観ましたよ~~~。
お友達のこまきさんからも薦められ、前から観たい観たいと思っていた『ザ・マジックアワー』。
DVDを借りてきてついに観ました。サイコーでした!!
あ~~~ん、ネタバレしたい。
でもしませんね~~。
でもちょっとだけ・・・(笑)。
「マジックアワー」ってその映画のポスターが、レトロな雰囲気だったので「マジック」をモチーフにした映画とばっかり思っていたけど、全然違った(爆)。
「マジックアワー」っていうのは、日が沈み闇が世界を覆うまでの一瞬の時間。
世界が一番美しく見える時間帯のこと。
これはウィキペディアで紹介されているバンコクの写真。美しすぎです。
この映画での「マジックアワー」の意味は、誰にでもある「人生で最も輝く瞬間」のこと。
主人公の佐藤浩市演じる俳優の村田は一日に(一生に)一度しかないその人生のマジックアワーを待ち望み、絶対に逃したくないと思っている。
でも物語の終わり頃には、その一度しかないマジックアワーをもし逃してしまっても・・次(明日)を待てばいいってことに気付く。
それを教えてくれたのは村田の憧れの人・・・。
映画や音楽など物作り(作品作り)をしてる人なら誰でも「これに懸ける!」という一作があって、それが当たるかはずれるかはそれこそ人生の大勝負だったりする。
それは成功すればしたでもちろん素晴らしいんだけど、人生の前半でそんなに成功してしまうと、もう残りは余生になってしまってもう二度とあの素晴らしい瞬間は訪れないんだと錯覚してしまう。
だけどマジックアワーは明日もやってくる。
生きている限り何度もやってくる。
もしマジックアワーを逃したら、次を待てばいい。
そしてマジックアワーを掴んだら・・・、また次も掴めばいい(笑)。
人生は一生チャレンジ!!
自分の代わりはどこにもないんだから引退なんてしなくっていい。
この映画には映画監督の役で市川崑監督が出演されていて、これが市川監督の最後の出演作になったそう。
映画の中に市川作品のパロディが出てきたり、本物の市川監督が出てきたり、『有頂天ホテル』の香取慎吾が只野憲司役で出てきたり・・。
世界や日本の映画の黄金期を彷彿させるセットやカメラワークなど、三谷幸喜の映画好きなところが随所に現れる。
しかも、
「映画なんてね、役を演じようと思うから難しいんだ。自分のありのままを演じればいいんだよ。」
なんて村田に言わせておいて、もともとの俳優さんのイメージとかけはなれた冒険的ともいえるキャスティング(爆)。
このあたりに三谷幸喜のユーモアというか遊び心というか面白さがある。
映画も俳優も人生も、どこまでも予測不可能でどこまでも面白いんだよ、って教えてくれる。誰もが「まだまだ捨てたもんじゃないかもね、自分の人生も」って思えるんじゃないかな。
音楽界だって予測不可能。
私もまだまだいろんなことにチャレンジ中。
昨日の私とは全く違うイメージで皆さんの前に現れるかもしれないアルヨ!?
そんなワクワクした気持ちを提供してくれる『ザ・マジックアワー』。
あ~あ、できれば巨大スクリーンで観たかったな~~。
そう思ってもあとの祭り・・。
ってそんな、私みたいな人たちにちょっとした朗報です(笑)。
往年の名作たちをもう一度スクリーンで観ることのできる『午前十時の映画祭~何度見てもすごい50本』という企画が来年2月からTOHO系列の映画館で始まるらしいです。
自宅で一人でDVDもいいけど、やっぱり映画館で、あの迫力で、映画は観たいものです。
私の大好きな『ローマの休日』や『ニュー・シネマ・パラダイス』もやるみたい。
ちょっと嬉しい♪