大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

東京電力、誤記載さらに200件超 浪江向けの賠償請求書 (福島第一原発)

2013-05-11 13:50:00 | 原子力関係
 東京電力が浪江町民に送付した不動産損害(宅地・建物)に対する賠償手続き書類「賠償金請求書・所有資産確認用」に他人の情報などが誤記載された問題で、東電が送付書類を精査した結果、誤記載件数が二百数十件に上ることが9日、分かった。「誤入力や目視確認の誤り」による単純ミスとしており、ずさんな情報管理が問題となりそうだ。

 送付書類は、住民からの固定資産課税情報と、東電が事前入手した登記情報を照合し作成。対象資産を漏れなく確認してもらうため、異なる名義の情報があっても相続登記未了や名義未変更を考慮し記載していた。

 東電によると、誤記載には、他人の登記情報記載のほか、印字すべき登記情報が漏れている未記載などがあった。似た番地による情報の誤削除・削除漏れが根本的な原因とみている。書類の照合確認を複数による目視で行っていたが、そこでも確認ミスがあった。

 東電は誤記載があった住民に対し、ダイレクトメールなどで通知し謝罪、あらためて訂正書類を送付したり、請求書類の再返送を求める対応を取る。

(2013年5月10日 福島民友ニュース)

関西電力、新たな事故想定を説明 大飯の新基準適合 (福井県)

2013-05-11 13:40:00 | 原子力関係
 原子力規制委員会は10日、国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県)が、7月施行予定の原発の新規制基準に適合しているかどうかを確認する評価会合を開き、前回会合で不備を指摘された事故想定について、関電が新たな想定を加えて説明した。

 関電は一部の過酷事故シナリオで、3号機だけ事故を起こすとしていたが、3号機で全電源や原子炉の冷却機能が失われる場合には、4号機も同様の事態に陥ると新たに想定した。

 事故対応は、3、4号機でそれぞれ12人が当初の電源確保や注水ポンプの準備などに当たると説明し、放射性物質を大量放出する大事故にはならないとの見方を示した。

2013/05/10 12:26 【共同通信】

経産相が原発再稼働で釈明 「時期決める立場にない」

2013-05-11 13:30:00 | 原子力関係
 茂木敏充経済産業相は10日、閣議後の記者会見で、原発の再稼働時期が「早ければ秋になる」とした自身の発言について、「(再稼働を)いつやるべきだとかいつできるということではなく、一番早く原子力規制委員会の審査が進めば秋ということ。私が時期を決める立場ではない」と釈明した。

 茂木氏は「安全性の判断は経産省ではなく規制委がやる。事業者の申請もいつ出るか分からない」と強調。「申請が早かったものを中心に、規制委が一定のスケジュール感を持って審査を進めるのではないか。それを3カ月とか半年とか言う立場にない」と述べた。

 茂木氏は4月、報道番組で再稼働時期に言及。

2013/05/10 12:32 【共同通信】

JA全農とタッグ 「フラガール」がPRサポーターに (福島県)

2013-05-11 13:20:00 | 原子力関係
JA全農とタッグ 「フラガール」がPRサポーターに


 JA全農県本部は9日、県産農畜産物の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと、いわき市のスパリゾートハワイアンズダンシングチーム「フラガール」を「ふくしま農業PRサポーター」に任命した。
 華やかなダンスで観光客を魅了するフラガールに県産農畜産物をPRしてもらい、全国へ安全性やおいしさを伝えようと企画。フラガール全34人が交代でイベントや県内での農業体験に参加するほか、オリジナル野菜サラダのレシピ作成などさまざまな活動を通じ、本県農畜産業の復興を後押しする。来年3月末まで。
 任命式は福島市で行われ、本田良智県本部長、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産の佐久間博巳営業本部長があいさつ。フラガールを代表して松本千鶴さん(いわき市出身)、難波麻衣子さん(千葉県出身)に任命証が贈られた。2人は「自分たちがいつも食べている福島のおいしい食品を、より多くの人に食べてもらえるよう、PRに努めたい」と述べた。

