2020年8月のタウポ2日目は
次男に勧められた電動ヨット
セール・バーバリー⛵に乗船
真っ白な帆で、確かにヨット
でも海と違い風が弱いかも
今にも降りそうな中、出航
視界が悪くても判る山肌の豪
邸はほとんどが別荘なのでは
お屋敷🏰だらけです(笑)
レトロな観光船に抜かれる
雲か霧が垂れこめる中を行き
電動なので本当にゆっくり。
そのせいか航跡波も幅が広く
すべてが静かで穏やかです。
船長のこなれたガイドが続き
山の中腹の全面窓ガラスの家
はNZのスーパーモデル、レイ
チェル・ハンターがロッド・
スチュワートと結婚していた
頃の別荘だったらしいです。
湖畔の緑がやがて岩場となり
雪解け水独特の色らしいミル
キーブルーが濃くなってきて
突然、姿を現したのがマオリ
石刻として有名なナトロイラ
ンギ・マインベイ・マオリロ
ックカービング(石刻)です。
高さ14mの岩面彫刻はマオリ
芸術家マタヒ・ブライトウェ
ル氏率いる4人が手彫りし19
80年に完成した現代マオリア
ートの代表作といわれます。
ナトロイランギとはマオリの
伝説のホームランド、ハワイ
キ(現在のタヒチとされる)か
ら民をNZに導いた指導者の1
人とされ、ブライトウェル氏
はその27代目に当たるそう。
氏は偉大な先祖の石刻を仕上
げるや、タヒチで全長22m、
8トンの双胴カヌー建造に着
手し、1985年には完成したカ
ヌー「ハワイキヌイ」で、5
人のクルーとともにクック諸
島経由でNZまでの航行を成し
遂げ、14世紀のマオリによる
ポリネシア東部からNZへの大
移動の軌跡をたどりました。
有名な石刻でも陸上のアクセ
スがなく、水上か上空から見
るしかないため、来たことが
なかったのですが、次男の勧
めであっさり実現しました。
周りに他の人が思い思いに彫
った祖先や守護神の小さな彫
刻がいくつもあるのを、ここ
まで来て初めて知りました。
モチーフも作風もばらばらで
それがなんとなく一緒に調和
しているのがマオリっぽい
ブライトウェル氏は完成から
約40年経過した2019年2月か
ら石刻の修復を開始しており
ナトロイランギにいよいよ目
が入るのかどうかが注目され
まるで達磨の目入れのよう。
なんとも神秘的な場所と地形
目が入ったらまた来よう
帰りは雨が降り出してほとん
ど船内にいましたが、これは
見逃せないらしいカモの余興
キタ、キタ、キタ、キタ・・
キター
パクっ
毎日やっていて上手なもの
ギャラは薄いビスケット
定期観光船はどこもやってい
るようで、どの舟にも専属の
番アルバイトがいるのかな
マリーナに戻ってきました。
ボートで休んでいるカモの番
この舟専属なのかしら(笑)
いっぱい飛ぶから休まないと