新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

内的世界・外的世界。

2019年05月05日 | 四柱・その他


上図は共に日干:辛卯の男性の命式です。
向って左のA図は、最近引退された有名野球選手の命式で、B図は私の友人の命式です。

(A氏)
日干:辛で、天干(変通星)の並びは傷官を中心とした食神・傷官との並びの命式(仮傷官)で、地支には印星が3つ。
五行では水の食傷と、土の印星に星(●)が3つずつバランス良く配置された五行上の「印綬傷官」の命式です。

(B氏)
日干:辛で、天干(変通星)の並びは正財を中心とする正官・正財との並びの命式で、五行にも木の財星と火の官星に星(●)が固まる命式で、表は財官双美ながら、内実は「財殺の命」となっています。

A氏の命式に多い、傷官や印星は感受性と思考という「内的世界」に関心を示す変通星で鋭い感覚や思考力の星でもあります。故にこの様な印綬や傷官が主体的な命式の方は、芸能・芸術・技術・スポーツ等のスペシャリストにも多い命式で、その心の中を覗くと、たゆまぬ努力で築きあげた内的な世界がシャープに深く広がっている人が多いものです。
内的な葛藤の中に磨き上げられた内面充実型の人ともいえるでしょう…。

B氏の命式は、表(おもて)を現す天干の並びも、本質を現す五行も共に財官で構成された命式です。
財星はお金や家庭や優しさや情を表し、官星は仕事や社会性・責任感等を表します。
お金や仕事の星が中心ですので、外的な現実世界に関心を持ち、家族や社会を意識する良い人です。
外的な星で構成された命式ですので、運気の良い時期はお金や地位や名誉にも恵まれます。
しかし、運気の悪い時期は、多過ぎる財官を比肩一つではコントロール出来ず、却ってそれらに振り回される傾向もあります。
現実の様々な問題を抱え込み、その忙しさの中で自分を見失う場合もあるのですね…。(忙しいとは心が亡ぶとも読む事ができます)

A氏の場合は、内的精神的な葛藤から来るストレス。
B氏の場合も、比肩という自分軸を失い、周囲に振り回されて自分を見失う傾向があると言えます。
前者の印綬傷官の場合は、「比肩」が強い方が才能を発揮しやすくなりますし、後者の財殺の場合は「何の為に生きるのか?」という、内的な本質が定まると良いかも知れませんね…。
宇宙の法則に合致した自分軸(比肩)を持てると良いですね…。

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