The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版 「最後の事件」 (1)

2015-03-22 |  ∟グラナダ版SH
- グラナダ版「最後の事件」 : The Final Problem (1)  -



1985年本国放映


その昔”シャーロック・ホームズ 最後の事件”正典を読んだ記憶はあるのですが
忘却の彼方にあり、その後 これも随分以前にですがTV 放映グラナダ版の
最後の事件を観た時はかなり衝撃を受けた記憶がありました。

BBC版の”Reihenbach Fall” を観た後、正典を読み直し 又グラナダ版
再放映も何度か見直し以前忘れていた細部を確認出来 そしてその都度
胸が痛くなり、涙腺が緩みます。

このエピソードはBBC版を初め、ガイ・リッチー版、ロシア版その他色々は作品で
観ましたが、どのバージョンでも涙です。

BBC版との相違点、類似点を観なおす事もあり、 又自分自身の記憶確認の為にも
やはりこのエピソードは残して置かなければ・・・と思います。


以下、概略あらすじです。

今回はデジタルリマスター版ではないので 画質が良くない事をお含みおき
下さい。

JWは初代 デビット・バークです。


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~



雑然とした下町を歩いていたホームズは 突然に後ろから疾走してきた馬車に
襲われます。 危うく逃れた途端 次は建物の上から銅像が落とされホームズの
身体に落下しました。 危機一髪で除け建物に入ると今度は正体不明のごろつき
風の男が襲ってきました。
執拗にホームズを追う者がいる様です。
冒頭から不穏な雰囲気が漂います。







(ホームズが敵を逃れる為走り回る事は珍しいです。)


旅行から帰って来たワトソンが221Bに戻るとホームズは不在でした。
ハドソンさんから話を聞くと不審な男が訪ねて来たとの事。
窓から外の様子を覗うワトソンですが、外には不審な物は見受けられられません。
が、そのワトソンを銃が狙っている様子です。



そんな時に突然外から繰り返し窓を叩く音がしました。
危険を感じたワトソンは火掻き棒を持ち構えていると 満身創痍のホームズが
入って来ましたが 通り沿いの窓を気にしてブラインドを下ろすように頼みます。
そして最近命を狙われている様子である事を告げました。








その年の初め あのモナリザが盗難された事件があり ホームズはフランス政府の
依頼でルーブル美術館に招かれていました。
盗難犯人はメンドーサと言う前科者だと推察されましたが ホームズはその背後に
他の大物がいるであろうことを館長、大臣に告げます。





その黒幕である大物は偽のモナリザを本物であると称して莫大な値で売る計画を
しているだろうから その黒幕を確保する為には盗難を公表しメンドーサを泳がせ
る様館長達に進言します。


(メンドーサが現れるのを待ち受ける市場で花の香りを嗅ぐホームズは優雅です)


メンドーサは慌てて黒幕へモナリザを渡す為動き出しましたが ホームズの進言に
より無事逮捕されました。

その黒幕であるモリアーティ教授はその頃ある金持ちに偽のモナリザを売りつけようと
していた所知らせが入り計画が崩壊した事を知りました。




↑ 怒り狂ったモリアーティーは偽のモナリザを傷つけます。



一方ホームズは今回の功績によりフランス政府から勲章を授与されていました。




↑ この場面で引き出しの中にアイリーンの写真が入っていたと言われていたのですが、
   何度見ても分かりませんでした。


ロンドンに帰国したホームズの元にモリアーティが突然訪ねてきます。
(初の直接対決です。BBC版にも踏襲されていましたね。ドキドキしましたっけ) 
彼はこれまでにホームズによって阻止された事件を数え上げ 命が惜しければ
手を引くように警告します。


しかしホームズはこの言葉を拒否し、「貴方を殺す事が出来るなら 僕は公共の
利益の為に死のう」と告げます。









・・・・その(2)にto be continued





→ グラナダ版 「最後の事件」 (2)

『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index