか。
いつもなら、あまり舞台が近すぎるのは、全体が見えなくて嬉しくないのですが、
今回は囲み舞台で中央に舞台。
『赤鬼』のときもそうだったけど、囲み舞台は、わりと近くても見やすい。
反対側に対しても演技をしているから、近すぎるとは感じない。
とは言っても、ちょっと足をだせばそこはもう舞台で、目の前を役者が行き交います。

初演の『…罪と罰』は映像で観たのですが、
他の野田作品と比べるとあんまり印象深くなくて、
ただ、音の作り方は工夫してるなーと思っていたのですが、
今回は全く違った演出方法で、
初演と再演の間の野田さんの歩みが垣間見れる作品になっていました。
(↓以下ネタバレになります。)

http://www.nodamap.com/




二重のカーテンや、エアクッション(っていうのだろうか、あのプチプチできるヤツ)、
さまざまな種類のイスを使って演出する方法で、
『キル』や『TABOO』あたりの使い方と似ています。
ダイヤ型の舞台にはそれぞれの端にスロープと階段が付いていて、
役者はそこを上り降りすべり(椅子を使って)します。
あとは発光する棒を4本立てて、戸に見立てたりしていました。


主人公の女塾生・英の松たかこは、見た目英そのもの。
髪を高く結い、赤い袴に身を包んでいる彼女は、
何者にも屈せずに理想を貫いてきた英の誇り高さを感じさせます。

そこに英の親友・才谷役の古田新太の軽さ(いい意味で)。
英の、あまりの信念の強さゆえに殺人を犯し、脆くなっていく自信と
才谷の、倒幕のために節操なく草履を売る行動を対比させて見せて、
実は、志を同じくし、理解し合っていると思われた二人が、
全く違う理想を抱いていることがよく分かります。

何の舞台にどんな脇役で出ても、主役ばりの存在感を見せ付ける古田さん、
松たかこと同じ塾生には見えない…けど、おちゃめだから、まぁいいか。
クライマックスの英と才谷の場面は感動的。
「わたしの彼方」…聞き慣れるとこっぱずかしいですが、
罪の意識と自分の信念の間で揺れ続けた英は、
英の自我を受け止め、思想を受け継いだ才谷の心に響いて開放される。
あ、これってラブストーリーだったのか!

そして、段田安則扮する都と宇梶剛士扮する溜水の存在。
それぞれ幕府側の人間と、倒幕の後ろ盾になっている人物。

都と英の腹の探り合いのような台詞のやりとり。
推理劇を思わせる緊張感が漂ってきます。
段田さんは本当に素敵。
松さんと対峙する立ち姿だけでドキドキします
…なんだか色っぽいのです。

溜水は何故そこまで民衆を煽ろうとするのか、
英の妹・智(美波)と結婚を望むのか。
彼自体が、今の社会の後ろに潜んでいる何かを暗示させる存在のような気がして、恐ろしいです。

ところで、野田さんの演技、
見ていく度にどんどん見慣れて、今では普通に思えます。
慣れるってすごい! 
今回の舞台では父・聞太役の中村まことさんが気になりました。
あと、ナイロン100℃の村岡希美さんが出ていることが違和感があって面白かったです。
ナイロンのノリで見ると全てが冗談のように思えてしまうけど、
NODA-MAPに出ているなんて、なんか不思議だー。
大倉さんや犬山さんだと意外と感じないんですが。

後で戯曲を読み返してみたら、かなりはしょっている所もあるし、
削っているところが多いです。
その分、芯だけが残って、ストレートでダジャレも控えめな(?)
直接的な表現になっているのではないでしょうか。
今回の公演を見て、他の野田さんの作品のなかでも、
かなり分かりやすいものなんじゃないかと思います。

でも、今の世の中、理想がない中で殺人が横行してます。
欲望と憎しみさえあれば起こる罪と罰。
それは誰の目から見ても許されざる罪のはず。
100年後の今の若人はこの作品を見て、何を思うでしょう。
私はちょっと思ったのだけれど、
理想なき犯罪者は、大川の岸辺の緑に抱かれたことがないんじゃないかな。
目に沁みる緑を一緒に見たいと思える心も。
そして理想や志がないことに嘆いているのかもしれない。
英のことを「とうへんぼく」どころか
実はうらやんでしまうのかもしれない。

