このあいだの金曜ロードショーで放送されていたので観てみた。
テレビアニメシリーズを観たのはもう何年も前のことですし、この前の劇場版もこりゃいったいどうしたらいいんだーと思った記憶しかない私ですが、この『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』はなかなか面白かったです。
エヴァという一連の作品については、今さら私が説明することもないので省略。私がこれらを好きか嫌いかはともかくとして、エヴァがどれほど衝撃的な作品だったかは私も少しは理解しているつもりです。たしかにものすごいインパクトがありました。なにしろ主人公のシンジ君のネガっぷりが尋常じゃない。
今回の『序』でも、相変わらずシンジ君の超絶ネガティブぶりが堪能できますが、でもちょっと印象が違いましたね。なにか未来に希望が持てそうな風に描かれていたでしょうか。彼の言動にイライラさせられることが(思ったより)少なかったです。展開が早かったせいもあるのでしょうか。
ま、私がシンジ君を見ていてイライラするのは、それはつまり同族嫌悪といったようなものなのではありますが、彼は彼で色々と大変なのかも、と思えるようになりました。私も少しは大人になったのかもしれません。
それから、今までも気持ち悪かったけど、今回の使徒もやっぱり恐ろしく気持ち悪かったです。どうしてこんなに気持ち悪いんだ。私は使徒が出てきたり、彼らが倒されて赤い液体がドシャーッと盛大に飛び散ったりするたびに、うぎゃー! やめろー! キモイ!! とか喚いていたので、一緒に観ていたK氏は大変に迷惑そうでした。いやでも気持ち悪いよね。
リリスの下半分が根っこのように枝分かれしているのですが、その分かれたところのひとつひとつが白いタイツを履いたおじさんの足のようにピクピクしているのが、もう……!!
それから、あの美しく反射する菱形のやつ(上の画像参照)。きらきらときらめく綺麗な立体なのに、めくるめく変形を繰り返すさまは、やっぱり脳髄を直撃して痺れさすような気持ち悪さ。どうしてこんなに気持ち悪く、かつ恐ろしげに表現できるのかしら。私はこれが一番怖かったです。
イライラするとか気持ち悪いとかしか言ってませんが、でも、面白かったです! 映像の迫力が素晴らしいですし、これは劇場で観たら凄かったんだろうなー。現在公開中の『破』を観てきたK氏によると、そちらもいっそう面白い作品だったそうですし、完結編まで出揃う日が楽しみです。
というわけで、えーと、まだ物語は序の部分なので、ストーリーについては特に何も感想はありません。とにかく続きが気になりますね。