
似ていて、分類が難しい植物がいっぱいある。「キオンとオオハンゴンソウ」「アヤメとハナショウブ」「オタカラコウとメタカラコウ」・・・etc。今日の尾瀬に咲いていたソバナとヒメシャジン、ツリガネニンジンなども区別が大変。“ソバナは葉を千切ると白い液が出る”“ヒメシャジンは花柱が花の長さより長く、飛び出している”などと、ネット情報がでている。ただし、種によって変化が大きいものがあるし、生育環境によって外形や色など違っていることも多い。葉や花の形状、草丈、生育環境など参考にしながら、図鑑やネットで調べているが、間違っていることもありそう。間違っていたら、是非ともご指摘を・・・・。
「ソバナ」はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。鳩待峠から山の鼻に下る登山道で、下りきって平坦になった辺りの草叢から濃い青紫色の可愛い花が、頭1つ飛び出して咲いている。花冠が下向きなのが良い!?草丈は50-100センチと大型の花で、葉は茎に互生し、下部の葉には長い葉柄がある。ナ(菜)がつくだけに、若芽は山菜として食用になると言う。花期は8-9月。青紫色の円錐に近い釣鐘形の花を下向きにつける。
「ヒメシャジン」もキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。亜高山ー高山帯の岩の多い場所などに自生しており、草丈は低いものが多く10-40センチ。葉は互生し細長く先が尖り、縁に小さな鋸歯。葉の幅が細いものに“ホソバヒメシャジン”というのがあるそうで、写真の個体はホソバタイプかもしれない。
花期は8-9月。花冠は紫色で釣鐘形。花柱(雌シベで先端と子房をつないでいる部分)が、花の先端と同じかやや飛び出しているのが特徴。見分けのポイントになるが「ソバナとは区別できるが、ツリガネニンジンも同じだがらややこしい」・・。ソバナより高い場所に咲き、草丈が低いのがシャジンと思っている。