(2013年5月10日 福島民友トピックス)

100人の当選者決まる 会津七転び八起きキャンペーン (福島県)

2013-05-11 13:10:00 | 原子力関係
100人の当選者決まる 会津七転び八起きキャンペーン


 会津地方17市町村で構成する極上の会津プロジェクト協議会とNPO法人素材広場(会津若松市)は9日、同NPO事務所で「会津七転び八起きキャンペーン」の4月応募分の抽選会を開き、100人の当選者を決めた。4月だけで4520通の応募があり、一昨年、昨年比で大幅に応募者数が増加した。
 同キャンペーンは今年3年目で、参加している95の宿泊施設に宿泊し、応募すると抽選で会津地域の地酒、農産物などが当たる。昨年は9~12の4カ月間で約8900通の応募だったが、今年は各宿のPR効果などもあって、大幅に伸びた。キャンペーン期間は12月まで。
 抽選会では、協議会事務局の長谷川健二郎事務局長らが応募用紙を引いた。
 当選者は素材広場のホームページで都道府県とイニシャルを発表する。

(2013年5月10日 福島民友トピックス)

日米など9カ国の原子力規制機関代表者による国際会議

2013-05-11 13:00:00 | 原子力関係
日米など9カ国の原子力規制機関代表者による国際会議より転載
フジテレビ系(FNN) 5月6日(月)20時17分配信

日本やアメリカなど9カ国の原子力規制機関の代表者による国際会議が、6日から東京都内で開かれ、福島第1原発事故後進められている規制の見直しなどについて、意見交換が行われている。
会議には、日本の原子力規制委員会のほか、アメリカ、フランスなど9カ国の原子力施設を規制する組織の代表者が参加していて、福島第1原発事故のあと、各国で検討している規制の見直しなどについて、意見交換が行われている。
また日本から、2013年7月までに決定する、原発の新規制基準や規制委員会の運営の在り方なども説明し、各国の意見を聞くという。
8日には、福島第1原発に入り、原子炉建屋の状況のほか、汚染水が漏れた地下貯水槽なども視察する予定。

「六魂祭」へ除染進む 国道4号での作業公開 (福島県)

2013-05-11 12:50:00 | 原子力関係
「六魂祭」へ除染進む 国道4号での作業公開


 福島市で6月1、2の両日開かれる「東北六魂祭(ろっこんさい)」を前に、国土交通省福島河川国道事務所はパレードコースとなる国道4号の除染を進めている。9日、同事務所は除染作業の様子を報道陣に公開した。

 同日は、歩道の土を手作業と機械で除去、沿道にたまった土砂を取り除き、植樹帯の表土を入れ替えた。

 除染は旭町交差点―舟場町交差点間の上下線約1・25キロで実施。作業前に空間放射線量を測った結果、コースの大半で毎時1マイクロシーベルト以下だった。除染により作業前と比べ放射線量の60%低減を目指す。27日に全工程が完了する予定で、除染終了後、放射線量を測定して公表する。

 除染と併せ、同事務所は車道の舗装工事も行い、アスファルトを打ち替える。打ち替え工事は25日ごろまで、夜間に実施する。

(2013年5月10日 福島民友トピックス)

ベトナムへチャーター機 11月に友好協会 (福島県)

2013-05-11 12:40:00 | 原子力関係
 福島ベトナム友好協会が11月、福島空港からベトナムへのチャーター機の運航を計画していることが9日、分かった。東日本大震災後、同空港からのベトナムへのチャーター機運航は初めてとなる。

 同協会によると、ベトナムの首都ハノイ市で11月に同協会が開催を予定している「福島フェスティバル」に合わせ、関係者のほか、観光客向けのチャーター機の運航を計画。一般の観光客も募り、約150人の乗客を予定しているという。

(2013年5月10日 福島民友トピックス)

