田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

滝を登る鯉になりたい。 麻屋与志夫

2018-09-09 06:27:29 | ブログ
9月9日 Sun.

●肌寒いので目が覚めた。4時だ。少し寝過ごした。いつもは、3時ごろ目覚める。

●昨夜は007の新作を観た。まったくおもしろくなかった。こちらが感性がにぶったからなのだろうが――。

●ひとごとではない。このところ、思うところがあって、旧作をカクヨムに投稿して、まとめている。

●いい時代になった。安穏作家(unknown)、無名作家の作品でも世に残すことができる。というのは、秋の夜なので、めずらしく感傷的??? になってむかしのことを思いおこした。

●赤木けい子。『碧眼女』を読みかえしたいと『文芸首都』を本棚からまとめて書斎にもってきて探したがみつからない。赤木さんのこの作品は昭和29年の芥川賞候補になった。いくら探してもだめだった。再読したいのになぁ――。山のように積み上げた『文芸首都』にはわたしの思いでも重なっている。

●そこで、いい時代になったものだ、と思った。拙作をカクヨムのサイトに温存させてもらえば、後世に残ることになる。

●じぶんで書いた作品の評価は、じぶんがいちばんわかっていない。好評をもって迎えられると思った『封印師の家系を継ぐもの』――吸血鬼ハンター美少女彩音を改題した作品などPVがまったくのびない。初めて書いたライトノーベルなので愛着があるからで、はた目にはおもしろくもなんともないのだろう。

●反対に、書いたのすらすっかり失念していた『安穏作家の穏やかな日常』が好評だ。この作品は前立腺癌で苦しんでいるときに書いた。信条的には『私小説』なのだ。でも、そこはひねくれもののわたしのことだから、手法に工夫をこらしている。ぜひ読んでみてください。

●とつぜん元塾生からこのブログの8月31日の欄にコメントがはいった。なつかしかった。うれしかった。まえに読んだことがあると、コメントしてくれた。もういちど読んでみたいと書いてあった。まさに青天霹靂。

●だって、だってこの歳まで小説を書きつづけて、ほめられたことはないのに――。

●作品は……、つくづく思った。読んでいただいたかたと、作者の合作なのだ。

●上記の『安穏作家のおだやかな日常』は、はたせるかな、PVは確実にのびている。

●ひとごとではない。読んでもらえる作品とは、ストライクゾーンに投げこむ剛速球のような爽快な作品とは……これからも悩みながら這いすすむような模索をつづけ、毎日創作ととりくみ、精進だ。精進だ。六根清浄、書斎は秋。暑さもやわらいだようで、一歩一歩登りつめて見せる。三浦さんには負けませんよ。わたしのエベレスト、なにか賞をもらうまでは――。

●秋だ。カミサンを誘って烏山の『竜門の滝』にでもいってみようかな。ほら、『登』をつけたせば、登竜門。わたしは滝を登る鯉になりたい。鯉に恋焦がれて、ついには龍になりたい。


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