母「あなたにいっていただいて、よかったわ……。
でも、ひどいこというものね」
父「まだ若いから。
自分たちの一言が子供の人生にどんな影をなげかけるかなんて。
想像もできないのだろうな。
理沙子……、先生をうらむなよ。
先生には悪い先生はいない。
生徒にたいする認識のしかたに歪みがあるだけだ。
これが生徒のためだとおもいこむ。
それが生徒の反感をかう。
そういうことだ。
必死で勉強しなさい。
こんな街がきらいなら……いくらでも。
おまえは外にでられるのだからな……」
「わかったわ、パパ。
今日はほんとうに、ありがとう」
母「よかったわ。
あとは、受験の日に450点以上とることよ。
大田先生を見返してあげなさい」
ほら、まだ、こだわっている。
女はこわーいのだぞ。
「まかしといて。
もっととるわよ。
480点くらいとってみせるわ。
女の意地もありますからね」
しらなかった。
このころ、追試をうけていたキヨミがトラブっていたのだ。
わたしの家の電話がけたたましくなった。
つかれていたの。
シャワーを浴びて。
すぐに寝ようとしていたやさきだった。
呼びだし音は不吉にひびいた。
病院にかけつける。
外科病棟の廊下。
みんな、そろっていた。
花の清美組の仲間があふれていた。
看護婦や付添いのオバン。
の……めずらしい動物でもみるような視線。
ながい、廊下を掃くような!
スカートのグループ。
いまどきの全国の中学!!
どこにいってもみられない!!!
超クラシックな!!!!
超ロングスカート!!!!!
(わたしはこれだけは、ごめん。
みんなとちがう。
腰のところでおって。
ミニにしてる)
清掃(モッブ )スカートと職員室でよばれている。
ロングスカートの集団。
先輩の
せんぱいの
センパイの
senpaiの
an old‐timer
(J.E.引きました。いまどきこんなことば使うのかな? )
から譲り受けた、ありがたい。
オサガリダ。
ないがしろにはできない。
集会のあるときの制服なのだ。
珍獣の群れ。
なんだから、好奇の目もしかたないか。
なにか、めずらしい生き物でもみる目。
ETとでも遭遇したような目。
侮蔑。
偏見。
外見だけでものの価値をきめこむ。
むかしがらの大人の目。
「リサコどうしよう……」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
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