今回は珍しく、また、見に行きたいと思っております。
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坂本龍一 PLAYING THE PIANO /05

2005-12-12 | music
暖かい光

と聞いて、何を思い浮かべますか?
暖炉の火、蝋燭の明かり、木漏れ陽、遠くに見えるビル群の夜景…
おそらく人によってそれぞれ違います。

私にとって、暖かい光はなんなのかなーと思ったとき、
きっと、これからはこの夜のことを思い浮かべると思います。

『坂本龍一 PLAYING THE PIANO /05』12月9日(金)
@渋谷・オーチャードホール。



ピアノだけで音楽家が全国ツアーをするというのは初めてのことだそうです。
クラシックのコンサートで寝たことはない私ですが、
正直、二時間近くピアノだけの演奏を聴き続けるなんて、
教授の演奏とはいえ、ちょっと辛いんじゃないかなーと思ってました。
週末で疲れがここでドッと出て寝てしまったらどうしよう。
不安でした。

ところが、始まった途端、その心配はどこかに飛んでいってしまいました。
出来る限り絞った舞台照明の中に現れた、ピアノと教授の姿。
そして弾き始めた旋律…

『Energy Flow』

始めから直球の選曲。
そこに舞台のスクリーンに映し出される、暖色の色彩。
窓辺に掛けた格子柄の布が、昼下がりのお日様の光を包んでいるような、
静かな静かなひととき。



そのとき、私は何故か泣き始めてしまいました。
止めようと思っても、涙が流れて仕方ない。
「なーに、ひとりで浸っちゃってるの?」とからかわれそうだけど、
そうじゃない。
私がYMOが好きだから、
教授が好きだからという理由で感動しているんじゃなくて、
そこに、暖かい光を感じていたからなんです。

マッチ売りの少女が、擦ったマッチの火の中に素敵な夢を見たように、
思い出に触れてしまったときに、つい涙が流れるように、
私は、この旋律に触れて、
ずっと求めていた体を包んでくれる暖かさを得たと感じました。
この感覚に嘘はない。だから涙を止めようとするのはやめました。
うまく説明は出来ないけれど、この辛かった一年のことを
本当に忘れられる一瞬が訪れたんだと思えました。

合間合間に入る教授のMC。
自ら「なごみ系」とおっしゃるだけあって?
コメントのひとつひとつがほのぼのとしていて…。

「今回のテーマは平常心です」と仰ってました。
どんな平常心目指してるんでしょうか。
途中で「なかなか平常心で出来ないんだよねー」って言ってましたけど。

平常心を保つため「ちょっと、線香を…」と言って線香に火をつけたり。
ロハスですよ、ロハス!
届くかなーと思っていたら、ちゃんと客席のまで匂いが流れてきます。
教授が「届いた?」というと会場の方々から「届いたー!」の声。
いい雰囲気です。

アジエンスの話から、渡辺謙の結婚話まで話していると、
「(お客さんを指して)現実に戻さないでって顔してる(笑)」。
教授は最近ワイドショーばっかり見てるらしいですよ。

『美貌の青空』はイタリアでめちゃめちゃウケる曲で、
演奏し終わると「ウォー!って、サッカー会場みたいな歓声があがるんだよね」。
なぜか、琴線に触れるらしいです。
「…皆さんは、どうでしたでしょうか。
 (拍手起こる)…別に無理強いはしませんけど(笑)」

「今の曲は映画の主題曲で、Shining …えー、忘れちゃいました。」とか
タイトルを半ば忘れてたり、ちょっとお茶目です、教授。

ほとんど一曲ごとにMCが入って、客席を和ませたあと、
演奏が始まると水を打ったように静かに、
しかも情熱のこもった音が響き渡る、
その緊張と緩和、…緊張と言っても張り詰めるような
窮屈なものではなくて、みんなが真剣に耳を傾けているのが分かる、
そんな緊張です。

