田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

歴女の推理 2/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-11-01 11:14:52 | Weblog
奥様はバンパイァ 63

     ドミニク・ロワゾー
       
        pictured by 「猫と亭主とわたし


○「わたしたちは遠いむかし天国で仲良くバラ園の園丁をつとめていた。美しい吸

美族の女たちと人狼の男たちの仲のよいのを。それを妬んで、神にわたしたち吸美

族のものが指にバラの棘が刺さり、ふきでた血を吸っている。吸って……うっと

りとしていると神に告発したものがいた。それで二つの部族は楽園追放にあったの

ではないかと……」

「それは、その告げ口をしたのはなにものだ??」

「わたしたちのあとから天国を追放された……堕天使。悪魔となったベルゼブブ」

「ベルゼブブだって??!!!」

「嫉妬深い、蝿のような醜いヤツ」

「そいつが神に告げ口して、おれたちをはっきりと二つの部族にわけ、地上に落し

たのか」

「たぶんまちがいない。こんどの大麻ファクトリだって、たぶん人狼にはたらきか

けあんな醜悪な仕事に手をそめざせたのよ」

「そのものが、あいつらをあやつっているのか」

「人狼の過激派を奈良へ追いやって……弱体化したところをおそってきたのよ」

玲加は話しながら携帯でメールを打つっている。むろん、神代寺にいるMに。

「さすが歴女。その推察はただしいとおもう。長老たちが悪魔にだまされていた」

「このことは章夫お兄さまにもしらせておくひっようがあるわよ」

「ヘンスが破られそうです」

猛夫が叫ぶ。


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