大熊町でボーリング調査 環境省、中間貯蔵施設関連 (福島県)

2013-05-11 12:30:00 | 原子力関係
 環境省は10日、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設に関し、大熊町の帰還困難区域にある建設候補地で、17日からボーリング調査を始めると発表した。福島県内の中間貯蔵施設をめぐり、同省がボーリング調査するのは初めて。

 ボーリングを行うのは大熊町の町有地で、地層の安定性や地下水位などを調べる。環境省が町内の候補地に挙げている6カ所の一つで、今後、地権者の同意を得ながら、他の候補地でもボーリング調査する。

 環境省は福島県内で、楢葉、大熊、双葉3町の計9カ所を候補地としている。

2013/05/10 10:53 福島民報

会津医療センター11日開所 (福島県)

2013-05-11 12:20:00 | 原子力関係
会津医療センター11日開所


 県立会津総合、喜多方の両病院を統合し、福島医大の付属施設として設置する会津医療センターは11日、福島県会津若松市河東町に開所する。県内初の漢方内科や地元からの要望が強い血液内科などを備え、会津地域に最先端の医療を提供。医大の研究・教育機関としての医学の発展に貢献する。同日午前10時半から現地で式典を行う。
 他の診療科は専門性の高い整形外科・脊椎外科、小腸・大腸・肛門科、地域の実情に即した緩和ケア科、消化器内科などで合わせて22科。病床数は緩和ケア病床25床を含む226床。統合前に、合わせて17人だった常勤医師が45人程度に増え、へき地医療の支援が手厚くなることが期待される。既存医療機関と役割を分担し、会津での「地域完結型医療」を目指す。
 施設は鉄筋コンクリート6階建てで延べ床面積約2万2700平方メートル。全診療科を1階に配置し、診療室と検査室が近いなど患者の移動の負担を少なくした。
 開所を控え、施設では引っ越し作業が大詰めを迎えている。医療機器やベッド、机などが各部屋に運び込まれ、医師や職員らが機器の点検や書類の整理などに当たっている。
 10日は模擬患者が受け付けから診察、手術、入院まで一連の流れを確認したり医療機器を実際に動かすなどの総合リハーサルを行う。12日には会津総合病院の入院患者が移り、13日から外来診療を始める。

2013/05/10 08:35 福島民報

秋篠宮ご夫妻が福島訪問 飯舘中の仮校舎などを視察

2013-05-11 12:10:00 | 原子力関係
秋篠宮ご夫妻が福島訪問 飯舘中の仮校舎などを視察


 秋篠宮ご夫妻が9日、福島県を訪れ、福島第1原発事故で福島市に移転した同県飯舘村飯舘中(生徒111人)の仮校舎などを視察された。ご夫妻の福島県訪問は東日本大震災後、3回目。
 同校では遠藤哲校長と生徒会長の菅野風希さん(15)から全村避難を強いられている状況の説明を受けた。
 菅野さんは「『元の校舎には入学式で1度、足を踏み入れただけで残念です』とお伝えし、共感していただけました」と話した。
 ご夫妻は同校視察に先立って知事公館を訪ね、佐藤雄平知事から原発事故後の県内情勢の説明を受けた。放射性物質を含む下水汚泥を乾燥処理する福島市の堀河町終末処理場、農産物の放射性物質検査を行う郡山市の県農業総合センターも見て回った。
 ご夫妻は10日、避難者の暮らす郡山市の仮設住宅、いわき市の県水産試験場を視察する。

2013年05月10日 河北新報

堀潤「NHKだけが戦前の落とし前をつけていないんです」

2013-05-11 12:00:00 | 学習
堀潤「NHKだけが戦前の落とし前をつけていないんです」より転載

R25.jp2013年05月04日13時00分 ライブドアニュース

震災以降、メディアと報道の在り方について、僕らの胸中には様々な疑問が湧き上がった。報道の役割とは何か? 受け手はそれをどう吟味するべきか? 今回は4月1日にNHKを退職したばかりのアナウンサー・堀 潤氏をお迎えし、乙武洋匡が“報道との付き合い方”を語り合った――。

