― 久々に ”The East wind is coming”再考してみました ―
前回ご案内しました『コナンドイルの事件簿』は本日朝8時から放映されましたが、
フト気が付くと BBC版 ”シャーロック”再放送の番宣が何度も放映されています。
先日も書きましたが、BSプレミアムでは本日(4月16日 14:30から)S3E1 ”The
Empty Hearse” 「空の霊柩車」が放映されますし、AXNミステリーは同じく本日
(4月16日 18:00から)S1~S3迄毎週再放映されるようです。
懐かしい画像です。もう2年以上前になりますが 随分昔の様に感じます。
待ちに待ってこの画面を見た時はドキドキしてトリハダが立ちましたっけ(懐かしい!)
思い返せば毎年必ず『シャーロック・ホームズ ウィーク』(勝手に命名)とも思える
様に色々なバージョンのホームズ作品が放映されている様な気がします。
そう言えば、先日何気なくTVをつけた所、ベイジル・ラスボーン版のホームズを
放映していましたね。 久し振りだったので 思わず 「おーッ!」と感動して
しまたのですが、如何せん放映の事を知らなかったのでもう殆ど終盤に差し掛かっ
ていました。 なので、どのエピソードなのか直ぐに分からなかった所、丁度あの
セリフが出てきました!! “An east wind is coming・・・・”です。
で、”His Last Bow” 「最後の挨拶」であったことが分かりました。 初めから
観られなくて残念!
BBC版S3E3 ”His Last Vow” 「最後の誓い」放映後大分長い間このフレーズで
盛り上がったのですが、暫らくぶりで ”An east wind is coming” を聞き今更
ですが再度このセリフについて再考してみました。
正典 「最後の挨拶」では、
”There’s an east wind coming, Watson.”
(東風が来るね、ワトソン君)
“I think not, Holmes. It is very warm.”
(そうは思わんね。ホームズ、こんなに暖かいもの)
“Good old Watson ! You are the one fixed point in a changing age. There’s
an east wind coming all the same, such a wind as never blew on England yet.
It will be cold and bitter, Watson, and a good many of us may wither before
its blast. But it's God's own wind one the less and a cleaner, better, stronger
and will lie in the sunshine when the storm has cleared.
(相変わらずだね、ワトソン君。時代は変わっても君だけは同じだね。とは言え東風は
吹くんだ。 これまでイングランドに吹いたことが無い風がね。 冷たく厳しい風になる
だろう、ワトソン、そしてその突風の前に我々善良な人々が萎えてしまうだろう。
しかしそれは神の吹かせる風なんだ。 そして嵐が過ぎ去った後にはもっと清潔で
もっと善良でもっと強い国土が輝かしい太陽の下広がる事になるのだ。)
(翻訳は色々参考にさせて頂きました)
そして、”His Last Vow” の空港での別れのシーンでは、
JW : The Game is over. 「ゲームは終わったんだ」
SH : The Game is never over, John・・but there may be some new players now.
It's okay. The East wind takes us all in the end.” 「ゲームは終わらない、ジョン。
でも今は新しい登場人物の出番かもしれない。でも良いんだ。東風が僕達を果てまで連れて
行ってくれる」
JW : What's that ? 「それなんだ ?」
SH : It's the story my brother told me when we were kids. The east wind - this
terrifying force that lays waste to all in its path. It seeks out the unworthy
and plucks them from the Earth. That was generally me.
