田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

地球の上に朝がきた

2007-12-02 08:50:29 | Weblog
12月2日 日曜日 晴れ
●どうやって二階のベッドまでたどりついたのだろう。とろとろに酔って、よろけながら階段をあがったのだろうか。気がつけばブラッキーと枕をならべて寝ていた。もっとも、ブラッキーの枕はわたしの腕だ。

●5時だった。3時間半ほど熟睡したことになる。この熟睡がしたいのでお酒を飲むのだ。飲んだ後は筆が進む。とまあ、酒飲みの言い訳じみているが、300mlくらい飲むと前後不覚に酔い潰れる。昔と比べればとても考えられない酒量だ。いい酒飲みになったものだ。たかだか月に一升くらいの酒飲みになりさがった。

●さて、と筆が進まないと酒の効用を疑われるということで、あさから小説10枚ほど書いた。玄米5分のご飯を牛乳粥にした。卵一個。黒のスリゴマ、きなこ共におおしゃじ一杯。これを粥に混ぜる。お茶を二杯飲んだ。これが朝食。粗食をむねとしているわけではない。いつもこんなふうだ。

●田舎町での生活は簡素でいい。遊びに来る友だちもいない。少しさびしい。でも、それが幸いしている。東京にいるときよりも書ける。老後は田舎町のほうにいる時間をもっとふやしてもいいな。などと考えている。一般的な意味合いからはもうすでに高齢者だ。でも本人にはその自覚がない。体が動くうちは高齢者とは思いたくないのだ。

●あさ焼けがすばらしかつた。澄んでぴんと張り詰めた青空が一時、薄紅色にそまる。

●ブラッキーがあさの散歩から帰ってきた。襖を一人で開ける。電気ストーブの前にチョコナンとすわった。
「おかえり。そとはサムかったろう」
「二ャン」
 ひと声。返事がもどってきた。
 けさもすべてこともなし。カミサンもきょうはお帰りになるだろう。
 田舎住まいの一日が始まる。


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