
“熊避けの鈴”を普段はつけていない(笛など一応は持っている)のだが、昨日は何か嫌な予感がしたのでカミさんから拝借。熊出没のニュースが増え、奥利根や奥日光は熊が多い地域と聞いている。そして何よりも、あまり登山者が入り込まない山だから・・。まして平日。幸いにも??熊にも猪にも会わず、静寂の中で快適な山歩きを楽しんだ。
コース=金精トンネル(駐車場)→(30分)金精峠→(40分)温泉ヶ岳分岐→(50分)旧・念仏平小屋→(15分)念仏平小屋→(40分)根名草山山頂→(45分)念仏小屋→(50分)温泉ヶ岳分岐→(25分)温泉ヶ岳往復→(60分)トンネル駐車場
※休憩時間を除く。表示時間は目安。

「根名草山」(2329M)は日光白根山の北、男体山など日光連山の北西にあるひっそりとした山。金精トンネルを群馬側から抜けたところに駐車場があり、ここが登山口。気温は15度C程で風があり寒く、長袖に着替える。大昔の峠まで30分、さらに温泉ヶ岳の分岐までがいきなり急登。歩き出して間もなく半袖に着替える。意地間ほどで分岐についた。
夕立の心配があり、登ったことのある温泉ヶ岳は後回しで、先を急ぐ。細い笹が茂った急な下り道でトラバース。高度を下げるのは残念だが、先日登った女峰山や太郎山など日光連山が美しい。オヤマノリンドウがちらほら。針葉樹の樹林をだらだらと登り返す。先行者の踏み跡が微かにのこっているが、鹿か猪か判らないが蹄の跡もある。借りてきた鈴が心強い。ときおり見える白根山や日光連山の円形が唯一の楽しみ。こんなに花が咲いていない山も少ない。

念仏平の避難小屋は15分程度先に移転していた。新しい避難小屋で小休止。白根山が間近に迫って絶景。地図の表示時間よりかなり早く、40分ほどで山頂に着いた。地図の表示は古い小屋からの時間のようだ。山頂からは遠く会津駒ケ岳、樹林越しに燧ケ岳をはじめ日光連山が望め、じっくりとコーヒー付きで早めの昼飯を楽しんだ。帰路では雨の心配も無く、温泉ヶ岳まで足を伸ばした。途中で出会った人は単独の2人だけ。静かな山だ。いつか、この道で奥鬼怒の山か温泉まで歩いてみたいものだ。