田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

鹿沼の里に春が来た/黒川河川敷小景。

2014-04-09 04:32:23 | ブログ
4月9日 水曜日

●カミサンの来るのを待っていた。

いつもの河川敷。

彼女は薔薇の世話で忙しそうなので、しばらくぶりで独り街歩きをした。

こんなときは、ブラッキが犬ならいいな、と思う。

大森で、猫に長いリールをつけて散歩させている人を見かけたことがある。

あれはチン風景だった。

●独りだと、お喋りをしない。

すると、いままで見えていなかった植え込みが対岸の土手に現れた。

それは、三メートル位の等間隔を置いて植えられた「ゆき柳」らしかった。

らしかった、というのは、かなり離れているので樹木の姿、形だけで判断しているからだ。

でも白い花が咲いている。

家の庭にもあったと記憶している。

あの白い花のつけかたはまちがいない。ゆき柳だ。

●どうしていままで目に入らなかったのだろう。

●わたしたちがいつも座る木製のベンチはふさがっていた。

老婆が二人の孫を連れて休んでいた。

孫たちがうろちょろと歩きまわっている。

大声で注意している。

だみ声でわめいているのだが、孫たちはちっとも言うことをきかない。

わたしにも、言葉の内容はききとれなかった。

あまりにもキツイ方言なのでわからないのだ。

●わたしは小説でこの地方の方言をよく使う。

文字で表した「また、明日キサッセ(来てください)」

なんてヤサシイ言葉は好きだ。

でも音声できくとすこし印象がかわってくる。

それほど、優しくはひびかないのだ。

●空は青空。

だが春なので薄く雲がかかっているような感じの青空だ。

風は暖かな南風。

いままで北から吹いていた男体颪はいつのまにか南からの風にかわっていた。

●スウェタを脱いできてよかった。

GGなので冬は四枚重ね着をしている。

薄着になっていくのは心地よい。

ああ、これでやっと冬を、ヤリ過ごすことが出来た。

気分も春めいてくる。

●堰があるので川音がとどろいている。

●背後から呼びかけられた。

なんども呼ばれていたらしい。

川音に耳を傾けていたのできこえなかつたのだ。

●やっとカミサンがやってきた。

手をふっている。

●満開の桜並木から河川敷におりてくる。

●やがて落花。花吹雪。春のつむじ風。菜種梅雨。鹿沼の里に春が来た。



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