田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

歴女の推理/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-10-31 21:54:10 | Weblog
奥様はバンパイァ 62

○猛夫のバイクに武はのっている。

玲加が後ろからだきついている。

救出したクラスメートはつぎつぎと彼女たちの家の近所までおくりとどけた。

玲加たちはMのバラ園についた。

バイクは園芸用の道具や肥料などをしまっておく納屋に隠した。

「こんな日がくるなんて思ってもみませんでした」

「わたしだってそうよ」

と玲加は猛夫にいう。

「武とは仲良くするから。よろしくね」

「それより、さっきなにに気づいたの? きかせてよ」

 武が照れくさそうにきく。

「わたしたち二つの部族はだれかにあやつられていた。人狼とわたしたち吸美族が

いったいとなると目覚めるforceがあるの。それを、その力の発現をきらっている

ものがいるのよ」

「それってなにものだ」

「わたしたちの新たな力はそいつと戦うためのものかもしれない」

屋敷の外でふいにバイクの騒音がおきた。

「あいつらもまた団結したみたいだ」

「どうした猛夫」

武と玲加も二階の窓から外の騒音の元凶を見下ろす。

門の外の駐車スペースにバイクが乗りいれてきた。

門とバラのヘンスにさえぎられて屋敷内には入ってはこられない。




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