
今日も33度Cの予報。朝晩は涼しさも感じられるが、土砂降りになったり蒸したりとなんだか妙な天気。明日は金精峠から歩く予定にしているが、雷と大雨だけは遠慮したいもの。奥日光の辺りは、今“雷雨が一番多い地方”なのだとか。
「クルマユリ」はユリ科ユリ族の多年草。草丈は30-80センチほど。茎の中央に6-10枚ほどの葉が輪生しているのが特徴で、その上に3-4枚がまばらにつく。葉の形から名がついている。写真は笠ヶ岳の南面の草原で撮ったもの。深い草むらから花の部分だけ飛び出していた。本州中部以北の亜高山から高山帯に自生する。高山植物。
花期は7-8月。茎の先端に一個から4-5個ぐらいまで赤橙色の花をつける。6枚に見える花びら(花被片)は、裏に付きそうになるほど反り返るのが特徴。中央部には赤黒く見える斑点がある。花径は3-4センチ。鱗茎は米粒状だという。ユリ根として食べられ、鱗茎を米粒のようにはがし、ご飯に炊き込んだりするそうだ。薬効もある。
「イブキジャコウソウ」はシソ科イブキジャコウソウ属の小低木。至仏山の尾根で撮った写真。悪沢岳の尾根沿いの岩場などでも見かけており、高山植物だと思うが、場所によっては海岸沿いの岩場から自生するという。茎は細く地面を這い枝を3-15センチほど直立させる。花期は6-8月。枝の先端に短い花穂をつける。花は紅紫色の唇形。小さくてよく見ないと判らないが、上部は2裂し、下唇は3裂している。
1つの花は6-7ミリと小さいが、岩場の隅に群れて咲くと賑やかに見える。伊吹山に多く芳香があるので名が付いているという。
