
“グレイノマド”を気取る?友人のオッサン(失礼!?)というか先輩が、70日間に及ぶ北海道の旅を終えて帰宅したというメールが届いた。グレイノマドとは余り聞き慣れない言葉だが「銀髪の放浪者」とでも言うのだろうか。仕事をリタイアしたあと悠々自適な車旅を楽しんでいる人のこと。詳しくはこの友人が書いた「クルマ旅大全」(発行所=地球丸)を参照してください。“知床旅情”が加藤登紀子でヒットした年か、その前の年に15日間周遊したのが一番の思い出。ユースホステルでは森繁久弥の曲で皆が歌っていた。大雪のお花畑と羅臼岳への憧れは今でも持ち続けているのだが・・・
「キンコウカ」はユリ科キンコウカ属の多年草。亜高山から高山の湿地に自生する。この花は笠ヶ岳南面のお花畑、登山道脇に小さく群生していた。7月の20日過ぎに至仏に登った時は咲きかけだったが、8月上旬にはピークとなっていた。6枚の花被片(花の外側の部分)が平行に開き、小さな星形に煌いて見える。一つひとつは地味なのだが、群生すると賑やかで、湿原や草原を黄色にキラキラと演出する。
花期は7-8月。草丈は20-40センチほど。葉は根生しアヤメに似ており細い笹形。
黄色い総状の花を下から順に開花させる。大分前だが、大清水から鬼怒沼山に行ったとき、鬼怒沼の湿原に一面に咲いていたのが忘れられない。至仏山ー笠ヶ岳では湿地だけでなく登山道脇などにも小群生があちこち見られる。

「ツリガネニンジン」はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。草丈は30-100センチほど。「変種が多い」と図鑑などにも書かれているが、シャジンの仲間などと見分けが難しい。私は、3-5枚の葉、数段に分かれて咲く花ともに輪生しているのがツリガネニンジンと思っている。花期は8-10月。淡い紫色で釣鐘型の花を下に向け輪生して咲かせる。1つの花は長さが10-15ミリほど、径が7-8ミリ。