田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

妻のベッドにミイラが…… 麻屋与志夫

2023-09-22 10:11:39 | わが家のニーユス
夜間尿。GGなので、三度は起きる。
昨夜、二度目の尿をすませてもどる。
と!!!!!。
妻のベッドにミイラが横たわっていた。

全身を白い布でおおわれ棺に横たわっている姿勢。
どうみてもミイラだ。

ここにあるのがまがいななくミイラだとしたら、妻はどこにいったのだ。

一度目に、起きたときだ。
天井にがさがさという音がしていた。
ルナが上を見あげてうなっていた。
黒い大きな羽のあるもの。
わたしはコウモリではないかとおもってしまった。

茜色の空をよく乱舞している。
コウモリなら吸血鬼だ、と連想してしまう作家の悲しい性(サガ)だ。

妻が噛まれた。
赤い血をながした。

とこのとき、むっくと……ミイラが起き上がった。
妻だった。
「今夜は寒いわね」
とケロッとしている。
上掛けを寒いので体にまきつけていたのだった。


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