日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
http://onimimicola.jimdofree.com

◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その11)

2022年08月16日 | ◎本日の想像話
「あんたらはいつからここにいる?」
 私は三人に聞く。
「分からない。今さっきのような気もするし、ずっといるような気もする。でもあなたを待っていたような気もする」
 私は恐怖に震えた。
「どうして同時に同じことを言っている?」
 三人は私をまっすぐ見ている。
 そして私は気づいた。
(この三人は同じ顔)
 瞬間、私は真後ろに飛んだ。
(やはり、部屋で立てこもろう)

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その11)

2022年08月15日 | ◎本日の想像話
 私は彼女の言われるがまま、マニュアル画面を表示した。
 最初の数ページには、基本的なフレームの操作法が書かれていた。
 しかしページをめくっていくうちに私は愕然とした。
 どうやら、このフレームは宇宙の外からやってきたものらしい。
 しかも地球の生物の知能を推し量る機能が搭載されている。
 拒否すれば即座に外宇宙から軍隊が転送さえる。
 どうする?
 そういうメッセージも同時にあったらしい。
 なんということだ。
 私の後悔はますます深まった。

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◎我が家の「どじょう」ちゃんと「メダカ」ちゃん。

2022年08月14日 | ◎これまでの「OM君」
我が家の「どじょう」ちゃんと「メダカ」ちゃん。
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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その10)

2022年08月13日 | ◎本日の想像話
 すごい力で、うつ伏せのまま部屋から引きずり出された。
 フレームが床に当たってヒステリックな金属音が響く。
 私はかろうじて女の顔を見る。
 その粗暴な行動からは想像できない、瞳に知的な輝きをたたえた美貌を備えていた。
「これから起こることを手短に説明します」
 女は私を見下ろしながらそう言った。
「なにか知っているのか?」
「事実かどうか分からないけれど、そのコンピューターのマニュアルがある」
「どこに?」
「あなたの右手にあるボタンから読める」
 いつの間にか残りの二人が集まっていた。
 私の前には三人の女性がいる。


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◎映画「すくってごらん」ロケ地巡礼

2022年08月12日 | ◎これまでの「OM君」
映画「すくってごらん」ロケ地巡礼
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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その9)

2022年08月11日 | ◎本日の想像話
 私は同じ装備の三人を確認して慌てて自分が元いた部屋に戻ろうと回れ右をする。
 うまく体が動かない。
 バランスを崩してはでに転倒する。 しかし運良く、体はドアの方に向いている。
 這いずる。
 足首をつかまれる。
「待ちなさい」
 若い女性の声だ。
「離せ」
 私は至極当然の主張をした。
「手を離したら、ドアにカギをかけて立てこもるでしょう。だから手は離しません」
(ばれてる……)
 私はそう思った。 
 

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その8)

2022年08月10日 | ◎本日の想像話
 私はドアを開けた。
 体は動かさずに視線だけでドアから続く空間を観察する。
 巨大だった。
 ドーム球場に匹敵する空間が広がっている。
 私はおそるおそる歩みを進める。
 首を左右に振る。
 そこには私と同じように見回す人がいた。
 私を含めて4人。
 金を借りたあいつが言っていたことを思い出して恐怖が走る。
「あんた、自分の身は守れるほうかい」
 私は手渡された金を数えながら生返事を返した。男が続ける。
「覚えておいてくれ、自分の身を守るために行動を起こしてくれたほうがおもしろくなる」

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その7)

2022年08月09日 | ◎本日の想像話
 2メートルほど飛び上がった体は難なく着地のショックを吸収した。
 一連の姿勢制御はさすがにプログラムされているらしい。
 天井からぶら下がっていたカギは私の手にある。
 こんな機械を使って私にいったい何をさせようというのか……
 再びドアの前に立つ。
 カギを差し込む。
 頼む開いてく。
 そう願いながらカギを回す。
 ガチャリ。
 手応えと共にノブが回る。

