田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

感傷の秋

2007-10-26 08:13:07 | Weblog
10月26日 金曜日 雨
●不吉なことばかり考えているうちに日付がかわってしまった。だいたい破滅的な妄想に苛まれるなんてわたしらしくない。やはり毎日が忙しく、過去を顧みるゆとりもない。そんな生活がわたしにはあっているようだ。精神的にも健康でありたい。

●あさから秋の終りの雨がトタン屋根をぬらしていた。おおきなモクレンの葉がぼってりと雨をすってたれさがっていた。杏、花梨、そして草花も雨にうたれてひっそりとさびしそうだ。廃園のおもむきがただよっていた。

●昨日の妄想がウソのように元気になった。風邪も一日で回復した。うれしい。思うに、わたしくらいの年齢になると、あの時こうしておけばよかった。ああしておけばよかった。あの友達とはもっと会っておくべきだった。もっと親切にしてやればよかった。と反省することはいくらでもある。とくに、Nが知らぬ間に他界していたことがこころに残っていたのだろう。慎んで彼の冥福をいのり、わたしは小説を書くことにもどった。

●田舎住まいなので、努力はしたが中央にはでられず、芸術家としては憤死したともだちがおおぜいる。かれらの無念をこころに今日も小説を書こう。しみじみそう思った。
秋だ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