田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

シャネルからの 四センチ四方の幸せ

2007-10-20 09:02:54 | Weblog
10月19日 金曜日 曇り夕刻雨
●カミサンが宇都宮まででかける。お供できなかった。スランプで思うように小説が書けていない。寒くなった。掘りゴタツをかけた。いちばん、仕事がはかどる場所だ。ここで今日一日はがんばってみようと思ったのだ。カミサンから電話があった。いつものことだがみごとに忘れ物をした。プレゼントをあげます、というハガキだ。「これがなくてももらえるとはおもったのだけれど」息せき切って帰ってきた。「セブンイレブンでサンドイッチ買ってきたわ」カミサンが忘れ物をしたおかげだ。ひとりだけの昼食をしないですんだ。

●一緒に出かけたかった。グッと堪えた。一人だけの家でただ寂しく原稿を書いた。書けた。ほんとうに、ひさしぶりだ。気持ち良く書けた。これでスランプからぬけだせる。

●夜、中三の英語の特訓をやった。毎年この町の学校は教科書が終わらない。特に英語の水準が低いのはこまつたものだ。塾でくらい、教科書も最後の一ページまで終わらせたい。それも今月中に。教科書の準拠版の問題集も終わるはずだ。後一冊、問題集を使えるだろう。受験戦争を塾生たちと戦っている。部下というか、戦友というか、ともにがんばるぞ。とはりきって黒板のまえで、腰をのばして、とくいのイナバウア。今日はよろけなかった。

●カミサンは小さな鏡をもらってきた。黒地に白でシャネルのブランドがはいっている。黒と白。シンプルなこのデザイン。いつみても、サイコウだ。携帯のストラップにとめてよろこんでいる。                         

●「どれどれ」とカミサンを幸せにしている鏡をのぞいた。          

●「ゲゲ」皺だらけのGGの顔があった。                    

●「あっ、そっちは、拡大になっているの」両面に開く鏡だった。わたしはカミサンに幸せをもたらした四センチ四方の鏡を恨めしくながめたものだ。

● 老書生の妻がささやかなことで幸せを感じてくれることに感謝。

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