「僕たちが子供の頃兄が話してくれた物語だ。 東風が恐ろしい力ですべての道を荒野にする。
それは世界から無価値ものを探し出し大地から引き抜いてしまう。
大抵は僕の事だけどね。」
East Wind =東風と言うと日本では「こち」と言われ 菅原道真の和歌にある
「東風吹かばにほひをこせよ梅の花 主なしとて春なわすれそ」を思い出す様に平安時代
の文化圏に於いては「東風」は春の象徴であり、同時に春の東風は嵐になりやすいという
意味も持っていたようです。
一方英国及びニューイングランドでは 「東風」は冷たく厳しい風であり健康にも良くない
又嵐の前触れという風に解釈されていたようです。
で、S4では新たな敵、新たな波乱が予想されるって事ですよね。
怖いですね~、怖いですね~(バカ)
と、まあ久々に ”An east wind is coming” を思い出し再考してみました。
ともあれ、当分「シャーロック・ホームズ」ウィークが続きますので、どっぷり浸りましょう。
あ、それからラスボーン版はAXNミステリーで夜中に再放映なる様です。
ラスボーン版はMofattis両御大とも敬愛している作品で、モノクロのかなり昔の作品ではあり
ますが 如何にもホームズらしくラスボーンはホームズの原型を作ったと言われる様 になかなか
興味深い作品で惹きつけられます。
機会がある方はご覧頂くことをお勧めします。
↓番組案内はこちらです。
http://mystery.co.jp/programs/sherlock_rathbone
前回ご案内しました『コナンドイルの事件簿』は本日朝8時から放映されましたが、
フト気が付くと BBC版 ”シャーロック”再放送の番宣が何度も放映されています。
先日も書きましたが、BSプレミアムでは本日(4月16日 14:30から)S3E1 ”The
Empty Hearse” 「空の霊柩車」が放映されますし、AXNミステリーは同じく本日
(4月16日 18:00から)S1~S3迄毎週再放映されるようです。
懐かしい画像です。もう2年以上前になりますが 随分昔の様に感じます。
待ちに待ってこの画面を見た時はドキドキしてトリハダが立ちましたっけ(懐かしい!)
思い返せば毎年必ず『シャーロック・ホームズ ウィーク』(勝手に命名)とも思える
様に色々なバージョンのホームズ作品が放映されている様な気がします。
そう言えば、先日何気なくTVをつけた所、ベイジル・ラスボーン版のホームズを
放映していましたね。 久し振りだったので 思わず 「おーッ!」と感動して
しまたのですが、如何せん放映の事を知らなかったのでもう殆ど終盤に差し掛かっ
ていました。 なので、どのエピソードなのか直ぐに分からなかった所、丁度あの
セリフが出てきました!! “An east wind is coming・・・・”です。
で、”His Last Bow” 「最後の挨拶」であったことが分かりました。 初めから
観られなくて残念!
BBC版S3E3 ”His Last Vow” 「最後の誓い」放映後大分長い間このフレーズで
盛り上がったのですが、暫らくぶりで ”An east wind is coming” を聞き今更
ですが再度このセリフについて再考してみました。
正典 「最後の挨拶」では、
”There’s an east wind coming, Watson.”
(東風が来るね、ワトソン君)
“I think not, Holmes. It is very warm.”
(そうは思わんね。ホームズ、こんなに暖かいもの)
“Good old Watson ! You are the one fixed point in a changing age. There’s
an east wind coming all the same, such a wind as never blew on England yet.
It will be cold and bitter, Watson, and a good many of us may wither before
its blast. But it's God's own wind one the less and a cleaner, better, stronger
and will lie in the sunshine when the storm has cleared.
(相変わらずだね、ワトソン君。時代は変わっても君だけは同じだね。とは言え東風は
吹くんだ。 これまでイングランドに吹いたことが無い風がね。 冷たく厳しい風になる
だろう、ワトソン、そしてその突風の前に我々善良な人々が萎えてしまうだろう。
しかしそれは神の吹かせる風なんだ。 そして嵐が過ぎ去った後にはもっと清潔で
もっと善良でもっと強い国土が輝かしい太陽の下広がる事になるのだ。)
(翻訳は色々参考にさせて頂きました)
そして、”His Last Vow” の空港での別れのシーンでは、
JW : The Game is over. 「ゲームは終わったんだ」
SH : The Game is never over, John・・but there may be some new players now.
It's okay. The East wind takes us all in the end.” 「ゲームは終わらない、ジョン。
でも今は新しい登場人物の出番かもしれない。でも良いんだ。東風が僕達を果てまで連れて
行ってくれる」
JW : What's that ? 「それなんだ ?」
SH : It's the story my brother told me when we were kids. The east wind - this
terrifying force that lays waste to all in its path. It seeks out the unworthy
and plucks them from the Earth. That was generally me.
