オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』

2017-05-26 | おすすめ本

『エッセンシャル思考』という本を読みました。
Facebookでは、ふんばろう東日本の西條先生が主幹の「エッセンシャル・マネージメント・スクール」のグループに入ってるけど、「エッセンシャル」つまり「本質」ということについてわかってるようでわかってなかった私。
主人が買ってきてた本だけどちょっと読んでみたら面白そうだったので読むことに。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
高橋 璃子
かんき出版



本質を見失うことの代償は大きい。
自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。


このあたり、改めてすごく大事と思わされました。そして、


より少なく、しかしより良く。


これだね。


このブログも2005年から日記代わりに書き続けてきたもの。SNSのなかった時代に自分の音楽活動の記録とライブや映画や本や展覧会の感想などつらつらと書き続けてきたけれど、今年に入ってから見直しました。ブログ記事も月に20本くらいから月に数本に減らして、それによってどんな変化が起きるのか眺めてみました。


今まで習慣的にやっていたブログの更新をやめて、ブログを書くべきときだけに絞って書く。
ライブレポも全て書くわけではなく、必要なものだけ書き記す。
これでも全然問題ないし、その方がむしろいいとわかりました。


そもそも「何のために」ブログを書くのか、って自分の中の答えがだんだんと曖昧になっていた気がします。
気付けてよかった。


さて。


先日誕生日を迎えてたくさんの方にお祝いのメッセージもいただき、感謝に堪えない今日この頃です。Facebookにも書いた通り、これからも今まで同様、皆さんに支えて頂きながら皆さんの役に立ちたい、と思う所存です。「支えて頂きながら」というのが「なんだかな〜」ってところもあるんですが、それが現実だとこの歳になると思うのです。


人は一人では生きていけない。
だったら、やっぱり愛し合って、支え合って生きていきたいですね。
どうぞこれからもよろしくお願いします。


「春雷」   三輪真理作詞・作曲


いつの間に溶け出す 遠い山の雪のように
二人を隔てた 氷の壁も消えた

人はもともと憎む為に生まれたのじゃなく
愛し合う為にこの世界に来たのだから

これからは愛し合って生きていこう
人として認め合って生きていこう

許し合い 
分かち合い


澄んだ空に響く 春雷の音のように
暖かな愛が この世界に芽吹いた

人の命は短くても等しく尊い
失って気付くその重みを知ってるなら

これからは愛し合って生きていこう
人として与えあって生きていこう

過ぎ去った日のような過ちを終えるため

これからは愛し合って生きていこう
人として認め合って生きていこう

許し合い 
分かち合い 
認め合い 
愛し合い

(「春雷」 Peppermint Leaf『天使の翔ぶ街』より)


 
 


ちきりん『自分の時間を取り戻そう』

2017-03-21 | おすすめ本

大学時代には心理学を勉強していました。
みなさんは心理学をどういう学問と思ってるかわかりませんが、実は入ってみたらいろんな「人体実験」があります。
実験と言っても、電極をつけたり心電図をつけたりする専門的なものではなく(一部にそういうのもあったけど)、学部レベルの実験は被検者の人にいろんな作業をしてもらって、その後にアンケートに答えてもらい結果を統計処理するというものがほとんど。


その時に「実験群」と「対照群」というのを分けて、その「刺激」が結果に反映してるかどうかを結果の「差」で確認するわけです。
そこで意外に大切なのは「対照群」。
つまり実験前と実験後が1から5に変わったとしても、対照群が1から3に変わったら、その「刺激」の効果は「2」ですね、ってこと。


実は昨年くらいからなんだかモヤモヤ思うところがありました。
以前は好きだったものがそれほど好きではなくなり。
以前はいいと思っていたものがそれほどいいと思わなくなり。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
ちきりん
ダイヤモンド社


ちきりん『自分の時間を取り戻そう』。
この本を読んでその結論が出ました。


つまり、自分のスピード(傾き)が上がったためでした。
キーワードは「生産性」。
生産性の低いものや人にまったく興味を持てなくなってしまったのです。


人生でやりたいことは山ほど。
元々人生に欲張りな性格。
足を引っ張られるようなものに気を取られている場合ではない。


「自分の時間を取り戻す」とは「自分の人生を取り戻す」ということ。
自分の人生は丸ごと自分の責任。
人のせいにしたり、社会のせいにしたり、周りのせいにしたりして愚痴をこぼしながら生きるのはまっぴら。


