The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版『バスカヴィル家の犬』(1)

2015-03-12 |  ∟グラナダ版SH
”The Hound of the Baskervilles”
-グラナダ版『バスカヴィル家の犬』-1  -



1988年制作

(因みに、BBC版では ”Hounds”と複数になっています。理由は作品内に示されていますね)


ワトソンは2代目のエドワード・ハードウィック(温厚な人柄、かなり辛抱強く 忠実
な友です)。


デヴォンシャーの富裕な名士である サー・チャールズ・バスカヴィルが奇怪な死を
遂げるが、 その背後には魔犬の呪いがあると囁かれていた。 家督を継ぐことに
なりアメリカから帰国した甥のサー・ヘンリーの身を守るためにSHが依頼を受けて
乗り出す・・・・と言うのが大まかな内容です。


正典も長編であるので、グラナダ版でさえかなり端折った内容にはなっています。
その端折った内容をさらに端折って書いて行きます。


以下内容概略に触れます。
今回はデジタルリマスター版の物なので画質が格段に鮮明に美しくなっています。


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


冒頭はサー・チャールズが不可解な死を遂げるシーン。



一方ベーカー街では、依頼人が忘れて行ったステッキを観察するワトソンですが、
ホームズはコーヒーポットのふたに映った姿を観察しています。
ワトソンの「後ろも見えるのか?」の問いに、「ふたに映っている」とホームズ。







悪戯っぽくて可愛いホームズです。 そして短髪(何時もとヘアースタイル違って
オールバックではありません。 珍しいです)


ワトソンの残念な推理を引き受け ホームズによるのステッキの持ち主についての
推理が始まります。




そんな中 ステッキの持ち主ご本人であるモーティマー医師が再び訪れます。
モーティマー医師が連れて来た犬を撫ぜるホームズに和みます。



(モーティマー医師のキャラはなかなか面白いです。
ホームズの頭骨を絶賛し「指で触らせてくれませんか?」と迫り、『現物が手に入るまでは
模型を作る」等々。)


モーティマー医師はサー・チャールズ・バスカヴィルの不可解な死とバスカヴィル家に
伝わる魔犬の伝説を語ると同時に、チャールズ卿の遺産相続人である甥のサー・ヘンリー・
バスカヴィルがアメリカから帰国した旨を伝えます。
サー・ヘンリーがロンドンに帰国すると差出人不明の脅迫状を受け取ったとの事でホームズ
の調査を依頼して来たのでした。


サー・ヘンリーに会うために滞在中のホテルを訪れた3人。



そして脅迫状を見せられますが 「命が惜しければ沼地には近づくな」と書かれていました。


ホームズは手紙を書いた人物を推理しますが、その時こちらを伺う髭面の怪しい人影が・・・
それに気が付いたホームズはワトソンと共に慌てて追いますが  まんまと逃げられてしまい
ました。





ホームズは別の事件を抱えている為 「君が無事に帰ってくる事を祈っている」と言い、
ワトソンだけがサー・ヘンリー、モーティーマー医師と共に汽車に乗り込みダートムアに
向かいます。


(ジェレミーの横顔は本当に端正で美しいです。)



ホームズはワトソンに詳細な状況をロンドンに毎日手紙で知らせる様に指示します。
「先入観を持たず、事実だけを伝える手紙が欲しい」 と書いてありました。


ダートムアの荒涼とした風景を進みバスカヴィル家へと向かう一行ですが、屋敷では先代
から仕えていたと言う執事バリモア夫妻が迎えます。 



バリモアは先代の死去を理由に暇乞いを願い出ます。


(何やら怪しげな執事です。 髭ずら・・・)


(全般はホームズがロンドンに残って居る為、ワトソンの独壇場になっています。)



・・・・・その(2)に to be continued です。


→ グラナダ版バスカヴィル家の犬 (2)

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