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その6)

2022年08月08日 | ◎本日の想像話
 どうしてこんなことになったかの?
 私は順序立てて思い出してみることにした。
 きっかけはあいつから金を貸りたのが始まりだ。
 ネットで見つけた、格安の金利で金を融資する案件に私は飛びついたのだ。
「あなた、身内の方はどうなってますか?」
 裸の十万円を渡しながら男が聞いた。私はその金を奪い取るように受け取ると、数を数えながら答える。
「身内?そんなのいないよ。両親は他界した。家族もいない。私ひとりだ」
「そうですか……」
 男の口元に笑みが宿ったようにみえた。

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その5)

2022年08月07日 | ◎本日の想像話
 私は目の前に浮かび上がる立体映像に目がうばわれた。
 何かが点滅している。
 カギだ。
 私は指し示すあたりの天井を目を凝らして見た。
 たしかにガギがぶら下がっている。
 必ず答えは用意されているはずだ。
 私はそう願いながらボタンを押す。
 圧縮空気の音と共に体が宙を舞う。
 ジャンプボタンだ。
 カギが目の前にある。
 私は夢中で手を伸ばす入力を行った。

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その4)

2022年08月06日 | ◎本日の想像話
 コントローラーで操るフレームに縛られた体は、まるで自分のものではないかのように感じた。
 なんとかドアの前にたどりつく。
 ここに来るまで一時間近くかかった。
 もっとかかったかもしれない。
 汗は目に入り放題。
 満足に拭うこともできない。
 ドアノブに手をかけてひねる。
 堅い手応えはフレームを通した手からも感じた。
 ご丁寧に鍵がかかっている。
 私はいらだちのあまり叫ぶ。
 その勢いで手のひらのボタンに手に触れた。
 空中にカギを示す画像がうかびあがり、カギのありかを矢印で指し示している。
 行動を補助するコンピューターが稼働したようだった。
 しめた。
 私はそう思った。

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その3)

2022年08月05日 | ◎本日の想像話
 私はあらためて首だけをまわして室内を観察する。
 背後にドアがあった。
 私は体全体をふりむかせるためにコントローラーを触りまくる。
 私を拘束する鉄のフレーム自体に意思があるかのように自由に動き回る。
 私は自分で動かしているにもかかわらず、どうしていいのかわからなくなっていた。
 ドアを開けなければ。
 私は明確な目標をもって、今度は慎重にレバーを倒す。
 鉄のフレームも面白いように慎重に動いた。


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◎こどもとあそぶ

2022年08月04日 | ◎これまでの「OM君」
こどもとあそぶ




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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その2)

2022年08月03日 | ◎本日の想像話
 両手の指先に当たるものがある。
 わたしはそれが何であるのかを触りながら考える。
 子供の頃に触ったようなボタンと
棒状のスティック。
 まるでゲームのコントローラーのようだなと私は思った。
(まさか……)
 スティックを倒してみる。
 瞬時にモーター音が響く。
 自分の力ではびくともしなかった鉄のフレームが私もろとも動き出す。 跳ね上がるように、なめらかに立ち上がった。
 どうやら左手の指先に当たる部品が体の向きと動きを担っているようだった。
 それでは、右手の指先に当たる多数のボタンは一体なんなのだろう。 

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◎約200文字づつ進むストーリー(私の後悔 その1)

2022年08月02日 | ◎本日の想像話
 どうやら私は眠っていたようだ。 目を覚ました私は、横になったまま、自分の置かれてる状況に驚愕する。
 なんと表現すればよいのか……
 鋼鉄でできた人型の骨格。
 その骨格に沿うように私の体が固定されている。
 どれだけ力を込めても骨格はピクリとも動かない。
 ここはどこだろう。
 私は目だけを動かして部屋の中を見た。
 窓もない、真っ白の天井、壁、床。 それだけが見えた。
 こんなことになるのなら……
 後悔してももう遅い。
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