横浜市青葉区に残された里山、「恩田の森」の四季の移ろいをご紹介するblogです。
恩田の森Now
お待たせしました
11 Feb 2012
例年になく寒い日が続いている横浜地方・恩田の森です。暖かい年ですと、日当たりの良い場所では暮れの内から水仙や梅が咲きだすのですが、今年の状況は既に先週までにご覧頂いている通りです。それでもさすが2月も半ばになり、ようやく春の気配が感じられるようになってきました。
今日のタイトルの「お待たせしました」とはこれ、蕗の薹のこと。よくよく考えてみると梅や水仙よりは遅いのですが、蕗の薹を見ると春が近いことを強く感じるから不思議です。梅や水仙は斥候、蕗の薹は春本隊の先兵とでも云えばよいでしょうか。
蜜蜂たちも少しずつ活動が活発になって来たようです。咲いている花の数もごく限られているのに、巣にもどってくる働き蜂の中には、大きな花粉だんごをつけているものもいます。巣箱に戻っていく蜂の後ろ脚についている黄色の物が花粉だんごです。蜜蜂は蜜を集めている間に身体の毛に付いた花粉を、巣に戻るまでの飛行中に「巣に戻る前に花の周りでホバリングしながら」後ろ脚に集めてだんご状にします。これが花粉だんご。蜜蜂たちの大切な栄養源となります。
追記:大学で蜜蜂を研究されている方のご教示に基づき、修正しました。蜜蜂の飛行速度は、身体の大きさからすると新幹線の速度にも相当する程の高速なのだそうです。毛に花粉が付いていると巣に戻る際の高速飛行に支障が出ることから、蜜を吸い終わった後に、花の周りでホバリング(空中停止)しながら花粉だんごを作り、高速飛行に備えて身づくろいをしてから巣に戻るのだそうです。(2012.02.15)
何時の間にきれいにされたていたのか気づきませんでしたが、すみよしの森の尾根下の畑回りの古い柿の木や栗の木が伐採され積み上げられていました。その奥の、ここ2、3年耕作されていなかった畑も枯れた雑草が始末されていました。果たして春になって使われるのかどうか。
椿の花も咲き始めました。似ていることから混同されがちですが、椿はこれからが花期の本番の春の花です。