【画像や図表を見る】

乙武: 堀さんとは同世代ですし、ずっと気になる存在だったんです。Twitterなどを見ていても、“異色のアナウンサー”だな、と。堀さんのようにカラーのある、もしくはカラーを打ち出そうとしているアナウンサーって、民放ならともかく、NHKでは珍しい存在でしたよね。

堀: それは、どこかギラギラして見えたということでしょうか(笑)。

乙武: ギラギラ…とはちょっと違うかな(笑)。自分自身をどう見せようか画策しているというより、「伝える」ことに誠実であろうとするがゆえに、カラーを出さざるを得なくなっているような印象を受けたんです。NHKという組織のなかでは出しきれないものを、Twitterなどほかの場所で発信する。そうした行為に「窮屈なんだろうな」と感じていたので、堀さんがNHKを辞めると報じられた時は、多くの人にとっては驚きだったかもしれないけど、僕にとっては「やっぱりな」という印象の方が強かった。それは僕自身が学校という現場で同じ思いをしていたからこそ、感じ取ったことかもしれないけど。

堀: そういっていただけるのはうれしいですよ。僕はもともと、アナウンサーではなく週刊誌の記者になりたかったんです。“メディアが伝えない○○の真実!”みたいな記事がやりたくて。

乙武: へえ、それは意外。何かきっかけがあるんですか?

堀: 1994年に松本サリン事件が起きた時、罪もない人がメディアスクラムで犯人扱いされましたよね。学生ながらにその様子を、「おかしい」と強く感じたんです。折しも世の中は、バブル崩壊の余波でリストラされる人があふれ、それを苦に自殺する人も大勢いて、さらには子どもが子どもを殺めるような事件も相次いで…、おかしなことがたくさん起きていました。そこで、文学部だった僕に何ができるかというと、弁護士になるのでも経済学者になるのでもなく、「これ、おかしくないですか?」と世に問うことだと考えたんです。

乙武: 何かしら社会に対するアプローチがしたかった。そして、自分の学んできたことから、「ジャーナリズムだ」と思ったわけですね。でも、週刊誌の記者を目指していた学生が、なぜNHKのアナウンサーに?

堀: 僕はドイツ文学科だったのでいろいろ調べる機会があったのですが、ドイツは戦後、ナチスが招いた悲劇をしっかりと反省し、国家体制からメディアの在り方まで厳しくテコ入れをしているんです。ところが、日本はわりと戦前から戦後にするっと移り変わっていて、メディアにしても、朝日に読売にNHKと、主要プレイヤーが戦前とまるで変わっていないわけです。

乙武: ああ、なるほど。そういう観点で考えたことがなかった。つまり、日本のメディアは、戦争に対する総括や反省というものをきちんとしていないんじゃないか、と。

堀: ただ、よく紙面を追っていくと、新聞各紙は社説欄で「なぜ我々は大本営発表に加担してしまったのか」みたいな記事を載せていたりして、戦前の過ちを認め、謝罪しているんです。ところがNHKは、ぼんやりと「当時の体制ではやむをえなかった」といった意味の発表をしただけで、いわばちゃんと“落とし前”をつけていない。だから、「そんなのおかしいですよ。それじゃ何も変わらないですよ」と、NHKの入社面接でいったんです。みんな笑ってましたけど、それでも「君がNHKを変えられると思っているなら、一緒にやろうか」と拾ってもらえた(笑)。

乙武: ええっ、入社試験でそんなこといったんですか! いっちゃう堀さんもすごいけど、採っちゃうNHKもすごい。でも、「NHKを変える」という意気込みで入社したはずなのに、この3月で退社されることになった。次回は、なぜ堀さんが辞める決断をしたのか、詳しくお聞きしたいと思います。

(構成:友清 哲)


