9月14日 木曜日
「ルナがいない。ルナがいないのよ」
妻はいつもこの時間にはルナと遊んでいる。
ルナもゴロンと横になってベッドのわきの空間でまっている。
いつもくり返される儀式のようなものだ。
ルナもこころえたもので、どこからともなくかあらわれてゴロン。
妻をまっている。
わたしはこのところ西の端の書斎で仕事をしている。
妻の声を遠く耳にした。
「外に出たんじゃないか」
「そんなことない。ぜんぶ戸締りしてある」
ふたりで探した。
いない。
開いていた。
サッシュの網戸が開いてあいていた。
ついにルナも網戸に手をかけて開けることを覚えたのだ。
妻は暗い庭に出て小声で
「ルナ。ルナ。ドコにいるの」と呼んでいる。
ルナはどこからともなく、わたしの足元にノッタリトよってきた。
「室外機の上にいたのよ。わたしがダッコしようとしら、じふんでぬけだした網戸のすきまから部屋にはいったの」
妻は息をはずませていた。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
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「ルナがいない。ルナがいないのよ」
妻はいつもこの時間にはルナと遊んでいる。
ルナもゴロンと横になってベッドのわきの空間でまっている。
いつもくり返される儀式のようなものだ。
ルナもこころえたもので、どこからともなくかあらわれてゴロン。
妻をまっている。
わたしはこのところ西の端の書斎で仕事をしている。
妻の声を遠く耳にした。
「外に出たんじゃないか」
「そんなことない。ぜんぶ戸締りしてある」
ふたりで探した。
いない。
開いていた。
サッシュの網戸が開いてあいていた。
ついにルナも網戸に手をかけて開けることを覚えたのだ。
妻は暗い庭に出て小声で
「ルナ。ルナ。ドコにいるの」と呼んでいる。
ルナはどこからともなく、わたしの足元にノッタリトよってきた。
「室外機の上にいたのよ。わたしがダッコしようとしら、じふんでぬけだした網戸のすきまから部屋にはいったの」
妻は息をはずませていた。
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