「わたしたちはね、翔太」
理佐子と翔太の会話にエレナが割って入る。
でも介入は声だけだ。
闇の中で姿は見えない。
「トランシルヴニアの暗い森の育ちよ。
こういう樹木の生い茂ったところでの戦いはおてねものよ。
日本の暴走族かなわないね」
「いまなんていったの? エレナさん」
「なぁに……理沙子……チャン」
「かれらはただの暴走族。
鬼族。日本吸血鬼に精気を吸われているのよ」
「そんなの関係ないね。
貴族に血を吸われなかったら血吸鬼ウイルスには感染しないのよ」
鬼族と貴族か――。翔太はエレナの語学力に感心した。
「だからわたしの彼、コウジは回復したのね」
「あらアンタ、翔太の彼女じゃなかったの???」
「翔太さんは、わたしのボス」
「パートナーでいいの」と翔太。
「あらうれしいこと。
わたし理沙子にエンリョシテタノヨ」
エレナが翔太の脇に湧いて出る。
「キョミ。宝木は助かるわ。
RFになりきっているわけじゃないみたい。
疑似RFにされていただけよ」
「そうみたいね」
キヨミが精悍な身ごなしでとびだした。
「宝木、スケットするよ」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
理佐子と翔太の会話にエレナが割って入る。
でも介入は声だけだ。
闇の中で姿は見えない。
「トランシルヴニアの暗い森の育ちよ。
こういう樹木の生い茂ったところでの戦いはおてねものよ。
日本の暴走族かなわないね」
「いまなんていったの? エレナさん」
「なぁに……理沙子……チャン」
「かれらはただの暴走族。
鬼族。日本吸血鬼に精気を吸われているのよ」
「そんなの関係ないね。
貴族に血を吸われなかったら血吸鬼ウイルスには感染しないのよ」
鬼族と貴族か――。翔太はエレナの語学力に感心した。
「だからわたしの彼、コウジは回復したのね」
「あらアンタ、翔太の彼女じゃなかったの???」
「翔太さんは、わたしのボス」
「パートナーでいいの」と翔太。
「あらうれしいこと。
わたし理沙子にエンリョシテタノヨ」
エレナが翔太の脇に湧いて出る。
「キョミ。宝木は助かるわ。
RFになりきっているわけじゃないみたい。
疑似RFにされていただけよ」
「そうみたいね」
キヨミが精悍な身ごなしでとびだした。
「宝木、スケットするよ」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。