田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

秋の感傷/麻屋与志夫

2009-09-04 21:17:49 | Weblog
9月4日 金曜日

●ひさしぶりで、小説を離れて日常生活のブログです。


秋になりました。


いつもの年より秋のくるのが速いようです。


ホリゴタツの布団をとった天板のうえにPCを置いています。


裏庭では虫の声がします。


さびしい虫の声です。


●隣の座卓の上には乱雑に本がつみかさねてあります。


わたしはこうしたとりちらかした机の上のほうがおちつきます。


カミサンはそのうち棚を組み立ててこのキタナイ机上を整頓するとはりきっていま


す。チリ一つ落ちていても気になる潔癖症のカミサンです。


わたしのこの不潔極まりない部屋には、ほとほとあきれているのでしょう。


わたしにすればここはさいごの聖域です。


乱雑未整頓。


このほうが居心地がいいのですが、あまり逆らうとおかずがでてこないと困るの


で、すべてまかせてあります。


そのうち整然とした部屋と机辺をごらんいただけるとおもいます。


●このホリゴタツのある部屋では友だちや教え子とよく楽しい時間を過ごしまし


た。秋になるとむかしの友だちや教え子のことを思いながら一合の酒を時間をかけ


てここで飲みます。


静かな酒です。若山牧水の歌などを朗唱します。


だれも聞いている人はいません。さびしいものです。


それが、この境地がわたしがのぞんできたものなのだから、心は安らぎます。


孤独が身に沁みるくらいが疾風怒濤の青春を東京ですごしたわたしにはいいようで


す。


●数10分歩けば田園地帯に出ます。


里山ももちろんあります。


雑木林の落葉がそのうちはじまるでしょう。


田舎住まいがいちばんいきいきとしてくるこの季節、ことしはどうやらいつものと


しよりながく楽しめそうです。


ひさしぶりにヌーボロマンを書き出しました。


だれにもよんでもえらえるような作品ではありません。

それでも書く。性ですかね。


●青春を回顧して純文学の作品を書くなんて、やはり秋の感傷のなせるわざなので


しょうか。


 烏瓜
   

 アイスバーグ
   

 pictured by 「猫と亭主とわたし



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