田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

不吉な予感     麻屋与志夫

2009-11-13 22:35:57 | Weblog
11月13日 金曜日

●13日の金曜日だ。

しかし街はいま秋の光彩をはなって輝いている。

わたしにとってこの故郷の鹿沼は幻境にあるようななつかしい場所だ。

東京と鹿沼の間をあわただしく移動して生きてきた。

●その懐古の情をもよおす鹿沼のイメージが激変した。

街の中央は通りが広くなった。

きれいになった。

でも古い街並みは完全に消えた。

一軒くらいふるいままの家に住むひとがいてもいいとおもうのだが。

寂しい限りだ。

●そして、わたしはこの頃になって感じる。

この街を。

子どものころから知っているこの街を。

遠くからみられるようになっている。

遠くからというよりも。

じぶんがここに存在していない……というような次元からみているようだ。

ここにいない。

ここに存在していなかったら……それって末期の視線ではないか。

いやむしろ死者の目でみているといったほうがはやいのかもしれない。

●わたしの死後もまちがいなく街は存在しつづける。

そのためにわたしたちに出来ることは。

次の世代のひとたちに住みよい。

働き甲斐がいのある街づくりをしておいてやることではないか。

●わたし個人としてできることは、一人きり塾生がのこらなくても、その子に鹿沼

の未来を託せるようにいろいろなことを話してあげたい。

●人材の育成はながく根気のいる仕事だ。

家を新しく立て替えたり、道路を拡張するようなわけにはいかない。

●「奥様はバンパイア」は、いよいよ佳境にはいってきた。

こうしたことも、隠し味として、影キャラ、ウラのストーリーとして書いていきた

い。

もちろんフイクションとして書くのだからすこしくらい激越なコトバになってもお

許しください。

●こうしたことというのは、街の発展、街の性格、街の未来図だ。

●そして、なによりも緊急の課題は子どもの教育問題だとおもう。

学力の低下をなんとかして下支えすることだ。

このまますすめば、またイジメや少年犯罪が増加するだろう。

不安だ。

●13日の金曜日にいまわたしがおもっていることを、とりとめもなく書いてしまっ

た。

あなたのポチが筆者の励みとなります。よろしく。
         ↓
      にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説



最新の画像もっと見る

コメントを投稿