明らかに時代のスピードは上がっています。
時間に追われ息切れしながら生きるのをやめて、生産性を上げてゆとりを手に入れる。
その先に見えてくるものに焦点を当てて今やることを選択していきたいです。


「実験群」になるのか「対照群」になるのか。
選ぶのは自分次第。
私はやっぱり「実験群」として「刺激」をどんどん受けてどんどん変化する人生がいいですね。


そのためにはパワー全開!!
音楽も人生も全力で頑張ります!!!

 


トム・ケニオン著『新・ハトホルの書』

2016-12-18 | おすすめ本

内面世界について興味関心は昔から強いですが、最近その傾向がさらに強くなっていました。
外側世界と内側世界のバランスがしっかり取れるといいな〜と思っていたところ、無性に本屋に行きたくなり、そこで手に取ったのがトム・ケニオンの『新・ハトホルの書』。


『ハトホルの書』は前にも買ったことがあって、そこに書かれてることにはすごく興味があったものの、ちょっと消化不良のまま置いておいた感じでした。
今回の『新・ハトホルの書』は、著者トム・ケニオンのスピリチュアル体験史も追加されています。ごく普通のカントリー歌手を目指していた若者が心理学者、セラピストになってハトホルのメッセージを受け取るようになるまでの経緯がありのままに書かれてあり、それも合わせて好感を持って読み進めることができています(まだ途中まで)。


そもそも宇宙にはいろんな宇宙存在がありますが、ハトホルという集合意識は私たち人間に対して押し付けがましくなく友好的だなと思います。進んだ文明というのは遅れた文明に対して概して寛容なんですね。


肉体があってもなくても全ての宇宙存在はそれぞれユニークな個性をしていますね。
自分自身またも同じ。優れたところもあれば劣ったところもある。
だけど自分も他人も生命の一部分であることに変わりはない。
ダメダメなところも含めて自分です。


take=自分が世界から何を受け取れるかに関心を寄せる生き方、ではなく、give=自分が世界に何を与えることができるかに関心を寄せる生き方、をすることが幸せに生きるコツ。
川口喜三郎先生の「たらいの法則」ですね。
さらに意識した毎日を過ごしたいと思います。


毎年クリスマスが近づくと「気づき」があります。
宇宙存在や天使たち、守護霊や先祖の霊など、見えない存在がこぞって私たち人間に何かを気づかせにきてくれてるんだなとつくづく。


私自身のことを書くと、この時期はいつも心が少し不安定になります。
幸福感と焦燥感、喪失感、不安が同時に訪れてセンチメンタルになってしまったり。


幸福感はともかく焦燥感や喪失感や不安をごまかしたくて、ことさらにパーティーとか飲み会を開きたくなったり衝動買いをしたくなったり、キラキラしたものや何かで忘れようとしてみたり。でも今年はこのハトホルの幾何学のイメージワークなどで自分の苦手な感情エネルギーから逃げずに、より深遠な気づきに到達したいなと思っています。

新・ハトホルの書―アセンションした文明からのメッセージ
紫上 はとる
ナチュラルスピリット





網野麻理著『期待以上に応える技術』(フォレスト出版)

2016-09-13 | おすすめ本

網野麻理さんの『期待以上に応える技術』を読みました。
この本が出版された当時、興味があってすぐに買おうと思ったのにすっかり忘れてしまっていました。
このたびフォレスト出版のキャンペーンで思い出しての購入で一気読み。


期待以上の内容でした。
さすがです。


著者は元JCBの最上級カードのトップコミュニケーター。
超一流の顧客のみなさんに120%の満足を提供し続けた実績の持ち主。
その経験から得られた「おもてなし」の極意が余すところなく書かれていました。


