啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

上高地の花3「カメバヒキオコシ」「メタカラコウ」

2012-09-18 09:12:41 | 山野草

ヤマハッカ、タカクマヒキオコシ、アキチョウジなど似た種の植物はあるが、ネットで検索して確信しようとするとどこか違う。今日の“カメバヒキオコシ”は確信度70%程度。ファイルにつけた名もタイリンヤマハッカ、ハクサンヤマハッカ、ヤマジオウなど二転三転の大苦戦。黄色の花“メタカラコウ”は90%以上大丈夫だと思うが、山道で出会ったときに聞かれると、迷ってしまうことが多い。例の通りに知ったかぶりで掲載してしまうので、誤りを見つけた人は是非とも厳しいコメントをお寄せ下さい。

「カメバヒキオコシ」はシソ科の多年草。本州中部から東北の低山、亜高山下部で湿気の多い場所に咲く。草丈は1メートルほど。大きめの鋸状の葉。葉の先端部分が亀のように三裂しており、最先端となる中央の部分が亀の尾のように見えるのだという。ただ「変形が多く、三裂しないものも良く見かける」というから難しい。写真の個体は葉の先が三裂していないので悩んでしまった。総状につく花は青紫色で唇形。花の長さは1-1・5センチほど。

日本海側、三陸では花や葉が大きいタイリンヤマハッカという種があり、写真の個体も葉が大きいので一時はこちらだと思った。ただし「カメバ引き起こしの変種として区別しないこともある」ということ。エィ、ヤァーで名を決めてしまった次第。

「メタカラコウ」はキク科メタカラコウ属の多年草。草丈は60-100センチほど。葉はフキと似ており、長い葉柄の先にハート形の面積の広い面積を持っている。花は茎の先端に総状に付く。黄色の目立つ舌状花を下から咲かせる。写真の個体は花が終わりかけているもので、やや地味に見えるが、やや湿った深い林の中では良く目立つ。

遠くからでは区別が難しい種に「オタカラコウ」がある。区別のポイントは1、舌状花の枚数が1-3枚なのがメタカラコウ。オタカラコウは8枚2、メタカラコウのほうが小柄・・・だとか。

コメント
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