「僕たちが子供の頃兄が話してくれた物語だ。 東風が恐ろしい力ですべての道を荒野にする。
それは世界から無価値ものを探し出し大地から引き抜いてしまう。
大抵は僕の事だけどね。」
East Wind =東風と言うと日本では「こち」と言われ 菅原道真の和歌にある
「東風吹かばにほひをこせよ梅の花 主なしとて春なわすれそ」を思い出す様に平安時代
の文化圏に於いては「東風」は春の象徴であり、同時に春の東風は嵐になりやすいという
意味も持っていたようです。
一方英国及びニューイングランドでは 「東風」は冷たく厳しい風であり健康にも良くない
又嵐の前触れという風に解釈されていたようです。
で、S4では新たな敵、新たな波乱が予想されるって事ですよね。
怖いですね~、怖いですね~(バカ)
と、まあ久々に ”An east wind is coming” を思い出し再考してみました。
ともあれ、当分「シャーロック・ホームズ」ウィークが続きますので、どっぷり浸りましょう。
あ、それからラスボーン版はAXNミステリーで夜中に再放映なる様です。
ラスボーン版はMofattis両御大とも敬愛している作品で、モノクロのかなり昔の作品ではあり
ますが 如何にもホームズらしくラスボーンはホームズの原型を作ったと言われる様 になかなか
興味深い作品で惹きつけられます。
機会がある方はご覧頂くことをお勧めします。
↓番組案内はこちらです。
http://mystery.co.jp/programs/sherlock_rathbone
Mistyさんのブログにお邪魔しております、WINTと申します。
「東風」について、Mistyさんのブログにコメントさせていただいたことがあります。
去年旅行で行った春日大社の中にある風宮神社は風神信仰があり、「良いことは風に運ばれ、悪いことは風によって吹き払い、その後には生命が宿る」と書かれていました。
”His Last Bow”にしろ”His Last Vow”にしろ、両シャーロックの言う「東風」には不吉さが漂いますが、ジョンがシャーロックを乗せた飛行機が戻ってくるのをみて言ったセリフの中の「東風」には希望が感じられました。風宮神社の風神信仰みたいに。
希望=シャーロックですね。
ジョンの中には揺るぎないシャーロックに対する信頼があるんだろうな、と感じました。
ところで、反対にマイクロフトお兄ちゃんはどうして弟の頭をぎゅーーーっと押さえつけるようなことを言うんでしょう。
イジワルだな~お兄ちゃんは、なんて思っていたんですが、映画を見た後では「シャーロックを守るために必要なことだったのでは」なんて思い始めています。
S4はどんなふうにストーリーが進むでしょうね。
ようこそおいで下さいました。
Mistyさんの所で良くお名前を拝見していたので初めての様な気がしませんが 足
を延ばして頂き有難うございます。
春日大社にある風宮神社に行った事はあるのですが 風神信仰の事は記憶にありま
せんでした(随分昔の事で・・・って言うか 単にボケ?)。そんなことが書かれ
ていたんですね。勉強になりました。日本人にとっては春や希望を感じさせる「東
風」ですが ”His Last Bow”の書かれた頃はそれまでの言い伝えに加え 迫りくる
第一次世界大戦の予感もあり凶報と解釈された事もあるようですね。
シャーロックが乗ったジェット機が戻って来る時にジョンが言った ”Here’s an
east wind coming “は二度と会えないかもしれない別れをしたシャーロックが戻っ
て来る喜びと、もう大丈夫だという確信。仰る通り「希望」と「ゆるぎない信頼」
を表しているし、戦うべき相手(モリアーティーかもしれない悪)にとっては厳し
い風、凶報だぞ、って事でしょうね。
お兄ちゃんは、確かにS3でシャーロックが瀕死の重傷を負う迄は一線を画し客観
的に、又意地悪とも思える態度で弟を見守っていたのに、あの事件以後タガが外れ
た(?)様に心配度が上がってきましたね。(特にスペシャルでは)。私も以前
「マミー度アップしてきた」と書いた事がありました → Mistyさんには受けま
したよ(笑)7歳年下のシャーロックはお兄ちゃんにとっては何時までも心配な
”little brother”なんだなぁと感じる様になりました。
S4は期待感もあり不安も多くヤキモキしますね。Setlockで妄想しながら待ちま
しょうね。
今後とも宜しくお願い致します。