どの章も興味深かったんですが、顧客タイプ別コミュニケーション法は普段のコミュニケーションにも応用できるなあと思いました。人はその人その人でコミュニケ−ションで大切にしているものが違います。
この本では9つのタイプに分けて紹介されていました。


1.秩序を大切にされるお客様
2.優しさや愛を大切にされるお客様
3.時間や効率を大切にされるお客様
4.感性や独自性を大切にされるお客様
5.情報を大切にされるお客様
6.安心感を大切にされるお客様
7.新たな可能性を大切にされるお客様
8.影響力を大切にされるお客様
9.平穏なつながりを大切にされるお客様


つまりコミュニケーションの軸っていくつもあるってこと。
Aさんに合わせた基準はBさんには合わない。
その人その人に合わせたコミュニケーション方法を取っていかなくちゃいけないんだなって。


日本には古くから「おもてなし」の精神が息づいていて、それはやっぱり「クール」だと思う。網野さんが書かれてるように「究極のサービスは『お客様に気づかれないサービス』」。
江戸時代の美意識でいう「粋」っていうのも、そういうものじゃないかなって思います。


サービス業であれ何であれ、コミュニケーションは社会生活の基本。
この本にはそんなコミュニケーションのちょっとしたコツがいっぱい紹介されています。
「粋」な大人を目指すあなたなら是非ご一読を。

期待以上に応える技術
網野麻理
フォレスト出版


さて。
今週末のライブも近づいてまいりました。
是非、満月の宵、異国情緒あふれる時間を共に過ごしましょう。
ライブでお待ちしております。



ACOUSTIC GYPSY MUSIC NIGHT
日時:2016年9月17日(土)19:30〜
出演:池田浩(フラメンコギター)/三輪真理/セイウ
   ライブ後セッションあり

場所:音cafe Luck
 (広島市中区鶴見町3-19 ITAKURA BLD 1F)
料金:2500円(前売り)/3000円(当日)
  (要1ドリンクオーダー)






『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』デイブ・アスプリー著

2016-03-30 | おすすめ本

絶賛ダイエット中。
どんなダイエットをしようかなと思ってた時にたまたま勧めてもらったこの本。
パラパラ読んでみたら面白そうなので早速自分でもKindleで買って読んでみました。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事
栗原 百代
ダイヤモンド社


グラスフェッドバター(牧草を餌として食べさせた牛のミルクで作られたバター)とMTCオイルを入れた朝のコーヒーを使って、ファスティングをしながらダイエットしていく方法。
作者はアメリカのIT業界で成功した20代で億万長者。ところが体重は140キロで健康状態はサイアク。そこから50キロ以上の減量に成功した独自のプランを体系化して「完全無欠ダイエット」として発表。今やハリウッドの俳優や女優を始めスポーツ選手までこの完全無欠ダイエットの理論を活かしたダイエットを実践中らしい。


基本的にアメリカ式の食事なので日本人にはどうかなとも思ったけど、もともとコーヒーは好きだしプチ断食は結構好きなので早速やってみました。朝から海水からとった塩を入れた白湯と4:1バランスオイル(MTCオイルの代わり)を入れた朝のオーガニックコーヒー。お昼までお腹が空かない気がします。お腹が空く時はプロテインドリンク。
一緒にダイエットしようと友達にも勧めてトライしています。


どんなダイエット法や健康法が自分に向くのかはやってみないとわからない。
でも添加物や化学薬品、食物についたカビ(コーヒー豆やナッツは特に注意)、大量の砂糖、大量の小麦など、食べない方がいいものは確かにある。自分の健康や脳の状態を食べたものからモニタリングしていくという作者の考え方には一理あるなーと感じました。後半は食材1つ1つを取り上げてその利点と欠点を事細かに記してあって、作者の研究熱心さに脱帽しました。
さすがは多くの人に影響を与えている成功者だけありますね。


私は日本人なので、日本食の豆腐、味噌、醤油、はもちろん取り入れて。
納豆や海苔も。作者は「冷やご飯」を夜の炭水化物に勧めてたけど、それはそれでわかる気がします。実は炊きたてのご飯より冷えたご飯の方が繊維が増えていて糖分の吸収が緩やかでインシュリンの急上昇を抑えられるという研究結果があるらしいです。
お弁当やおむすびって冷めたほうがダイエットにいいのね。ラッキー!!