【今回の対談相手】
堀 潤さん
1977年、兵庫県生まれ。立教大学・文学部ドイツ文学科卒業後、2001年にアナウンサーとしてNHKに入社。原発事故報道に関する同局の報道姿勢に疑問を持ち、2013年3月末をもって退社。現在はパブリック・ジャーナリズムへの取り組みの一環として「8bitNews」を手がけるなど、新たなメディアの形を求めて活動中


(R25編集部)

役場機能いわき再移転 双葉町議会、条例案可決 (福島県)

2013-05-11 11:50:00 | 原子力関係
 福島第1原発事故で、福島県双葉町議会は9日、町役場移転先の埼玉県加須市で臨時会を開き、役場機能をいわき市へ再移転する条例案を賛成多数で可決した。
 再移転先はいわき市東田町の旧福島地方法務局勿来出張所跡地で、プレハブ2階の仮庁舎を建てる。移転は6月中旬までに終える予定。
 伊沢史朗町長は「再移転で福島県や隣接市町村との連携を強め、復興をスムーズに進めたい」と述べた。
 埼玉県内には加須市を含めて約1000人の町民が避難し、役場の再移転に伴って町民も移るかどうかが課題になっている。

2013年05月10日 河北新報

原発被災者支援法 基本方針策定狙う 福島大でフォーラム (福島県)

2013-05-11 11:40:00 | 原子力関係
 福島第1原発事故に伴う被災住民の支援を目的とした「子ども・被災者支援法」をめぐり、医師や弁護士らでつくる実行委員会(委員長・熊坂義裕前宮古市長)は11日、福島市の福島大でフォーラムを開く。
 昨年6月の同法成立後、支援策や対象地域を指定する基本方針がたなざらしになっている現状を踏まえ、早期策定を促すのが狙い。実行委には日本弁護士連合会、放射線被ばくや健康管理の専門家らが参加している。
 当日は福島県医師会の木田光一副会長が基調講演する。原発事故後、避難生活を送る被災者が発言するほか、超党派の国会議員が出席する予定。
 被災者向けの無料電話相談などを運営する社会的包摂サポートセンター代表理事も務める熊坂委員長は「避難者の悩みは日々、深刻度を増す。法に魂を入れる基本方針の策定は時間との闘いになる。フォーラムを通し、政治家に実現を強く求めていく」と話した。
 開催時間は午後1~4時。無料。申し込み不要。連絡先は東京千代田法律事務所03(3255)8877。

2013年05月10日 河北新報

磁石でセシウム除去 採取土壌から6割 山形大と宮崎大が成功

2013-05-11 11:30:00 | 原子力関係
 山形大は8日、宮崎大との共同研究で、磁石を使って土壌から6割程度の放射性セシウムを除去することに成功した、と発表した。磁性を持った粘土鉱物に吸着しやすい性質を利用した。

 共同研究チームは福島第1原発事故後の2011年4月30日、福島県飯舘村で深さ約1センチの土壌を採取。理科の実験などで用いられる市販のネオジム磁石を使って、土壌を磁石に付く成分(磁性成分)とそうでない成分に分離し、それぞれの放射性セシウム濃度を分析した。
 その結果、磁性成分の重さは土壌全体の約2割だったが、その中に、全体の6割近くの放射性セシウムが含まれていることが分かった。
 放射性セシウムは、バーミキュライトなど粘土鉱物に吸着する性質がある。採取した土壌には、黒雲母やバーミキュライトなど磁性を持つ粘土鉱物が含まれており、放射性セシウムが吸着した状態で土壌から分離されたとみられる。
 この土壌は飯舘村を中心に福島県の広い地域に見られ、放射能の除染方法の一つになる可能性があるという。
 共同研究チームの代表で、山形大理学部物理学科の岩田高広教授は「完全なセシウムの除去にはならないが、磁石でセシウムを吸引する作業は誰でも簡単にできるので、一般に普及できるだろう」と話している。

2013年05月09日 河北新報