カーディフ2日目。
この日はカーディフでのメインの目的であるDoctor Who Experienceへ。
Doctor Who Experienceは、来年(2013年)放送50周年を迎えるドラマ
「ドクター・フー」のセットや衣装が展示してあるスペシャルな場所なのです!
(…これを読んでいる方は知っている方が大半かと思いますが、
簡単に説明すると、ドクター・フーはSFドラマであり、
ドクターという見た目人間そのものだけど、心臓を二つ持った約900歳のエイリアンが
地球(英国)で出会った仲間(コンパニオン)と時や次元を越えた旅をし、地球や宇宙の危機を救うドラマです。
…というと、やたらエンターテイメントな話のように聞こえますが、
根底にはコンパニオンとの出会いや別れを繰り返しながら永遠に生き続けるドクターの孤独も描かれています。)
チケットは予約済みだったので、ワクワクしながら購入控えやカメラを準備していると、あることに気付きました。
「電子辞書がない!」
いつも入れている場所に電子辞書が入っていなのです。
記憶を遡って見ると、最後に触ったのは列車の中。
"Sherlock:Casebook"を読んでいた時でした。
うわー、悦に入ってた間に大事なもんを列車に置いてきてしまった…。
Doctor Who Experienceのあるカーディフ・ベイに向かう途中で駅に寄り、
インフォメーションの女性に訊いてみると、遺失物係はないのでカスタマーサービスに電話してと言われ、
それでももしかしたらと思い、ホームの駅員室まで訪ねに行きましたが、
結局同じ案内をされただけでした。
電話か…めんどいな…。見つかる保証もないし。
すっかり気分が落ち込んでしまいましたが、暗い気分のままではせっかくのメインイベントが楽しめないので、
気持ちを入れ替えて、カーディフ・ベイへと向かいました。
名前の通り、海沿いの地域カーディフ・ベイに向かう途中には、
いくつかDoctor Whoのロケ場所があります。
このLoudoun Squareは、S1の「父の思い出(Father's Day)」で
ドクターのコンパニオン、ローズのお父さんが車にひかれてしまう場所。
ローズはドクターに頼んで、幼い頃に死んでしまったお父さんの姿を見る為にこの場所にやってくるんですよね。
S1最終回「わかれ道(The Parting of the Ways)」でもこの場所が出てきます。
強敵ダーレクに追い込まれたドクターは自分だけ宇宙ステーションに留まり、
大事なコンパニオンであるローズを宇宙船ターディスに乗せて地球に帰してしまいますが、
ローズはいてもたってもいられず、ターディスの秘められた力を解放するため、
内部をこじ開けて元の宇宙ステーションに戻ろうとします。
そのターディスが置かれていたのが、このゴミ箱の置かれてる場所。
この道の突き当たりには、地球に戻ったRoseが母親と彼氏の3人で食事するお店"PADDLE STEAMER CAFE"もあります。
全部目と鼻の先だったんですね。(ローズの自宅は全然別の場所なんですけどね。)
CAFEの近くの公園、Canal Parkも撮影場所。
このあたりはS2E12「嵐の到来(Army of Ghosts)」に出て来る場所。
右のゴールポストがあるところは「わかれ道(The Parting of the Ways)」で
重要なキーワードになる"BAD WOLF"という文字が出現したところです。
「Torchwood」S2E5"Adam"もここで撮影されたみたいです。
右は公園からさきほどの"PADDLE STEAMER CAFE"を見たところ。
このベンチの場所は「Torchwood」の"Children of Earth - Day Three"に出て来るそう。
公園を出て、東に歩いたところにあるウェストビュートストリート。
ここは傑作「まばたきするな(Blink)」に出て来る警察や教会があったりするのですが、
記憶が曖昧だったため、眺めただけで終わってしまいました…奥にある白い建物がそうだと思うのですが…。
ウェストビュートストリートを見て、そのまま東へ歩いて行くと、突き当たりに見えるのが!
ウェールズ・ミレニアム・センターです!
もうこのあたりはドクター・フーのどの話とか、トーチウッドのどのシーンとか、
挙げるのが面倒な程頻繁に出て来る場所です。
S1E11「悲しきスリジーン(Boomtown)」で原子力発電所になってたり、
S3E13「ラスト・オブ・タイムロード」の最後で、キャプテン・ジャックがここの手すりに寄りかかりながら
ドクターとマーサに"とっておきのあだ名"を教えたりしてましたねー。
Doctor Who Experienceの幕もありました。
このウェールズ・ミレニアム・センターから海沿いにかけてのエリアはカーディフ出身のロアルド・ダールにちなんで
Roald Dahl Plassという名前がついています。
カーディフ・ベイのもう一つのシンボル的な煉瓦色の建物はPierhead Building(右)。
中ではカーディフ議会を紹介する展示がされているそうです。
(私は中までみていませんでしたが。)
Pierhead Buildingからさらに海沿いに東へ向かいますと、
そこには一番楽しみにしていた?Doctor Whoのロケ地が。
ウェールズの国民議会(National Assembly for Wales)です!
ここはS3E6「ラザラスの欲望(The Lazarus Experiment)」で、ラザラス研究所の内部として撮影されている場所です。
Mark Gatissファンとしてはここは外せない!w
中に入るには空港並みのセキュリティチェックを受けます。
何しろ議会の中だし、どなたかのインタビューの撮影もしていたので写真を撮るのもなんだか憚れてしまいました。
あとで調べたらロイズ・オブ・ロンドンやミレニアム・ドームのリチャード・ロジャースが設計したらしいです。
外から見た屋根の外観も独特ですが、内部の流線型の天井も美しいです。
ロビーにロンドン五輪のトーチが置いてあった!
海沿いの小さな教会、Norwegian Church Art Centreと、そこから見たPierhead Building。
天気も良くて海も穏やか。白鳥もあちこちに。
教会のそばには赤い船Lightship2000が。
カーディフ・ベイの再開発の際に復元された船だとか。中にカフェが入っています。
そしてLightship2000の前から見えるのが…
BBC Cardiffだー!!!
ここからDoctor WhoもSHERLOCKも生まれたんですよ!?
ここにDoctor Whoを書いているMoffat&Gatissが向かわなければ
SHERLOCKは誕生しなかったんですから、生誕の地みたいなものではないですか。
いやー、ロケ地よりも妙に感動してしまいました。
次回はいよいよ、Doctor Who Experienceへ。