後半になると、二台のピアノを使って
(二台あったことに気付かなかった…!)
一台にはあらかじめ教授の演奏を
コンピューターにインプットしたものを再演させて、
もう一台で共演するという「ひとり共演」を披露しました。
『Tibetan Dance』から最後まで。

中でも『+33』は8台のピアノのために作った曲なので、
「本当はずらっと8台ピアノを並べたかった(!)」そうなんですが、
さすがに広さが足りなかったそうです。
それでも、二台の教授の演奏には圧倒されました。

『Riot in Lagos』には痺れたし、
『1000 knives』にはお客さんが前奏だけで緊張しているのが分かりました。
教授も弾き始める前に「じゃあ…やりますか」って
気持ち入れ替えるような口調でしたから。

あっという間に演奏は終わり、
当然のごとく鳴り響くアンコールの拍手。
戻ってきた教授が披露したのは、
『/05』で私が改めて好きになった曲。
食い入るようにステージを見つめる私は、
始まる前の不安のことなど忘れて、
ただただその光景に興奮していました。

そして、再び教授が去ると、
会場は明るくなり、退場のアナウンスが流れ始めます。
しかし、ほとんどのお客さんがその場を離れずに、
アナウンスが掻き消えるほどの拍手を送りました。
それは、もっと演奏を聴きたいというより、
感謝の気持ちを観客として音で返したような盛大なものでした。
立ちあがる人もいて、もちろん、私も立ち上がって拍手を送りました。
そして、また、教授は登場してくれたのです。

「ありがとう! …あんまり、あれやったとか、書かないでね」

…すいません、めちゃめちゃ書いてますね。

最後の最後の曲はあの映画主題歌。



音楽で人を救うことが出来るとしたら、
あの一夜は、間違いなくそんな瞬間だった。
少なくとも私には。

もう、幸せなことなんてない。
思い出の中にある暖かい光には、
再会できないと思っていたけど、
いつかまた、優しくて心が穏やかになれるときがやってくると
信じられる気がしました。
あらゆる感謝の言葉を、私はあの夜に捧げたい気分です。



01 Energy Flow
02 Seven Samurai
03 Fountain
04 Shining Boy & Little Randy
05 Chanson
06 Amore
07 Dear Liz
08 Asience
09 Reversing
10 A Flower is not a Flower
11 Undercooled
12 Bibo no Aozora
13 Merry Christmas Mr.Lawrence
14 The Last Emperor
15 Tibetan Dance
16 Riot in Lagos
17 +33
18 Thousand Knives

encore

01 Happyend
02 Aqua
03 The Sheltering Sky




↑↑↑ちなみにこれは購入したエコバックです。
自由にスタンプが押せるんだけど、
もっとぐちゃぐちゃに押せばよかった…
中身はレンタルDVD。
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試写会『フライト・プラン』『レジェンド・オブ・ゾロ』

2005-12-08 | movie/試写会・映画祭など
試写を観てまいりました。
『フライト・プラン』は飛行機内を舞台にした密室サスペンス。

夫を亡くし、エンジニアとして勤めていたドイツの地を離れて、
娘とアメリカに戻ることになった女性(ジョディ・フォスター)。
ショックで、母娘ともに深く傷つき、精神的に不安定になり
娘は恐くて車に乗り込めないと言いだすほど。
夫の棺桶が貨物室に運ばれる様子を見ながら、
母は娘に悲しみを思い出させないように、横になって休もうと提案します。
後ろの空いている席で横たわる二人。
ところが、母が目覚めると、そこにいたはずの娘がいなくなっています。
母親は機内のあらゆる場所を探しますが、娘は見つからず、
周りの乗客に聞いても、姿を見た人はいません。

いなくなった娘は一体どこへ言ってしまったのか。
事件に巻き込まれたのか、…それとも、全ては母親の幻想なのか?
息つく暇もなく、怒濤のごとくストーリーが展開していきます。

