福島県の2012(平成24)年度予算から本年度当初予算に繰り越された繰越金額が、11年度から12年度への繰越金額の約2倍の3217億円に上ることが、30日に開かれた県行財政改革推進委員会で明らかになった。県内市町村で進む除染作業の遅れで関連予算が年度内に執行できていないことが主な要因で、復興の遅れにつながる可能性もある。
除染作業の進む県内市町村は、職員不足などで除染発注までに時間を要しているほか、除染を行う作業員不足も重なり、年度内に予算が執行できないケースが増えている。繰越額のうち除染に関連した予算は約1600億円に上るとしている。
県は市町村に対し、除染作業積算のモデルケースを示すなど対応を実施、市町村の除染発注までの期間も短縮しているため、県は来年度予算への繰越額については「減少が見込まれる」との見通しを示している。
また、本年度当初予算編成の取り崩しで25億円程度まで減少、不足も指摘されていた県の主要基金残高が基金積み増しなどで240億円規模に増える見通しであることも分かった。県によるとこのうち約180億円は使途が決まっており、実質的な残高は70億円程度となる見込み。
(2013年5月31日 福島民友ニュース)
除染作業の進む県内市町村は、職員不足などで除染発注までに時間を要しているほか、除染を行う作業員不足も重なり、年度内に予算が執行できないケースが増えている。繰越額のうち除染に関連した予算は約1600億円に上るとしている。
県は市町村に対し、除染作業積算のモデルケースを示すなど対応を実施、市町村の除染発注までの期間も短縮しているため、県は来年度予算への繰越額については「減少が見込まれる」との見通しを示している。
また、本年度当初予算編成の取り崩しで25億円程度まで減少、不足も指摘されていた県の主要基金残高が基金積み増しなどで240億円規模に増える見通しであることも分かった。県によるとこのうち約180億円は使途が決まっており、実質的な残高は70億円程度となる見込み。
(2013年5月31日 福島民友ニュース)