アビイ・ロード・スタジオ、EMIが所有権保持の意向
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100222-00000962-reu-ent
だそうです。
ホッとしたような、人騒がせな気分というか。
ポールも支援に名乗り出たそうですが、
やっぱり手放します、とならないように祈っています。
アビイロードといえば、ゴールデンスランバー。
やっと見てきました。
伊坂幸太郎原作の映画ですが、
今まで見た伊坂原作作品は期待外れが多かったので
(といっても3作品くらいしか見てないのですが)
今回も期待しないで行きました。
私にとっちゃ、ゴールデンスランバーっていうか、
マックスウェルズ・シルバーハンマーでしたよ!
「銀の槌が彼女の脳天に降り降ろされた」!
…ようするに面白かったのです。
終演後、席を立ち
「いやー、よく出来とるわ。いやはや…」
なんて呟きながら外に出て、
本屋寄って買い物して家に帰るまでずっと
「ちくしょー、面白かったなー!」
とブツブツやってました。
大学時代の友人からしばらくぶりに呼び出され、
いきなり首相暗殺の犯人に仕立てられた男の逃亡劇。
警察はすでに「出来すぎた証拠」を握っていて、
逃げるしか方法がない。
飛び石のように、逃げる先の道を切り開いていく、
逃亡者の元カノや思わぬ協力者たちの存在。
そして潔いほど贅沢にちりばめられた伏線!
(ネタバレになるから明かさないけど。)
結末は、まぁそういう落ち着き方が無難だなぁってところですが、
「繋がっている」ことが生きる希望をもたらすような
話の構造自体にワクワクさせられます。
人から「逃げる」ことよりも、
人を「信じる」方がこの話のキーワードだったような気がするのです。
ヘビーな内容にも関わらず、
劇場に笑いがたびたび起こっていたのが印象的でした。
キャストもよかったねぇ。
柄本明が出たときにはニヤけたし、
伊東四朗にゃ泣かされた。
伊坂作品おなじみの濱田岳もよかった。キルオぉ~(涙)。
香川照之が、試写を見て
「堺雅人の役がやりたかった!」って言ったらしい。
いやいや、あなた今の役で十分おいしいよ!
(彼が主役だったらかなりシリアスになってしまった気がする。)
というか、あなたの最近のスケジューリングがどうなっとるのか教えてくれ!!
…劇場を出る時、お客さんの中に
「で、結局誰が犯人だったの?」と言ってる人が何人かいてギョっとした。
殺して得する人が犯人なんですよ? こういう場合はたいがいね。