詳しいネタバレは、この映画を純粋に楽しむために控えさせていただきますが、
ハラハラする展開に100分ほどの時間が、もうちょっと長く感じられます。
ハラハラと言っても、物語に対してではなく、母親が次に何をするのかに対して。
母の力はすごい!と驚かされます。
えー、そんなことまでしちゃうの?と、あまりに強い信念に思わず笑えてくるほどでした。
本当に彼女がエンジニアでよかったよ…

一緒に観た子はあまり良い評価はしてなかった。
私は最近、映画のdetailに突っ込み入れたりしなくなったので、満足でした。
観ている間、お尻が痛いのに気付かなければ十分成功してる映画だと思います。
(階段で座って観たので。)


あと一本は『レジェンド・オブ・ゾロ』。
前作『マスク・オブ・ゾロ』で結ばれたゾロ(アントニオ・バンデラス)と
エレナ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)、
そして彼らの息子・ホアキンが悪の結社と再び戦います。
1850年、アメリカ合衆国の31番目の州とするかどうか、
カリフォルニアでは賛否を問う選挙が行なわれ、結果は圧倒的に賛成が多数。
だが、市長のもとに投票箱が渡されようとするのを阻む男たちが現れた。
彼らはアメリカの滅亡を企てるある秘密結社とのつながりがあった。
彼らを見事追い払ったゾロだったが、
その後、家族を省みず、人々のためだけに生活をささげる彼に
エレナは愛想を尽かし別居の末、離婚。
ゾロは愛するものに裏切られたことで悔しさを爆発させるが、
しかし、そこには隠された計画があって…

こちらの評判は上々でした。
ただ、アントニオ・バンデラスが
「アンパンマンみたい」とか散々な言われようで…。
素敵じゃん、アントニオ! 可哀想よ!
私はあのマントを翻してるのを見るだけでドキドキしちゃう。
…マントなら誰がつけても同じかもしれないけどね。
相変わらずキャサリン・ゼタ・ジョーンズは美しいし、
アクションもハッとするほどかっこいい。
でも、今回はゾロよりもなによりも、
息子のホアキン! この子の可愛さ&強さに100点!
大活躍なんですから。ゾロより強いんじゃねーのか??

とにかく、活劇として映画の楽しさを十分に満喫できる作品。
一作目を見てない人も、まったく心配なく見られる映画です。
ホアキン君の活躍もあることだし、
冬に家族で見るのもいいんじゃないでしょうか。
世の中のお父さんも、ゾロの気分で楽しんで欲しいですね!
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【今週のウチシネマ】潜入捜査と友情、似て非なる映画

2005-12-03 | movie/【今週のウチシネマ】

クエンティン・タランティーノの作品に
「インスピレーションを与えている」映画を追いかけると、
掘り出し物映画のいい勉強になりそうですね。
たくさんありすぎてキリなさそう。

あまりタランティーノ映画は観なかったんですが、
ただ観るのはつまらないので、
『レザボア・ドッグス』と、『レザボア…』に影響を与えたという
『友は風の彼方に』を一緒に観てみました。

結局『友は…』が観たいだけなんですけどね、はい。


友は風の彼方に デジタル・リマスター版 [DVD]

『友は風の彼方に』は簡単にいえば《潜入捜査もの》

宝石強盗団を追跡していた潜入捜査官が殺され、
その上司であったラウ警部(ソン・イェー)は、
甥であるチャウ刑事(チョウ・ユンファ)に彼の後釜になり、
組織に入りこむように命ずるのですが、
過去の潜入捜査で仲間を裏切り、
厭な思いをしていたチャウは、前向きになれません。

そうしてるうちに、強盗団による事件が起こり、
古株のラウ警部は、署長の命令で、
この捜査班長を本庁からやってきた対立する若手のジョンに奪われてしまい、
酒浸りになります。

