11月18日 日曜日 晴れ
●丁字の滝からさらに玉簾の滝にむかう。道標に従い川沿いの山道を歩く。やがて河原を横切って丸太橋があった。橋とはいうが腕ほどの太さの丸太が四本かかっているだけだ。それほどの高さはないものの川の流れは急だった。わたしは渡れたが、カミサンは足がすくんでしまった。
●「もうだめ。こわい。かえろうよ」
行く手をのぞいてみたが、滝のある場所はわからない。
●カミサンと持参したお握りで昼食をとった。猿のフンが辺りには散乱していた。カミサンは神経質だからそのことを話題にするのは避けた。それでもカミサンは「食事しているときが、いちばん危険なのよ。はやく帰ろう」と繰り返している。カミサンがこんなに臆病であるとはしらなかつた。わたしをあまり頼りにしていない。若いつもりでいても、それは自分だけのことらしい。なさけない。
●帰路猿の群れに出会う。
●落葉がかわいた音をたてて道路をながれていった。バスの通過した後では落葉が虚空にまいあがった。高原には冬の訪れが色濃くなっていく。
男体山
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