『きっと、うまくいく』は2009年公開のインド映画。
日本では今年5月に公開以降どこでもロングランヒットしてるという話題の映画。
ずっと観に行きたかったんですけど、昨日八丁座でやっと観れました。
シネマトゥデイによれば、「インドで製作された、真の友情や幸せな生き方や競争社会への風刺を描いたヒューマン・ストーリー。入学したインドのエリート大学で友人たちと青春を謳歌(おうか)していた主人公が突然姿を消した謎と理由を、10年という年月を交錯させながら解き明かしていく。主演は、ボリウッド映画の大スターであるアーミル・カーン。『ラ・ワン』のカリーナー・カプールがヒロインを務める。抱腹絶倒のユーモアとストレートな感動を味わうことができる。」という内容です。
インド映画の面白さは映画『ロボット』で体験済み。
とにかく笑いあり、涙あり、アクションあり、友情、恋愛、ダンスあり、音楽ありの盛りだくさんな内容。
大体3時間はあるんだけど全然飽きずにあっという間です。
まあ、とにかくてんこ盛りな感じなんです。
期待いっぱいに観に行った『きっと、うまくいく』でしたが、答えは期待以上!!!
いやーー、ほんとに良い映画でした。
『ロボット』の時のようなCGやダンスシーンを無理矢理入れこんだような感じはなくて、音楽やダンスの入れ方も往年のミュージカル映画の傑作『サウンド・オブ・ミュージック』 や『雨に唄えば』を思わせるような自然な流れ。
しかもストーリーも編集も過去と現在を同時進行させるような作り方で結構凝ってましたね。
しかもインドの教育問題に対してメッセージ性もあって、作者の意図もちゃんと伝わってくる。
ほんとにいい映画でした。
インド映画って人生そのもの、人生のすべてを扱う感じがいいですね。死と誕生が必ず出てくる。『ロボット』の時と同じく、やっぱり今回も感動的な出産シーンがありました。
私が好きだったシーンは、ラスト近く、主人公のランチョが小学校の先生になってるところ。
その小学校はいっぱいランチョーの発明品があって、その中で子供たちが生き生きと過ごしてる日常が描かれててとっても好きなシーンでした。こんな夢のような学校がほんとにあればいいなあって。それでしかも、彼はただの学校の先生じゃなかったってところも笑えましたね。
あと、どうでもいいことですが、ヒロインのピアがどうしてもアンジェラアキに見えて仕方がなかったのは私だけ?(笑)
最後に映画.comから映画解説を転載します。
【転載開始】
喜怒哀楽のすべてを詰め込み娯楽の限りを尽くすインド映画のなかで、歴代ナンバーワンヒットのすごいコメディだ。
なんたって濃い。170分、中身の面白さ、ギッシリ加減が半端ないのである。
基本は学園青春グラフィティ。若きエリート候補たちの通う工科大学で、動物好きなファルハーンと極貧家庭育ちのラージューは、破天荒で陽気なランチョーと意気投合する。この“3バカトリオ”(=原題「3 Idiots」)のエピソードにはドリフ的なギャグも満載だが、高度成長期にある現代インドの勢いと同時に、そこに潜む問題もしっかりと描いている。競争社会では勝つことだけが大事だと主張する鬼学長は、過熱する学歴競争の虚しさを体現する存在なのだ。さらに、鬼学長の娘とランチョーのラブストーリーがあり、ミュージカルシーンも雄弁。
しかも、大学での物語と同時に、その10年後、友人たちが姿を消したランチョーの謎を追うというサブストーリーが同時進行。ミステリー&ロードムービーという要素まで加わり、オチの爽快さはもう最高!
なんといっても最大の魅力は、“3バカ”、とくにランチョーのキャラクターがめっぽう魅力的だということ。坂本龍馬を思わせる自由人で、自分に正直な楽天家。「うまーくいーく(All is well)」と言いながらピンチを乗り切る姿は日本の高度成長期ヒーロー、「ニッポン無責任時代」の植木等にも通じる。この3人の友情には胸を熱くさせられ、何度も涙。自分が4人目の“バカ”になったような気分になって希望がわき、一瞬一瞬が心から愛おしくなるのだ。(若林ゆり)(映画.com)
【転載終了】
最後の最後に鑑賞後はヘビロ間違いなしのテーマソングを貼っておきます。