運動も20分以内の運動をなんと「週に1回!!」でいいということでそれも嬉しい。あとは愛用のスリミング剤をベタ塗りしてすっきり背中も手に入れようと思います。


夏までに天使の羽と呼ばれるこのような美しい肩甲骨を手に入れるのだ!!
頑張るぞ!!

 


読書三昧

2016-02-11 | おすすめ本

音楽日記のはずなのにこのところ読書日記になってる「オレンジな日々」ですが、皆さんお元気ですか?
私はこの土曜日に開催されるYMCAクワイアーの演奏会に向けて体調を整えるべくあんまり予定を入れず、また読書に勤しんでいます。今日も2冊読みました。


『反応しない練習』と『空気で人を動かす』。
どっちも面白かったです〜〜。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬
KADOKAWA/中経出版

 

「空気」で人を動かす
横山信弘
フォレスト出版


『反応しない練習』はピアニストの新澤健一郎さんがFacebookで紹介しておられて読んでみようかと思った本。
先に『苦しまない練習』と『考えない練習』を読んでいたから余計にわかりやすかったですね。
怒りや妄想に囚われて無駄に心を動かさず「今ここ」に生きるということ。


私自身は普段はそれほど感情的なタイプではないけど、感情的な人を目の前にすると感化されたりダメージを受けたりしてしまうところがあるので、この本は何かと具体的に役に立ちそうです。


『空気で人を動かす』は組織論を書いたもの。
仕事やバンドやボランティアにおいてチームで動くときに大事なアイディアだなと思います。
こちらも実生活に役立ちそうです。


自分の心や感情というのは自分のものでありながら厄介なもので、ともすれば自分の思い通りにはならないですね。感情のコントロールが完璧にできたら素晴らしいと思うんですが、そうやって「悟り」に至るまでが人生だという気もするし、少なからずジタバタしながら生きていくんだろうと思います。


でもこれらの本を読んでると思い浮かぶ、あの人の顔やこの人の顔。
リーダーが物事に無駄に反応する人で空気を理解しない人だと、チームは苦労するな〜と思いました。
我が胸に手を当てて日々精進です。


ということで最後に演奏会のご案内です。
よろしければ是非聴きに来てくださいね。




広島YMCA クワイアー演奏会
 賛助出演:クワイアアイリス
日時:2016年2月13日(土)14:30 open 15:00 start
場所:広島流川教会・礼拝堂
   (広島市中区上幟町8-30)
入場料:1000円(全席自由)
お申し込み・お問い合わせ:
広島YMCAクワイアー事務局 電話  082-536-2300
                                      メール xpromotion@hiroshimaymca.org


苦しみにさようなら

2016-02-08 | おすすめ本

 

今日はここのところ長引いてる風邪をやっつけるため予定をキャンセルして久しぶりに自宅待機。終日読書をしていました。


今日読んだ『苦しまない練習』と『考えない練習』は、最近、ある友達と話していて「苦しみ」がテーマになって、なんかいい本を紹介してあげようと思って見つけた本。著者の小池龍之介さんは現役の住職。どちらもブッダの教えをわかりやすく説いた本。
自分を縛る思考のパターン、反応のパターン、から離れて、常に「目覚めている」ことが大事ということです。


思えば私も昔はよく苦しんだものです。
何かわからないものに苦しんでたなあと。


苦しみというのは環境や人から与えられるものではなく、自分の感じ方や受け止め方に過ぎないのだけど、それに気付けるかどうかが1つのカギ。
「ああ、自分にはこういう反応をする癖があるなあ」とか
「ああ、自分は今怒ってるんだなあ」と
思う自分がいるだけで、その苦しさを慈悲の心で慰めることができる。
それは相手が自分ではなくて目の前の誰かでも同じ。


こういう本が発売されるということは、苦しんでる人が多いんだろう、と思います。
日本はマスコミが発達してどこの家にもTVがあって、ある種の洗脳が成功した国なので、人々が特定のパターンの反応を刷り込まれてきたと思う。
そろそろその洗脳から目覚める時期がきてるような気がします。
本当の自由は「目覚める」ことから。

