10月1日 土曜日
芳香をたどりたどれば金木犀
臭線をたどり探せば金木犀
眠られぬ秋の夜長をコオロギと
去年落ち葉踏みしめいけば枯れ葉路
山深し去年の落ち葉に枯れ葉ちる
山深し朽ち葉の道に枯れ葉散る
積もりしはいつの枯れ葉か落ち葉散る
重なりし腐葉土上に枯れ葉散る
山深し落ち葉おちばの道を行く
枯れし葉に落葉降るのは古き道
岩つらら折りてもいまは舐めるだけ
岩氷柱もいでもいまはシャブルだけ
秘密基地たどりたどれば枯れ葉山
長き夜の妄想俳句降りやまず
長き夜はまぼろし俳句湧き出る
長き夜は俳句まぼろし湧き出る
●秋の夜長。少し早く寝たためか夜半に目覚めてしまった。うとうととした幻想のなかで昔を思い眠れなくなった。裏山の岩の間から流れ落ちていた清水が冬には凍って氷柱となる。その氷柱をもいでかりかりと丈夫な歯で噛み砕いた。この思い出。やるせなかった。
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山深し去年の落ち葉に枯れ葉ちる
山深し朽ち葉の道に枯れ葉散る
積もりしはいつの枯れ葉か落ち葉散る
重なりし腐葉土上に枯れ葉散る
山深し落ち葉おちばの道を行く
枯れし葉に落葉降るのは古き道
岩つらら折りてもいまは舐めるだけ
岩氷柱もいでもいまはシャブルだけ
秘密基地たどりたどれば枯れ葉山
長き夜の妄想俳句降りやまず
長き夜はまぼろし俳句湧き出る
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●秋の夜長。少し早く寝たためか夜半に目覚めてしまった。うとうととした幻想のなかで昔を思い眠れなくなった。裏山の岩の間から流れ落ちていた清水が冬には凍って氷柱となる。その氷柱をもいでかりかりと丈夫な歯で噛み砕いた。この思い出。やるせなかった。
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