そして、死んだ息子の写真を見ながら落ち込む叔父の姿を見たチャウは
やっと決意を固め、組織潜入のためにたったひとりで動きだすのでした…。


前半は、このチャウの孤独な捜査を追っていきます。

結婚の約束までしていた恋人に仕事の話もできず、
激怒されるのを承知で、ただ「結婚は延ばしてほしい」としか言えないチャウ。

叔父から秘密の司令を受けて動いているために、刑事であるにもかかわらず、
ラウ警部を目の敵にしているジョンの部下に犯人一味と疑われて追われ続け、
だからといって警官だと明かせば組織の人間に殺されてしまう…
そんな状況の中で、銃の密売人としてなんとか強盗団の仲間として受け入れられます。

後半は、この強盗団の幹部ホー(ダニー・リー)とチャウが
心を通わす様子が描かれます。

ダニー・リーにユンファ、
わーい! 『狼』コンビですね。
男の友情にこの二人あり!
ですが、私は前半が特に好きです。

ジョンの部下から逃げるチャウの全力疾走は、他では見たことないくらい、
こっちまで息苦しくなるほどの素晴らしい疾走映像。

撮影監督が『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウなんですよね。
さすが。
テレコを腹に巻き付ける場面や、ボーリング場の場面など、
チャウの一人シーンがとっても好きです。

何が物足りないかというと、
この作品、前半と後半で方向が変わってしまっているのがよくないと思うのですね。
なんだかとってつけたように友情物語になってしまって、
あれ?と思ってしまいます。

どうしても『狼』と比べちゃいますが、友情を描くなら、
はじめからダニー・リーや強盗団のキャラクターをはっきり見せるべきなんです。
死んだ潜入捜査官からの入りじゃなくて。
これを見ているとチャウの個人の事情の方が強く出ている。
だったら私はチャウがもっと孤独になっていく方がいいよ。
ひどい観客だけど(笑)。

その一方で、
『レザボア・ドッグス』は始めからそれぞれのキャラクターを分からせておいて
「裏切りものはだれか」見つけようと騒ぐ犯人たちという
到達点を置いているから見やすかった。

確かに単調で長く感じる部分もありますが、
一貫して重い映画にしていないところに好感を覚えます。



宝石強盗の仕事のために集められた男たち、
ところが、彼らの作戦は警察に囲まれていたことで失敗。

Mr.ホワイト(ハーベイ・カイテル)と、腹を撃たれたMr.オレンジ(ティム・ロス)が、
集合場所である倉庫に到着します。
ホワイトがオレンジを励まし続けていると
後からやってきたMr.ピンク(スティーブ・ブシェミ)は
「仲間の中に裏切り者がいる」と発言。
宝石店での大虐殺で堅気を大量に殺害したMr.ブロンド(マイケル・マドセン)も戻り、
それぞれがお互いを罵り、疑いながら、
彼らを集めたジョー(ローレンス・ティアニー)との出会いの回想が挿入されます。

有名なオープニング、「リトル・グリーン・バック」に乗せて
黒づくめの男たちが車に向かうスローモーション。
文句ナシにカッコイイです。

台詞が多く、舞台劇を思わせる映画ですね。
誰が裏切ったのかは早い段階で分かりますが、
分かったとしても、私は全然平気でした。
潜入までの経緯をちゃんと見せてもらって満足です。
なんだか潜入捜査官の立場で物語を見てしまいがち…(笑)。

他にもこの作品に影響を与えてる作品は多そうですが、
…「現金に体を張れ」とかね。
観ながら「どのへんが『友は…』のパクリなんだぁ?」
と思ってましたが、ちゃんと出てきました。
最後のあたり、まんま『友は…』の見所を使ってました

友情の見せ方としては『レザボア…』の方がうまく出来ています。
キャラクターの分かりやすさもこちらに軍配。
映画としてのまとめ方が成功してます。

ただこの手のストーリーの暗さを味わうなら『友は…』を薦めますよ。
ファッショナブルに犯罪ものを楽しむなら『レザボア・ドッグス』、
潜入の辛さを繊細な映像で味わうなら『友は風の彼方へ』。

さあ、どっちが好みでしょうか?


レザボア・ドッグス [DVD]

コメント (2)
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