 

苦しまない練習 (小学館文庫)
小池 龍之介
小学館 

 

考えない練習 (小学館文庫)
小池 龍之介
小学館




 


アダム・グラント著『「与える人」こそ成功する時代』(三笠書房)

2016-02-03 | おすすめ本

またまた良書に出会いました。
アダム・グラントの『「与える人」こそ成功する時代』」。


世の中にはギバー(与える人)、テイカー(取る人)、マッチャー(ギブアンドテイクのバランスを取る人)がいる。
そしてその中で最も成功しない人はギバー。
そして最も成功している人もギバー。
成功しないギバーと成功するギバーの違いは?というところに着目して書かれた本。
本の中には、それぞれのタイプの人たちの実際のストーリーが紹介されていて参考になる話がたくさんありました。


私がどのタイプなのかという話はさておき、これからの時代はギバーである人が最も成功しやすい時代になるとありました。
今日からみなさん、ギバーとして生きよう!!


ちなみに成功するギバーと成功しないギバーとの違いはこの図。



自己犠牲的ではなく他者志向のギバーであることが大事なんですね。
つまりいつも相手だけではなく自分も含めて多くの人に利益があるアイディアを考え出すことが大切です。


「ペイ・フォワード 可能の王国」という映画が作られたのは西暦2000年。
世界を変えるために「自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡す」というアイディアを思いついた少年トレバーが、それを実践したことによって起こった奇跡の物語。
映画の中だけでなく、この「ペイ・フォワード(恩送り)」を実践していくことは、確かに世の中を変えていくだろうと私も思います。


誰かと出会ったら、すぐにできる「5分間の親切」をしよう(自分に役立てることがあれば役立ってあげる)。
誰かに親切にしてもらったら、その親切を別の誰かに返そう。
親切の輪がそうやって広がっていけば、きっと世界は変わります。


ちなみに、今週5回誰かに親切にすると決めたら、それを1日に1つずつ5日間実践するのと、1日で5回実践するのは後者の方が幸福度が大きいそうです。つまり親切にするときは「まとめてする」ことですね。
幸福度か大きいと免疫力もUP、健康度もUP、ストレスも軽減され活性酸素が発生しないので老化もしないし美容にもいいということで、いいことづくめです。


他人に親切にすれば自分にもいい結果。
いわゆる「たらいの法則」です。
ということでなかなか興味深い本でした。
自分の人生と世界を変えたいと思ってる方に、是非オススメです。


GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
Adam Grant,楠木 建
三笠書房





苫米地英人『超人脳の作り方』

2015-11-05 | おすすめ本
知的生産力が無限大にアップする 超人脳の作り方
苫米地 英人
アスコム

このところ、この本をちょっと前から読んでました。
論理的思考を超えた「超人」の脳を手にいれるという本。
ディベートの方法論が内容の4分の3くらいあって、最後にやっとそれを超越する超人思考の話が出てきます。専門用語たっぷりで「ついていけないかも」と冷や汗をかきながらやっと読み終えました。


印象に残ったフレーズ。


「芸術とはすべて身体表現だといってもいいでしょう。ですが、多くの人はどうしても芸術作品を見ると、その作品そのものが独立した存在だと思ってしまいます。本来は作者の身体性とを合わせてみるのが芸術なのです。
 もう少し突っ込んで言えば、作者が身体を使って表現しようとしている、高い抽象空間を見るということになります。
 作者は自分の身体を通して、自分が捉えた高い抽象空間を表現しようとしています。舞踏家は舞踏で、画家は絵で、音楽家は音楽で、詩人は詩で、自らが捉えた抽象空間を表現しているのです。」(本書P208より)


なるほど深いです。


曲を作る時、言葉にならない言葉(音)が心の中で渦巻く。それはモヤモヤとした一種の雲のような霧のような光った綿のような。それを頭のてっぺんからすーーっと糸を手繰るように引き出していくと曲になる。
「降りてくる」という時は、その光の糸を空から引っ張り下ろす感じかなあ。


