「玲菜さん。
あのものたちがみえたとき。
おどろいたでしょう」
「わたしの歌をきいてくれているひとたちのなかに。
みえたの。
濃い霧のような人型が。
それがもつと濃くなって。
おどろいたわ。
コミックのキャラそのものよね。
吸血鬼とすぐわかった。
犬歯が唇からつきでている。
手の指がゆがんでいて、鉤爪。
一目で、吸血鬼だとわかった。
もし理沙ちゃんが。
『あなたを守ってあげる』
って声をかけてくれなかったら。
歌うのをやめてにげだしていた」
理沙子もはじめてあのものをみたとき。
奇妙な感覚におそわれた。
現実がきえた。
あるいは異界にとびこんだ感じ。
そのなかにうじゃううじゃあのものたちがいた。
そうして恋人のコウジをむさぼりくっていた。
気がふれた。
気がくるった。
発狂した。
「狂ってなんかいませんよ。
理沙子さんはめざめたのです。
ようこそ、川村理沙子さん。
あなたは、覚醒者になったのです」
声がきこえた。
たすけてくれたのは、翔太だった。
それいらい、よきパートナーとしてあのものたちと戦っている。
「わたしの恋人はここの病院にはいっているの」
「いっしょにいっていいの」
「どうぞ。勉強になるとおもいますから」
「あら……どういうこと」
「いけばわかります」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
あのものたちがみえたとき。
おどろいたでしょう」
「わたしの歌をきいてくれているひとたちのなかに。
みえたの。
濃い霧のような人型が。
それがもつと濃くなって。
おどろいたわ。
コミックのキャラそのものよね。
吸血鬼とすぐわかった。
犬歯が唇からつきでている。
手の指がゆがんでいて、鉤爪。
一目で、吸血鬼だとわかった。
もし理沙ちゃんが。
『あなたを守ってあげる』
って声をかけてくれなかったら。
歌うのをやめてにげだしていた」
理沙子もはじめてあのものをみたとき。
奇妙な感覚におそわれた。
現実がきえた。
あるいは異界にとびこんだ感じ。
そのなかにうじゃううじゃあのものたちがいた。
そうして恋人のコウジをむさぼりくっていた。
気がふれた。
気がくるった。
発狂した。
「狂ってなんかいませんよ。
理沙子さんはめざめたのです。
ようこそ、川村理沙子さん。
あなたは、覚醒者になったのです」
声がきこえた。
たすけてくれたのは、翔太だった。
それいらい、よきパートナーとしてあのものたちと戦っている。
「わたしの恋人はここの病院にはいっているの」
「いっしょにいっていいの」
「どうぞ。勉強になるとおもいますから」
「あら……どういうこと」
「いけばわかります」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
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