電車内、神経質な男の苦悩
小腹がすいた。
さきほど訪問先のお客さんから、ちょっとしっとりしたパウンドケーキの小袋をもらったのを思い出した。
封を切り、ケーキの一部を押しだし、出来るだけ、直接手で触らないようにして食べる。
かじる、押し出す、かじる。
このリズムだ。
シート状のシリカゲル。
封入してある。
これがリズムを壊す。
ケーキを引き出す度にケーキと歯の間に必ずはさまる。
手で触らないように唇と歯でシリカゲルシートを除去しながら食べる。
出来るだけ自然な感じで上記の行動を終えたい。
となりのバリットした中年紳士に自分がどう映っているのかが気になる。
だが、生理現象には勝てない。
背に腹は代えられないという奴だ。
バナナ風味のケーキだが、車内にバナナの匂いが蔓延しているのではないか。
いろいろな事が気になる。
なにせ俺は神経質。
因果な性質だ。
小腹がすいた。
さきほど訪問先のお客さんから、ちょっとしっとりしたパウンドケーキの小袋をもらったのを思い出した。
封を切り、ケーキの一部を押しだし、出来るだけ、直接手で触らないようにして食べる。
かじる、押し出す、かじる。
このリズムだ。
シート状のシリカゲル。
封入してある。
これがリズムを壊す。
ケーキを引き出す度にケーキと歯の間に必ずはさまる。
手で触らないように唇と歯でシリカゲルシートを除去しながら食べる。
出来るだけ自然な感じで上記の行動を終えたい。
となりのバリットした中年紳士に自分がどう映っているのかが気になる。
だが、生理現象には勝てない。
背に腹は代えられないという奴だ。
バナナ風味のケーキだが、車内にバナナの匂いが蔓延しているのではないか。
いろいろな事が気になる。
なにせ俺は神経質。
因果な性質だ。