音楽を通して高い抽象空間を表現する。
音楽は聴く人をある種のトランス状態に連れて行ってるのかな〜〜となんとなく思いました。ま、わかんないけどね。
そんな芸術作品を残したいものです。


さて、一昨日に続き昨日はポと丸目紗耶香さん鶴谷智生さんのCAFE OTTOで開催の『極上生絞りライブ』に行ってきました。ライブレポはまたいずれ。 


ポの皆さんは来週の11/9、10の白鶴山の2nd Album『サムライゴールド』リリースツアーにもオープニングアクトで出演(11/9のみ)です。私も11/10にちょこっとだけ飛び入り出演することになりました。
Live Jukeにてサムライ白鶴山と一緒にお届けします。
ライブ詳細はこちらから。
どうぞよろしくね!!

こちら『サムライゴールド』の試聴動画です。




西加奈子『窓の魚』(ネタバレあり)

2015-08-24 | おすすめ本

Speak Lowの帰りに本屋さんに寄ったついでに買った、西加奈子の『窓の魚』を一気に読みました。
久しぶりに味わい深い小説を読んだなあという感想。
ちょっとだけ感想を書いてみます。ネタバレありです。


「温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠しあっていた。決して交わることなく、お互いを求めあう4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残されるーー恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。」(カバー文章より)


小説は順番にその4人のそれぞれの視点の章で書かれます。
クールなナツは「私」、ぶっきらぼうなトウヤマは「俺」、甘えったれのハルナは「あたし」、繊細なアキオは「僕」と自分のことを呼ぶ。こういう書き方をすることで登場人物のキャラクターを表現できるのって日本語独特ですね。
作者の西加奈子はイランのテヘラン生まれだそうですが、だからこそ日本語のこのような表現を使ってみたかったのかもと思いました。登場人物の名前が四季の名前になっているのもなるほどなって感じです。


ナツとアキオ、ハルナとトウヤマはそれぞれ恋人同士。2組のカップルのふつうの温泉旅行。お湯につかったりご飯を食べたりタバコを吸ったり、ビールを飲んだり、はしゃいだり・・・。たわいないシーンが続くだけなんですが、同じシーンがこの4人の別々の視点から描かれることで物語は深みを増していきます。へえ、この時この人はこう感じてたんだ・・って。
1つのシーンをいろんな登場人物の視点から描く小説のスタイルは別に新しくはないけれど、何気ないシーンを共有する4人の深い深い心の底、過去の出来事やお互いに隠している秘密まで描くことで、それぞれの心象風景の違いに興味を惹かれるとともに、読んでいるこちらの想像力もかきたててくれます。


文体や表現も作者独特。「バスを降りた途端、細い風が、耳の付け根を怖がるように撫でていった。」という冒頭の表現からなんだか強く惹きつけられる個性を感じました。なんというか日本語の使い方が自由なんですよね。


さて、物語ではたわいないそんな旅行の翌朝、錦鯉のいる温泉の池に1人の美しい裸の女の死体が浮かびます。
事件は最初のナツの章のすぐ後に「ここでお知らせです」とでもいうかのように、別の旅行者の視点で突然挟まれ、ハッとさせられます。読み進めていくとそれぞれの章のあとに続いて仲居、宿の女将という4人以外の証言の形で挟まれていました。


この死体は4人のうちの誰なのか、自殺なのか他殺なのか・・・いろんな想像をしながら読んでいくわけですが、結局その死体は誰か、4人の関係はその後どうなったのか最後まで一切語られないまま呆気なく物語は終わってしまいます。
結論の出ない恋愛相談を聞かされたままその後連絡が取れなくなった友人の話のように「あれはどうなったんだっけ」という読後感に引っ張られる小説でした(笑)。
想像力をかきたててくれるオイシイ刺激を求めている人にはオススメです。

窓の魚 (新潮文庫)
西 加奈子
新潮社


描くことで想像させること、そして描かないことで想像させること。
私も歌作りで大事にしてることです。 
興味のある方は作曲術というカテゴリーの中で『ホンキの作曲術』としてシリーズで書いているのでおヒマな時にでも読んでみてくださいね。