
周回すると4・2キロ。陽射しが避けられ、風も弱く、アップダウンが無く散歩には快適なコース。何よりも嬉しいのは“自然が豊富なこと”全周に植えられた桜の名所となっているだけでなく、山野草の宝庫であり、バスフイッシングを楽しむ人も多い。やや問題はある(タラの木など芽を出す度に欠かれてしまう)がワラビなど山菜があり、秋にはアケビやクリの実なども・・。
8月の中旬だったと思うが、駐車場から右回りにスタートして1キロほどのところで密かに咲いているキキョウを見つけた。その1週間ほど前に、更に1キロほど先の草叢の中に咲く1輪のキキョウを見つけたがカメラを持たず、数日後には下刈りで刈り取られてしまっていた。キキョウは当家の庭にも咲いており、珍しい花ではないが、野生のものを見る機会は殆ど無い。自生しているものであって欲しいと願っている>。9月に入って珍しい寄生植物のナンバンギセルも見つけた。可愛い花ではなく、奇妙な姿が印象に残る。
「キキョウ」はキキョウ科キキョウ属の多年草。日本全国の日当たりの良い野原に生えると欠いてあるが、私は野生で自生しているものを見たのは1回(高峰高原に登る道路わき)しかない。草丈は40-100センチほど。葉は互生し、縁には鋸歯がある。8-9月に鮮やかな青紫色で径が4センチ前後の星型の花をつける。広い釣鐘型で、先が5裂している。根にはサポニンを多く含み生薬(桔梗根)として咳や痰、鎮痛や解熱などの効くという。

「ナンバンキセル」はハマウツボ科ナンバンキセル属の寄生植物で1年草。草丈は15-25センチほど。葉緑素を持たず、イネやススキなどの根に寄生し栄養分を吸収して成長する。竹沼周回コースの左回り3キロ付近の、ススキが多く生えている辺りに数株見られた。3、4本固まって生えているのもあった。
花期は7-8月。茎は地中にあり、花柄だけを伸ばして先端に赤紫色の無気味な花を1個つける。どこかに小さな葉があると言う。花の形をマドロスパイプに見立てて名が付いた。 ※明日から、しばらく休みます。